近年のミニコンポは多機能化が進み、何を選べばよいのか迷いがち。そこで重視するポイント別におすすめ製品をランキング形式でご紹介します。需要の高いbluetoothワイヤレス接続対応を基軸に、おしゃれなモデル、またハイレゾ音質や高評価を求める方向けにVGP受賞モデルを集めました。
ミニコンポ最新ニュース
- オンキヨー&パイオニアマーケティングジャパンより6月下旬、ハイレゾ対応のオールマイティなミニコンポ「X-NFR7FX(D)」が発売されました。CD・SD・USBなど幅広く使えるミニコンポの特徴を紹介します。 ミニ...
ミニコンポとは
ミニ+コンポーネントを組み合わせた造語でプレーヤー、アンプ、スピーカーが一体となったオーディオシステムのこと。
以上の3要素を軸に様々な機能が盛り込まれており、それ1つであらゆるオーディオ環境が整う。
場所を取らず音量も大きすぎないので、一人暮らしの部屋用や、居間のシェルフに置くなどの使い方に適する。
デザイン重視、おしゃれなコンポランキング
第1位:YAMAHA(ヤマハ)MCR-B043
ヤマハ発動機㈱のバイクをモチーフにしたデザイン・カラーを採用した、カラーバリエーション豊富なコンポ。
Bluetoothワイヤレス再生など、様々な再生方法に対応し、災害対策のFMワイドバンド対応のラジオチューナーも備えたオールインワンモデルだ。
カジュアルなデザインだが、バスレフ式キャビネットで迫力ある低音を響かせてくれる。
メディア | CD USBメモリ(MP3/WMA) AUX |
ワイヤレス | Bluetooth |
ハイレゾ | – |
ネットワーク (DLNA) |
– |
ラジオ | FMワイド/AM |
第2位:SANSUI SMS-800BT
高級アンプで知られるSANSUIブランドのコンポ。
レトロなラジオ調のデザインが魅力的だ。
岐阜県美濃市の和紙作りの技術を基にスピーカーコーン紙を製造した、こだわりある一品。
メディア | CD USBメモリ(MP3/WMA) |
ワイヤレス | Bluetooth |
ハイレゾ | – |
ネットワーク (DLNA) |
– |
ラジオ | FMワイド |
第3位:TEAC SL-D930
レトロなラジオを彷彿させるデザインのコンパクトコンポ。
サブウーファーを内蔵した2.1chスピーカーシステムで、見た目以上のパワフルサウンドが特長。
BluetoothやAUXなど柔軟な再生方式を採用し、スマホやPCからも手軽に音楽を楽しむことができる。
メディア | CD USBメモリ(MP3/WMA) AUX |
ワイヤレス | Bluetooth |
ハイレゾ | – |
ネットワーク (DLNA) |
– |
ラジオ | FM/AM |
第4位:YAMAHA (ヤマハ)TSX-B141
洗練されたデザインでモダンインテリアにも映えるデザイン性の高さが特徴。
フルレンジスピーカーユニット採用でバランスの取れたナチュラルサウンドだ。
再生メディアや方式も多様性に富み、スマホアプリでのコントロールにも対応する。
様々な年代・趣向の方に合うので、プレゼントにもおすすめ。
メディア | CD USBメモリ(MP3/WMA) AUX |
ワイヤレス | Bluetooth(apt-X/AAC) NFCペアリング対応 |
ハイレゾ | – |
ネットワーク (DLNA) |
– |
ラジオ | FMワイド |
第5位:Bose Wave SoundTouch music system IV
MP3、WMA、AAC、FLAC、Apple Losslessといった多彩なオーディオ形式に対応。
さらにワイヤレス接続しSpotify等のストリーミングサービスを流すことも出来る。
コンポとスマホ、デスクトップオーディオ環境を、つまり家中をBOSEサウンドにすることが出来るスグレモノだ。
メディア | CD AUX |
ワイヤレス | Bluetooth Wi-Fi |
ハイレゾ | – |
ネットワーク (DLNA) |
– |
ラジオ | AM/FMワイド |
第6位:Panasonic X-SMC02
パイオニアの定番中の定番シリーズの2017年式モデル。
コンパクトでコーナー設置も楽な省スペース設計なので、さりげなくインテリアに溶け込む設置が可能だ。
再生機を接続すると自動で電源がオンになるストレスフリーな機能性も嬉しい。
メディア | CD USB AUX |
ワイヤレス | Bluetooth |
ハイレゾ | – |
ネットワーク (DLNA) |
– |
ラジオ | AM/FM |
VGP受賞モデルランキング
評価・音質を重視して選びたい方に、国内最高権威のVGP(ビジュアルグランプリ)を受賞製品からおすすめモデルをピック。
第1位:東芝オーレックス TY-AH1000
トータル出力50Wの2ウェイバスレフスピーカーで大迫力のハイレゾサウンドが楽しめるコンポ。
USBはPC接続もメモリ挿入も対応し、SDカード読取まで対応と非常に対応メディアの柔軟性が高い点も素晴らしい。
PCMハイレゾはややサンプリング周波数が低めだが、コンポとしては十分な音質で、その分コストが抑えられる。
1万円台のエントリークラスコンポからの乗り替える方や、ハイレゾエントリーユーザーにとってベストバイの次世代コンポだ。
メディア | CD USBメモリ(MP3,WMA,FLAC,WAV) SDカード(MP3,WMA,FLAC) PCからのUSBオーディオ入力 AUX |
ワイヤレス | Bluetooth(SBCのみ) |
ハイレゾ | PCM 96kHz/24bit |
ネットワーク (DLNA) |
– |
ラジオ | FMワイド/AM |
第2位:TEAC HR-S101
デスクトップオーディオに最適なサイズの次世代コンポ。テレビやPC音響のアップグレードにもおすすめ。
USBオーディオ入力に対応しているので、PCにDACを接続する感覚で使用する。
PCMハイレゾに対応しており、さらにオーバーサンプリングするアップコンバート機能を搭載しているので、CD音源などもより高音質に聴くことができる。
サブウーファー出力端子も装備しており2.1chサラウンドシステムへの拡張も可能。
さらにハイインピーダンスヘッドホンの利用も想定したヘッドホンアンプも採用しており、非常に汎用性・柔軟性の高いモデルに仕上がっている。
メディア | CD PCからのUSBオーディオ入力 光デジタルx2 AUXx1 |
ワイヤレス | Bluetooth(apt-X/AAC) |
ハイレゾ | PCM 192kHz/24bit |
ネットワーク (DLNA) |
– |
ラジオ | FM |
第3位:Panasonic(パナソニック) SC-RS55
USBメモリを挿すだけでハイレゾ音源を楽しめる手軽さが魅力のハイレゾコンポ。
非常にスタイリッシュなデザインで設置場所を問わないため、シェルフの上、キッチン、寝室など様々なところで使用できる。
PCのオーディオアウトにはならないので注意されたい。
メディア | CD USBメモリ(MP3, AAC, AIFF, FLAC,WAV) |
ワイヤレス | Bluetooth(SBCのみ) |
ハイレゾ | PCM 192kHz/24bit |
ネットワーク (DLNA) |
– |
ラジオ | FM/AM |
第4位:SONY CMT-SX7
ハイレゾに対応した次世代コンポ。
同社walkmanとの親和性が高く、各種接続機器・メディアにCDやラジオの録音なども可能。
ネットワーク機能も充実しているので、自宅のあらゆる機器を手軽にコンポで再生したい方におすすめ。
メディア | CD USBメモリ(MP3,AAC,WMA,WAV,AIFF,FLAC,ALAC,DSF,DSDIFF) |
ワイヤレス | Bluetooth(SBC,AAC,LDAC) |
ハイレゾ | PCM 192kHz/24bit, DSD 2.8MHz(リニアPCM変換) |
ネットワーク (DLNA) |
DLNA(DMR),AirPlay,ネットラジオ対応 |
ラジオ | FM/AM |
最新ミニコンポ
JVC KENWOOD K-515
USBメモリーのハイレゾ音源データ再生にも対応した、2017年夏発売の最新ミニコンポ。ヘッドホン出力時に40kHzまで再生をサポートし、存分にハイレゾ音源を楽しむこともできる。
色はゴールドまたはシルバーがあり、インテリアに溶け込む落ち着いた王道デザインが魅力的。
これからミニコンポを選ぶ方は次世代のHi-Fiコンポを導入してみてはいかがだろうか。
メディア | CD USBメモリ(FLAC,WAV) |
ワイヤレス | Bluetooth(SBCのみ) NFCペアリング |
ハイレゾ | PCM 192kHz/24bit |
ネットワーク (DLNA) |
– |
ラジオ | ワイドFM/AM |
ECLIPSE CDR1-307PACK
6.5cm径フルレンジスピーカーシステム「TD307MK2A」とレシーバーをセットにしたパッケージ。
CDレシーバーは光デジタル、同軸デジタル、USB、RCA、ステレオミニと端子も豊富。
お洒落なデザインでデスクトップにも最適。
Panasonic SC-PMX80
ハイレゾ(PCM 192kHz/24bit、DSD 2.8MHz)に対応したコンポ。
USB-DACとしても機能するので、PCやUSBメモリのハイレゾ音源を再生することも可能だ。
PCオーディオも楽しみたい方、コンポをアップデートしたい方にぴったり。
ミニコンポの選び方
再生メディア、入力で選ぶ
CD/MD
オーディオ用CDだけでなく、MP3やWMAを書き込んだCD-R/CD-RWの再生にまで対応していると嬉しい。
MDが必要な方は、Hi-MDにも対応しているかなど対応MD種別まで確認しておこう。
AUX
iPodやWALKMAN、またはレコード・カセットプレーヤーのアナログ音声など、外部音声を再生したいときにあると便利だ。
PCスピーカーとしてコンポを使うなども可能となる。
USBメモリ
USBメモリに保存したMP3やWMAファイルを再生可能なコンポもある。
このとき、対応ファイル形式や、フォルダ(ディレクトリ)を読み取れるか、対応容量などを確認しておこう。
ワイヤレス
iPhoneやMacユーザーなら、Wi-Fiを使ってiPhoneやMacと連携できる「Airplay」対応があると高音質ワイヤレスを楽しめる。
汎用性が高いのはBluetooth接続。音質は落ちがちだが手軽さと対応機器の多さが魅力だ。
NFC対応まであるとBluetooth接続がより簡単になる。
なおBluetoothは伝送時に音を圧縮するため、その圧縮方式であるコーデックによって音質が異なるのでチェックしよう。
コーデック | 内容 |
---|---|
AAC | Apple社の高音質圧縮方式。Apple以外でも対応機器は多い |
apt-X | CD音源に近い音質での転送が可能なコーデック。英CSR社開発 |
apt-X HD | apt-Xのハイレゾ対応版、英CSRが新開発 |
LDAC | ハイレゾ音源対応。ソニー開発の、ほぼソニー機器同士限定の規格 |
SBC | Bluetoothの標準規格。圧縮率が高く音質は悪い |
▲ Bluetooth対応コーデック一覧
機能性で選ぶ
FM/AMラジオ
災害対策などでラジオ受信に対応していると嬉しい。
特にFMのワイドバンドに対応していることを確認するとより良いだろう。
また以前はラジオチューナーは主要オーディオ部品であったため、大手オーディオブランドのラジオでは汎用メーカーのそれとは全く違う音質でラジオを楽しめる。
ネットワークオーディオ対応
同じDLNA規格に対応した製品同士をネットワークを介して接続し、柔軟なメディア再生を可能とする機能だ。
NASに保存した音楽をPCやスマホから参照し、コンポ側で再生するといった事が可能となる。
詳しく知りたい方は別記事を参考にされたい。
- ネットワークオーディオプレーヤーは近年対応機器が増え、DENONやマランツなど有名ブランドからも多く新製品が登場し以前より身近なものとなりました。今回はその中でもおすすめのモデルを厳選してご紹介し、基本知識から選び方まで...
サウンドで選ぶ
ハイレゾ対応か
近年主流となっており、価格も落ち着いてきたので高音質を求めるなら選択肢に含めてよいだろう。
PCMまたDSDの2方式が主流だが、PCM方式がFLACやWAVといったファイル形式で普及しているので、PCM優先で検討すると無難だ。
スピーカーシステム
ダイナミックレンジ優先なら、スピーカーユニットが1つだけのフルレンジスピーカー。
再生周波数帯域の広さ、細かさ優先なら2ウェイ、3ウェイユニットのスピーカー。
迫力を求めるならサブウーファー付きの2.1chスピーカーシステムを選ぶとよいだろう。
最後に
近年のコンポは非常に多機能で、デザインも様々だ。
インテリアにマッチするコンポを手に入れて、最大の魅力であるコンパクトさを活かしたミニマルなオーディオ環境を整えよう。