オーディオ機器を間に合わせのラックに積み上げていませんか?オーディオラック導入によってノイズが減りより良いサウンドを楽しめます。どんな製品がよいのか、自作やオーダーはアリなのかポイントを解説し、おすすめの製品をご紹介していきます。しっかりしたオーディオ環境を整えたい方の参考になれば幸いです。
おすすめのオーディオラック
ハヤミ工産 NX-B301L
定番のハヤミ工産のNXシリーズのラック。
29kgとしっかりした重さがあり、品質もハヤミブランドで安心だ。
オーディオラックとしては低価格ながらしっかりとした作りで人気を誇っている。
はじめてラックを手に入れる方におすすめしたい失敗のない製品。
映画など大音量で聴く場合は、ビビらないようにガラス扉を外すとよい。
同社のスピーカースタンドも評価が高いので、併せて導入を検討している方はチェックしてみよう。
YAMAHA GTR-1000
有名なロングセラーオーディオラック。
シンプルで非常に頑丈な作りとなっている。
重量も32kgと申し分ない。どんなユーザーにもおすすめできる製品。
朝日木材加工 STC-B125FWN
朝日木材加工のオーディオラック。
スタッキングが可能なので、拡張性を求める方にはぴったりな製品だ。
Sound Magic HF04BLB
有名ブランドSound Magicのオーディオラック。
国内メーカーにはないスタイリッシュな北欧風のデザインが魅力的だ。
品質もコスト感もよく、おしゃれに手を抜きたくない方におすすめ。
TAOC MSR-3S
スタイリッシュなデザインが魅力的な、有名ブランドTAOCのラック。
脚部はインシュレーター効果を発揮するグラデーション鋳鉄を採用するなど、細部までAV機器向けに設計された安心品質の製品だ。
デザインも品質も妥協したくない方におすすめ。
NorStone ESSE B/FRO
ノールストーンのデザインセンスが光るオーディオラック。
個性的でモダンインテリアにマッチし、オーディオ環境に最高のオリジナリティをもたらしてくれる。
デザインにこだわりたい方におすすめしたい。
山本音響工芸 OS52
ウッドクラフト技術に定評のある山本音響工芸のオーディオラック。
中板がアジャスタブルでオーディオ機器の高さに柔軟に対応できる。
硬質なアサダ桜の無垢材を採用しており、非常にどっしりと、そして高級感のある仕上がりになってる。
メリハリのあるサウンドが好きな音質重視の方には特におすすめ。
オーディオラックの選び方
どの程度の価格が妥当なのか
オーディオラックは1万円以下から100万円以上まで様々な製品がある。
オーディオ専門家も安心する品質を求めるなら、10万円以上で検討することになる。
それではそこそこのスピーカーを揃えられてしまう。
材質と相談し、せめて1〜2万円程度はコストをかけ、安定感を重視して選んで欲しい。
キーとなるポイント
最も簡単かつ重要な判断ポイントは「重さ」だ。
重ければ重いほどラックは安定感が増し、共振を抑えられる。
もし予算内で迷うことがあれば重い方を選ぼう。
その他に以下の点に注目して選ぶとよいだろう。
- 重さと関係するが、制振に役立つ板の厚さ
- 放熱性の高さ(手持ちの機器の放熱方法と相談)
- ケーブリングの自由度の高さ、美しさ
- レイアウトの自由度の高さ
- レイアウト変更が可能な重さか
材質で選ぶ
柔らかい材質では音の響きも少し柔らかくウォーミーな音になるとされる。
硬いほど高音が金属的でソリッドな響き方を見せる。
MDF材や、以下の木材の中から集成材、無垢材を選択するのがよいだろう。
ベニヤ合板は空洞が多く不向きだ。
ヒッコリー | 重く硬い高強度、高衝撃吸収、粗い木肌だが綺麗 |
アサダ桜 | 重く硬い、綿密で光沢ある木肌 |
黒檀 | 非常に重く硬い、綿密で均一的で光沢がある木肌、木管楽器に使用 |
ウォルナット | やや重く硬い、木理が美しい |
ゴムノキ | やや軽く軟らか |
ゼブラウッド | 重く硬い、木肌は粗い |
スギノキ | やや軽く軟らかい |
チーク | 重く硬い、木目が真っ直ぐ |
チェリー | やや軽く軟らかい、綿密で美しい木肌 |
パーチ | 少し硬い、美しい木肌、タンノイの上位モデルに多く利用 |
パイン | やや軟らかい |
ヒノキ | 軟らかい |
ホワイトオーク | 重くて硬い、強靭 |
マホガニー | 程よい硬さで響きが良い。楽器に最高 |
メープル | 重く硬い、綿密な木肌、バット素材 |
ローズウッド | 重くて硬いが、質感はソフト。楽器や家具に多い |
DIY(自作)という選択
技術がある方なら自身で作ってしまった方が早く、そしておしゃれなものが出来上がることもあるだろう。
自由研究社では自信がある方以外に自作はあまりおすすめしない。
理由は以下の通りだ。
- 材質選びが大変
- 木材の材質にこだわると既製品以上にコストがかかる
- コストを抑えると、汎用家具メーカー品で十分になる
- 本格的な工具が必要
- テストができないため、振動対策についてはぶっつけ本番
- 精度を求めるとオーダーが発生しコストがかさむ
自作は失敗のリスクもあり、そしてコストがかかる。
ただし数十万のラックを検討している方は自作だとコストダウンにつながるだろう。
どうしても手持ちのオーディオを設置しきれない場合や、サイズが合わない場合など特殊な要件がある場合には自作を検討するとよいだろう。
代用・見立ては可能か?
IKEA(イケア)のおしゃれなシェルフやTVボード、ニトリの安価なラック、またはメタルラックなどで代用を考える方もいるだろう。
結論から述べると、おすすめできない。
これらはぐらつきが目立ち、耐荷重も小さいためオーディオラックには不向きだ。共振を起こしやすく、作りが甘いので安心もできない。
特にIKEAの家具はぐらつきが目立つので、最もおすすめできない。
コストはかかるが別の手段でオーディオラックを手に入れよう。
最後に
いかがだろうか。
オーディオラックと言ってもその選択肢は様々。
これから初めて導入する方は、まず有名ブランドのラックを試してみよう。
どうしても納得いかない場合には自作に手を出してみよう。
こだわる優先順位としてはスピーカーやスピーカースタンドなので、もしまだ未導入ならそちらから手を出そう。
本記事がオーディオ環境構築の参考になれば幸いだ。