パナソニックと千葉工業大学が新型のロボット掃除機のコンッセプトモデルを発表。同社のRULOを基本とした新たな構想はどのようなものか、調査しました。
パナソニックと千葉工業大学が共同開発
パナソニックと千葉工業大学は、2017年12月に千葉工業大学のキャンパス内に「パナソニック・千葉工業大学産学連携センター」を設立したところからはじまり、大学側の開発力とパナソニック側の家電としての開発力をあわせての事業が進んでいる。
RULO MC-RS800がベース
今回発表された新型ロボット掃除機は2017年10月に発売した「RULO MC-RS800」をベースとし、知能的な部分(AIなど)を進化させたつくりとなっている。
AI技術を活用した画期的機能
ルンバのハイエンドモデルを筆頭にAI技術をロボット掃除機に取り込む動きが加速しているが、今回の発表では「AI 床センサー」を搭載することで、床の上にある物を感知し、段差に応じて本体の高さを変えて走行する機能を構想しているという。
今までであればロボット掃除機にあわせて床の上は綺麗にしておくというのが常識だったが、この機能が実装されればその必要はなくなりそうだ。
動・静物体を識別
更に、本体の周囲にある動・静物体を感知し、位置を計測する技術も搭載されているという。この機能があれば、例えばロボット掃除機の掃除中に部屋をうろうろしたり、ペットなどがいる場合も安心ということだ。
パナソニックの展望
そもそもパナソニックが目指すのは、2021年までに多くの白物家電に知能化という改革を行っていくこと。その先触れとしてロボット掃除機に白羽の矢がたったわけだ。
過去に液晶業界において「液晶といえばシャープ」といわれた時代があったように、パナソニックは「AI家電といえばパナソニック」といわれる時代を狙っているようにも思える。
ロボティクスとAIの組み合わせは、希望を抱く者には夢を、懐疑的な者には「まだまだでしょ。。」とおもわせる節があるが、掃除機ロボットにかんしていえば、「部屋のマッピングを全自動で行い、ビジュアルカメラで環境を把握し、効率よく掃除する」という工程において一応の成果がすでにでている。
新型のロボット掃除機は、そこから更に部屋の形だけでなく「動いている人間」、「床面にあるものすべて」を近くするようになっているというから、今後が楽しみだ。