動画メインで撮影する方におすすめなのが、ビデオカメラ。今回は【キャノン(Canon)/SONY/パナソニック/JVC】の主要4社や、アクションカメラ寄りの機種、防水・4K対応機種、選び方に至るまで、まるごとご紹介します!
目次
ビデオカメラ最新ニュース
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ビデオカメラ人気のおすすめ主要4社を比較
今回ご紹介するのは、
- Panasonic(パナソニック)
- SONY(ソニー)
- JVC(日本ビクター)
- Canon(キャノン)
以上の4社。
名称 | 価格 | 特徴 |
---|---|---|
パナ | ◯ | ワイプ撮影/4K |
ソニー | ◯ | 手ブレ補正/AF |
JVC | ◎ | タフ/長時間録画 |
Canon | △ | ボケ/色彩が綺麗 |
上記に簡単な特徴をまとめたが、各章では、それぞれの特徴の詳細と、おすすめ機種をご紹介したいと思う。
パナソニックのおすすめビデオカメラ
パナソニックのビデオカメラの特徴は?
パナソニックは他のメーカーと比較してワイプ撮影が可能な機種が多く、面白い映像が撮れるのが特徴的。
ワイプ撮影とはよくテレビ番組などでもある、1つの画面の片隅に小さく別の映像を映す機能だ。サブカメラを起動するとバッテリーの消耗も激しくなるので注意。
2016年発売スタンダード3機種がおすすめ
パナソニックは、2016年にスタンダード3機種(4K非対応)と4K対応3機種を発売している。4Kにこだわりがない人は、価格も下がってきているスタンダードモデルがおすすめ。
Panasonic HDビデオカメラ 32GB ワイプ撮り 高倍率90倍ズーム HC-W580M-W
▼コスパも良く軽量▼
W580Mは268gの小型軽量ボディとワイプ撮りができるサブカメラが特徴。手ブレ5軸補正など基礎スペックが高く、満足できる製品だろう。
1/5.8型MOS固体撮像素子。光学ズーム:50倍 / EX光学ズーム:最大90倍。最短撮影距離約2cmと接写もできる。
他の機種はこちら
2016年に発売された低価格帯のビデオカメラは下記の3機種だ。リンクからamazon商品ページにとべる。
・HC-W580M(サブカメラ付き)※おすすめはコレ!
・HC-V480M
・HC-V360M
2016年発売の4K対応機種も見逃せない!
パナソニックの2016年発売4K対応ビデオカメラは、下記3機種ある。2017年タイプと比べて価格も落ち着いてきている。おすすめは最安の入門モデル【HC-VX980M】。
Panasonic デジタル4Kビデオカメラ 64GB あとから補正HC-VX980M-W
▼4K最安値はコレ▼
この機種は、4K撮影ができるだけでなく、4K映像のアングルの編集・補正を”後から”できる機能も搭載。始めから4K広角で撮っておけば、後の編集でプロのような映像に加工できるのだ。
また、スマホからの遠隔操作、監視カメラモード、USTREAM配信機能も。モバイルバッテリーからの直接稼動もでき、長時間でも電池切れの心配がない。
- 有効画素数 829万画素
- 撮像素子 1/2.3型
- 画面サイズ 3 インチ
- 可動式液晶/ファインダーなし
- ズーム倍率 (デジタル含む) 250倍
- 手ブレ補正は5軸補正で強力
他の機種はこちら
サブカメラやファインダーありの方が良い人は下記も参考にしていただきたい。リンクからamazon商品ページにとべる。
1:HC-WX990M(サブカメラ、ファインダー付き)
2:HC-WXF990M(サブカメラ付き)
3:HC-VX980M ※おすすめはコレ!
ソニーのおすすめビデオカメラ
ソニーのビデオカメラの特徴は?
ソニーのビデオカメラの特徴は「空間光学手ブレ補正」という独自の手ブレ補正機能だ。三脚を使わずに手持ちで撮影するときに、安定したフレーミングを維持し、綺麗に撮れる工夫がされている。
また、最新機種からは、瞬時に被写体にピントを合わせられるAF(オートフォーカス)機能が充実した。動く被写体の撮影時には嬉しい機能だ。
おすすめはAF機能が強い2016年発売モデル
2016年発売モデルは、前年の製品にAF機能を拡充させた5機種。高価格帯のプロジェクター搭載機種などもあるが、基本スペックが高く、コスパに優れる機種をピックアップする。
ソニー SONY ビデオカメラHDR-CX675 32GB 光学30倍 ブラック Handycam
▼AF性能抜群▼
599gとパナと比べて少し重めだが、手ブレ補正とオートフォーカス重視の方には自信をもってオススメできる製品だ。最新機種の中でもコストパフォーマンスが光る。
ハードディスクに32/34GB録画できる他、microSDカードも併用可能。Wi-Fiとの接続もできる。その他嬉しい機能は下記。
- “新”「空間光学手ブレ補正」でズーム時もブレない
- 奥でも手前でも素早くピントを合わせる「ファストインテリジェントAF」
- 楽しい動画がカンタンにできあがる「ハイライトムービーメーカー」
- 撮影者の声が抑えられる「マイボイスキャンセリング」
他の機種はこちら
昨年発売機種にAF機能を拡充させた2016年発売モデルは、以下の5機種だ。リンクからamazon商品ページにとべる。
・FDR-AX55(最上位モデル)
・FDR-AX40(最上位モデルからファインダーを省いたモデル)
・HDR-PJ675(プロジェクター付き)
・HDR-CX675(プロジェクター無し)※おすすめはコレ!
・HDR-CX485(最下位モデル)
JVCのおすすめビデオカメラ
JVCのビデオカメラの特徴は?
JVCのビデオカメラは、とにかくタフで、防塵、耐寒、耐衝撃性能を搭載している機種が多い。水中や雨が降る場面、アクティブなシーンでも安心して使える。
また、スポーツ観戦や運動会など長時間に渡って撮影するシーンで嬉しい、長時間撮影が可能。ソニーやパナソニックの倍以上あると考えて良いだろう。
ソニーやパナソニックでも別売の大容量バッテリーを買えば長時間撮影は可能だが、結構高価なので、デフォルトで長時間撮影ができるのは嬉しい。
おすすめは2016年のコスパ最高モデル
JVC KENWOOD JVC ビデオカメラ EVERIO 防水 防塵 GZ-R300-D
▼タフさNo.1▼
JVCのタフさとスペックを両立させたコストパフォーマンスが光る製品がGZ-R300。汚れても水で丸洗いできる手軽さや大容量バッテリーが嬉しい。
youtubeなどに投稿するには十分のフルハイビジョン画質。バッテリーも長く、とにかく使い勝手が良い。
光学40倍/ダイナミック60倍ズーム。内蔵メモリー容量 32GB、防水性 IPX8(防水深度 5m)。
他の機種はこちら
2015年~2016年に発売された最新機種は以下の3機種だ。リンクをクリックするとamazon商品詳細ページにとべる。
・GZ-RX600(防水/防塵/耐衝撃/耐低温/Wi-Fi搭載)
・GZ-R400(防水/防塵/耐衝撃/耐低温/Wi-Fiなし)
・GZ-F200(耐衝撃/耐低温/Wi-Fiなし)
・GZ-R300(防水/防塵/耐衝撃/耐低温/Wi-Fiなし)※おすすめはコレ!
・GZ-F100(耐衝撃/耐低温/Wi-Fiなし)
キャノンのおすすめビデオカメラ
キャノンのビデオカメラ特徴は?
キャノンはテレビ中継など業務用ビデオカメラのシェアも獲得しているほどの実力。ハイエンドモデルだけで比べると他社の追随を許さないレベルだ。
入門機は逆に、コンパクトかつハイスペックで扱いやすいモデルを展開している。軽くてボケがきちんとでたり、色彩も美しいので、女性にも人気だ。
しかし、技術を結集している分価格が他社よりも高いのがデメリット。
おすすめは2015年発売の入門モデル
Canon デジタルビデオカメラ iVIS HF R62 光学32倍ズーム ベージュ IVISHFR62BG
光学式&電子式のダブル方式による高精度な手ブレ補正で、スポーツシーンなどアクティブな場面でもあらゆる方向への手ブレに対応し補正してくれる。
運動会であれば、一度お子さんにピントをあわせると、ピントが固定され追従してくれるので、貴重な瞬間を見逃さず記録できる。
ビデオカメラの選び方
まずは、基本スペックを確認!
画質(解像度)の高さ
ビデオカメラの主な画素数は以下だ。
サイズ | 名称 | 程度 |
---|---|---|
720×480 | SD(Standard Dimention/標準解像度) | アナログ放送の画質 |
1280×720 | HD(High Dimention/高精細度) | 地デジ放送の ハイビジョン画質 |
1920×1080 | フルHD(Full High Dimention) | 衛星通信による BSデジタル放送 |
3840×2160 | 4K | 一部のブルーレイなど |
一般的な使用だと4Kはオーバースペックかつ編集ソフト選びにも苦労するので、高画質に強く拘るひと以外は、フルハイビジョンで良さそうだ。
最大撮影時間の長さ
ソニーやパナソニックだと、最高画質での動画撮影で約1時間程度が一般的だ。JVCとなると2~3時間だろう。
撮影時間が短い機種は、AC電源の他に、大容量バッテリーの買い足しやモバイルバッテリーで充電するのも有りだ。
ズーム倍率の高さ
スペック表にはよく「光学ズーム◯◯倍/電子ズーム◯◯倍」などと表記されている。
光学ズームとは、レンズを直接動かしてズームする方式で、拡大しても画質が粗くなりにくい。
一方電子式ズームとは画像処理をしているだけなので、ズームをすれば画質は荒くなる。望遠機能を重視したいひとは光学が何倍かを見るとよい。
イメージセンサー(撮像素子)のサイズ
イメージセンサーとはレンズからの光を電気信号に変換する部分だ。大きければ大きいほどノイズも少なく高画質撮影ができる。
センサー自体はCMOSセンサー(古い機種だとCCD)が使用されている場合が多く、サイズは1/2.3型、1/2.5型、1/5.8型等が主流。22.3×14.9ミリ等と表記されることもある。業務用だと1/2型が使われる。
一眼レフだとAPS-Cやフルサイズや使われるが、ビデオカメラでは使われないので注意。
内蔵メモリ
内蔵メモリは32GBが主流だが同スペックで64GBと選べる機種もある。SDカード対応のものもあるので、いくらでも拡張は可能。
ダイナミックレンジ
ダイナミックレンジとは、明暗を決める幅のことで、幅が広いほど白飛びや黒潰れがなく性能が良い。
オートフォーカスの性能
オートフォーカスはソニーが強いが、機種によって他メーカーでも良い製品もある。オートフォーカスはフォーカスポイント数(測距点)を見たり、口コミを参考にして選ぶと良い。
次に、ビデオカメラの機能で選別
手ブレ補正機能の有無
アクティブなシーンや接写をする場合は、手ブレ補正機能が強い機種がおすすめ。
ビデオカメラは基本的に手ブレ補正に長けているが、「5軸手ブレ補正機構搭載」だと、回転ブレやシフトぶれ、暗所や望遠撮影時のブレを防げる。
また、手ブレ補正機能には「電子式」と「光学式」があり、それを組み合わせたより高性能な「ハイブリッド補正」搭載の機種もある。
またソニーは独自の空間光学式を採用している。また、光学式には被写体をデータ化する前に補正できるレンズシフト補正とセンサーシフト補正がある。
もし手ブレが酷い場合は、のスタビライザーや三脚追加購入しても良いだろう。
動画編集機能
動画編集は、余分な部分のカットなど簡単な編集であれば本体でそのまま行える。またパソコンやスマートフォン、タブレット端末で動画編集を行えるソフトがメーカー側から提供されていることもある。
SONYのハンディカムだと「Play moments」があり、以下のような機能が使える。
- カメラとWi-Fi接続してリモート撮影
- 撮影前のアングルチェック
- カメラの絞りやシャッタースピード、ホワイトバランスなどのマニュアル設定
- 位置情報記録
- ハイライトムービーメーカー
タッチパネル機能
液晶パネルを直接タッチしてピント調節などの操作が行える機能。現行機種は、ほぼ搭載しているが、旧機種を買う際は注意が必要。
撮影機能
薄暗い屋内や夕景や夜景を撮影する場合は、ISO感度を高く設定する。細かな設定がなくても、夜景モードや室内モードなど、ワンタッチで撮影モードを設定できる機種もある。
ビデオカメラはハンディカメラだけじゃない!
ビデオカメラといえば、手持ちタイプで液晶モニターを見ながら撮影するハンディカメラが一般的だ。手ブレ補正機能が付いている機種も多く、安定したフレーミングが可能。子どもの運動会や発表会、結婚式など長時間撮影をする場合は三脚に装着すればより安定した定点撮影ができるのが特徴。
ウェアラブルなアクションカメラも選択肢の1つ
しかし最近だとアクションカメラという、頭の上やヘルメット、自転車・バイクなどに装着して撮影ができるウェアラブルな小型軽量タイプのビデオカメラも登場している。代表機種にはGoProなどがある。
ハイアングル~ローアングルまで自由自在。シンプルな機能に絞ることで高画質な撮影と小型軽量を実現させている。液晶モニターがない機種がほとんどなので、用途によっては使えない場合もあるだろう。
思い出をVRで追体験できる、360度全天球カメラ
自由研究社的に今一押しなのが、上下左右360度動画や画像の撮影ができる「全天球カメラ」だ。最近の機種は3万円以下で高画質撮影ができる機種も出てきている。
撮影した画像や動画はVRモードに変換でき、数千円のVRヘッドセットに装着すれば、360°その時の思い出をバーチャルリアリティで追体験できる。
実際に体験してみた記事もあるので、気になる方は下記を参考にしていただきたい。
参考:[比較レビュー]360度カメラ(全天球カメラ)RICOH THETA SCとS
まとめ
いかがだっただろうか。選ぶ基準を提示したが、まずは利用シーンから絞っていくのが良いだろう。ぴったりのビデオカメラがみつかる一助となれば幸いだ。