初めて登山やトレッキングに行く方は、リュック(ザック)をどう選べば良いか迷うことでしょう。筆者もそうでした。今回は、実際に筆者がアウトドア用品店に行って聞いてきたことや調べた情報をまとめてみました。
目次
登山リュック(ザック)の選び方
今回は、最近登山やトレッキングを始めた筆者が、初めてリュックを購入したときに、アウトドア用品店に行って聞いてきたことや調べた情報をまとめてみた。
ちなみに、筆者が購入したのはこちら。
感想なども織り交ぜながら、選び方を解説していきたい。
【始めに】最低限欲しい機能
極論言うと、普段使っているリュックでも登山に行ける。しかし、登山用として最低限の機能を備えているリュックのほうが、圧倒的に体への負担が減るのは確かだ。
そこで、まず最低限あった方が良い機能を挙げる。
ショルダーパッド/ショルダーハーネスの幅
まずは肩にかける部分の幅があるかどうか。
肩がけするとき、ショルダーパッドにある程度幅がありクッション性が無いと、肩への負担や、摩擦が起き擦れるため、肌への負担が大きくなる。
最悪の場合、アザになったり、皮膚が腫れたりするので注意。
ヒップベルト(ウェストハーネス)
大抵の登山用リュックは、ヒップベルトという、リュックから伸びる紐が付いている。
お腹の前あたりで金具をカチッと固定することで、登山中でも体とリュックのフィット感を保つことができる。これがあると無いとでは、登山中の疲れが違う。
また、チェストストラップ(チェストハーネス)という胸で固定できる部分もあると尚良い。
ペットボトルを入れるポケット
言うまでもなく、飲み物へのアクセスは大事だからだ。
選び方①リュックの容量
最低限必要な機能があることを確認したら、容量で絞っていく。
筆者は、日帰り~1泊程度が多いので、コールマンの33Lのリュックを購入した。日帰りの場合、荷物少なめの筆者はリュック内には結構余裕がある。
日数 | 容量 |
---|---|
日帰り | ~30L |
1~2泊 | 30~45L |
3~5泊 | 50~80L |
5泊~ | 70L以上 |
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選び方②背面長(トルソー)の長さ
第七頸椎(首の裏の突起)から腰骨の末端までの長さを背面長と言う。一般的に、この背面長と同じザックの長さを選ぶのがベターとされている。
ザ・登山リュック!というような長めのリュックでも良ければ、この選び方でも良いだろう。
しかし、日帰り~1泊程度であれば、よりおしゃれな普段使いもできるデザインのモデルでも良いだろう。(筆者はそうしたが問題なかった)
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日帰りにおすすめの登山リュック(ザック)
[コールマン] リュック ウォーカー33
まずは、冒頭にご紹介した、筆者が所有しているコールマンのザック。日帰りメインであれば33Lで十分なサイズだろう。荷物少なめであれば25Lでも良い。
ウォーカーシリーズは、15L/25L/33Lなどの展開と様々な柄や色があり、登山以外の通勤・通学にも使いやすいデザインがおすすめ。
バックパネルは通気性の良いメッシュ仕様で、長時間背負うことによる不快な蒸れを防止してくれる。
[ミレー] リュック ジョリー 22
ミレーは、フランス初のヒマラヤ登山隊に装備を提供したメーカーとして知られる有名ブランド。
前述のザックのように、シンプルかつ本格的で、普段使いもできるデザインがおすすめ。下記に挙げたように、登山ブランドならではのギミックが光る。
- スマホの収納に便利な折り畳み式チェストポケット
- ショルダーハーネスにハンドレスト採用
- チェストストラップバックルにホイッスル機能
- トレッキングポールホルダー採用
karrimor(カリマー) イクリプス27 eclipse 27
デザイン性と機能性を両立させたカリマーのザック。
日常使いにもぴったりで、ノートPCホルダー、充実したオーガナイザーも装備している。
[モンベル] mont-bell ガレナパック 30
モンベルも、言わずと知れた有名アウトドアブランド。
このリュックはレインカバーやフックがデフォルトで装備されている点が優れている。大概は雨よけとして買い足すので、ありがたい付属品だ。
[コロンビア] Columbia イーティーオーピーク22L
細身のデザインで女性でも背負いやすいデザインのザック。22Lのものをご紹介したが、他のサイズ展開もある。
スリムでコンパクトなデザインながら、トレッキングポールを2本固定できるループがあったり、キーフックがあったりと収納力抜群。
登山泊におすすめの登山リュック(ザック)
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[ザ・ノース・フェイス] Tellus 33 NM61510 M
日帰りでも荷物が多い方、登山泊でテントを持ち運ぶ方におすすめのザック。
リュック全体も長めで、選び方でご紹介したように背面長と合わせやすく、長時間歩いても疲れにくい。また、立体裁断が施されたレインカバー付属なのも嬉しい。
[ミレー] バックパック サースフェー 40+5 (背面長M) MIS2046
とにかく機能的で登山者のことを考えつくされたザック。
2気室構造採用で、荷物の重量を分散させられるため重心が保ちやすい。また、ハイドレーションシステム採用で、登山中の水分補給もばっちり。
ハイドレーションシステム/ハイドレーションポケットとは?
よく、登山中にチューブで水分補給している人を見るだろう。あればハイドレーションシステムだ。ペットボトルの代わりに、タンクをリュックに入れ、リュックからチューブを出してすぐ水分補給できるようになっている。
登山リュック(ザック)の便利な機能
目ぼしいリュックは見つかっただろうか。ご紹介した中でもいくつか出てきたが、ロザン中にあれば便利な機能をご紹介したい。
レインカバーの有無
必須ではないが、付属品としてあると便利。ない場合は購入しておくのがベター。筆者は下記を購入した。
1気室or2気室
リュック内部に仕切りがあるかないか。これは容量が多いリュックだと、下に重心が偏ってしまいがちなのを解消する機能だ。
そのため容量が大きめのリュックであれば、この機能を検討してみるのがおすすめだ。
ハイドレーションシステム/ハイドレーションポケットの有無
前述の通り、水分補給に便利な機能。無くてもチャックから出したりして何とかなるが、あると便利。ちなみに、ハイドレーション自体は別売で、筆者は下記の安いやつを購入した。
リュックの素材
大概はナイロンで耐久性は十分だが、厚さがあればより丈夫になってくる。
中には、ドイター・スーパーポリテックスやコーデュラナイロン、ベロシティーナイロンなどが使用されており、一般的なナイロンより耐久性に優れているものもある。
登山リュック(ザック)の正しい背負い方
初心者は、うまくリュックを背負えていない場合が多いという。そこで、登山に最適な背負い方をおさらいしてみよう。
- ストラップを緩めて荷物を入れる
- ストラップを締めて背負う
- ヒップベルトを腰骨の上にくるようにして締める
- ショルダーストラップを締める
- 背面長に従いチェストストラップを締める
- スタビライザーストラップがある場合はそれを締める
歩いているうちにキツい・ゆるいと感じたらすぐ締め直すようにしよう。