デジタル一眼レフカメラ初心者におすすめの入門機特集。手堅い選び方は?

nikon デジタル一眼レフ

本格的にカメラを始めたいという人におすすめなのが、デジタル一眼レフカメラ。今回は、基本的な選び方や、ニコン(Nikon)・Canon・オリンパス・ペンタックスなど主要メーカーの違いや比較をしていきたいと思います。

【初心者向け】デジタル一眼レフカメラは、どう選んだら良いの?

この記事を読んでいる方は、

「本格的にカメラを始めてみたい」

「コンデジはあるけど、もうワンランク上のカメラが欲しい」

など、デジタル一眼レフ初心者の方が多いだろう。デジイチは機種が多く、値段も様々なので、選ぶのに苦労する。まずは、どんなことを決めて選択肢を絞っていけばよいのか、ご紹介していこう。

デジタル一眼レフは、主要メーカー3社から選ぼう。

デジタル一眼レフカメラの主要メーカーは、

  • Canon(キヤノン/キャノン)
  • Nikon(ニコン)
  • RICOH(リコー)のペンタックス

以上の3社だ。実際、Canonとニコンがほぼ全てを占めている。国内シェアが高い分、展開している製品も多く、レンズやボディの選択肢も広がる。口コミも多くあるので、初心者であれば、主要3メーカーから選ぶのが無難だ。

Canon、ニコン、ペンタックスの違いは?

Canon(キヤノン)は人の色表現とAF速度が特徴

Canonは元々映像機器のメーカーだったこともあり、撮影時の色合いの表現に定評がある。特に人物撮影(ポートレート)に強いので、人を写す機会が多いひとにおすすめのメーカーだ。

また、同価格帯で比較するとオートフォーカス(AF)の速度が速く、シャッターチャンスを逃すこと無くピントが合わせられる。

その他、だとニコンよりキャノンの方が、「カメラを道具として使いたい」人におすすめ。キャノンは撮影までがいかにスムーズにいくかにフォーカスしており、設定も簡単なステップで済むようになっている。

Nikon(ニコン)は風景の色表現と丈夫さが特徴

ニコンは約70年前からカメラ一筋で販売を続けてきた老舗。長年に渡って培われた技術力と、丈夫なボディが特徴だ。ニコンのカメラは購入後数年数十年と愛用している人も少なくない。

また、キャノンに比べて景色の色表現が豊かで、被写体そのものの色をそのまま表現するのが得意。

ニコンは設定を弄り回す楽しさをカメラに求める人におすすめ。

ペンタックスは小型のデジタル一眼レフが強み

リコーのペンタックスは、日本で初めてデジイチを作ったことで知られる老舗メーカー。Canonやニコンと比べてシェアはかなり小さいが、コンパクトタイプのデジタル一眼レフに定評がある。

デジタル一眼レフカメラ初心者におすすめの入門機

メーカーを選んだら、次はボディ選び。メーカー別におすすめの機種を紹介していく。

ニコンのD4桁シリーズは初心者の入門機に最適

ニコンD◯◯◯◯という数字が4桁並ぶシリーズは、APS-Cサイズという一般的なイメージセンサーサイズを搭載しているシリーズ。イメージセンサーとは、レンズからの光を電気信号に変換する部分だ。

APS-Cサイズよりも大きいフルサイズのセンサーサイズは、より高画質に撮れるが正直APS-Cサイズでも初心者には十分過ぎるくらいのハイスペックとなる。機動力に優れているのも良いところ。

Nikon デジタル一眼レフカメラ D3300 18-55 VR IIレンズキット ブラック D3300LKBK 

【これを買えば間違いない】

出典:www.amazon.co.jp
Nikon
ニコン
デジタル一眼レフカメラ
D3300

ニコンのD4桁シリーズで売れ筋なのが、D3300。十分なスペックを兼ね備え、レンズ込みで4万円台半ばと、かなりお買い得な機種。入門機にはぴったりだ。

下記は、自由研究社研究員(デジタル一眼レフカメラの全くの初心者)が「D3300」でインコをマニュアル撮影した写真だ。

Nikon D3200 撮影イメージ

初心者でもピントを合わせやすく、設定も簡単なのが嬉しい。背景のボケ味もよく出て、玉ボケも良い感じだ。ニコンの特徴でもある、被写体そのものの色味もよく分かるだろう。

本体重量は410gと、D4桁シリーズの中では最も軽量。最大ISO感度もISO12800と倍になっている。

また、入門機として嬉しい「ガイドモード」もあり、撮影時や設定時に迷わない工夫もされている。マニュアル撮影が難しいときは、オートの機能も充実しているので安心。カメラを向けるだけで、被写体を識別し、適切な設定を施してくれる。

動き回る被写体にも「11点AFシステム」で、ピントを合わせながら、撮りたい瞬間にシャッターをきれるため、初心者でも、ピンぼけすることなく、高画質撮影ができる

Nikon デジタル一眼レフカメラ D5300 

【予算が合えば絶対おすすめ】

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ニコン
デジタル一眼レフカメラ
D5300

D3300の2世代上の機種がD5300。前機種までは外付けだったが、D5300からはWi-Fiが内蔵された。実際に使って見ないとわからないことだが、Wi-Fi機能は絶対あった方が良い。

いい写真が撮れたら、すぐSNSにシェアしたり、加工してブログにアップしたりという欲が絶対に出てくる。

また旅行先で、どこで写真を撮ったのか記録できるGPSはログ機能も搭載され、旅行用カメラとしての機能も充実した。

また、D3300と比較すると、フォーカスポイント数が11点から39点になり、ピントが格段に合わせやすくなった。予算が合うなら、D5300を強くおすすめする。

(補足)ニコンD3桁シリーズは?

ニコンD3桁シリーズは、D4桁シリーズよりもイメージセンサーサイズが大きい、「35mmフルサイズ」を搭載している。よっぽど画質にこだわりたい人にはおすすめだが、初心者にはオーバースペックだろう。価格もぐんと高くなるので、今回は紹介しない。

Canon(キャノン)のEOS Kissシリーズは初心者の入門機におすすめ

ニコンのD3桁シリーズ同様、キャノンでもAPS-Cのイメージセンサー搭載した初心者向けのシリーズがある。それが、EOS Kissシリーズだ。

Canon デジタル一眼レフカメラ EOS Kiss X7(ホワイト) ダブルレンズキット

【軽量・コンパクト】

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Canon
キャノン
デジタル一眼レフカメラ
EOS Kiss X7

Kiss X7は、ちょうど前述のニコン2機種の間の価格設定となっている。ISO感度の幅は、上位機種のD5300と同じ100-12800。画素数は1800万画素と少し劣る。細かいが、オートフォーカスも9点と2点少ない。

また、ボディの質量は約370gとデジタル一眼レフカメラにしては軽い。普段使いのデジイチとして重宝するデジタル一眼レフだろう。

初心者でも使いやすいよう、使い方の説明がディスプレイ表示される。

Canon デジタル一眼レフカメラ EOS  ダブルズームキット

【バリアングル液晶が便利】

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Canon
キャノン
デジタル一眼レフカメラ
EOS Kiss X7i

Kiss X7と比べてバリアングル液晶という可動域が広い液晶パネルがついたのがこの機種。そのせいで本体重量は約525gと少し重くなった。

また、x7iは液晶ディスプレイ上で飛車地を拡大して見れ、夜空の星など細かい被写体でもピントを合わせやすいのが売り。

Canonの中級機は?

キャノンは他にもAPS-Cのイメージセンサーを搭載し更にハイスペックにした「EOS2桁Dシリーズ」や、35mmフルサイズのイメージセンサー搭載した「EOS-5Dシリーズ」などがある。

どちらも中級機なので、ここでは紹介しないが、気になる方は調べてみていただきたい。

PENTAX(ペンタックス)のK-30はアクティブ利用の入門機におすすめ

PENTAX デジタル一眼レフカメラ K-30 ボディ ブラック K-30BODY BK 15615

【超タフ】

出典:www.amazon.co.jp
PENTAX
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デジタル一眼レフカメラ
K-30

PENTAX(ペンタックス)のK-30は、デジタル一眼レフには珍しくカラーバリエーションが豊富。定番のブラックの他、ブルー・ホワイト・レッドなど7種類もあり、好みに応じて選べる。

APS-Cで、画素数は1628万画素と、一般的な入門機と同程度のスペック。最大感度は ISO25600と他機種と比べてかなりの高感度となっている。また、防塵防滴能・-10℃耐寒性能・単3乾電池使用可能もあり、アクティブなシーンでの利用も可能。

デジタル一眼レフカメラ選びのポイント

目ぼしいメーカーは選べただろうか。続いて、カメラの本体を選んでいこう。選ぶ際の基準は以下のものがある。

基本スペック

イメージセンサー(撮像素子)のサイズ

イメージセンサーとはレンズからの光を電気信号に変換する部分だ。前述の通り、プロでもない限りAPS-Cサイズで十分だ。フルサイズは、やはり綺麗に撮影ができるが、価格が格段にアップする。

レンズの種類

ご紹介した機種は、一般的なレンズがセットになったものだが、望遠や単焦点や魚眼、望遠やマクロなど、用途に応じてレンズを買い足すのがデジタル一眼レフの醍醐味の1つでもある。もちろん初心者だれば、デフォルトのレンズだけでも十分に楽しめる。

レンズを買い足す際やセット購入する場合は、開放F値に注目しよう。数値が少ないほど明るいレンズとなるが、一般的に開放F値2.8以下だとかなり満足できるレンズといえるだろう。

また、注意すべきなのが、レンズはメーカーごとに互換性がないということだ。キャノンのレンズはニコンには使えない。当たり前といえばそうだが、理解しておこう。サードパーティ製のものだと、シグマやタムロン製がある。マウントが合えば装着できる。

常用ISOの上限値

ISO感度は夜景や星空、室内などの暗所での撮影に必須。ISO感度を上げれば明るく撮れるが、その分画質が落ちるので注意。

液晶モニター

ほとんどの人はファインダーを見て操作すると思うが、構図を決めたりする場合は液晶パネルで確認する場合もあるだろう。液晶モニターは屋外だと光が反射して見えにくいので、モニターの鮮明度や輝度をチェックしておこう。

また、液晶の角度が変えられる「チルト液晶」や、自由な角度に可動域が広がる「バリアングル液晶」(Canon Kiss X7iなど)もある。自撮りや集合写真に便利。また、液晶画面のタッチ操作でピント調節などができるものもある。

機能面

オートフォーカスの性能

鳥、犬、猫などのペットや子どもの運動会、スポーツなどアクティブなシーンでの利用が多い場合には、オートフォーカス(AF)の性能が良いものを選ぼう。フォーカスポイント数(測距点)で比較すればよい。

オートフォーカスの種類

オートフォーカスには、下記の3種類がある。撮る頻度が多い被写体に次第で、機能を選ぼう。

  • 「シングルAF」:シャッター半押しでピントを一度合わせた時に固定。動きがない被写体にぴったり
  • 「コンティニュアスAF」:シャッター半押しで、動く被写体にピントを合わせ続けてくれる
  • 「AF制御自動切り替え」:被写体を自動で認識してAFしてくれる

シャッターの形式

シャッターの形式は以下がある。音を出せない場面では無音式が重宝する。

  • 機械式シャッター:先幕、後幕でカシャカシャと2回音がする
  • 電子先幕式シャッター:先幕シャッターを電子処理で消すのでカシャと1回の音で済む
  • 完全電子シャッター:先幕、後幕どちらも電子式で無音でシャッターがきれる

また、Wi-Fi搭載の機種だと遠隔操作でスマホ本体からシャッターをきれる機種もある。三脚などがあれば、集合写真もとれる。

参考:“カメラのタイプ”と”利用シーン”で選ぶおすすめ三脚を手堅く厳選

手ブレ補正機能の有無

動きのある被写体やマクロ撮影をする場合は、手ブレ補正機能を搭載している機種がおすすめ。手ブレ補正が内蔵されているものもある。

エントリーモデルにはあまりついていないが、「5軸手ブレ補正機構搭載」だと、回転ブレ・シフトぶれ・暗所/望遠撮影時のブレを抑えられ安定したフレーミングができる。

また、手ブレ補正機能には「電子式」と「光学式」があり光学式の方が性能が良いことも覚えておきたい。

手ブレ補正がついていない場合は、下記記事のスタビライザーを追加購入しても良いだろう。

参考:得意分野が違う!4つの形状別、カメラスタビライザーおすすめ機種

一眼レフカメラとミラーレス一眼の違いは?

ミラーの有無

デジイチは、撮影イメージをファインダーで確認しながら撮影できる。これは、イメージセンサーの前にミラーがあり、それで光を反射させ(反射=レフレックス)、ペンタプリズムで屈折後、ファインダーに情報が届くからだ。デジタル一眼”レフ”と呼ばれる所以もここにある。

一方ミラーレス一眼カメラとは「ミラー」がなく、イメージセンサーの電気信号をそのまま液晶パネルに写して、撮影イメージの確認している。

本体重量

ミラーレス一眼は反射鏡とファインダーがないぶん本体重量が200g程度少ない。

ファインダーの種類

ミラーレス一眼にはファインダーが無い機種が多いが、電子ファインダー(EVF)が搭載されている機種もある。電子ファインダーは、液晶パネルをそのままファインダーに写しただけなので、屋外などで液晶画面が見えないときの代替と考えよう。

打っぽうデジタル一眼レフカメラは、光学ファインダーを搭載しており、レンズ越しにボケやズームなどの設定が反映された被写体をみれる。設定したものがそのまま切り取れる良さがある。

まとめ

いかがだっただろうか。様々な選び方や製品をご紹介したが、口コミなどをみて比較検討していただきたい。中古で買う場合は、シャッターユニットが消耗して、うまくシャッターがきれないこともある。なるべく新古品や新品を購入するのをおすすめしたい。

最終更新日:2018/09/25