テレビやレコーダーで録画を行う際、容量不足で困ったことはありませんか?そんなとき外付けHDDがあると便利です。そこで選び方、使い方などのよくある質問まで丁寧に解説しながら、おすすめの製品をご紹介します。PC用とはまた違いがあるので、テレビ用のHDD選びの参考にしてみてください。
テレビ用外付けHDD最新ニュース
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テレビ用外付けHDDの選び方
形状を決める
HDDを形状を決める際は、固定なら据え置き、持ち歩きたいならポータブルを選ぶのが普通だ。
そして大抵の場合据え置きの方が容量が大きく、ポータブルの方が容量が少ない。
テレビには据え置きがおすすめ
まず動画しか保存しないテレビ用途は大容量が必要となるので据え置きが有利。
またポータブルHDDは基本的にUSB接続のHDDであり、テレビとPCで兼用できない仕様となっている。つまり持ち運ぶ意味がなくポータブルであるメリットは殆どなくなってしまう。
ただしテレビの裏に固定するなど軽量さが必要な場合にはポータブルが有利。
容量を決める
下表は録画する画質とHDD容量に対する録画時間の目安だ。
こちらを参考に、必要な容量を決めよう。(表の単位はh=時間)
2TB程度はあると安心だ。
画質/容量 | 500GB | 1TB | 2TB | 3TB |
地デジ(17Mbps) | 62h | 125h | 249h | 374h |
地デジ(20Mbps) | 53h | 106h | 212h | 318h |
BS/CS(24Mbps) | 44h | 88h | 177h | 265h |
機能をチェック
セキュリティ対応機種がおすすめ
先にUSB接続HDDでテレビとPCの兼用ができないのは、著作権保護のための制限がかかっているためだ。
基本的に地デジを録画すると、録画したテレビでしか見れない。
これでは非常に不便なので複数のテレビでもデータを共有できる仕組みが策定されている。
USB接続HDDならSeeQVaultに対応していると同じく対応しているテレビならどれでも録画を再生することができる。
NASであればDTCP-IPに対応していると、同様に他のテレビで観れたりBlu-rayに焼くことが可能になる。
※テレビやレコーダーの対応状況は十分注意しよう。SDカードのみ対応ということもある。
USBのバージョンは意識する必要なし
昔ながらのUSB2.0と、比較的新しいUSB3.0では伝送速度が圧倒的に異なる。通常のPC用外付けHDDではUSB3.0対応は必須とも言えるがテレビ用はそうではない。
USB3.0は約5Gbpsの伝送速度をもつが、録画程度ではその容量には及ばず、USB2.0でも十分すぎる程だ。
他の機器にデータを移し替えることもテレビ用HDDの場合はないので、伝送速度には惑わされないようにしよう。
おすすめのテレビ用外付けHDD
I-O DATA HDC-LA4.0
破格のコスパの外付けHDD 。
4TBという大容量でこの価格なので、PS4やPC、テレビそれぞれの機器に導入するのも有り。
動作確認済みのテレビも多く安心して使える製品だ。
BUFFALO HDV-SQ4.0U3/VC
最新の2017年春モデル。
旧モデル同様に24時間連続稼働でも耐久性が高く、また超静音設計で寝室での利用にも向く。
SeeQVault対応なので使用機器が変わっても影響がないのが最大のメリットだ。
筐体デザインも高級感があり、壁掛けも出来るのでインテリアを乱さない。
VIERAやDIGA推奨機なのでPanasonicユーザーに特におすすめの製品。
I-O DATA AVHD-P2UTSQ
REGZAやAQUOS向けのSeeQVault対応HDD。
シックで光沢のないデザインで、LEDランプもないので視聴を妨げない。
安価にSeeQVault対応HDDを導入したい方におすすめ。
Logitech LHD-EN40U3QW
累計25万台を超える定評あるシリーズのテレビ用モデル。
SeeQVault対応HDDの中では非常に高いコスパを誇る。
日本製にも関わらずコストダウンに成功しているのは、WEB限定販売であるためだ。
中身のHDDは国内で圧倒的シェアをもつWesternDigitalのBlueなので、その点も安心。
ファンレスによる静音設計なのも嬉しい。
I-O DATA AVHD-URSQ4
VIERAやREGZA、AQUOS向けの高品質HDD。
24時間録画を前提とした耐久度の高いHDDを使用している。
平置型なのでテレビボードにも置きやすい。
最大の特徴は最大4台まで本機をスタック(重ね置き)できること。
増設を考慮するなら本機が最もスマートな選択だ。
BUFFALO HD-PNQ1.0U3/V
DIGAやREGZA、AQUOS向けのポータブルHDD。
軽量なのでPC利用の場合でも持ち運びが楽。
寝室やリビングに複数のテレビがあり、録画コンテンツを移動したい場合など、こうしたポータブルHDDが便利だ。
ELECOM ELD-QEN040UBK
エレコムのSeeQVault対応据え置きHDD。
ファンレスの静音設計が特徴で寝室などにも最適。
REGZAやDIGA、nasne用におすすめ。
BUFFALO HDX-PN1.0TU2/V
テレビ背面にハードディスクを収納できる取付キットを含んだユニークなHDD。
ラックに設置スペースを設ける必要がなくなり、また見えないところにHDDを収納できるのでインテリアを乱さない。
また増設したいときは2重に取り付けることができるので、容量不足時の心配もない。
テレビ周りをすっきりさせたい方におすすめ。SeeQVault対応ではないので注意。
よくある質問
PC用とは何が違う?
著作権保護のための仕組みが組み込まれており、テレビ・レコーダー専用として販売されている。その他の点は殆ど同じだ。
テレビで利用した時点でテレビ用にフォーマットされてPCでは利用できなくなる。PC側でPC用にフォーマットすることも可能だが、すると逆にテレビでは使えなくなる。
PCでも使いたい方は別途PC用に外付けHDDを用意するのが賢明だ。
ただし、SeeQVault対応HDDは例外的にPCでもメディア再生できる場合がある(一方通行なのでPCと兼用出来るとは言い難いが)。SONYなどは有料ソフトウェアでWindows向けにSeeQVaultプレーヤーを販売している。
対応機種は気にする必要がある?
HDDの中には対応するテレビやレコーダーを明記しているものがある。
これらは動作確認を行い互換性の保証が出来ているものなので、安心だ。
必須ではないが、もし可能なら対応機種がマッチするものを極力選んだ方がよい。
NASってなに?USB接続とどちらが良い?
NASとはNetworkAttachedStorageの略で、USBではなくLAN経由で接続するストレージ(HDDやSSD)のことだ。
伝送速度を除けば、完全にNASの方がUSBの上位互換となる。それはUSBが1対1の接続しかできないのに対し、NASは1対多の接続が可能で使える機能が圧倒的に増えるためだ。NASにした場合の利点は次の通り。
DLNAに対応できる
家庭内のさまざまな機器をLANで接続して、ホームメディアネットワークを形成できる
暗号化技術であるDTCP-IPも利用しておりベースとした規格で、ホームメディアネットワークを形成できる。
簡単に言えば、NASに保存した映画や音楽、写真をスマホやテレビ、PCなど好きなデバイスから、好きなスピーカーやプレーヤーで再生することが可能になる仕組みだ。
この仕様はDTCP-IPという著作権保護のための暗号化技術も採用しているので、録画した番組をNASに保存したりBlu-rayに焼くといったことも可能になる。
なおネットワークオーディオプレーヤーやWi-FiスピーカーがあるとDLNAの真価を発揮できるだろう。
DLPAに対応できる
DTCP-IPの新バージョンであるDTCP+を含んだ仕様で、リモートアクセスについて仕様策定がなされた規格だ。
DLPAに対応していれば宅外からでもリモートで保存したメディアを再生することが可能になる。
結論
NASは高い代わりに高機能なので、単純に録画容量を確保するだけでなく、PCやスマホのデータ保存やオーディオ用途など、家庭内のデータ管理を一元化したい場合におすすめだ。
逆に録画にしか使わないのであればオーバースペックな機器とも言える。また設定もNASは難しいので自信がない方はUSBにしよう。
テレビ用外付けHDDの使い方
接続
基本的にはUSBケーブルを使って挿し込むだけ。外部電源が必要な外付けHDDは忘れずにコンセントも繋ごう。
初期化
大体のHDDはテレビ側の操作でフォーマット(初期化)作業が必要になるので、テレビのマニュアルを参考にしながらフォーマットしよう。
フォーマットすると基本的にはそのテレビ専用のHDDとなる。
複数接続したい場合
複数接続に対応している場合は、USBハブを用いて接続しよう。
フォーマットはハブを経由せずに行う方が安全だ。
取り外し
一度テレビ側で認識したHDDをそのまま取り外すと、データが飛んでしまう恐れがあるので絶対にやめよう。
取り外す際はテレビやレコーダーのマニュアルを参考に、メニューから取り外し操作を行った上でケーブルを抜こう。
最後に
テレビ用外付けHDDがあると、テレビ録画のストレスがぐっと少なくなる。
地デジによる高画質化や、液晶テレビの高画質化に伴って、HDD容量のニーズは高まるばかり。
今日のテレビ視聴ではほぼ必須アイテムとも呼べるので、本記事を参考にぴったりのHDDを見つけて快適なテレビライブを楽しもう。