なかなか落ちない頑固な油汚れや、エアコン・お風呂のカビ、掃除のしにくい窓のサッシなど、お掃除に苦労する場面も少なくありません。今回は、日々掃除に奮闘するあなたへ掃除をすることがぐっと楽になるお助けアイテムである、スチームクリーナーについてご紹介します。
目次
スチームクリーナーの使い方/使い所
スチームクリーナーの使い方
スチームクリーナーは、100℃にもなる高温の水蒸気を噴射することで汚れを落とすクリーナー。
使い方は、水をセットして汚れにスチームクリーナーをあて、浮いた汚れを雑巾などで拭き取るという方法。
スチームクリーナーの使い所
スチームクリーナーの活躍する場所は様々。例えば、
- エアコンの汚れ
- 風呂場のカビ
- 頑固な水垢
- レンジフードやコンロまわりの油汚れ
- ソファーや絨毯等ファブリックの汚れ
- 車のシートの汚れ
- 窓のサッシ、スキマの汚れ
- フローリングや床、畳の汚れ
- 子どもやペットが使う物の汚れ
など、洗剤をなるべく使いたくない/使えない場所や素材、高温による除菌をしたい箇所、普通の手入れでは手におえない汚れを掃除するのに適している。
スチームクリーナーと高圧洗浄機の違い
両者とも”水で汚れを落とす”掃除機のせいか、用途が混同されがち。以下のような違いがあるので、用途や違いをチェックしておこう。
スチームクリーナー | 高圧洗浄機 |
---|---|
水圧/水量で汚れを落とす | 高温スチームで汚れを浮かす |
室内向け | 屋外向け |
シミ抜き/除菌/油汚れに最適 | 広範囲の汚れに最適 |
価格安め | 価格高め |
スチームクリーナーの選び方
スチームクリーナーを選ぶ際に、検討すべきポイントをお伝えしよう。
スチームの発生方式
スチームの発生方式には、ボイラーとパネルの2種類存在する。どのようにスチームが発生しているのだろうか。
ボイラー
クリーナー内のタンクを密閉し、タンク内で水を加熱することで高温・高圧の蒸気を発生させる。その蒸気を噴射する方式。
パネル
本体の内部にあるパネル(鉄板)を加熱し、パネル上を水が通過することで蒸気を発生させる方式。
具体的に、これらにはどのような違いがあるのだろうか。2種類のスチーム発生方式を、それぞれ比較しよう。
発生方式 | スチーム温度 | 噴射圧力 | ヒートアップタイム |
---|---|---|---|
ボイラー | 最高140℃〜145℃ | 4気圧〜 | 1リットルにつき7〜8分 |
パネル | 85℃〜90℃ | 1気圧 | 30秒 |
パネルの方が30秒ほどですぐにスチームを使用することができる。そのため、手軽にスチームクリーナーをしようしたいという場合にはパネル方式がおすすめだと言える。ただ、ボイラーの方がヒートアップタイムがかかってしまうものの、高温・高圧のスチームをしっかりと発生させて、より汚れを落としやすい。現状、パネル方式よりもボイラー方式の方が主流だ。
スチームクリーナーの種類
スチームクリーナーの種類は、3種類ある。それぞれ比較しよう。自分のライフスタイルに合ったスチームクリーナーの種類を検討してみてほしい。
種類 | サイズ | 質量 | スチーム量 | 連続使用時間 | 掃除範囲 |
---|---|---|---|---|---|
キャニスター | ×大きい | ×重い | ◎多い | ◎長時間 | △(コードで制限) |
ハンディ | ◎小さい | ○軽い | ×少ない | ×短い | ◎ |
モップ | △ | ○重くはない | ○ | ×短い | ◎ |
お手入れの頻度
スチームクリーナーを使用することで、どれくらいのお手入れの頻度が必要となるのだろうか。
種類 | 使用頻度 | 一回あたりの掃除時間(目安) |
---|---|---|
ハンディ | ◎ | 6分 |
キャニスター・モップ | × | 30分 |
ハンディであれば、本体が軽く連続使用時間が短いことから手軽にお手入れすることができるため、日常的に掃除をするために適している。一方、キャニスターやモップタイプであれば、本体が重いけれど連続使用時間が長いことから、広い範囲をじっくりとお手入れしたい場合に適している。お手入れするシーンごとに、スチームクリーナーの種類を変える必要があると言える。
安全や機能面
最後に、安全面や機能面についてだ。安全にスチームクリーナーを使用するために、重視すべきポイントなので購入時にチェックすることをおすすめする。
タンクキャップの構造
特に、ボイラー式であればタンクに高い圧力がかけられている。そのため、使用直後にタンクを開けると勢いよく熱湯が吹き出し怪我につながる恐れがある。したがって、タンクが開けられてしまうことを防ぐ機能がついている機種をおすすめする。
スチーム噴射のロック機能
スチームの噴射をロックする機能が搭載されている機種が存在する。ロックをかけていることで、誤ってスイッチをオンにしてしまい高温スチームが出てしまうことを防ぐことが可能だ。
空焚き防止機能
タンクの水がなくなったときに、自動で空焚きを防止する機能がある機種が望ましい。
アタッチメントの種類
ホースの先に取り付けるアタッチメントの種類が多数ある。中でも、小さいサイズのアタッチメントを持っておくと、より狭い部分の掃除も手軽に取り組めるようになるためおすすめだ。
おすすめスチームクリーナー|コードレス
充電式の高速回転モップで立ったままお手入れ簡単|ElleSye 電動回転モップ HM289AW
ElleSyeの電動回転モップ。充電式なので、コードの長さに左右されずにお手入れを進めることができる。高速回転によって、ベタベタした油汚れやほこりなどを浮かして、しっかり取り除くことが可能に。また、洗剤を入れておくと蓄積している汚れや黒ずみなどをより確実に落とすことができる。
コードレスのスチームクリーナーはほとんど存在しない
- 水を入れる機器の中にバッテリーが内蔵されていると、導電リスクが高まる
- バッテリー分、本体が重くなってしまう
以上の2点の理由から、コードレスのスチームクリーナーはほとんど存在しない。コードレスのスチームクリーナーを求めている方は、小回りがきくコンパクトさを重視して、検討してみると良いだろう。
おすすめスチームクリーナー|ハンディ
チャイルドロック付きで安心|ISILER スチームクリーナー DF-928A
ISILERのスチームクリーナー。爽やかなブルーがキッチンなどに映えるデザインだ。大容量350ml、10分間の連続噴射をすることが可能のため、20〜25分程度のお手入れに適している。
本体を置いたままハンディでお手入れ|アイリスオーヤマ スチームクリーナーハンディタイプ STM-306
アイリスオーヤマのスチームクリーナー。最大噴射圧力は、約3気圧で家中の落としにくい汚れをすっきり浮かせて落とすことが可能に。また、さまざまな用途により使い分けることができる付属パーツがセットになっているため、細かな部分までお手入れできる。
除菌率100%の高温スチームで常に清潔に|フュージョン ハイブリッドスチームクリーナー SMD005
フュージョンのハイブリッドスチームクリーナー。100℃以上の高温スチームで落としにくい油汚れを落とし、マイクロファイバーモップパッドでスムーズに拭き取る。除菌率100%のスチームで、衛生的に気になるキッチン周りの掃除にもおすすめだ。
おすすめスチームクリーナー|キャニスター
掃除しにくい浴室も丸ごとお手入れ可能に|アイリスオーヤマ スチームクリーナーキャニスタータイプ STM-410E
アイリスオーヤマのスチームクリーナーキャニスタータイプ。廊下・床・階段など、比較的広い範囲を手軽に掃除しやすくなっている。また、スチームガンで高い洗浄力を発揮し、滲んだ飲料物の汚れをすっきりと落とす。さらに、なかなかお手入れが難しい浴室の水垢なども高温蒸気で丸ごと掃除できる点が魅力的だ。
4分で本格ボイラー式のスチームを使用可能|ケルヒャー スチームクリーナー SC4P
ケルヒャーのスチームクリーナーキャニスタータイプ。清潔感あふれるホワイトが、自宅のインテリアなどを邪魔しない。また、ボウラー式となっており、より高い温度のスチームを確実に噴射し続ける。ヒートアップタイムは、約4分と比較的早めに作業にとりかかることができるのが、忙しい方におすすめだ。
最長45分と長時間お手入れし続けることが可能に|SteamFast スチームファーストクリーナー SF
SteamFastのスチームファーストクリーナー。なんと、連続使用時間は最長45分と、かなり長い時間作業し続けることが可能に。また、タンクには1.5リットルもの水を入れておくことができるため、一気に広い範囲の掃除を進めることができるのが嬉しいポイントだ。
まとめ
今回は、スチームクリーナーについてご紹介した。スチームクリーナーは、用途によって適する対応が異なるため、実際にどのようなシーンでスチームクリーナーを使いたいのか考えた上で検討することをおすすめする。日々の掃除をより簡単にすることで、掃除が一気に楽しくなることだろう。