スマホやビデオカメラで気軽に高画質の動画撮影ができるようになり、手ぶれ補正用のカメラスタビライザーの需要も増えてきました。今回は、カメラスタビライザーの種類別におすすめ機種をご紹介します。
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4つの種類別、おすすめカメラスタビライザー
せっかく高い画素数を持つカメラを購入しても、手ブレした写真や動画は使い物にならない。
一方スマホでも、カメラスタビライザーを使用し、しっかり手ブレ対策をすれば、それなりの撮影ができる。
カメラスタビライザー、4つの種類とは
カメラスタビライザーは、「機械式」「電気式」の2つに大分されている。各形式にもそれぞれ2種類存在する。
①機械式ボディマウント型(スタンドタイプ)
カメラスタビライザーの中で、一番購入されることが多いのがこのタイプ。重量機材対応タイプなので、ミラーレス一眼レフ/デジイチ/ビデオカメラ用に最適。
電動式とは違い、初心者にも調整しやすく、かといって動きのある場面や風が強い屋外でも使いやすいのが人気の秘密だ。また、電気式よりも安価に購入できる。
バランス調整さえすれば、使用感良好!Lankdeals S40
1.7kgまでのカメラ荷重対応のスタビライザー。
カメラの重量に合わせてセンターポール(セントラルポスト)を約29~40cmの長さに調整できる。ビデオカメラ、一眼レフ、デジタル一眼レフカメラやDVなど用途も様々。
少しバランス調整が難しいという口コミもあるが、解説動画などもあるので、問題ないだろう。一度調整に慣れれば、かなりコストパフォマンスが良い機種だ。
安心のフライカム品質。小型カメラならフライカム NANO
抜群の品質と人気を誇るスタビライザーメーカー、フライカム。後述するC5より小型のカメラ向けのスタビライザー。
付属のクイックリリースプレートは、700g/1.5lbsまでのカメラをサポートするように設計されており、完璧なバランスを実現するための伸縮可能なスレッドがついている。
ローアングルもいける、ミラーレス一眼にぴったりの「フライカムC5」
2.7kgまでのカメラに対応しており、51cm~76cmまで全長が変更可能。重りの取り外しでバランスも調整しやすい。
シャフトを一番短くするとカメラの比重が重くなり、逆さまの地面スレスレのローアングルからの撮影バランスを保ちながらできる。
素材は、アルミ(重いが安い)とカーボン(軽いが高価)から選べる。安定性も問題ないので、走り撮りなど、アクティブな撮影にも向いている。
②機械式ハンドヘルド型(弓型)
ハンドベルと型カメラスタビライザーは、弓矢の形状が特徴的なタイプ。
形状上、小回りが効くので、室内での使用にも適している。スマホやGo proを始め、3kgまでのミラーレス一眼レフカメラやコンデジなど、軽いカメラに最適だ。
本体重量も軽量なものが多く、腕が疲れない分風の影響を受けやすいデメリットもある。
コストパフォマンスで選ぶなら、Hague Mini Motion Cam Stabilizer
重量658gと同タイプの製品の中でも軽量な機種。構造がシンプルためセッティングがし易いのも人気の秘密。設定が難しい場合は、M6のナットやワッシャにより微調整が可能。
利便性向上のための「SLIK クイックシュー DQ-11(商品詳細へ)」を併用している人も多い。
使用感も、設定さえできれば、手ブレ補正にはできない浮遊感満点のヌルヌル動画の撮影ができる。この価格でこの安定した映像が撮れる機種は無いだろう。
Opteka X-GRIP ステディカム
低価格帯ながら人気の製品。
高さ120mm以下のコンパクト・ビデオカメラ、デジタル・カメラ、一眼レフカメラに対応。ローアングルメインの使用におすすめ。
赤ちゃんや動物など、ローアングルメインの使用なら、Excelvan
高さ120mm以下のコンパクト・ビデオカメラ、デジタル・カメラ、一眼レフカメラに対応しているカメラスタビライザー。
かなり安価なので不安を覚えるひともいるだろうが、ローアングルメインの使用であれば、十分に使える。
高品質で有名なメーカーsteadicamは、本物を求める人におすすめ
少し高価だが、高品質で使い勝手が良いことで知られる「steadicam merlin」。どんな場面でも、ヌルヌルの撮影を楽しめる。
230gから2.27kgまでの耐荷重で、Canon 5D, 7Dを始めとするデジタル一眼レフカメラでの利用にも最適。スマホなどの小型カメラと併用すると1kg以下に抑えることができる。
GoPro、デジイチ、スマホまでなんでもOK!ZENIC ハンドヘルドスタビライザー
1年間の保証、45日以内全額返金!という自信満々のメーカーZENIC。
実際にレビューを見てみても、しっかり設計されていて堅牢性があり、使い勝手も問題ないという意見が多い。また、設置にはドライバーが不要でコインがあれば手軽にできてしまうのも◎。
コンデジやビデオカメラに。Finegood カメラスタビライザー。旅行や、結婚式にも
本体重量1kgと多少重いが、コンデジやスマホでの動画撮影は、きちんとヌルヌル動画が撮影できる。
安価ではあるが、歩きながら撮影したときの微振動が軽減される。耐荷重に合って、歩行程度のアクションであれば、十分使えるカメラスタビライザーだろう。
③電気式ハンドヘルド型スタビライザーは、スマホの動画撮影に最適
「電気式ハンドヘルド型スタビライザー」は、吊り下げ型よりも軽量・小型タイプが多い。手持ちで「ジンバルタイプ」と呼ばれることもある。
GoPro/iPhone対応。サンコーの3AXSTA8H
上記機種は、重量480gで、iPhone 6 PlusやGoPro HERO3以降のカメラに対応している軸電動カメラスタビライザーだ。
電動式だけあり、電動でパン(水平・左右)、チルト(垂直・上下)、ロール(回転)の3軸を制御し、安定性は抜群。
Zhiyun Smooth-Q
変わり種だが、スマホ用のカメラスタビライザーもある。おまけの三脚も付属。
レビューに比較動画もあるが、手ぶれ補正なしの片手持ちでも、かなりヌルヌルの動画が取れることがわかる。カウンターウェイトなしで簡単に使用でき、スマホでさくっと動画撮影したいときには最適だろう。
Feiyu Tech G5 3軸ハンドヘルドスタビライザー
GoProHero5、Hero4、Hero3+、Hero3、SJ5000X、SJ4000に対応しているスタビライザー。GoProはそれ単体だと手ぶれ補正が少し弱めだが、本製品と併用することで、かなりヌルヌル動画が撮れる。
子供を連れてのアクションシーンなどにぴったりだろう。
Pilotfly C-45 電動3軸スタビライザー
本格スタビライザーメーカーとして知られるPilotfly。製品は数万円~と高価だがその分品質は折り紙付きだ。
PILOTFLY C45は、Sony RX100シリーズ、Panasonic LX10(国内ではLX9)、LX100、canon G7Xなどのコンデジに対応。
ジンバルとカメラに45度の角度が付くため、カメラ背面の液晶を確認しながら撮影可能。
④電気式吊り下げ型スタビライザーは、家庭用では使われない
電気式スタビライザーは機械式よりも、微調整がしやすいという特徴があるが、その分高価な機種が多い。「吊り下げ型スタビライザー」は、特に、20万円前後の機種が多く、大変高価なので、今回紹介はしない。
かなり重いカメラ用なので、家庭用で用いられることは無いだろう。付属のモーターによる補正機能が働いたり、大掛かりなので風の影響がないというメリットがある。
カメラスタビライザーの選び方、2つのポイント
最後に、カメラスタビライザーの選び方をまとめておく。以下さえ押さえておけば、大きく失敗することはない。
- 使うカメラとレンズを含めた重量を確認し、スタビライザーの耐荷重と同じか少し重い機種を選ぶ
- ローアングル撮影、歩行時撮影、屋外/屋内撮影、など用途に適した機種を選ぶ
静止画・動画撮影でスタビライザーを使用することのメリット
知っている方も多いと思うが、おすすめ機種をご紹介する前に、まずどのような点でカメラスタビライザーが優れているのかまとめておく。
静止画撮影の場合
- 初心者でも、ブレのないピントが合った写真が撮れる
- スポーツなどアクティブシーンでも被写体にピントを合わせやすい
動画撮影の場合
- 旅行や結婚式など大事なシーンでの手ブレを抑えた綺麗な動画を撮影できる
- 手ブレ動画による乗り物酔いのような気持ち悪さを無くせる
まとめ
いかがだっただろうか。最近はカメラスタビライザー機能搭載のカメラの発売されているが、揺れ感知センサー搭載によりバッテリーの消耗が激しく、長時間の使用に向かないなどのデメリットもある。まずはカメラスタビライザーで、手ブレのない世界を実感してみてはいかがだろうか。