ペンタブと言えば、プロの現場でも使用されているワコム(wacom)が有名。今回は、ワコムのペンタブの定番機種のスペック比較をし、初心者におすすめのペンタブをご紹介します!
初心者にワコムをおすすめする理由
ワコムは、プロの現場で使用される高品質
ペンタブと言えば、ワコム(wacom)が有名。プロの現場でも、ほとんどの場合ワコムが使用されている。
今ではXP-PENやHUIONなど安価で高評価を受けているプロダクトもあるが、”耐久性””コスパ””拡張性”などの観点からワコムをおすすめしたい。
過不足ない機能性
他の安価なブランドだと、ショートカットキーが少なかったり、同じMサイズでも一回り画面が小さかったり、付属ソフトが無かったりと、安いなりの理由が必ずある。
その点ワコムは、安価に仕上げて機能性を落とすことはないので安心。
ワコムは、ワイヤレス(無線)使用ができる
ワコムは、ワイヤレスキットを買い足すことで、無線での使用が可能。拡張性があり、後からでも買い足しやすいのは嬉しい。
ペンタブの選び方
ペンタブのサイズ
ペンタブのサイズはS・M・Lと展開されている。
比較点 | S | M | L |
---|---|---|---|
インチ | ~16 | 16~24 | 25~ |
書き方 | 手首 | 手首~腕の振り | 腕の振り |
サイズ | A4半分 | PC/中型モニター | 大型モニター |
一例にはなるが、対応インチや書き方で絞ると良いだろう。i一般的にはSかMかを選ぶことになるが、マンガを書く場合は、モニターディスプレイのサイズ関係なくLがおすすめ。
ペンタブの筆圧レベル
筆圧感知レベルは500~8000程度と幅広く、数字が大きくなるにつれて感度が良くなる。手書きのような繊細なタッチを求める人は、2000程度は欲しいところ。
筆圧レベル | 向いている人 |
---|---|
~1000 | 趣味で絵を描く人/初心者 |
2000前後 | 作業効率を上げたい人 筆圧高めの人 |
2000~ | プロとして仕事で使う人 |
もちろん数値が上がるほど高額になるので、初心者であれば1000程度でも構わないだろう。
ワコムのおすすめ定番ペンタブを比較
初心者にはIntuosシリーズがおすすめ
ワコムの現行機種には、IntuosとIntuos Proシリーズがある。中でもIntuosシリーズは入門機として十分なスペックと、お手頃な価格帯で人気。
Intuosシリーズの4機種
Intuosシリーズには、下記4機種がある。
- Intuos Draw
- Intuos Art
- Intuos Comic
- Intuos Photo
下記表に、サイズ展開と用途をまとめた。筆圧レベルは最高2048と同様。入門ラインながらも、作業効率が重視された高いレベルとなっている。
比較点 | Draw | Art | Comic | Photo |
---|---|---|---|---|
展開 | S | S/M | S/M | S |
用途 | 入門 | 絵画/油彩 | 漫画 | 写真編集 |
筆圧Lv | 2048 | 2048 | 2048 | 2048 |
Intuos Draw/Art の違いは?
入門機として考えている人は、Intuos DrawとArtで悩むと思う。一見分かりにくいが、違いは”ダウンロード可能なアプリケーションソフト”だ。
ダウンロードできるのは、
- Intuos Draw→ArtRage Lite
- Intuos Art→Corel Painter Essentials 5
となっている。また、Drewはマルチタッチ機能が無く、スマホのように指2本での拡大縮小・回転ができない。使わない人も多いので大きな欠点にはならない。
Corel Painter Essentials 5は結構優秀
Painter Essentialsは、他社のソフトと比べても優秀で、線画系ブラシが綺麗でブレなく、ブラシの数も多い。
色塗りまでしたい人は、Painter Essentialsが使えるIntuos Artがおすすめ。
1万以内で買えちゃう入門機、Intuos Draw
- とりあえずペンタブを使ってみたい
- 予算1万円以内に抑えたい
という方は、Intuos Drawがおすすめ。
入門機ながらも、他機種と筆圧レベルも同じでコスパ抜群だ。サイズも約210.0×169.2×10.7mmとコンパクト。携行性も良い。
本格的に始めたいなら、Intuos Art
- 色塗りまでやりたい
- Mサイズが欲しい
という方は、Intuos Artがおすすめ。
ArtにはSサイズもあるが、DrewにはMサイズ展開がないので、そもそもMサイズ狙いのひとはArtになるだろう。
また、前述の通りCorel Painter Essentials 5が使えるので、買ってすぐ本格的な色塗りまでできてしまう。
漫画を書くなら、Intuos Comic
Intuos Comicは、Clip Sudio Pro(クリスタ)のライセンス2年版が付属する。また気に入れば優待価格で購入できる。
また、漫画を初めて書くかたに嬉しいガイドブックも付属。ペンタブの使い方、イラストの描き方、マンガの描き方が紹介されている。
写真編集なら、Intuos Photo
写真の加工がメインであれば、Intuos Photoがおすすめ。
Corel PaintShop Pro X8がダウンロードでき、手書き文字やイラストを写真に加えられる。また、他シリーズではできない、細かい顔のシミや目元などのポイント修正が簡単にできる。
【番外編】Intuos Proはどうなの?Artと比較!
Intuos Proは、Artと比較してみると、
- 筆圧レベル:1024→8192
- 読取精度:±0.5mm→0.25mm
- 読取可能高さ:7mm→10mm
と描写性能が格段に向上している。他にもマッピング画面切り替えや、マルチタッチ認識数の向上、ペーパーモード対応などと使い勝手も良くなっている。
しかし、価格が倍程度高くなり、重量も増え、連続使用時間も減少した。かき心地が良い分失ったものも大きい。中級~上級者向けのモデルだろう。
ワコムのペンタブに関するよくある質問
IntuosとBAMBOOシリーズの違いは?
以前ワコムにはBAMBOOシリーズがあった。違いを知りたい方もいると思うので、ご紹介しておきたい
筆圧レベルの差
大きな違いは、BAMBOOは筆圧レベルは1024とintuosの半分程度であるということ。筆圧強めの人だと、BAMBOOだと腕が疲れてしまうかもしれない。
ショートカットキーの差
また、BAMBOOにはショートカットキー(ファンクションキー)が少なく、作業効率を求める人には向かない。
オプションパーツの豊富さ
IntuosはBAMBOOよりもペン先などオプションパーツが豊富で、拡張性が高い。絵の幅を広げたい人にはBAMBOOは向かないだろう。
液晶タブレットはどうなの?
液晶タブレット(液タブ)は、Intuos Proなどプロ仕様のタイプで、板タブと比較しても高額。液晶画面を見ながらアナログ感覚で直接書けるので、便利。
ペイントソフトは付属のものでOK?
前述の通り、ペンタブにはペイントソフトのライセンスが付いている場合が多い。その付属品を使用しても、そうでなくても構わない。一般的には、SAIやCLIP STUDIOやPhotoshopが使われている。
ワイヤレス機能は必要?
ワコムもワイヤレスキットを使えば無線化が可能と述べたが、実際には使ってない人も多いので、好みによるだろう。
ワイヤレスだと若干のタイムラグがあったりストレスになる場合もある。慎重に選ぶのをおすすめする。
替え芯は使い捨て?
ペンタブで絵を書いていると、芯がえんぴつのようにすり減ってくる。そのため、替芯は用意しておくのがベター。1日の殆どを制作に費やしている人は、数日ですり減ってしまう場合もある。
ペンに充電は必要?
ワコムのペンは充電無しで使用できるが、他のメーカーだとペンにも充電が必要な場合がある。確認の上購入しよう。絵を書いている最中途切れるのがストレスなので、充電がないワコムがおすすめ。