ソニーやBOSEなど多くのブランドがBluetoothスピーカーを販売しており、高音質、大音量、防水仕様と流通する製品の特長も多種多様。高音質や防水対応といった切り口でおすすめ機種を厳選してご紹介し、その選び方や使い方まで徹底解説します。
目次
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Bluetoothワイヤレススピーカーとは
Bluetoothは国際標準の近距離無線通信規格だ。数センチから数メートルの距離で通信を行うことができモバイルデバイスでの利用に向いている。
Bluetoothヘッドホンはこの通信規格を採用したもので、同じくBluetoothに対応したデバイス同士で簡単に音声データ送受信を行うことができる。
Bluetoothワイヤレススピーカーのメリット
どんな時に便利?
Bluetoothスピーカーがあると様々なシーンで活用できる。
- キャンプやBBQなどアウトドアシーンで仲間と音楽を共有する
- ビーチでのひとときに
- 音楽やダンスなど、練習の伴奏に
- サイクリングに
- 皆でゲームや動画鑑賞を楽しむときに
- 出先でのリモート会議など、複数人で通話を行いたいとき
Bluetooth方式のアドバンテージ
Bluetoothは国際標準規格であり、スピーカーがBluetoothに対応していると、同じく対応しているデバイス簡単に接続してデータ送受信を行うことができる。
Bluetoothはスピーカーだけでなくヘッドセットやキーボード、マウスなど様々な機器の接続を実現する規格であるため、対応デバイスが非常に多い。
ポータブルオーディオプレーヤーや、現在のほとんどのスマホ/ノートPCが対応しており、簡単にワイヤレスのリスニング環境をつくることができる。
またペアリングと言う方法で数秒で接続も完了しストレスがない。
またBluetoothは近距離無線通信用の規格なので他の無線接続形式よりも省電力でバッテリー持ち時間が長い。
おすすめのBluetoothワイヤレススピーカー
高音質なハイクラスBluetoothスピーカー
harman/kardon AURA PLUS
ハイファイオーディオの名ブランドharman/kardonのWi-Fiスピーカー。
コンパクトなボディでありながら、クリアな高音と豊かな低音の再現を実現。また無指向性であるため室内のどこにいても高音質を体感できる。
美しいフォルムはそれだけでインテリアに優美さが加わる。
DLNA対応なのでホームシアターシステムからのサウンドや、PCやHDDレコーダーに保存した音楽も再生できる。Airplayにも対応しているので、iPhoneなどAppleデバイスでの再生も容易に可能だ。
Bang&Olufsen A9 MKII
デンマークの高級ブランドB&Oより、洗練されたデザインのWi-Fiスピーカー。
MoMAのコレクションにいくつものプロダクトが選ばれているB&Oのハイセンスなデザイン性が見事に活かされたスピーカーに仕上がっている。
そして特許取得技術で作り出したスピーカーシステムで、ワイヤレスでありながらパワフルな低音域が響き渡る。
Bluetoothだけでなく、DLNA対応の機器からのネットワーク再生や、Airplay、USBなど多様な接続方式を備えているので、様々な手持ちのデバイスを接続できるだろう。
Bowers&Wilkins Zeppelin Wireless
英国の高級スピーカーブランドB&Wの美しくスタイリッシュなAirplay対応スピーカー。
BluetoothもaptX/AACに対応しており高音質。Spotifyコネクトに対応しているのでHi-Fiサウンドストリーミングに最適なモデルだ。
高いインテリア性とともに実績ある高品位なB&Wサウンドを愉しもう。
JBL Authentics L16
ウォルナットの木目が美しい、300Wの出力を備えた本格派スピーカー。
Bluetooth、NFC、AirPlay、DLNA、光デジタル、アナログ入力と入力方式が多様。レコードプレーヤーを接続するのもう良いだろう。
アコースティックでインテリアに映えるデザイン性、そして高出力なHi-Fiサウンド、多様な接続方式による利便性。
どこをとってもJBLのこだわりが体現されている本プロダクトで、本格的なオーディオシステムを構築しよう。
アウトドアに最適、防水Bluetoothスピーカー
OUTDOOR TECH BIG TURTLE SHELL
まずは最近アウトドアシーンで注目されているOUTDOOR TECH社のスピーカーを紹介したい。
タフな設計とユニークでスタイリッシュなデザインは普段使いするにも魅力的だ。
ビーチやプールパーティー。そしてキャンプ、BBQまで。最高の音響環境をフィールドにもたらしてくれる。
無指向性スピーカーなので、亀の甲羅のようなユニークな構造から、360°全方位に臨場感溢れるサウンドが響く。
アウトドアでは必須とも言える、IPX6準拠の防水仕様で、さらに耐衝撃性にも優れている。
約16時間連続再生と大容量バッテリーを備え、充電器としても動作する。
そして110dBという車のクラクション並の超大音量再生が可能。
マイクを内蔵しているのでハンズフリー通話やSiriの起動も可能だ。
ポテンシャルが計り知れないオールラウンダーBIG TURTLE SHELLは、アウトドア好きには必ず手に入れてほしいポータブルスピーカーの1つだ。
OUTDOOR TECH Buckshot
同社のBuckshotはさらにユニークな手のひらサイズの防水スピーカーだ。
サーチライトのようなデザインで、自転車やザックに簡単に取り付けることができる。
IPX5準拠の防水性と耐衝撃性も兼ね備えており、アクセサリー感覚でどんな所にも取り付けられる。さらにハンズフリー通話にも対応している。
クロスバイクに取り付けて海辺を走る楽しさを想像してみよう。
JBL FLIP3
名門JBLのFLIP3は設計に技術を要するパッシブラジエーター内蔵で、低音に迫力あるスピーカーに仕上がっている。
中高域はJBLらしいクリアーさで、嫌味のないサウンドが心地よい。
そして前作FLIP2から進化を遂げ、IPX5準拠の防水仕様となっている。
少々の水しぶきでは故障せずタフなアウトドアユースに耐える。連続再生時間も約10時間(3.5時間充電)と、屋外利用に十分なバッテリー容量をもっている。
出力は8Wx2本とポータブルスピーカーとして申し分ないパワーで大音量の再生が可能だ。
また嬉しいことにノイズキャンセリングされた高音質ハンズフリー通話にも対応している。音楽再生中の着信応答は通話ボタンひとつで簡単にハンズフリー通話に切り替わり、電話会議などにも最適だ。
無骨でソリッドなデザインと、豊富なカラーバリエーションで自分らしいモデルがきっと見つかるだろう。
万能でかつJBLの高音質サウンドが手に入る本モデルは、どんな方にもおすすめだ。
SONY SRS-XB2
φ42mm口径のフルレンジスピーカーユニットを搭載し、このサイズからは想像もつかない高い音圧を実現。
そしてパッシブラジエーター構造とExtra Bassボタンにより、サイズを超えた重低音サウンドを楽しむことができる。
BluetoothはSBCに加え高音質なAAC、さらにはハイレゾ相当のLDACにも対応しており、対応機器でワイヤレスながらも高音質な再生が可能だ。
防水性能はIPX5相当。アウトドアやプールサイド、バスルームでの利用も可能だ。
ANKER SoundCore Sport XL
人気のSoundCoreシリーズの防水モデルだ。
なんとIP67準拠の防塵防水性能を誇っており他社の防水スピーカーよりさらにタフな使用に耐える。
15時間の連続再生を可能にする大容量バッテリーは、スマホの充電も可能。
そしてハンズフリー通話にも対応しているため、砂浜に放り投げたSoundCoreSportを介して日光浴をしながら通話を楽しむといった使い方もできる。
リーズナブルな価格でこのスペックを求めるなら、SoundCore Sport一択だろう。
JBL CLIP2
IPX7準拠という高い防水性能を誇るJBLのポータブルBluetoothスピーカー。
巻取り式の3.5mmイヤホンケーブルも装備し、Bluetooth非対応機器も接続可能。
ビルトインのカラビナ(クリップ)で好きなところにセットできる。
カバンに提げて仲間と音楽をシェアするのもよいだろう。
さらにハンズフリー通話も可能なので、浴室内にセットして入浴しながら電話をするのもJBL CLIP2なら容易いことだ。
これだけコンパクトでありながらも、パッシブラジエーター搭載で低音はサイズに似合わずパワフル。
ポータビリティを重視する方にはおすすめのモデルだ
ポータブル利用におすすめのBluetoothスピーカー
GGMM M4
ドイツのレッドドットデザイン賞の受賞プロダクト。
クラシカルで高級感のある木製ボディ、手作業で貼り合わせされたレザー、これほど持ち運ぶことに喜びを覚えられるスピーカーがほかにあるだろうか。
Bluetoothだけでなく、DLNAやAirplayにも対応しているため、様々な機器でいつでもどこでも音楽再生を楽しむことができる。
屋外の利用も安心な、8時間の連続再生が可能だ。
レザーストラップで、肩からM4を提げて出かけにいこう。
BOSE SoundLink Mini
18cmという手のひらサイズで約7時間再生が可能な、BOSEのポータブルワイヤレススピーカーだ。
ボリュームを最大にすると、このサイズでは考えられないほど大音量で重低音が鳴り響く。しっかりとメリハリの効いたboseサウンドになっている。
充電用のクレードルにセットすれば充電しながら音楽を聴くこともできる。
カラーバリエーション豊富なソフトカバーも展開されており、持ち運びの際には傷や汚れからボディを守ることができる。
これからBluetooth対応ポータブルスピーカーを手にしたい方にはぜひおすすめしたい。
ANKER SoundCore
Bluetooth対応ポータブルスピーカーのベストセラーの1つ。
最大の特徴は24時間という超長時間連続再生が可能という点だ。
Bluetooth4.0に対応しており省電力化を追究した結果、一般的なスピーカーより倍以上のバッテリー性能を誇っている。
毎回充電するのが面倒な方、利用時に電源確保が難しい方、ANKERのSoundCoreでストレスのないリスニング環境を手に入れよう。
コンパクトに持ち運びたいなら小型モデル
BASS EGG
あらゆるものをスピーカーにしてしまう、そんな革新的なスピーカーがこのBASS EGGだ。
物質に振動を送り、それ自体をスピーカーコーン(共鳴箱)にする振動スピーカーと呼ばれる種類のスピーカーで、設置面から空気を震わせて音を鳴らす。
ギターや机、サーフボード、ただのバケツ。BASS EGGを置けばすべてがスピーカーになる。材質や形状によって音色が変わってくるので、色んなところに置いてそれぞれバリエーション豊かな音色を楽しむことができる。
そして驚くべきことに手のひらに収まるサイズながら20Wという高出力を誇る。
コンパクトでかつ大音量のスピーカーを探している方、振動スピーカーという選択は面白いのではないだろうか。自分だけのお気にリの設置場所を探してみよう。
Eagle EG-B1
球体のスタイリッシュなデザインが可愛らしい小型Bluetoothスピーカーだ。
360度へ音が広がる無指向性のスピーカーは、自宅で友人たちで囲んでサウンドを楽しんだり誰かと音を共有するには最適だ。
MicroSDカード(TFカード)の再生にも対応している。
JBL GO
アウトドアに最適な手のひらサイズのBluetooth小型スピーカー。
マットなシリコン素材の質感は滑りにくく持ち運びもしやすい。
コンパクトなボディからは広がりのあるJBLサウンドが鳴り響く。
スマホやタブレットの内蔵スピーカーで音楽再生をしている方、リーズナブルに名門JBLのサウンドにグレードアップならJBO GOを試してみよう。
Bluetoothスピーカーの選び方
Bluetooth(ブルートゥース)スピーカーを選ぶ際は、次に挙げるポイントを1つ1つチェックしながら検討するとスムーズだ。
各項目の優先度は人それぞれであるため、自身の主な利用シーンをまずイメージして、何を重要視すべきか踏まえた上で判断していこう。
Bluetoothスピーカーを音質・再生能力で選ぶ

スピーカーのスペックは?
Bluetoothスピーカーを選ぶ際は次のようなスペックを確認しておこう。
- スピーカーユニットが正確性の高いフルレンジか
- スピーカーユニットが表現力の高いマルチウェイか
- スピーカーの共鳴箱(キャビネット)の容量があるか
- 出力音圧レベルは利用シーンにおいて十分か
- 小型のものはパッシブラジエーター機構などで低音補強されているか
Bluetoothの対応コーデックは?
音楽プレーヤーなどの親機から、子機であるスピーカーへBluetoothでデータを転送する際、データの圧縮が行われている。
その圧縮方式をコーデックと呼び、コーデックによって圧縮率・遅延時間が異なり、標準のSBCは圧縮率も高く音質が悪い。
どんなに子機のスピーカー側で高音質コーデックに対応していても、親機が準拠していなければ使用できないので、しっかりと親機のスペックも再確認しよう。
可能ならapt-X/AAC以上に対応していることが望ましい。最近はapt-X HDというハイレゾ相当音質のコーデック対応機器が増えている。できるだけ高音質のものを選ぼう。(apt-X HDは大衆向けDAP・スマホでは普及率が低い)
コーデック | 内容 |
---|---|
AAC | iTunesでお馴染みの高音質圧縮方式。Apple社製品は勿論全て対応している。Apple以外でも対応している機器は多い。 |
apt-X | CD音源に近い音質での転送が可能なコーデック。英CSR社開発。 |
apt-X HD | apt-Xのハイレゾ対応版。英CSRが新開発。徐々に対応機器が増えつつある。 |
LDAC | 96kHz/24bitのハイレゾ音源対応。ソニーが開発し、ほぼソニー機器同士限定の規格。 |
SBC | Bluetoothの規格上で必須項目なので、全ての機器に対応しているが、圧縮率が高く音質は悪い。 |
▲ Bluetooth対応コーデック一覧
ハイレゾ音源再生対応か?
近年ハイレゾ音源再生が身近なものとなっている。
通常音源よりのおよそ倍ほどの周波数レンジで情報が記録されているハイレゾ音源の再生には、対応する再生周波数帯域をもっているスピーカーが必要となる。
もしハイレゾ音源を再生するなら、ハイレゾ対応機器の一般的な最大再生周波数帯域である30000~50000Hzの再生に対応していることを目安としよう。
またハイレゾロゴマークによる品質保証で選定するのもよいだろう。

ハイレゾロゴ(ハイレゾマーク)とは、以下のような特徴がある。
- 日本オーディオ協会から認証を受けたメーカーが生産した製品に付くマーク
- 40kHz~の周波数帯域の再生性能を持つアナログ系機器のみに付く
- 厳しい音質の審査に通過したもののみに付く
大手メーカーでもデザインの都合上マークを取得していないスピーカーもあるので目印として認識していいただきたい。
音量はどの程度か?
キャンプでBGMを流したり、ダンス・音楽活動の伴奏に使ったり、小さな音量では興ざめといった場合がある。
そんなときは大音量のモデルを選ぼう。
内蔵アンプの出力W(ワット)数が大きい方が基本的には大音量となる。20Wもあれば屋内ではうるさいほどに響くはずだ。
また同じ電力でも能率(dB=デシベル)によって音量が異なり、より高能率のものを選ぶとよい。
ただセミナーや数十人規模のアウトドアイベント、路上ライブなど、場合によっては次のようなPAスピーカータイプが適切かもしれないので参考にされたい。
Bluetooth対応のPAスピーカーでスマホやタブレットなどからワイヤレス音楽再生が可能。
バッテリー/AC電源駆動どちらも対応しており、脅威の300Wハイパワーが特徴。
4チャンネルミキサー内蔵でPAスピーカーとして利用可能。さらに無料アプリでスマホから操作も可能。これまでになかった斬新で利便性の高いプロダクトだ。
指向性の有無は?
スピーカーには有指向性のものと無指向性のものがある。
有指向性のものは、スピーカーユニットが向いている方向に対して音声が出力され、その製品固有の聴取角度が存在し、その角度から大きく外れたポジションでリスニングすると、十分な音量を感じられない、また正確な音を把握できないと言った状態になるが、その代わり適切な聴取角度内であれば優れた表現力を発揮する。
無指向性のものは有指向性のものに比べ正確性に劣るが、均一に360度同じ音を出力できるという特性をもつ。
個人で一定の角度でリスニングする使い方が想定される場合は有指向性のスピーカーを、複数人で様々な位置で同じ音を共有する場合は無指向性のスピーカーを選ぶとよいだろう。
Bluetoothスピーカーの大きさで選ぶ
Bluetoothスピーカーは、一般にポータビリティを重視して小型であることが多い。
ただスピーカーは大きさに比例して低音再生能力が上がる、という不変的な特性がある。
同程度のスペックで、かつサイズが許容範囲であるなら大きい方を選んでおくと、より強い低音が手に入るだろう(各社の努力によりこのデメリットを補った高い低音再生性能をもっているものもあるので、目安として考えられたい)
バッテリー駆動かどうか

Bluetoothスピーカーはポータブルデバイスとの親和性の高さから、電源接続方式だけでなく、バッテリー駆動方式も採用しているものが非常に多い。
もしバッテリー方式を利用するのなら、その性能を確認しておこう。
連続再生時間
宅内でも外でも頻繁に充電が必要となるとストレスになる。
重量とのトレードオフになるが、バッテリー容量の多いものは音圧も高く長時間再生できるので、自身の利用時間をイメージしてスペックを確認しておこう。
充電時間は短い?
電池切れの際に、リスニングが中断されるとストレスになる。
また屋外では充電可能なタイミングが限られるときもあるので、充電時間は短ければ短い方が良いだろう。
Bluetoothスピーカーをその他の接続方法で選ぶ

スピーカーをBluetooth対応機器以外でも接続したいといったこともあるだろう。
次のような接続方法への対応状況も確認しておくと、利用シーンのスケールにも対応できてよいだろう。
- Wi-Fi再生対応か(DLNA対応)
- AppleのAirplay対応か
- USB、アナログ端子を持つか
Bluetoothスピーカーを機能性で選ぶ

防塵・防水対応か
Bluetoothスピーカーをアウトドアで使いたいといった意見もあるだろう。そんなときも防塵防水性能を確認しておこう。
確認方法として、防塵防水の国際標準規格「IP」コードから性能を判断できる。
この規格は「IP56準拠」などと表記されるが、「IPX6」といった様に前半が「X」で補完されているものは防塵検査はされていないものとなる。
最低でも、汗や水しぶきに耐えるIPX4以上のものを選んでおくと、水拭きなどもできて安心だ。水中に潜る方は迷わずIPX8準拠のものを選ぼう。
保護等級 | 内容 |
---|---|
IPX0 | 特に保護がされていない |
IPX1 | 鉛直から落ちてくる水滴による有害な影響がない(防滴I形) |
IPX2 | 鉛直から15度の範囲で落ちてくる水滴による有害な影響がない(防滴II形) |
IPX3 | 鉛直から60度の範囲で落ちてくる水滴による有害な影響がない(防雨形) |
IPX4 | あらゆる方向からの飛まつによる有害な影響がない(防まつ形) |
IPX5 | あらゆる方向からの噴流水による有害な影響がない(防噴流形) |
IPX6 | あらゆる方向からの強い噴流水による有害な影響がない(耐水形) |
IPX7 | 一時的に一定水圧の条件に水没しても内部に浸水することがない(防浸形) |
IPX8 | 継続的に水没しても内部に浸水することがない(水中形) |
▲ 出典:Wikipedia
ビーチ利用やトレッキングなど防塵性能も必要となってくる場合は両保護等級をカバーするものを選ぶとよいだろう。
通話機能の有無
スピーカーにスマホを接続中に電話がかかってくると、相手の声はスピーカーから聴こえるのに、自分はスマホのマイク部を口に近づけ語りかけなければいけない。
この事態を防ぐためには、内蔵マイクを搭載しておりハンズフリー通話対応のものを選ぶ便利だ。
その際、簡単に音楽再生と通話機能を切り替えられるか確認しておこう。
通話音質の良さ
通話を行いたい場合は、スピーカーがCSR社の規格であるCVC6.0(ClearVoiceCapture6.0)*というエコーキャンセル規格に準拠しているものを選ぶと安心だ。
*6.0は執筆時点で最新バージョン
通話におけるノイズキャンセリングだが、これは一般に言われるノイズキャンセルとは異なる。
自分の発した声が、相手方のマイクで拾われ、自分のスピーカーに返ってきて反響する現象を「音響エコー」と呼ぶ。通話を前提としたマイク付きイヤホンにおいては、ノイズキャンセリングの中でもこれを防ぐためのエコーキャンセル機能を搭載しているものが望ましい。
通話性能を確認する場合は、エコーキャンセル機能搭載の表記をチェックするか、CVC6.0準拠の表記をチェックすると良いだろう。
なおCVC6.0の主な機能は次の通りだ。
- 自動音量制御
- 送受信イコライザー
- ノイズ快適化
- ハウリング制御
- 非線形処理
- 音声適応イコライザー
- 省電力機能
- 補助ミキシング
- 周波数強化による音声明瞭化
MicroSD(NFカード)再生対応か
スピーカーの中には、スマホなどからの接続以外に、MP3など音楽データが保存されたMicroSDカードを挿し込んで、その中身を再生してくれるプレーヤー機能を有したものもある。
プレーヤーがBluetooth接続に対応していない場合や、風呂場など持ち込みが困難な場合、MicroSDカードプレイヤー機能を有するものを選ぶとよいだろう。
なお、TFカード対応、TFチップ対応などと表記される場合もあるが、MicroSDカード対応と同義と捉えてしまって問題ない。
これはMicroSDがもともとその前身であるTF(TransFlash=トランスフラッシュ)カードの仕様を引き継いたものであるため、その名残だ。
NFCチップ搭載か
国際標準規格であるNFC(Near Field Communication)規格準拠チップを搭載していると便利だ。
NFC対応スピーカーは、NFCチップを搭載した対応の携帯電話などを近づけるだけで簡単に接続を完了してくれる。このとき携帯電話は切ったままで操作する必要はない。
スピーカーとのBluetoothペアリングが面倒と感じる場合、そして手持ちのデバイスがNFC対応である場合は、NFC対応スピーカーを選ぶと利便性が増すはずだ。
なお、おサイフケータイなどもSONYのFeliCaというNFC準拠規格の1つなので、同社の「かざすマーク」がついている携帯電話は基本的にNFC対応と考えていただきたい。
Bluetoothスピーカーの注意点
距離の制限がある
Bluetoothでデータ通信を行う状態は互いに通信可能な距離に位置しており、間に防電磁性の遮蔽物が存在しないことが条件となる。
水平を保ち距離をとり、且つほとんど電波干渉のない環境であれば実は30〜50m、場合によってはもっと距離が離れてもペアリングし続けることもあるがこれは、一般的には離れたとしても10m以内が再生圏内だと考えておこう。
電波干渉を受ける

▲ Wi-Fi干渉イメージ図
Bluetoothは2.4GHz帯の通信帯域を利用して接続する。
2.4GHz帯はライセンスフリーの国際標準帯域なので、電子レンジなどこの帯域を利用する機器が溢れかえっており、Wi-Fiにおいても現在最も使われている。
同じ周波数帯を使う限り電波干渉は確実に引き起こされ、その際データロスが発生するので音質は劣化する。
そのためBluetooth機器を使う際は、できるだけ干渉源のの少ない所で使用することが望ましい。
なお携帯電話のキャリア通信は1GHz以下を利用しており干渉に影響しないので安心されたい。
Bluetoothスピーカーの使い方・接続方法
Bluetoothは「ペアリング」と言って、スマホやPCとスピーカーを互いに認識し無線接続してからでないと利用できない。
Bluetoothスピーカー側に搭載されてるBluetoothペアリング用のボタン(多くの場合はボタン形式だ)を押すと、スマホやPC側でスピーカーを認識できるようになる。
iPhoneでは次のように行う。

▲ Bluetooth接続画面
①のボタンをタップしiPhone上のBluetoothをオンにする。
②の欄にスピーカー名が表示されるので名前をタップすると接続状態に移行する。
万が一接続できない場合は、Bluetoothが正しくオンになっていない、またはヘッドホン側でペアリング動作が正しく起動していない(ペアリング状態をLEDで知らせてくれるモデルも多い)、そして電波があまりにも混雑している若しくは遮蔽物があるという可能性がある。
稀に充電状態ではペアリングをしなかったり、アナログ接続時はしないという仕様のものもあるので、接続状態も見直してみよう。
最後に
いかがだろうか。Bluetoothスピーカーはコードレスですっきりとしたリスニング環境が手に入るのでおすすめだ。インテリア性の高いものから、アウトドアなどで使えるものもあり、1台もっておくと非常に便利。
これを機会にお気にリのBluetoothスピーカーを見つけて、ストレスフリーな音楽環境を手に入れよう。