シングルバーナーには、LPガス(OD缶/CB缶)とガソリンの2種類の燃料があります。今回は、それぞれを用途別に比較する他、シングルバーナーの選び方や、おすすめのシングルバーナーをご紹介していきます!
目次
シングルバーナーの選び方(燃料編)
まずは、シングルバーナーを選ぶ上で最低限押さえたい燃料の種類についてご紹介する。その他の選び方については、記事下部の【シングルバーナーの選び方(その他)】でご紹介している。
燃料の種類を知る(LPガス/ホワイトガソリン)
シングルバーナーの燃料の種類には、LPガス(OD缶/CB缶)とホワイトガソリンの2種類がある。上記が比較表だ。
ホワイトガソリンは上級者向け
ホワイトガソリンとは、ガソリンを精製した燃料のこと。揮発性が高く、本格的なアウトドアでも、安定した火力が得られる。風があるシーンや、冬場でもOK。
しかし、着火する前に燃料タンクに空気を送り込む”ポンピング”という作業が必要なため、上級者向けとされている。
手軽さなら、断然LPガスがおすすめ
LPガスとは、液化したガスの事を言う。
鍋など、調理をするときのカセットコンロの燃料として使われている【カセットボンベ缶(CB缶)】と、より本格的な【アウトドア缶(OD缶)】の2種類がある。
初心者のバーナーは、このCB缶とOD缶から選ぶことになるだろう。
比較点 | CB缶 | OD缶 |
---|---|---|
燃料価格 | 安い | 高い |
手軽さ | ◎ | △ |
入手性 | 高い | 低い |
冬使用 | △ | ◎ |
おすすめは手軽でランニングコストが安いCB缶
CB缶は、ランタンへの燃料供給がしにくかったり、冬に使用する際パフォーマンスが落ちやすかったりというデメリットがある。
しかし、何より一番手軽で、OD缶の様にアウトドアショップへ行かなくても、コンビニやスーパーで購入できる。また、OD缶と比べてランニングコストが安いのが特徴。
【CB缶】おすすめシングルバーナー
使い勝手良し!売れ筋は、ソト(SOTO)
ソト(SOTO) G’Z シングルバーナー ST-301
▼ボンベ別体式▼
キャンプ場でもよく見かけるSOTO(ソト)のシングルバーナー。設置する時の安定感もあり、点火もスムーズ。
火力は3.7kw(3200kcal/h)あり、焼肉をしても十分な火力。シンプルな構造で、バーナー部分とガスボンベ部分が分離しているので、安全で使用後の後片付けも簡単にできる。
ソト(SOTO) レギュレーターストーブ ST-310
▼ボンベ一体式▼
SOTOからは、もう1機種ご紹介。こちらはボンベ分体式で、火力が2.9kW(2,500kcal/h)と少し落ちるが、本体重量はかなり軽量で収納性も向上。
また、マイクロレギュレーターが搭載しており、外気温25℃~5℃の環境下でも常に一定の火力が出せる。冬のキャンプや寒冷地での使用を考えている人におすすめ。
高火力で大人数調理もOK!ユニフレーム
UNIFLAME ユニフレーム テーブルトップバーナー US-D(NC):610138
▼ボンベ別体式▼
ご紹介するシングルバーナーの中で[3,900kcal/h]と最も高火力なのがこちら。
火力が出る分重量は重めだが、五徳に大きな鍋やダッチオーブンやパエリアパンを乗せても、しっかりとした安定性がある。オートキャンプや大人数調理におすすめ。
ユニフレーム(ユニフレーム) ユニフレーム UNIFLAME ミニバーナー US-700 610183
▼ボンベ一体式▼
ユニフレームからは、もうボンベ一体式の機種もご紹介。
前述の機種より火力は劣るが、値段は半分、重量は約3分の1となっている。五徳で支えられる範囲が狭いので、携行中の軽さやコンパクトさを重視する方におすすめ。
【OD缶】おすすめシングルバーナー
高火力な定番機種。PRIMUS(プリムス)
アウトドアショップでもよく見かける定番のOD缶シングルバーナー。
3600kcal/hという高火力ながらも、116gという軽量モデル。点火装置はトリガー式で、初心者でも使いやすい操作性。五徳も4本で安定感もばっちり。
とにかく軽くてコンパクト、ソト(SOTO)
ソト(SOTO) マイクロレギュレーターストーブ ウインドマスター&フォーフレックスセット SOD-310/SOD-460
100gを切る超軽量ながらも、2800kcal出るので、ソロキャンプなど徒歩で持ち運ぶ必要がある人にもおすすめ。
また、マイクロレギュレーター機構が搭載されており、寒冷地や風に強いことでも評価が高い。高山での調理やとろ火での調理でも消えない。
【番外編】カセットコンロ型もおすすめ
家庭で使うようなカセットコンロタイプも、屋外使用できるのでおすすめ。詳しくは下記記事をご覧いただきたい。
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カセットコンロはイワタニがおすすめ
イワタニ カセットフー 達人スリム 【うす型コンロ / 高さ74mm】 CB-AS-1
圧倒的な評価とおしゃれで薄型なのに安価なのが売り。ガス消費量は約236g/hで、連続燃焼時間は約70分。
イワタニ カセットコンロ ホワイトIwatani カセットフー・エコプレミアム CB-ECO-PRW
シルバーワントーンでおしゃれなスタイリッシュデザイン。最大発熱量は2.9kW。連続燃焼時間は約72分。
シングルバーナーの選び方(その他)
シングルバーナーの形状(一体型/分離型)
シングルバーナーには、ガスボンベとバーナーと五徳が一体型になっているタイプと、チューブなどで繋がり分離しているタイプがある。
一体型は、コンパクトで、コッヘルという登山用の調理器具の中に収納できる点がメリットだが、汚れが付きやすいのがデメリット。
分離型は、ガスボンベを着脱するときに熱くならなかったり、五徳の安定性が高く大鍋でも使用できたり、汚れがつきにくいのがメリットだが、かさばることがデメリット。
五徳の安定性
シングルバーナーには五徳という鍋やフライパンを乗せる部分がある。使う鍋の大きさや重量によって、使用感や安定性が変わる。
複数人で使用するような大きめの鍋やダッチオーブンを使う場合は、口コミなどをみて安定性があるものを選ぶと良い。
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シングルバーナーの本体重量
バイクツーリングやハイキングやピクニックや登山など、徒歩でシングルバーナーを持ち運ぶ場合は、なるべく軽量でコンパクトに収納できる機種を選ぼう。
車やバイクで持ち運べるオートキャンプやバイクツーリングの場合は、必要な火力に合わせて選べるだろう。
燃料のランニングコスト
燃料のランニングコストは、ガソリン>ガスボンベ>OD缶の順に安い。手軽さを考えるとガスボンベをおすすめしたいところがだ、寒冷地や冬場使うことが多い人はOD缶もおすすめ。
風への強さ
機種によっては、マイクロレギュレーター機構が採用されていたりと、風に強いものもある。とろ火や弱火で数時間調理したい場合などは、風に強いモデルを選ぶとストレスがないだろう。
スタンドや風防(ウィンドスクリーン)を使用すれば、風に弱い機種でも風対策ができる。
【補足】ツーバーナーとシングルバーナーどっちがいい?
ツーバーナーとは、文字とおり二口使えるバーナーのこと。複数人での使用や、調理を並行して行いたいときにおすすめ。大きさも重量も増すので、車などで持ち運べる場合にのみ使用できる。
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