安い海外性アクションカメラは本当に使える?ゴミ箱行きとなった事例も含めて、アクションカメラを複数台所有する筆者がおすすめしたい、安い&実力派アクションカメラをご紹介。
安いアクションカメラにありがちな落とし穴
通販サイトを見ると、1万円以下のアクションカメラがごろごろあることに驚く人も多いだろう。
海外製の格安アクションカメラ多くが、「4K、高画質」「手ぶれ補正有り」などと謳っているが、実際は名ばかりの機能である場合が多い。
きちんと選ばないと”ゴミ”を買うことになるので、注意が必要だ。
単純に不良品が多い
製品が汚れた状態で届く、電源が入らない、ボタンが押せない、本体が熱を持って止まる、充電ができない…など挙げるとキリがないが、海外の格安メーカーだと不良品を引く可能性が高いのは事実としてある。
筆者も以前”明らかに開封済み”の製品が届いて返品したことがある。交換の対応も遅かったりするので、あまりにもレビューが悪い製品は注意が必要。
疑似4Kである場合が多い
疑似4Kとは、4KフルHDをアップコンバート(アップスケーリング)した4K画質のことを指す。
疑似4Kを全面的に否定はしないが、4Kという言葉に期待して買うと、もの凄くがっかりするので、注意したいポイントだ。
操作性がめちゃくちゃ悪い
「タッチパネルの反応がめちゃくちゃ悪い」「物理ボタンがめちゃくちゃ硬い」などといったことは、格安海外メーカーでは日常茶飯事。
基本的にはタッチパネル式がおすすめであり、物理ボタンが硬いと更にイライラする。自撮り棒等にセッティングした後に、物理ボタンが硬すぎて押したらズレる、といったことは良くあるので注意が必要。
静止画の画質が酷い
静止画には、初めから期待しないことをおすすめする。スマホで撮影したほうがよっぽど綺麗だと思っていいだろう。
手ぶれ補正機能で画質が荒れる
手ぶれ補正を使用した場合、範囲の閾値を超えると画像が飛ぶ現象が格安アクションカメラだとよくある。「スーッ(滑らか)…ガクッ(飛ぶ)…..」といった具合に、残念な動画か完成してしまう。しかしこれは、GoProでも程度の差はあれ出てしまう問題だ。
安いアクションカメラである程度の映像を撮影しようする場合おすすめなのが、ジンバルとの併用。じきに筆者のもとにもジンバルが届くので追ってレビューしたい。
格安アクションカメラはこんな人におすすめ
格安アクションカメラは、
- そんなに使わないから、2万くらいには抑えたい
- とりあえずアクションカメラがどんなものか知りたい
といった人におすすめ。
ストレス無く使えるのは2万円台から
1万円以下の機種でも、使えるには使える。しかし、筆者の経験をふまえて、操作性などを含めてストレス無く使用できるのは2万円台からと思っておくのが良いだろう。
今回は、筆者が実際に使用してみた実機レビューも含めて、買うに値する製品をご紹介したい。
~2万円台|おすすめ格安アクションカメラ
2万円のクオリティを遥かに超えている|SONY HDR-AS50
正直言って、「1万円以下のアクションカメラを買うなら、もう1万出してこれ買って!」と声高らかに叫びたくなるほど、高品質な製品。
流石SONYだけあり、名ばかりの4Kではなく高画質に撮影ができる。さらに手ぶれ補正も違和感なくできるのが嬉しい。後述のSJ8 Plusと比較してライブビューできるディスプレイがないので、その点注意が必要。
参考|SONY HDR-AS50とGoPro HERO 6の比較動画
操作性が良く手ぶれ補正も◎|SJCAM SJ8 Plus
前述のSONYと比較すると、画質や手ぶれ補正面では劣るが、タッチパネルモニター搭載で、映像を確認しながら撮影できたり、撮った映像を確認できたりするのが便利。
実際にジャイロ有りで撮影した動画を下記に掲載しているが、すごく滑らか。オプションのジンバルと併用すると、GoPro顔負けの動画が撮れるので、また後日レビューしたい。
SJCAM SJ8 Plusで撮影した動画
- スポーツやダイビング等、屋外のアクティビティに重宝するのがアクションカメラ。今回は「GoProには手が届かないけど粗悪品は嫌だ」という人におすすめの実力派「SJ8 Plus」の実機開封レビューやGoProとの比較をしてみ...
~1万円台|おすすめ格安アクションカメラ
まずは、1万円程度の格安中の格安アクションカメラをレビュー。
実機レビュー有|手ぶれ補正がいい感じ!TENKER アクションカメラ
以前TENKERの格安クリーナーを購入したときに個人的評価が良かったので期待していたが、格安アクションカメラの中では上出来の製品。
実際に動画をご覧頂きたい。
手ぶれ補正&魚眼レンズ補正有りの動画
アクションカメラにありがちな”強い魚眼感”を補正してくれる機能と、単純な手ぶれ補正機能を併用したモードで撮影。
旅行先での街歩きや散歩の動画であれば、十分問題ないクオリティー。後述の動画と比較しても魚眼感が軽減されているのが分かるだろう。画質に関しては、疑似4Kのためアップで見ると粗いが、まあ許容という範囲。
手ぶれ補正有りの動画
建物に近づくとより分かるが、映像の端が歪んでいる。
手ぶれ補正無しの動画
手ぶれ補正がないと、酔いそうな動画になる。たまたま日差しが差し込んだが、反射光があったり、空の色味がおかしかったりする。これも、格安アクションカメラの価格からすると仕方がないことだろう。
操作性はあまり良くない
見た目は、一般的なアクションカメラと同様でコンパクト。後述の2万円台のアクションカメラと比べると、ずっしりと重みを感じる。
残念なのはタッチパネルが非搭載であること。この価格だったら仕方がないが、物理ボタンでの操作は設定までに時間がかかり、若干のストレスを感じた。
こういったデメリットはあるが、概ね低価格帯の中では”使える”カメラだと言えるだろう。尚、宣伝にはなるが、Amazonからクーポンコード「JIYUU1103」で25%オフとなるので是非ご利用いただきたい。
COOAU アクションカメラ
レビュー数の割に初期不良品の報告が少ないことが安心のアクションカメラ。レビュー自体はキャンペーンなどで★5にさせているようなので、特段品質が良いわけではないだろうが、十分使えるレベルではありそうだ。
MUSON(ムソン) アクションカメラ
Amazonで人気なのがこちら。概ねこの価格帯であれば、同じような中身を使っているだろうが、不良品が今年の春以降あまり報告されていないので、少し安心して購入できそうだ。
バッテリーが2つ付属している点、30日間返品ができる点、ハウジング付属で30m防水機能がある点は評価できるだろう。
まとめ
いかがだっただろうか。
一万円以下のアクションカメラについては辛口評価となったが、ライトユースや導入機であれば問題ない品質なので、用途や頻度に合わせて製品を選んでいただければと思う。