時計型のウェアラブルデバイス、スマートウォッチ。はじめて選ぶ方は「どれも同じに見えるし、選ぶのが難しい!」と悩むことが多いです。今回は、そんなはじめての方向けに有益な情報をまとめ、本当に使えるおすすめ製品を厳選してご紹介します。
目次
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スマートウォッチでできること
この記事を見ている人の中には、スマートウォッチに馴染みがない方も多いだろう。「スマートウォッチって何ができるの?」という疑問にまずお応えしよう。知っている方は、読み飛ばしてOK。
- 基本機能
- 電話の着信/LINE/メール/アプリなどの通知受信、実際の通話
- LINE/メールの中身の確認
- 心拍数/血圧トラッキング
- 睡眠記録
- ストレスチェック
- 加速度センサー
- 歩数のトラッキング
- 高齢者などの転倒時アラート
- GPS
おすすめのスマートウォッチをご紹介する前に、まずスマートウォッチを選ぶ際に最低限押さえておきたいポイントを挙げる。
スマートウォッチの選び方
選び方①まずは対応OSを確認しよう
まず始めに確認しておきたいのが、対応OS。機種によってはiOSデバイス専用のスマートウォッチ、Androidデバイス専用のスマートウォッチが存在する。両方に対応している機種も多いが、どちらかのデバイスだと機能が制限されてしまう機種もあるので、最低限確認してから購入しよう。
選び方②どんな機能が欲しいのか考えよう
スマートウォッチは、スマホアプリの通知受信・通話という基本機能の他に、
- 心拍数等が測れる活動量計(アクティブトラッカー)機能
- GPS搭載でランニング等のトレーニングをサポートする機能
- 自動睡眠検知+アラーム機能
- 本体に音楽を保存・再生する機能
など、便利な機能が搭載されている機種も多い。
特に心拍数・睡眠検知・自動睡眠検知は機種によって精度が異なる。これらを重視する方は、活動量計としてシェアが高い【Fitbit】【GARMIN】などがおすすめ。
活動量計でライフログ(体重・心拍数・体調の変化を日々記録する)を取りたい人は、下記記事も参考にして欲しい。
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スマホ無し、スマートウォッチ単体で音楽再生したい方へ
スマホを操作せずに、スマートウォッチ本体に音楽を保存し再生できる機種もある。本体価格は高価になるが、利便性を求めたい方にはおすすめしたい機能だ。
- 今回は、スマートフォンを使うことなく、スマートウォッチ単体で音楽再生できる製品についてご紹介していきます。スマートフォン無しで音楽を再生する方法や、おすすめのスマートウォッチをまとめてみたので、購入を検討されている方はぜ...
手首につけるのが苦手な人は足首用も
活動量計が欲しい方で、「仕事上手首には付けられない」「手首に装着するのが苦手」という方におすすめなのが、足首用の活動量計。下記記事でご紹介しているので、気になる方はご覧いただければと思う。
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選び方③防水性能をチェックしよう
スマートウォッチの使い方にもよるが、防水性能がどれだけあるかも重要なポイントだ。
ランニングやゴルフ等の汗をかくスポーツをするなら最低でもIPX4以上、雨天時を考慮するならIPX6程度あればよいだろう。
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選び方④どんなデザインが良いか考えよう
ビジネスシーンでの利用をする場合
スマートウォッチをビジネスシーンで利用しようと考えている人は特に、スーツやビジネスカジュアルファッションに適したデザインかどうかは重要なポイントとなる。
外出が多い営業などの職種の方は、日光の下でもディスプレイが見えるような、彩度が高いものを選ぶと良い。
活動量計機能があるものは、つけ心地も重要
また、ライフログが取れる活動量計機能をもつ機種は、原則24時間装着していることとなる。
そのため、汚れが気にならないカラー、シンプルなデザイン、なるべく厚みがなく邪魔にならない厚みを選ぶと良いだろう。
ベルトがラバーだと使用しているうちに劣化してくる。長く使用できるように、バンド等の交換パーツがあると尚良いだろう。
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おすすめのスマートウォッチランキング【iPhone/Android両用】
2018年11月15日発売注目機種|GARMIN Instinct
ガーミンが昨年末に発売したのが「Instinct」。
着信の通知や、メールの簡単な内容確認、カレンダーからの予定通知…など基本的なスマートウォッチの機能に加えて、以下の特徴がある。
GARMIN(ガーミン) Instinctの5つの特徴
- アメリカ国防総省が定める標準規格「MIL-STD-810G」をクリアした耐熱性/耐衝撃性/耐防水性
- GLONASS/みちびき/Galileoの3つの衛星に対応した高精度なGPSトラッキング
- GPSをフル作動しても最長14時間持つ(長い!)
- ウルトラトラックモードなら最大35時間持つ
- 連携アプリ「Garmin Connect」のUIが超見やすい
最新のApple Watch Series 4と比較して断然バッテリーが持つ
Instinctの売りの1つに充電時間の長さがある。最新のApple Watch Series 4は、GPSを使用した屋外ワークアウトで最大6時間しか充電が持続しないのに比べて、Instinctは倍以上持つ。
ウォーキングやランニング等を日常的に行い記録したいひとにとっては、このバッテリー持ちはかなりのアドバンテージになるだろう。
高精度GPSと見やすい連携アプリ
Instinctは、3つの衛星に対応した高精度GPSが魅力の一つ。2~3m程の誤差しかないので、左右どちらの道路を歩いているか分かるほど正確にトラッキングできる。
ランニングをしている最中は、
- 総経過時間
- 走行距離
- ラップペース
- ラップタイム
- ラップ距離
- 心拍数/心拍ゾーン
などが記録でき、ランニング終了後は、
- ペース
- 心拍数の移り変わり
- ピッチ
- 高度
- 気温
などが下記画像のように記録される。
ランニング後は、「地名+ランニング」と自動的に記録してくれたり、写真を追加できたりする。アプリとの連携もスムーズでストレスなく使える。
GARMIN(ガーミン) Instinct 公式動画
2018年11月6日発売|女性にもおすすめのFitbit Charge3
2018年11月6日に発売されたのが、Fitbit Charge3。前機種Charge 2と比較して、以下の特徴がある。
- ディスプレイサイズが拡大し可視性が向上
- バッテリーの容量が増加し連続7日間使用可能
- 心拍数計の精度が向上
- 水深50mまでの防水機能が搭載
女性にフィットするデザインやライフログ機能も
Fitbitは男女問わず装着できるサイズ感とシンプルなデザインも特徴。ベルトを付け替えて、ビジネス用途にもフィットネス用途にも使える。
また、Fitbitアプリとの連携で、生理日や排卵日を予測する機能があったり、15 種類以上のエクササイズモードの中に「ヨガ」があったりと、女性に嬉しい機能も充実している。
参考|Fitbitの全機種比較
Fitbitの現行全機種を比較した記事もあるので、Fitbitが候補に入っている方は、是非ご覧いただければと思う。
- 今回は、おすすめのFitbitを用途や目的別にレビューを交えながら、それぞれを徹底比較してみました。Fitbitの購入を検討している方は、ぜひ参考にして自分に合った製品を購入してみてください。 目次1 Fitbitとは2...
Fitbit Charge3公式動画
ビジネス用途にも人気の機種|Samsung Galaxy Gear S3 Frontier
ベゼルで快適操作&充実の機能
現在販売されているスマートウォッチの中でも、ビジネス用途として人気なのがS3 Frontier。スマートウォッチ初のベゼル操作搭載で話題になり、その操作感の良さで人気を博している。
小さいディスプレイをスワイプ・タッチ操作せずに済むので、ストレスも少なく、瞬時に、【通話、メッセンジャー、音楽プレーヤー、天気予報、ニュース、】など様々なアプリにアクセスできる操作性も高評価の一因。
バッテリー持ちが良く、耐衝撃性も高い
スマートウォッチは1日程度で充電が切れてしまう機種がおおい中、本製品はGPSをオンにしっぱなしでもない限り、3~4日程度連続使用できる。
また、円形のディスプレイは16Mフルカラーで見やすい上に傷に強く、防水(IPX5/IPX8)と防塵(IP6X)対応はもちろん、高低温、衝撃にも強いタフさも嬉しい。
Galaxy Gear S3 Classicシリーズも人気
アナログ式時計のような高級感のある、デザイン違いのクラシックシリーズも人気。
frontierとClassicの違いは、「Gear S3 frontier」は「3G / LTE」モデルがあること。これにより、スマートフォンとペアリングをする必要がなく、スタンドアロン端末(単独動作可能)として音声通話が可能となる。
おしゃれでかわいいデザイン|FOSSIL Q VENTURE
カスタマイズ性が高く汎用的
スマートウォッチはどちらかというと男性向けのデザインが多い中、ファッションブランドFOSSILは、女性に人気のおしゃれなデザインを展開している。
ウォッチフェイスやリューズ、文字盤や文字・針の色のカスタマイズができたり、リストバンドの付替えも可能なので、仕事でも休日でも使えるのも嬉しい。
子育て中の女性にもおすすめ
赤ちゃんを抱える女性は、荷物やベビーカーをひいていたり手が塞がることも多いだろう。
そんなとき、スマホを出さずに着信を確認できたり、Google Fitをウォッチフェイスすることで、子育て中でも健康管理を気軽にできたり…とスマートウォッチを役立てているママさんも増えているようだ。
おすすめのスマートウォッチランキング【Android】
価格・デザイン・機能のバランス良し。ZenWatch 2
ASUS 新型 Android Wear スマートウォッチ「ZenWatch 2」1.65″, Silver case with Brown rubber watchband
スマホとのスムーズな連携が売り
Android Wear搭載機種で、スマホとの連携がスムーズ。スマホ側の設定がそのままスマートウォッチ側に反映される。
スマートフォンで受信した新着通知をタイムリーに表示できる他、シンプルなタッチや音声コマンドで、欲しい情報にすぐアクセスできる。
心拍数計は搭載していないが、歩数計などは内蔵されている。
最新のZenWatch3も要チェック
おすすめのスマートウォッチランキング【iPhone】
iPhoneに最適なスマートウォッチといえば、Apple Watchが一番に浮かぶだろう。Apple Watchは現在Series 4(4世代目)に突入し、Cellularモデルだとスマホのように単体で通話やお財布機能も果たせる。
Apple Watch以外にも選択肢があるので、紹介していこう。
2018年9月21日発売|Apple Watch Series 4
Apple Watch Series 4は、昨年の9月21日に発売された。前機種と比べて以下の特徴がある。
- 画面が30%以上大型化
- ケースサイズが40mmと44mmの2種類
- スピーカーの音量が50%アップ
- デュアルコアS4チップを搭載で処理速度が2倍に
- 加速度計とジャイロスコープを搭載
- 電気心拍センサー搭載
詳細は追ってレビューしたい・
Apple Watch Series 3
前述の通り、単独での通話や決済が可能。とにかくiPhoneとの相性がよく、操作性も高い。
Apple Watch Series 1
初代Apple Watchも、基本的なスマートウォッチの機能は果たしていて、最新機種よりも安価なのでおすすめ。
ASUS VIVO Watch
カロリー計算や脈拍、睡眠時間や熟睡度の計測機能があり、健康維持が目的の方におすすめ。
防水機能もあり、これだけの高性能機種なのに、割とお値段はお手頃。
おすすめ格安スマートウォッチランキング【5000円以下】
1位|itDEAL
防水機能はIP67と十分。活動量計、心拍計、血圧測定、睡眠トラッカー付で、電話やメール、SNS系のバイブレージョン着信を知らせるバイブレーション設定できる。女性ユーザー向けに生理周期管理機能も搭載しており、5000円を切る割にはフィットネスや健康に関する機能が豊富。
2位|GanRiver
防水機能は同じくIP67。歩数計、心拍計、睡眠トラッカー、電話着信通知とSNS着信通知が可能で、SMSに関してはスマホのショート通知と同等の内容を表示してくれる。リモート音楽再生や携帯紛失防止アラームなどもついており、itDEALと似ているようで少し違う。フィットネス機能特化ではないバランスタイプとも言える。
3位|Yamay
IP68と上記機種より防水性能が少し高く、活動量計、心拍計、睡眠トラッカーを搭載している。メールや電話、SNSの着信バイブレーション設定と着信音設定が可能。LINE通知やスケジュール通知も確認する事が可能。高機能ではあるが、デザインがスポーティーすぎて使う人を選ぶのと設定画面の使いにくさがBAD。
スマートウォッチに関するよくある質問
最後となるが、スマートウォッチを調べる上で感じそうな疑問と回答をまとめた。
格安スマートウォッチは使えるの?
筆者が3000円以下で購入したスマートウォッチのレビュー記事があるので、是非ご参考いただきたい。安いからといって全く使えないわけではなく、操作性が悪かったり粗が目立つのが残念なポイント。導入機としてはアリだろう。
- スマートウォッチというと数千円のものから数万円のものまで様々。今回は3000円以下で人気を誇る格安スマートウォッチ「Lintelek」の実機レビューを本音でしてみたいと思います。 目次1 格安スマートウォッチ「Linte...
スマートウォッチとスマートブレスレットの違いは?
スマートブレスレットはスマートウォッチと比べて機能が制限されている機種が多い。
特にスマートブレスレットはランニングやフィットネスなど、スポーツ向けで機能を絞った低価格な製品が多い印象。ベルト部分もラバーなどが多い。こういった用途がメインであればスマートブレスレットで十分であろう。
- 今回は血圧測定や心拍数測定などが出来る、スポーツ・フィットネス系のスマートブレスレットの選び方やおすすめ製品をご紹介します! 目次1 スマートブレスレットとスマートウォッチの違い2 スマートブレスレットの選び方3 おすす...
心拍数を計測するメリットは?
気軽に心拍トレーニングができる
トレーニングをしている人は特に、心拍数の管理をすることでより一層効果が増す。
例えば、
- 体脂肪を燃やす場合:最大心拍数×60~70%以下
- 心肺を鍛えたい場合:最大心拍数×70~80%
で運動すると効果的。
消費カロリーが正確になる
運動量と心拍数のデータを合わせてとれると、消費カロリーが実際の値と比べて正確になる。そのため、ダイエット中の人や減量中の人にもオススメ。
アプリなどと連動して食生活のログもつけると、より良いだろう。
GPS接続ってなに?
スマートフォンのGPSと繋ぐことで、スマートフォンアプリ内の地図に移動ルートを記録し、ランニングの際のペースや距離などを記録できる機能。
運動リマインダーって?
1時間に一定の歩数以上の活動がない場合に活動を促す通知を表示してくれる。その他、座りっぱなし・座りすぎ状態の時にアラートを鳴らしてくれる機能も。デスクワークを行う人にもおすすめだ。
自動睡眠記録機能って?
心拍数系により睡眠時間と睡眠の質を自動で検知し記録してくれる機能。30分程度の幅で、睡眠が浅いときにサイレントアラームで起こしてくれる機種も。
スマホ紛失防止機能って?
スマホを無くしたときに便利な、探せる機能。
IP◯◯防水防塵性能(IPコード)って?
よくスペック表にはIP◯◯と書かれていることがある。
それは、スマホの防水性能を示す値「IPコード」。製品の防水・防塵性能の等級を示し、世界では「国際電気標準会議(IEC)」日本では「日本工業規格(JIS)」が定めている。
現行の製品ではIP67が主流で、これは防塵6級・防水7級という意味。これだけあれば、日常使用では十分だろう。
- 「IP」のあとの数字のうち、前の数字が「防塵性」を示す=第一特性数字
- 「IP」のあとの数字のうち、後の数字が「防水性」を示す=第二特性数字
使用用途と価格に合わせて選ぼう。
Apple WatchでSuicaは使える?
Apple Payを用いてSuicaを使うには、
- Apple Watch Series 3
- Apple Watch Series 2
が必要。Apple Watchを改札機の読み取り部分にかざすと、改札を出入りできる。
その他、Suica の残高を調べたり、Suica にチャージしたりもできる。