壁にも映像を映せる事が特徴の「短焦点プロジェクター」。実際にどの程度使えるのでしょうか。今回は、超短焦点プロジェクターの選び方や仕組み、ソニーやLGなど有名メーカーの比較をしてみました。購入を考えているかた、必見です。
目次
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短焦点プロジェクターは、結構高い…
レンズ位置からスクリーンまでの投写距離が短く済み、使う場所を選ばないのが特徴の「短焦点プロジェクター」。
通常のプロジェクターよりも性能が良いレンズを使用しているため、おのずと本体価格が高くなってしまう。
10万円以上する機種もあるが、自由研究社では5~7万円の比較的低価格帯にある、コストパフォーマンスが良い製品をピックアップしてご紹介しようと思う。
短焦点プロジェクター/超短焦点プロジェクターの製品比較
コストパフォマンスで選ぶ
LG PH450UG 超短焦点 バッテリー内蔵 LEDプロジェクター
▼絶対間違いない製品はコレ▼
かなり売れ筋かつ口コミ評価が良い製品がこれ。映写距離7~33cmの超短焦点プロジェクターなのに、6万円を切るという破格。
ケーブルレス&バッテリー内蔵で持ち運びにも便利。モバイルデバイスとワイヤレス接続もでき、ビジネスシーンでも活躍しそうだ。
また、冷却ファンが静かで、プロジェクターによくある騒音も少ない。ランプの寿命も水銀灯より格段に長い。
TAXAN データプロジェクター 3000lm 短焦点
▼高輝度で安価▼
低価格帯の中でも特に安価なのが、TAXANの短焦点プロジェクター。安価ながらも、台形補正があり、壁にも映せる高輝度が高評価を得ている。
音声ジャックがなかったり(スピーカーでの出力は可能)、付属の保存ケースが微妙だったりするのはさておき、コスパが良い製品だといえるだろう。
BenQ DLP プロジェクター 短焦点モデル MW632ST
▼プロジェクターメーカーの高品質▼
BenQは、家庭用プロジェクターやモバイルプロジェクター、業務用まで幅広く製品を展開している企業だ。
製品の満足度が高く、国内メーカーと比較して価格が抑えられているのが特徴。安心しておすすめできる製品だ。
安いとはいえ、輝度は高く、暗闇で見ると眩しいほど。パネルはDLPを使用しているため、コントラストもはっきりしており、カラーブレイクも発生せず、映画鑑賞用にはぴったりだろう。
ただ4K用には設計されていないので2KフルHDでの使用が適切だ。
EPSON プロジェクター EB-1761W WXGA 1.7kg
▼国内メーカー低価格帯▼
やっぱり国内メーカーが良い!というこだわりをお持ちの方には、エプソンをおすすめする。やはり口コミ評価も良く、性能も安定している。
LAN USBを購入すれば、パソコンと無線接続もでき快適。軽くて薄いので、PCと持ち歩くことも可能だ。
性能で選ぶ
>SONY ポータブル超短焦点プロジェクター
▼デザイン最高・小型軽量▼
家電量販店で売れ筋なのが、SONYのポータブル超短焦点プロジェクター。とにかく軽く小さくデザインが良いことで、他製品と一線を画している。
バッテリー内蔵型のためポータブルタイプで、明るい所では若干輝度が低く見えるが、暗くすると十分すぎるほどの輝度を誇る。
ポータブルかつデザイン性にも優れているため、デイリーユースの短焦点プロジェクターとして、おすすめしたい製品だ。
“短い距離で大きく投影”それが短焦点プロジェクター
短焦点プロジェクターは、レンズ位置からスクリーンまでの投写距離が短く済み、使う場所を選ばないのが特徴。
一般的なプロジェクターは、プロジェクターとスクリーン(ディスプレイ/壁)との距離を長くとる必要があり、100インチのスクリーンサイズだと、3m程距離をとりたいところだ。
液晶ディスプレイでも同様で、画面の2~3倍の距離が必要。
短焦点と超短焦点プロジェクターの比較
下記、短焦点と超短焦点の比較だ。「超」が付くだけで大分近距離投影が可能となる。
- 短焦点プロジェクター:1mで80型が投影可能
- 超短焦点プロジェクター:30cmで80型が投影可能
焦点距離が短いほど、本体が高額となる。使用用途や場所を考えて、適切なプロジェクターを選ぼう。
投影距離が確保できなかったあなたへ
部屋の構造の都合上、投影距離が確保できない場合や、プロジェクターの設置場所に困ることも多くあるだろう。そんなときに活躍するのが、短焦点プロジェクターだ。
機種によっては、壁とかなり近い距離での投影でも映すことができる。画面に近いテーブルの真ん中におけばOKだ。これまで、「映したい画面サイズで投射したいが、投射距離が確保できなくで小さいサイズで投射していた」という方は、超短焦点プロジェクターでそれが一気に解決するだろう。
壁に映るのか問題
壁に映して気軽に映像を楽しみたいひともるだろう。その場合、
- 壁の模様がないこと
- 壁に凹凸がないこと
- 壁に色が付いていないこと
以上を条件とする壁であれば、スクリーンと比べて劣りはするが、比較的綺麗に映るだろう。照明を極力おとすとより綺麗に映るので、参考にしていただきたい。
単焦点プロジェクターの選び方
短焦点プロジェクターには、
- ビジネスユース(プレゼン、会議など)
- ホームシアター(家庭用)
といった大きく2つの使用用途がある。
プロジェクター基礎知識
それぞれの選び方を見る前に押さえたいポイントを解説しておこう。
パネル
プロジェクターにおけるパネルは、映像が出る部分のことであり、これには3種類ある。
- 液晶パネル
液晶パネルは、3つの液晶に、三原色「赤」「緑」「青」を当てることにより、透過した映像を投影する仕組みだ。画質や解像度はそれほど良くないが、安価。ビジネスユースに最適。
- DLPパネル
DLPパネルは、マイクロミラー反射型パネル(DMD)に光を当てることで、反射した映像を映し出す。コントラストと画質が高く、小型化が可能。映画やゲームに最適。
- LCOSパネル
LCOSパネルは、反射型の液晶パネルを言う。反射タイプという点ではDLPと同じだが液晶を使用している。輝度が高く、高画質な分、本体が大きく価格はかなり高価。
1から3にいくにつれ、大きなパネルとなり、より明るく、画面の焼き付きが起こりにくくなる。その一方本体は大きく、高価格帯になる。またパネル画素配列はトライプ、デルタ、ベイヤーの3種類があり、パネル応答速度はmsec(1000分の1秒)で表す。
機能
せっかくプロジェクターを買うなら、様々な機能を考慮して選ぶ方が絶対に良い。機能としては、下記のようなものがある。
- 3D映像対応
- LEDランプによる節電機能
- Wi-Fiによるワイヤレス投影が可能
- WiDi対応によりビジネスユースに適応
利用シーンに合わせて選択してほしい。
ビジネスユースの場合
ビジネスユースでプロジェクターを選ぶ場合、
- 明るい場所で耐えられる程の輝度(明るさの度合い)を選ぶ
- 文字が潰れない程度の画素数を選ぶ
以上がポイントとなるだろう。輝度は3000ルメーン以上あれば問題ないだろう。また、パソコンへと繋ぐ接続方法(インターフェイス)が多いと便利だ。パネルは、液晶パネルで十分だろう。
ホームシアターの場合
ホームシアター用のプロジェクターを選ぶ場合
- 綺麗に映像を見るために解像度が1920×1080以上のものを選ぶ
- 映像に集中できるように動作音が小さいものを選ぶ
以上がポイントとなるだろう。ホームシアター用のパネルは、DLPパネルが最適。予算を割けるなら、LCOSパネルも選択肢に入れるとよい。
また、プロジェクタは投写時の熱により、冷却ファンが必要となる。また、意外と動作音がうるさく、40dBほどになる場合もある。
まとめ
いかがだっただろうか。短焦点プロジェクターは、今まで部屋の構造の都合上使用を断念してきた人たちの救世主だ。壁に投影する場合は、フラットな壁でないと映像が歪むので注意。