ロジクールの製品の中でも異彩を放つワイヤレスキーボード「CRAFT」。Adobe製品などをスマートに使えるダイヤルが本製品の魅力とあり気になっている人も多いと思います。今回は、実際に使用してみたレビューを交えつつ”買い”なのかまとめてみました。
ワイヤレスキーボード CRAFT KX1000sとは
「クリエイティブを完全にコントロールする高機能キーボード」と銘打ってロジクールから展開されているCRAFT KX1000s。本製品の一番の特徴は、本体左上にあるクリエイティブ入力ダイヤル。
クリエイティブ入力ダイヤルを使用すれば、必要なツールに瞬時にアクセス可能らしく、特に
- Adobe CC(Creative Cloud)
- Microsoft Officeのアプリケーション(PowerPointやWord、Excelなど)
を使用している人は、特に相性が良いという。
今回は、目玉であるクリエイティブダイヤルの他、デザイン面や打鍵感、機能性なども含めレビューしていきたい。
CRAFT KX1000sレビュー|デザイン/打鍵感
シンプルで高級感あるモノトーン
さて、まずは真上から見た本体写真から見てみよう。本体サイズは、高さ32mm、幅430mm、奥行き149mm。
本体はマットなブラックで、上部のバーはメタリックなシルバー。どちらもテカテカすることなく落ち着いた高級感あるカラーリングだ。
サイズに関しては、テンキーが右側に配置されているためコンパクトなデザインとは言えず、マウスと併用する場合は若干左側に配置する必要がデてくるかもしれない。ただ、大きさの割には圧迫感がないシンプルな作りだ。
開封後から現在まで数週間使用しているが、デザイン面は期待以上だった。見るたびにテンションが上がるかっこよさに大満足している。
浅めのストロークで指への吸着感が気持ちいい
画像を見ても分かる通り、キーボードはマットでしっとりしており、指への吸着感が打鍵感の心地よさにつながっている。
本製品は打鍵感は軽めでストロークは浅めなので、打鍵感が重く深めのストロークが好きな人には合わないかもしれない。その点は自分の好みに合わせるか、店頭で確認するのが無難だろう。
ちなみに、キーボードに手を近づけると画像のようにバックライトが点灯し、部屋の照明に合わせて自動的に輝度を調節してくれる。この機能は、公式ではスマートイルミネーションと呼ばれている。
キー同士の距離が遠めで慣れが必要かも
本製品は、キーが大きく、キー同士の距離が遠めなので、キーボードの縦の長さが広くなっている。そのためタイピング時に指を動かす距離が長くなり、特にCtrl+VやEnterなどが遠く感じ、打ちにくいと感じる人もいるだろう。
最初のうちは慣れが必要だが、筆者は数日で慣れたので問題ないだろう。
CRAFT KX1000sレビュー|機能
基本機能(接続/充電/対応OS)
本製品は、2.4GHzロジクールUnifying(USBレシーバー)またはBluetooth Low Energyテクノロジーで接続が可能。充電は、画像のようにキーボード右上にUSB Type-Cを挿して充電する。
また、WindowsとMacどちらにも対応しており、上記画像のように最大3台のデバイス間を切り替え可能。さらに、両OSで使いやすいデュアルレイアウト設計がされているのも魅力的。
クリエイティブ入力ダイヤル
クリエイティブダイヤルを操作するときの動きは以下4つがある。
- ダイヤル側面をタッチ(タップ)する
- ダイヤル天面を押す(クリックする)
- ダイヤル天面を押しながら回す
- ダイヤルを回す
まずはイメージを掴むために、下記公式動画を御覧いただきたい。
Logitech CraftでIllustratorを操作した公式動画
動画にもある通り、まず側面をタップすると機能リストが画面にオーバーレイ表示され、機能を選んだ後は、ダイヤルを回して操作するという流れが多い。
ダイヤルで操作することで、段階的に細かく操作したい場面で想いのままに操作できる。
クリエイティブダイヤル(コントロールホイール)の設定
クリエイティブダイヤルに操作を割り当ててみよう。具体的には、「Logicool Options」というLogicool製品の機能を拡張する専用アプリケーションを使用して設定していく。実際に設定している画面をスクリーンショットしたのが下記画像だ。
クリエイティブダイヤルでできること
具体的に下記のようなことができる。
- Adobe Photoshop CC:明るさ、ブラシサイズ、コントラスト、彩度の調整など
- Adobe Illustrator CC:新しいシェイプの作成、線幅の調整、透過率の変更など
- Adobe InDesign CC:文字サイズ、行送り、画像のパラメータの直感的な変更など
- Adobe Premiere Pro CC:ジョグやシャトルを使用したタイムラインのナビゲーションなど
- Microsoft PowerPoint:スライドテンプレートに簡単アクセス、テキストやイメージサイズの簡単調節など
- Microsoft Word:フォントやテキストサイズ、カラーの簡単調節など
- Microsoft Excel:瞬時に表を作成、シート内の素早い移動など
- Global controls:デスクトップ変更、ブラウザタブ間の移動、音量調節など
クリエイティブダイヤルが活躍した場面
筆者は普段Google Chromeを使用しているので、音楽の再生・停止や音量調節がキーボード上で気軽にできるのが役立った。また、Photoshopで画像編集した際も、拡大・縮小や明るさ調整が気軽にできるのも役立ったポイント。
筆者のように、ライトユースでソフトに慣れていない人のほうが直感的に操作できて、有り難みを感じやすいのではないかと想像する。既にマウスとキーボードに役割が割り当てられており、操作も慣れてしまっている人にとっては、新しく設定し直すことを考えると、Craftへ移行することでのメリットはさほど大きくないかもしれない。
キーボード機能割当て
クリエイティブダイヤルをご紹介してきたが、画像のように、もちろんキーに対しての機能割当てもできる。
普通に紹介してはいるが、Logicool optionsは「無料でいいのか!?」と思うくらい高機能で見やすい。ロジクール製品を一括で管理でき、設定方法も分かりやすいので、そういったサポート面も好印象。
まとめ|こんな人におすすめ
いかがだっただろうか。本製品は、
- デザインが良いテンキー付きキーボードが欲しい
- デザインが良いマルチデバイス対応キーボードが欲しい
- Adobe製品やMicrosoftアプリケーションで緻密な操作をする機会がある
上記にあてはまるすべての人におすすめしたい。本記事を見て少しでも興味を持ってくれた人がいれば幸いだ。
製品提供:Logitech