初めて登山用テントを選ぶ方は、大きさや機能などどれを選んでよいか迷いがち。そんな方向けに、登山用テントの選び方や、おすすめテント、テント泊する際の注意点などをまとめてみました!
登山用テントの選び方
選び方①夏に使うか冬に使うかで選ぶ
選び方の1つ目は、登山用テントをどの季節に使用するのかということ。
テントを初めて購入する人は、なるべく汎用性が高いタイプを購入し、気候の変化に対応できる体制を整えることをおすすめする。
夏・春メインの場合
夏に登山用テントを使用する場合は、紫外線・UVカットコーティングがされた【遮光性・遮熱性能】が高い素材を使用したテントがおすすめ。
また、山では虫避け対策も肝心なポイント。虻や蚊の侵入を防止でき通気性も良い、メッシュ素材のインナーシートが搭載されたタイプをおすすめする。
冬・秋メインの場合
冬や秋の山場は、かなり気温が低くなる。
夏用のメッシュ素材のテントでは凍えてしまうので、オプションなどでポリエステルなど防風性能があるシートに付け替えるのがベスト。
【捕捉】雨対策について
登山中や宿泊中に急な雨に見舞われることは良くある。その時のためにも、高耐水加工・防水加工が最低限あるテントがおすすめ。
豪雨でない限り、耐水圧は1500~2000mmもあれば水漏れすることはないだろう。
選び方②使用する人数で選ぶ
登山用テントを選ぶ際にミスしがちなのが、適切な広さのテントを選ぶこと。
一般的なテントの使用人数目安は、JIS規格で【55×180cm/1人】と定められている。しかしこれでは狭いので、テント泊をする場合は、荷物のことも考えて、広めに見積もると良いだろう。
目安を下記にまとめたので、ご参考いただきたい。
サイズ | テント泊目安 |
---|---|
150×200cm | 1-2人用 |
200×200cm | 2-3人用 |
250✕200cm | 3-4人用 |
前室に荷物を置けたり、人数に子どもが含まれている場合は、もう少し余裕がある。ファミリーテント程の大きさは重いので、何個かに分けて買うのもおすすめ。
選び方③テントの重量で選ぶ
テント泊をするとなると、テント以外の持ち物も多くなりがち。そのため、テント自体の重量はなるべく抑えることをおすすめする。
持ち運ぶ方が男性か女性かにもよるが、2~3人用で2~3kg以下にしておくのが無難なラインだろう。あまりに軽量すぎても、耐久性や居住性をどこかで欠いている危険性が有るので注意。
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おすすめ登山用テント
【1~2人向け】おすすめ登山用テント
特に一人向けの登山用テントは、下記をご参考いただきたい。
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GEERTOP テント 2人用 軽量 防水 キャンプ アウトドア 登山用 4シーズンに適用
▼シンプルで高品質▼
大柄な男性であれば一人、普通体型の大人であれば二人寝れるテント。スノースカートがあるので、冬の登山用としてもOK。
オールシーズン対応、かつ値段もお手頃なので、初心者におすすめのテント。
コールマン テント ツーリングドームST [1~2人用] 170T16400J
▼有名ブランドの売れ筋▼
荷物少なめ、もしくは前室に置けばぎりぎり二人寝れるサイズ。前室はタープ替わりに広々使える仕様。ツーリング用とあるが、登山に使用する人も多い。
長く使いたいなら、コールマンなど品質に担保がある有名ブランドを買うのが良いだろう。
DUNLOP(ダンロップテント) 2人用コンパクト登山テント VS20 国内生産品 VS20
▼予算が合えば絶対おすすめ▼
お値段は張るが、品質がよく軽量な絶対におすすめできるテント。軽量ながら剛性のある素材を使用しており耐久性がある。慣れれば3分程度で設営も可能。
フロアシートが厚めにできていたり、ファスナーが一直線で開け閉めしやすかったり、通気口は2重構造だったりと、細やかな部分に配慮が行き届いている。
【2~3人向け】おすすめ登山用テント
North Eagle(ノースイーグル) テント イーグルミニドーム200III [2~3人用] NE1212
▼低価格でコスパ◎▼
大人二人、もしくは大人二人+子ども一人のファミリーに最適な登山用テント。
テント内でお湯を沸かしても結露しにくい、通気性の良さも人気。この価格帯ではコスパの高い製品と言えるだろう。
モンベル(mont‐bell) ムーンライトテント 3型 1122288
長年登山家に愛されているムーンライトテント。1型・2型・3型とあるが、利便性を考えるとこの3型がおすすめ。
雨の多い日本の気候に適した防水性・通気性と、シンプルな形状ゆえの設営のしやすさが人気。荷物+大人2名が入るサイズ。
スノーピーク(snow peak) テント ファル
▼予算が合えば絶対おすすめ▼
日本製の安心品質と圧倒的な軽さが売りの登山用テント。設営・撤収が数分でできる手軽さも人気の秘密。
キャンプ/登山関連最新ニュース
登山用テントのよくある質問
登山用とオートキャンプ用テントは何が違う?
大前提として、登山用とオートキャンプ用では、選ぶテントの特徴が大きく変わる。
登山は、テントを持って山道を歩いて登頂するのに対して、オートキャンプはテント装備を車で持ち運べるという違いがある。
そのため、オートキャンプ用テントを登山に持っていくには、本体が重すぎる場合が多い。登山用テントはキャンプ用とは別途に軽量小型のものを購入しよう。
登山用テントの種類は何がある?
登山用テントには、シングルウォールテント・ダブルウォールテントがある。
違いは、構成されているシートが1枚か2枚かの違いだ。ダブルウォールテントは強度があり、前室があるタイプも多いので、初心者におすすめだ。
他には、非自立式のタープタイプのテントもある。タープは設営難易度が高いと言われているが、設営が簡単なワンタッチタープやスクリーンタープもある。
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登山用テントの風対策は?
登山用テントは小型軽量のタイプが多く、風の影響を受けやすい。そのため、ペグと呼ばれる”テントを固定する杭”を、長く丈夫なものに買い替えたり、クロス打ちや三角打ちしてより安定性を増すという対策が考えられる。
また、ペグはネットやホームセンターで安価に入手できる。
登山でテント泊する時の持ち物は?
基本装備としては、ザック(リュックサック)・ザックカバー・テント・登山靴・シュラフ・雨具が基本装備・
その他には、ランプやナイフなどの生活用品や、着替え等の衣類、食事やクッカー(調理器具)、沢登りや雪山登山の場合は別途専用の道具が必要。
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対策①テント内を換気する
結露対策として有効なのが、まずテント内を換気すること。ベンチレーターと呼ばれるテント丈夫にある換気できる部分を有効活用しよう。その際はフライシートをピンと張るとよい。
対策②テントの下にシートを置く
登山をしていると、テントを張る場所は限られると思うが、前提としてなるべく水分が少ない、草地以外の場所に張ることが大切。
草地でも良いのだが、そういった場合は特に、グランドシートやフロアカーペットやインナーシートをテントの下に敷いて、湿気・冷気を緩和すると良いだろう。
まとめ
いかがだっただろうか。
登山でテント泊デビューをする際は、テントを始め持ち物をきちんと揃えて、万全の体制で挑もう。天候など、最悪の状態を想定しつつ、コンパクトな装備にできるよう工夫したい。