自転車の中でも、軽くて漕ぎやすく、スピードが出るのが特徴のクロスバイク。今回は、初めてクロスバイクを購入する方向けの選び方や、手を出しやすい【予算3万円】に絞りおすすめ人気機種をご紹介します。
クロスバイクの選び方
まず、クロスバイクを初めて選ぶ際に、最低限知っておきたいポイントをご紹介する。
フレーム・フォークの材質【軽さ/強度】
まず選びたいのが、車体フレームとフロントフォークの材質。軽さや強度に影響してくる項目だ。ちなみにフォークとは、前輪軸を支持しながら転舵させる機構のこと。
材質は、下記表にある鉄・アルミの他、クロモリやカーボンなどがあるが、高価なので省く。耐久性を重視するなら鉄・軽さを重視するならアルミ、という選択になるだろう。
素材 | 価格 | 重さ | 耐久性 |
---|---|---|---|
鉄(スチール) | 安価 | 重い | 高い |
アルミ | 安価 | 軽い | 低い |
ギア/変速機の段数【走りやすさ】
クロスバイクの走りやすさに影響してくるのが、ギアの数。高価格帯になるにつれてギア数は増え、変速がスムーズにできる。
3万円以下の安価な価格帯だと【6段前後】、5万円前後の中価格帯だと【20段前後】が平均的。勾配10%を超える坂や、ツーリングなど長時間のライドを想定していなければ、6段でも問題ない。
タイヤの太さ(幅)【安定性】
走行時の安定性や走りやすさに関わるのが、タイヤの太さ(幅)。
商品詳細等では【700×25C】などど示されている。この場合左の”700″がタイヤの外形(mm)で、右の”25″がタイヤの幅で、”C”がリムの大きさだ。
またタイヤが太い方が空気が入り耐衝撃性・クッション性も増すので、安定性を重視したい人は、タイヤの幅で比較してみると良いだろう。
おすすめの人気クロスバイク
【1~2万円台】初心者の導入機としておすすめのクロスバイク
21TTechnology CL266 クロスバイク 6段変速 700×28C
クロスバイクのライトユーザーにおすすめなのが、こちら。
材質はスチールで少し重めだが、スリムなデザインなので、段差があっても女性の力で持ち上げられる。タイヤの太さも同価格帯と製品よりも太めで走りやすい。
カラーは、グリーン・レッド・パープルがある。
My Pallas(マイパラス) クロスバイク 26インチ 6段変速 リアサス M-650type3
雨の日や泥濘んだ地面を走行するときに便利な”泥除け”が搭載してあるクロスバイク。後からオプション購入し取り付ける方も多いので、購入を検討している方にはお買い得だろう。
個性的なデザインに惹かれて購入する人も多い。カラーは、ネイビー・ホワイト・ボルドーの3種類。
LIG(リグ) クロスバイク LIG MOVE
アルミのフレームとリムを使用した軽量なクロスバイク。リムにあしらわれたゴールドがなんとも上品なデザイン。タイヤも太めなので、安定性も高い。
クロスバイク 700*23C SAIFEI SF-02 初心者
スポーティーなデザインがかっこいいクロスバイク。700×23Cなので、少しタイヤは細め。その分軽量でスマートなデザインだ。
色は、ブラック、ホワイト、オレンジ、グリーンがある。
LIG(リグ)700Cクロスバイク CR-7006 LIG ブラック
タイヤサイズ700×32Cと、同価格帯のタイヤと比較して一番太いサイズ。安定性を求める人におすすめのクロスバイクだ。
また、フレームだけでなく、ハンドルバー、ハンドルポスト、ブレーキレバー。シートポストもアルミで出来ており軽量。
DOPPELGANGER(ドッペルギャンガー) クロスバイク LIBEROシリーズ 700x28C 420-RD SCALPEL
シンプルなデザインと乗り心地が好評のクロスバイク。
一般的なクロスバイクだとサドル部分が少々堅く、長時間乗るとお尻が痛くなる場合もある。しかし、このクロスバイクのサドルは凹凸が少なく柔らかめに作られているためそういった心配はない。
【3~4万円台】ちょっとこだわりたい人におすすめのクロスバイク
カノーバー クロスバイク 700C CAC-024 (HEBE) ディープリム クロモリフレーム フロントLEDライト付
前述の安価な価格帯の製品とは違い、フレームにクロモリが使用されており、耐久性が格段に上がったクロスバイク。また、21段変速なので、坂道など様々なシーンで楽に漕げる。
なにより個性的なデザインが、ユーザーの心を掴んでいる。
DOPPELGANGER(ドッペルギャンガー) クロスバイク D-MODUSシリーズ RUSH D17 CROSSTOWN ディスクブレーキ搭載
クロスバイクのブレーキは一般的に、キャリパーブレーキが多いが、他にもリブブレーキやディスクブレーキがある。このクロスバイクに搭載されているのは、スピードの調節がしやすく雨天時でもしっかりブレーキが利く【ディスクブレーキ】。
安全性や操作性を重視したい人にはおすすめのクロスバイクだ。
カノーバー クロスバイク 700C CAC-021 (VENUS)
オールブラックがおしゃれなクロスバイク。汚れが目立ちにくいのも嬉しい。
とにかくフレームの成形が美しく、アルミ材質なので軽量。デザイン性や製品の完成度で選ぶならおすすめの機種だ。
捕捉|クロスバイクは折りたたみタイプも充実
クロスバイクは、折りたためるタイプも意外と充実している。駐輪場がない場合の防犯対策や、外出先での利用など、検討してみても良いだろう。
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クロスバイクに関するよくある質問
クロスバイクとロードバイクは何が違う?
クロスバイクは、ロードバイクとシティサイクルのいいとこ取りをした自転車、とよく評される。それは、場所を選ばず幅広く走行ができるからだ。
シティサイクル(いわゆるママチャリ)にしか乗ったことがない人は、是非クロスバイクに挑戦し、乗り心地に感動してほしい。
比較点 | ロードバイク | クロスバイク | マウンテンバイク | シティサイクル |
---|---|---|---|---|
速度 | 約30km/h | 約20km/h | 約18〜25km/h | 約15km/h |
用途 | 長距離 | 短~中距離 | 短~中距離 | 短距離 |
タイヤの幅 | 23c前後 | 25c前後 | 30c前後 | 30c前後 |
ギア | 7-8段が主流 | 20段前後 | 20段前後 | なし |
車体重量 | 軽い | 普通 | 重め | 軽め |
ハンドル | ドロップハンドル | ストレート | ストレート | アップ/ストレート |
ブレーキ | キャリパーブレーキ | Vブレーキ | Vブレーキ | 様々 |
エンド幅 | 130mm | 135mm | 135mm | 135mm |
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また、クロスバイクの電動アシスト自転車タイプもある。
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男女でクロスバイクのサイズに違いはある?
クロスバイクは、男女両用として作られている場合が多い。また、ある程度サドル位置やハンドル角度を変えることで調節が可能。
しかし、極端に身長が大きい人や小さい人は、調整したとしての乗り心地が悪い場合も考えられる。該当しそうな場合は、下記表を見てみてほしい。
ギアの数段の違いで何が変わる?
ギアは6段や7段など機種によって様々。しかし、数段ギア数が多いだけで何か大きく変わるかというと、そうでもない。
なぜなら、ギア数が増えても最小・最大ギアは変化せず、大きな違いとして現れないからだ。しかし、坂道などを走行している場合、中間ギアが多いほど(つまりギア数が多いほど)適した力でペダルを漕ぐことが可能となる。
クロスバイク本体以外に何が必要?
スタンド
クロスバイクを駐車するのに必須なのがスタンド。ほとんどの機種にはサイドスタンドと呼ばれる車体後ろ左側に付ける一本足のスタンドが付いている場合が多い。
サイドスタンド以外にも安定感あるセンタースタンドや、後輪の中心を挟んで固定するディスプレイスタンドなどがある。
鍵(ワイヤーロック)
ほとんどの機種には鍵が付属していない。自宅の駐輪場に停車する以外に、外出先、特に路上に駐車する場合は強固な鍵をおすすめしたい。
ワイヤーロックの他にも、クロスバイク本体に鍵を搭載できるものもある。
ドリンクホルダー(ボトルホルダー)
ツーリングをする人や長時間ライドするひとにおすすめなのが、ドリンクホルダー。
カバンやリュックを背負っていると、飲み物を飲むのも一苦労なので、すぐ取り出せるホルダーが有ると便利。ドリンク以外にも、パンク修理の工具やチューブを入れて置けるタイプもある。
裾止めバンド(ズボンクリップ)
スーツで通勤する人には必須のズボンクリップ。裾がチェーンに触れず汚れないだけでなく、安全性も高まる。
クロスバイクのメンテナンスはどうしたらいい?
クロスバイクを長く安全に使用するには、メンテナンスが必須。
まず押さえたいのが、この3つ。
- チェーン用潤滑油
- 洗車用のクリーナー・ブラシ
- ウエス(雑巾でもOK)
チェーンには定期的に油を指し、本体はクリーナーやブラシで綺麗にし、ウエスで拭き取る。それだけでも快適に使用できる。
細かい部分は自転車屋さんに定期メンテナンスしてもらうのがおすすめ。
フロントギア・後ろギアって?
フロントギア(前ギア)とは、めったに使用しないが、後ろギアだけで対応できないときに使うギアのこと。後ろギアとは、普段私たちがギア調節しているギアで、車輪の回転数を一定にする役割がある。
ギアはギア数だけでなく、大きさも重要。前と後ろのギアの差がないほど、ギアチェンジが簡単にできる。
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まとめ
いかがだっただろうか。
上記の選び方以外にも、ハンドルやグリップをにぎった感触や、実際にまたがってみたときの体の角度や腕の位置なども、重要なポイント。
しっかり選んで、ずっと使えるクロスバイクを手に入れていただきたい。