数年前から電子レンジの主流となっている、スチームオーブンレンジ。今回は、從來タイプとの違いや、知識ゼロからの選び方をご紹介。また、シャープ・日立・パナソニック・東芝など、人気おすすめ機種を比較してみます。
目次
電子レンジ最新ニュース
- A-Stageから単機能電子レンジ「WDR-17HF」が2月上旬より販売開始されます。チャイルドロック機能がついているため、小さいお子様がいる家庭でも安心して使用することができます。 A-Stage 単機能電子レンジ「...
- シャープからオーブンレンジ「RE-F18A」が販売開始されました。ダイヤルをひねるだけで簡単に調理モードを選択することができる操作性の高さが魅力の1台となっています。 シャープ ダイヤル式オーブンレンジ「RE-F18A...
- ハイアールから新しい電子レンジJM-17Hが登場しました!こちらの特徴やポイントをご紹介します。 ハイアール単機能電子レンジJM-17Hの特徴 本体はコンパクトでシンプルデザイン JM-17Hの本体サイズは440(幅)×...
- 電子レンジの解凍機能は使えない!という声に応えて、アイリスオーヤマから、「スチーム流水解凍オーブンレンジ MS-YS3」が10月22日新発売される。気になる実力や他の機能を調査してみた。 スチーム流水解凍オーブンレンジ ...
- 低価格帯の電子レンジで人気のハイアールから2018/10/1に「エコ煮込み」機能搭載の16Lオーブンレンジ「JM-V16D」が新登場!時短かつエコで節電も期待できる本機種の詳細をチェックしてみます。 オーブンレンジ「JM...
スチームオーブンレンジとは
スチームオーブンレンジは、一般的な電子レンジがマイクロ波で加熱するのに対して、高温のスチーム(加熱水蒸気)で乾燥を防ぎながら加熱する方式。
そのため、
- とにかく”美味しく”あたため・グリルしたい人
- 減塩・減脂など健康的に調理したい人
以上の人におすすめしたい調理器具だ。
スチームオーブンレンジの2つの種類
なお、スチームオーブンレンジは、以下の2種類がある。
- 給水タンク自動でスチームが噴射される「タンク方式スチーム」
- 角皿やカップに水を張って水蒸気を出す「クイックスチーム」
自動噴射タイプはオーブン時とマイクロ波時(あたため・解凍)両方で使用できる上位機種だ。(シャープのヘルシオなど)
また、スチームオーブンレンジの中には、過熱水蒸気機能がない機種もある。名ばかりで「油を使わない揚げ物ができる」機種ではないので、注意。
オーブンレンジとスチームオーブンレンジの違い
電子レンジには、スチームオーブンレンジ以外に、あたため機能しかない「単機能タイプ」と、スチーム機能がない「オーブンレンジ」がある。
3種類の比較をしたい方は、下記記事を参考にしていただきたい。
参考:比較2017!電子レンジ/オーブンレンジ価格別おすすめ人気ランキング
比較点 | オーブンレンジ | スチームオーブンレンジ |
---|---|---|
価格帯 | 小:¥15000~ 大:¥25000~ |
¥23000~ |
加熱方式 | マイクロ波 ヒーター |
マイクロ波 ヒーター/スチーム |
美味しさ | ★★★☆☆ | ★★★★★ |
上記表の通り、オーブンレンジの高価格帯機種と、スチームオーブンレンジの低価格帯機種はそこまで価格が変わらないので、スチームオーブンレンジを購入するのがベター。
スチームオーブンレンジ選び、これだけは押さえて!
スチームオーブンレンジの価格を左右するのが「機能」。その機能の中でも、最低限押さえておくべき知識をご紹介する。
センサーの種類
電子レンジのセンサーとは、あたためを行う際の「温度」「時間」等を判断する役割がある。このセンサーの精度によって、仕上がりや本体価格が大きく変化する。
センサーは主に、以下の4種類がある。
- 赤外線センサー:食品の表面温度から判断するため、最も高性能
- 温度センサー:グリルやオーブン使用時に使われる
- 【注意】蒸気センサー:蒸気検知で判断するため、蓋をすると精度が落ちる
- 【注意】重量センサー:重さで判断するため、重い皿に入れると精度が落ちる
高価格帯の製品は、ほとんどが赤外線センサーだ。中~低価格帯となると、蒸気センサーや重量センサーを搭載している機種があるので注意。使用方法を間違えると、食材の美味しさを損なう恐れがある。
オート調理のメニュー数
オート調理とは、ボタン一つで食品に適した温度や時間であたためてくれる機能。
オート調理は、数種類~数十種類と機種によって様々。高価格帯になるにつれてメニュー数が増えるが、使用しない家庭であれば拘る必要はない。
今ではお弁当とご飯を一緒に温めてもムラなく暖められる機能や、ケーキやパン、ノンフライ調理ができる機種もある。
ノンフライ調理は、フライヤーで揚げるよりもヘルシーで、リクックすることで買ってきた惣菜も美味しく温め直すことができる。
庫内の容量
電子レンジは、容量が大きくなるに連れて価格も上がる。選ぶ際の基準は以下となる。
- ~20L:あたためがメイン、一人暮らしの方など
- 20~25L:2人~で、そこまで大きなオーブン料理をしない人
- 26L~:お菓子作りや、大皿オーブン料理をする方など
家族構成や料理の頻度、お菓子作りをするかどうかで選ぶと良いだろう。
スチームオーブンレンジのおすすめ機種を比較
【ランキング1位】シャープ 過熱水蒸気オーブンレンジ 23L
▼迷ったらシャープ▼
総評:過熱水蒸気タイプで一歩先んじているのがシャープ。ヘルシオを始め、二段調理タイプでもコスパが光る。迷ったらシャープで間違いない。
揚げ物の温め直しや、肉まんなどラップを掛けなくても調理が可能。
- 【おすすめ】すっきり置ける薄型&コンパクト設計!奥行き38cmあればOK
- 【おすすめ】自動メニュー数45
- 過熱水蒸気調理はカップに水をはるタイプ
▼シャープの最高傑作ヘルシオ▼
シャープが生んだ最強プロダクト、ヘルシオも忘れてはならない。とにかく万能で、これ1つあれば料理の幅がぐんと広がる。
- 【おすすめ】マイクロ波を使わずに過熱水蒸気を出せるのはヘルシオだけ
- 【おすすめ】酸化や細胞破壊を抑えて、ビタミン等を維持して調理可能
- 【おすすめ】スチームクッカーがなくても蒸し料理が可能!
- 【おすすめ】マイクロ波を使わないので、角皿、調理網、金属製のザル、アルミホイル、缶詰や卵、レトルトパックの加熱もOK!
▼二段調理は想像以上に便利▼
- 【おすすめ】2段調理でお菓子やパン作りに便利
- センサー数:3(絶対湿度/赤外線/温度)
- 自動メニュー数:72
【ランキング2位】日立 過熱水蒸気オーブンレンジ ヘルシーシェフ
▼高火力・二段調理▼
とにかく高火力で、魚も焼ける人気機種。
- 【おすすめ】ガスのような高火力で肉も魚もふっくら焼ける
- 【おすすめ】二段調理で時短できる
- 多機能なのにコンパクト
【ランキング3位】アイリスオーヤマ 過熱水蒸気 スチームオーブンレンジ 24L
▼スチームでお掃除楽々▼
総評:シンプルなインターフェースで高評価の本製品。蒸気の能力は比較的には優れているが、コンベクション(熱風調理)機能がないので注意が必要。
デザインもシンプルで直感的に操作可能。
- 【おすすめ】庫内の清掃をスチームを用いてできる
- 赤外線センサー搭載で加熱時間をコントロール
その他メーカー
パナソニック 3つ星 ビストロ スチームオーブンレンジ コモンブラック NE-BS600-CK
両面の魚焼きグリルとしても使用可能で、とにかく焼きが得意。
- 【おすすめ】1~2人分の調理が時短でできる「エリア加熱」1~4人分が選べる「自動メニュー人数設定」
- スイングサーチ赤外線センサー
- 好みに応じて脂や塩分を減らせる「ヘルシーコース」
アイリスオーヤマ 過熱水蒸気 スチームオーブンレンジ 24L ホワイト MS-2401
デザイン機能ともにシンプルなインターフェース。
- 赤外線センサー搭載で加熱時間をコントロール
- 【おすすめ】庫内の清掃をスチームを用いてできる
日立 過熱水蒸気オーブンレンジ ヘルシーシェフ レッド MRO-RV100 R
- 【おすすめ】ガスのような高火力で肉も魚もふっくら焼ける
電子レンジの候補の、絞り方。
メンテナンス性は要チェック
フラットテーブルの掃除のしやすさ
電子レンジは想像以上に汚れやすく、メンテナンス性は重要な選択基準だ。
昔の電子レンジに多い「ターンテーブル式」があるが、スチームオーブンレンジは「フラットケーブル式」がほとんど。皿がなくともアンテナが回転するので、均一な加熱が可能となっている。
庫内の隅が角ばらず丸みを帯びており、隅のお手入れがしやすい機種や、汚れが取れやすいコーティングがなされていることもある。
部品の着脱とセルフクリーン機能の有無
庫内の回転皿や、タンクなど、着脱できる部品がある際は、丸洗い可能かなどのチェックしておこう。また、スチームオーブンレンジの場合は、水蒸気で自動洗浄してくれる機種もある。
加熱方法をチェック
マイクロ波
あたためをするための基本機能として、どの機種にでも付いている。機種によって、使用できるW(出力数/ワット数)が違う。同じ食材でもワット数によって時間が大幅に変わるので、チェックしておこう。
オーブン/グリル
空気を加熱し、食材を焼く機能。低価格帯であれば「上下ヒーター式」という輻射熱で食品を焼く方式が多い。中~高価格帯だと「強制循環式」というファンを使用した方式が多い。お菓子作りをよくする人は、強制循環式の方が、ムラなく焼けるのでおすすめ。
また、グリル機能は肉や魚に焼き目をつけるための機能で、オーブンと一緒に搭載されている。
スチーム/過熱水蒸気
数年前から発売されている最新機種には、ほとんど搭載されている主流加熱方式。スチームにより、加熱時の乾燥を防ぐだけでなく、余分な油を落としてヘルシーに調理できる。
操作性を決めるダイヤル式/タッチパネル
人によっては、昔ながらのダイヤル式が、直感的に分かりやすい場合もあるだろう。高齢者がいる家庭は視力の問題もあり、暗いタッチパネルより、ダイヤル式の方が良い場合も考えられる。口コミをみて判断することをおすすめする。
【コラム】トーストをしたい人への助言
パンのトーストは、得意な機種と不得意な機種が分かれる。高価格帯の機種がトーストも得意とは限らない。オーブンレンジでトーストしたいひとは「トースト◯分」という説明書きを注視しよう。
また、オーブンレンジとオーブントースターの併用もおすすめ。やはりトースターの方が庫内が狭く、短時間で焼ける場合が多い。
まとめ
いかがだっただろうか。
スチームオーブンレンジは一度使用してみると、その仕上がりに驚くことだろう。料理の幅が広がるだけでなく、普段あたためる食材の美味しさの底上げになる。
この機会に買い換えを検討してみてはいかがだろうか。