忙しい人に人気のロボット掃除機。火付け役のルンバをはじめパナソニック、東芝、ツカモトエイム、シャープ、日立、ダイソンなど各社が低価格帯や拭き掃除機能付きのものなどを発売しています。今回は口コミと価格を見て、おすすめ6社をランキング形式で比較してみます。
目次
ロボット掃除機最新ニュース
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ロボット掃除機はルンバだけじゃない!
ロボット掃除機というと国内シェア8割を誇るiRobotの「ルンバ」を思い浮かべる人も多いだろう。今回はそのルンバはもちろん、各社の人気機種を紹介する。ラインナップは以下だ。
- iRobot「ルンバ」
- iRobot「ブラーバ」
- シャープ「ココロボ」
- 東芝「トルネオロボ」
- パナソニック「RULO」
- ダイソン「360Eye」
- 日立「minimal」
- ツカモトエイム「ミニネオ」
- ECOVACS「DEEBOT」
- ILIFE「V3s Pro」*New
- CCP「LAQULITO」*New
安いロボット掃除機が欲しい人へ
1~2万円台のロボット掃除機をまとめたので、「どんなものかまず試してみたい」「シンプルな機能でOK」という人はご参考いただきたい。
- 今回は、自分の代わりに部屋中をお掃除してくれる、便利なロボット掃除機をまとめてみました。1万円以下から購入できるものから2万円台で購入できる製品を、それぞれ◯選形式でご紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。 目次...
2018年ロボット掃除機おすすめ10社のランキング
【1位】実力で選ぶならiRobot「ルンバ」
ルンバ680は最強のコスパ機種
ルンバは高級機のイメージがあるが、3万円台の製品もあり、口コミを見ても評価が高く売れ筋だ。マンションやアパート、小さめの一軒家なら、ルンバ680で十分カバーできる。
▲部屋の隅も、毛足が長いブラシで掃除できる(写真はルンバ622)
自由研究社研究員が実際に使用してみた所、2LDKでも部屋を分けて掃除すれば、問題なく綺麗に掃除できる。ソファーの下や畳、少しの厚みがあるカーペット程度であれば、問題無く掃除ができる。
▲充電が終わると、ごきげんな様子で基地に帰る
起動のタイマーはないが、掃除が終了すると自動的に基地に戻る。帰宅前にルンバのボタンを押して外出するのがおすすめ。
▲右の装置で架空の壁”バーチャルウォール”を作れる
また、写真のように行かせたくない場所にバーチャルウォールを設置することで、センサーが見えない壁を作って侵入を防止してくれる。段差がある玄関や階段など、落ちたら故障の危険性がある箇所や、段差を下ったら戻ってこれなくなりそうな箇所に設置すると良い。
コスパとスマホ操作を求める人におすすめ、ルンバ690
ルンバ690はエントリーモデルである600シリーズだが、iRobot HOMEアプリに対応しており、スケジュール機能も使える。
パワーが必要なくてもコントロール出来たほうが便利なので、格安モデルのなかでもおすすめ。680より1万円近く高いが、アプリ対応有りはかなり大きい。
遠隔操作が可能な上、スケジュール管理や掃除の状況をスマホで確認できるので、操作性が抜群にあがる。
部屋をまとめて掃除して欲しいなら、ルンバ880がおすすめ
ルンバ880は「ライトハウス機能」が搭載された機種。ライトハウス機能とは、複数の部屋(区画)を順に掃除する機能。一つの部屋の掃除が終わった後(最長25分)、自動的に次の部屋に移動し全室清掃が可能。
バーチャルウォールとの切り替えもできるので、掃除をしたい区画にあわせて柔軟に掃除ができる。本当にルンバは賢い。ルンバの特集記事は下記。
- 今回はお掃除ロボット「ルンバ」をご紹介!各モデルの機能や特徴、おすすめ機種、さらには拭き掃除可能なブラーバシリーズまで、まとめて比較してみました。 目次1 ルンバ現行全機種比較表2 目的別、ルンバのおすすめ機種3 ルンバ...
【2位】コスパ満点の実力派ECOVACS「DEEBOT」
ロボット掃除機界の新星。価格で選ぶならこれ
最近売れ筋なのが、ECOVACS DEEBOT N79 。低価格帯のロボット掃除機の中でも実力がある機種だと言える。
前述のルンバと比較して、バーチャルウォールが無かったり、黒い壁やカーペットを段差と認識してしまったり…というマイナス面はあるが、部品の水洗いができたり、スケジュール機能が搭載しているのも嬉しい。
しかし、一人暮らしなど複数部屋がない場合は、概して基本スペックが高く良い製品と評価できるだろう。
追記:DEEBOTにバーチャルウォール機能搭載機種が登場!
【3位】iRobot 床拭きロボット ブラーバ371j
床拭きもOK!人気急上昇中のブラーバ
ルンバの姉妹機種で、床掃除も同時にこなす、アイロボット社のブラーバ。口コミ評価も抜群に良い。
従来のお掃除ロボットにはできなかった、”皮脂汚れ”や”食べこぼし跡”まで綺麗に拭き取ってくれる。ウェットモードで最大20畳、ドライモードで最大56畳、また2複数の部屋の掃除にも対応している優れもの。
【4位】価格で選ぶなら、ILIFE 「V3s Pro」
人気急上昇中の低価格帯ロボット掃除機
最近、当サイトでも購入されることが多い機種がこちら。
自動掃除、自動充電、自衝突防止・落下防止センサーといった基本機能に加えて、ルンバの下位機種に付いていない”予約機能”が搭載しているコスパ抜群のモデル。
新製品なのでバッテリーの持ちなどに不安が残るが、費用対効果では上位機種に引けを取らないお買い得な製品だと言えよう。
水拭き乾拭きできるILIFE V5s Pro新登場
上位機種として、水拭き乾拭きができる機種も登場。コレ一台で床がぴかぴかにできると評判。
【5位】シャープ「ココロボ」RX-V95A-N
可愛くて喋るだけじゃない!独自機能が光るココロボ
ココロボは会話や音声操作できる「ココロエンジン」搭載のロボット掃除機。
「8の字走行」でゴミが密集している部分を集中的に掃除してくれたり、シャープ独自のプラズマクラスターイオンを放出しながら掃除をしてくれたり、と独自機能も光る。
充電池も長寿命リチウムイオンバッテリーで約1,100回の充電ができる。少し予算に余裕があれば、ルンバの下位機種を買うよりはこちらがおすすめだ。
【6位】パナソニック「RULO」MC-RS20-W
部屋の隅の掃除は、ルーローにお任せ!
パナソニックのルーローは何と言ってもその三角形の形状が特徴的。これにより部屋の隅でも綺麗に掃除をしてくれる。
また、「落下防止センサー」「赤外線/超音波センサー」「ハウスダスト発見センサー」の3つが搭載されている。充電池もリチウムイオン電池なので寿命も長い。
【7位】ツカモトエイム「ミニネオ」
価格破壊が起こりました。一人暮らしに◎
一般的なロボット掃除機よりも一回り小さく、価格はなんと1万円を切る衝撃の製品がツカモトエイムの「ミニネオ」だ。
一般的なものに比べて充電時間約4時間で連続使用時間約50分と少し短めだが、一人暮らしには十分だろう。
機能も「らせん走行」「バンパー走行」「壁沿い走行」の走行モードがあったり、「落下防止センサー」「高感度ショックセンサー」などの細やかな配慮もしてある。また、ソファーやベッドの上の掃除も可能。
バッテリーの持ちが不安要素ではあるが、ロボット掃除機としての機能は十分すぎるほど果たしてくれる、導入機にはぴったりのモデルだ。
【8位】CCP「LAQULITO」
低価格帯の人気製品
1万円前後の低価格帯の中でも最近売れ筋なのがこちら。
段差に弱かったり、連続稼働時間が若干短かったりするが、とにかく安価。ロボット掃除機の導入機としても人気の製品だ。
【9位】自動ゴミ捨て機能が超Cool。東芝「トルネオロボ」
ロボット掃除機は、ダストカップに入ったゴミを定期的に捨てる必要があり、一般的な掃除機と比べてその頻度が高い。
しかしトルネオロボは、集積したゴミを圧縮して充電台のダストステーションに自動集塵していってくれるため、1ヶ月に1度程度のゴミ捨てで済む。
また独自機能の「Smart Brain(スマートブレイン)」や可動集塵システムの「3D DRIVE(ドライブ)」、本体から飛び出ている長いブラシでゴミを逃さない。
【10位】高いが性能は凄く良い。ダイソン「ダイソン 360Eye」
ダイソンの掃除機は吸引仕事率が高いことで有名だが、その吸引力をロボット掃除機に活かしたこのモデル。
高価格帯ではあるが、ダイソン独自の「ダイソン デジタルモーター V2」と「Radial Root Cyclone(ラジアルルートサイクロン) テクノロジー」を使用し、一般的なロボット掃除機の4倍の吸引力とパワーの持続性を高めている。
ルンバの最新機種「ルンバ980」の対抗馬として開発されているだけあり、付加機能は似ている。「ダイソンLinkアプリ」を使用することで本体操作がスマホで行える。また、独自の360°ビジョンシステムにより、部屋を高速撮影し、掃除すべき場所を瞬時に把握できる。
性能はいいが、10万超えとかなり高いので今回は3位とした。
【11位】超小型ロボット掃除機なら、日立「minimaru(ミニマル)」
一般的なロボット掃除機より2回り程小さいサイズのミニマル。一人暮らしの部屋やペット用の部屋などに重宝しそうだ。
番外編|ルンバの機種を比較してみた
ルンバ900シリーズと800シリーズの違い
ルンバ900シリーズ(2015年10月発売)は最新機種の980のみで、800シリーズは885と875の2機種が同時期2015年6月発売となっている。大きな違いは以下だ。
- 移動方式がランダムナビゲーションからマッピング型になった
- 吸引力が2倍になる「カーペットブースト」が搭載された
- Bluetooth搭載でスマホから操作が可能に
ランダムナビゲーションとは、違う確度から同じ場所を数回通ることでゴミを取り逃がさない方法だ。一方、新しく搭載されたマッピング方式(システムナビゲーション)は、室内地図を自動作成することで、掃除をした場所とまだしていない場所を認識して掃除ができる技術だ。これにより、より広い場所を短時間で掃除できるようになった。
またカーペット上で吸引力が2倍になる機能により、髪の毛やペットの毛もかなり取れるようになった。予算がある人、部屋が広いひとには最新機種のルンバ980をおすすめする。
ルンバ980基本スペック
サイズ:最大幅353mm×高さ92mm
重さ:約3.9kg(バッテリー含む)
電源方式:充電式リチウムイオン電池(充電時間:約3時間)
稼働時間:最大120分
稼動面積:最大112畳(185m2)
ルンバ800シリーズと700シリーズの違い【おすすめは885か875】
ルンバ800シリーズは前述の2015年6月発売の「885」「875」の他に2014年3月発売の「880」「870」、6月発売の「871」がある。700シリーズだと2011年10月発売の「780」「770」「760」の3機種がある。
- 800,700共に、移動方式はランダムナビゲーション
- 800,700共に、ホームベース(充電基地)あり
- 885,875のみ、リチウムイオン電池によりバッテリー寿命がプラス3年長い(従来型はニッケル水素型電池使用)
- 885,875のみ、無料メンテナンスが1度受けられる
- バーチャルウォールはそれぞれの年代でライトハウスとオート型がある
- 780のみ本体ボタンがタッチパネル式
700~800シリーズの中でおすすめしたいのは、2015年発売のルンバ885もしくは、ルンバ875だ。大きな違いは充電池の種類にある。充電池の種類はニッカド充電池(ニッケル水素充電池)とリチウムイオン電池があり、リチウムイオン電池は自己放電やメモリー効果の心配がなく、継ぎ足し充電が可能だ。もちろんバッテリー寿命も長い。また、メンテナンスが1度無料というのも嬉しい。
また、ピエゾセンサーと光センサーのダブルのゴミ検知センサーでゴミを取りこぼさず、床面検知センサーでは床面の材質を把握でき、的確な吸引力での掃除が可能。
ルンバ885とルンバ875の違い
10000円近い価格の差はバーチャルウォールのタイプの差だ。従来のライトハウスタイプだとバーチャルウォールの電源をオンにして2時間経つと自動でオフになっていた。しかしオートバーチャルウォールの場合、それがオフにならない。ただそれだけの話なのだが、ルンバの時刻予約に対応させるためには、オートの方を選びたい。
ロボット掃除機の選び方
機能で選ぶ
様々な価格帯の商品をご紹介してきたが、10万円近くする「ルンバ980」や「ダイソン360°eye」、極端に安いツカモトエイムの「ミニネオ」を除いて、吸引力に歴然とした差はない。そのためロボット掃除機は、ほぼ機能で選ぶことになる。
人工知能搭載モデル(マッピング方式/システムナビゲーション型)
低価格帯のロボット掃除機だと、どの場所を掃除してどの場所を掃除していないのかといった学習能力がなく、壁への衝突でランダムに行き先を変える仕組み(ランダムナビゲーション型)になっている。
部屋の隅々まで、効率的に、短時間で掃除をするには、システムナビゲーション型と呼ばれる人工知能搭載のモデルを選ぶべきだろう。
落下防止/侵入防止機能
ロボット掃除機で、玄関など段差がある場所や、階段があるフロアを掃除することがあるだろう。その際に誤って落下して故障したりしないためにも、落下防止・侵入防止機能が重要となってくる。
ルンバだとバーチャルウォールという、架空の壁をセンサーによって作ることができ、落下や侵入を防止できる。それ以外だと、本体に搭載されたセンサーにより落下を防止できる機種もある。階段がある家は特に、これらの機能をみて買うと良い。
時間設定/自動充電機能
ロボット掃除機は、在宅時のみの使用だけでなく、タイマー設定をしておいて外出時に稼働させられるのが最大のメリットだ。なお、時間設定機能がない機種もあるので、注意が必要だ。
また、稼働後(掃除終了後)に自動で充電スポットに戻るようにプログラムされている機種もある。時間設定と自動充電機能を使えば、スイッチを押す手間もなく毎日部屋を掃除できる。
床拭き機能
現行の機種だとアイロボットのブラーバや、ProscenicのJOJOなどが人気。続々と床拭き対応機種が増えてきては居るが、故障が多い機種もあるので、保証期間なども考慮して慎重に選んで頂きたい。
形・サイズで選ぶ
ロボット掃除機の形やサイズは、ご紹介してきた通り様々だ。三角形のタイプを選べば部屋の隅まで綺麗に掃除ができたり、厚さが薄い機種ならソファーやベッドの間を潜って掃除ができる。また、一般的なロボット掃除機よりも小さいタイプも発売されている。このような小型タイプは、一人暮らしなど狭い部屋にはぴったりだろう。
メンテナンスで選ぶ
ロボット掃除機は、紙パック式掃除機より維持費がかからない分、吸引力を維持するためにメンテナンスが欠かせない。
長い髪の毛などがからまるとブラシの機能も半減する。集塵カップ、吸込口のブラシ、本体から飛び出しているブラシ、ローラー部分、などパーツが取り外せたり、水洗いできたりする方が衛生面でも吸引力の維持のためにも良いだろう。
騒音性/静音性で選ぶ
ロボット掃除機は、日中であれば問題ないが夜間や朝方にかける場合は、騒音問題も考慮したほうが良い。口コミやレビューをみても「意外とうるさかった」という意見も多い。
騒音や静音性を図る指標はデシベル(db)で表される。一般的に、静音性が高いロボット掃除機は、60dB以下が目安と言われている。これならアパートなど公共住宅でも、安心して掃除機をかけられる。
まとめ
いかがだっただろうか。ロボット掃除機によって、部屋の平均的な綺麗さは格段に向上する。クイックルワイパーなどの拭き掃除や乾拭きの階数も減る。忙しい家庭でも楽に掃除ができるので、是非手にとってその快適さを実感していただきたい。