犯罪の防止・対策だけでなく、子どもやペットの見守りにも最適な防犯カメラ。今回は、はじめて防犯カメラを選ぶ際に押さえておきたいポイントや、用途別に必要な機能を解説。おすすめのカメラも合わせてご紹介します。
防犯カメラの選び方
防犯カメラの機能を知る
防犯カメラの基本的な機能は下記2つ。
- カメラでの動画撮影
- マイクでの音声集音
これらに加えて、
- 録音・録画
- 夜間の暗視撮影(ナイトビジョン)
- 動体検知機能
- 防水・防塵
- スマホでの遠隔監視・操作
- 逆光補正機能
などの機能がある。
特に動体検知機能は便利で、カメラの映像に動きがあったときに、スマホに通知を送ることができる機種もある。
防犯カメラの用途に適した機能を選ぶ
防犯目的での利用
防犯カメラの利用で一番多いのが、
- 泥棒/空き巣の防止
- 車上荒らし防止
- 堀への落書きの防止
- ストーカー被害の防止
- 隣人トラブルの防止
など防犯目的の利用だろう。
とりあえず、「犯罪者への威嚇をすることで、犯罪を未然に防ぐ」という目的であれば、録画機能がなく安価な多機能型IPカメラ(ネットワークカメラ)がおすすめ。
IPカメラは、ライブ映像をIPネットワークを通じて直接送信するだけのカメラ。スマホやPCでライブ映像がいつでも見られる。
一方、犯罪が起こった時の”証拠資料”にするためには、録画機能や夜間もOKな暗視撮影機能搭載の機種がおすすめ。動体検知機能搭載であれば、尚安心だろう。
動物・子ども・お年寄りの見守り
次に多いのが、犬や猫などのペットや、乳幼児~小学生・高齢者を監視する用途。
共働き世帯で親が家に居られない場合、玄関に防犯カメラを設置し、こどもの帰宅時間に動態検知→スマホお知らせ、という利用もできる。
新生児や高齢者、動物の見守りの場合は、好きな時間に様子を見ることの出来る”見守りモード”と、目が離せない時に動きがあれば通知してくれる”動体検知機能”の切り替えができる機種だと安心だ。
おすすめ防犯カメラ
ネットワークカメラ単体編
ネットワークカメラとは、ライブカメラとも呼ばれ、映像/音声信号をTCP/IP(通信手順)に流せるカメラのこと。 低コストで遠隔地からいつでも監視できるのがメリット。
PLANEX ネットワークカメラ(スマカメ) 暗視撮影・マイク内蔵・スマホ/パソコン/テレビ対応 CS-QR20
▼人気No.1▼
ネットワークカメラの中でも売れ筋なのがこちら。
暗視撮影とマイク集音ができるタイプなので、屋外で防犯目的で設置するのはもちろん、子どもの見守りなどにも重宝する。
また、動体検知機能も搭載しているため、映像に動きが見られた際には、スマホに通知が可能。すぐに異変に気付くことができる。
トレイルカメラ WTwisdom Together 防犯カメラ
▼屋外でも安心なIP54▼
JIS保護等級【IP54の防水・防塵仕様】で雨や砂埃に晒される屋外に設置が可能な耐環境性に優れた機種。タイムラプス機能も搭載。
1280*720(30fps)、848*480(30fps)、640*480(30fps)の画質での録画ができ、シーンによって選べる。
人体検知センサー、暗所撮影、高画質撮影が可能なので、屋外の防犯カメラとしてはぴったりと言えるだろう。
Potensic ネットワークカメラ 1080P 200万画素
▼スマホでレンズを動かせる▼
スピーカー&マイク内蔵、暗視撮影、スマホでのパン・チルトで画角調整可能、上下120°&左右355°で首振り可能など豊富な機能が詰め込まれている機種。
見守りや防犯の際に、カメラからフレームアウトしていたとしても、スマホ側からの操作でレンズの向きを変えられるので便利。
映像をフリックすると、カメラがその方向に首を振り、ピンチインやピンチアウトでズームや縮小もできる。
DBPOWER ネットワークカメラ 720P 100万画素
前述の機種より画質が劣るが、同等の機能が付いた機種。高精細で映像を見たいということでなければ、とてもコストパフォーマンスに長けた製品だ。
WLANでWIFIセットアップができ、多言語対応もしている。
家全体を見守りたい人へ
SANNCE 防犯カメラ屋外セットDVR/NVR/HVR 3 in 1防犯レコーダー2台セット
本格的な屋外防犯カメラのセット。IP66の防水・防塵仕様。
スマホやPCで映像を確認できるだけでなく、H.264リアルタイム高圧縮モデルで画質は綺麗で鮮明。メモリの節約になり伝送時間も短くなる。
夜間撮影の際も、高品質LEDライトが24個搭載されているため、綺麗に撮影が可能。暗視距離は20mにもなる。
画質は10M程度離れた場所でも、数字が読み取れるレベル。1テラバイトで1ヶ月程度を見積もると良いだろう。
Panasonic ホームネットワークシステム 屋外カメラキット KX-HJC100K-W
人気の売れ筋なのが、パナソニックのホームネットワークシステム。
パナソニックが2015年に発表した「スマ@ホーム システム」は、ホームユニットと、屋外/屋内カメラ、開閉センサー、人感センサーなどを組み合わせて、自由に防犯ネットワークを構成できるというもの。
パナソニックならではの、ネットワークの安定性や細やかな機能が受けている。
130万画素 防犯カメラ ドーム型 4台 セット SET-A113
本格的な防犯をしたい方には、ドーム型監視カメラ4台セットがおすすめ。
店舗やオフィスなど広い場所にもおすすめな、テレビを4分割して同時に監視するということも可能。
防犯カメラの設置方法・場所
駐車場・駐輪場に設置する場合
この場合、車上荒らしや車へのいたずら、盗難事件の防止が可能となる。
戸建ての場合など、屋根がある場合は、建物の屋根に設置するのがベスト。アパートやマンションなどで、屋根がない場合は、近くのポールなどに設置すると良い。
ポールに取り付ける場合は、ポール取付用の金具、バンドで固定する。
家の外周に設置する場合
家の外を監視したい場合は、敷地内から外に向けて監視カメラを設置する。
より広い範囲を撮影したい場合は、赤外線LEDカメラではなく、ナイトビジョンカメラで撮影すると良い。ただし街灯など灯りがある場合のみ、可能となる。
家の玄関(出入口)に設置する場合
玄関の屋根部分や、少し離れた玄関が映るような箇所に設置するのが良い。
動作検知センサー搭載のものだと、出入りがあったときにスマホ等にお知らせしてくれるので便利。
防犯カメラの電源供給について
電池式のタイプは別として、基本的に電源が近い場所からACアダプタを使用して供給するのがベスト。
もし近くにコンセントなどがない場合は、専用の延長ケーブルで取ってくることになるだろう。
この際に使用する電源ケーブルは、屋外で使用する場合は特に劣化する危険性がある。そのため塩ビ管、PF管等の配管を利用して、同軸ケーブルを保護することが必要。ケーブルが露出していると、切断されてしまう恐れもある。
防犯カメラのよくある質問
赤外線LEDカメラと低照度カメラ(ナイトビジョンカメラ)の違いは?
暗視撮影が可能な機種で用いられるのが、赤外線LEDカメラと低照度カメラ(ナイトビジョンカメラ)の2つ。
赤外線LEDカメラは、赤外線を暗闇に照射して物体を映し出す。そのため赤外線が届く数十メートルの範囲でしか効果を発揮しないが、真っ暗な場所でも使える。
低照度カメラ(ナイトビジョンカメラ)は、少しでも光があれば録画可能なので、街灯がある屋外や家のライトの光がある玄関での使用など、比較的広範囲の撮影に適している。
赤外線LEDカメラは夜間にバレバレって本当?
夜間赤外線LEDカメラを使うと、防犯カメラを使っていることが光でバレバレの状態となる。
ある意味防犯予防目的を強化することとなるが、バレたくない場合は、外見上昼間と変わらないデイナイトカメラを使用すると良いだろう。
防水機能がないカメラは屋外に設置してはダメ?
後述するが、防水防塵仕様の防犯カメラにはIP◯◯という表記がされている。
こういった表記がされていないカメラを屋外で使用する場合は、ハウジングと呼ばれる、防水カバーに入れれば屋外用として機能する。(カバー越しに撮影するので多少画質は劣る)
歩行者の個人情報管理はどうすればいい?
監視カメラは個人がどこにでも設置して良いわけではない。監視カメラだと分からなければ、隠し撮りと間違われてしまう危険性も。
まずプライバシーの侵害にならないためにも、家の外を撮影する場合は、「ここは監視カメラの撮影区域です!」と明示すること。そして、得た画像・動画データは、外部に公開することのないよう気をつけなくてはならない。
まとめ
いかがだっただろうか。
防犯カメラは、ダミーであっても犯罪の予防になると言われている。しかし今では数千円で高機能な機種も発売されているので、予防だけでなく、いざ犯罪が怒った時に備えて、準備してみるのも良いのではないだろうか。