出先や友人たちとの集まりで小型スピーカーがあると便利。イベント向けの大音量タイプから出張向けの超小型タイプまで場面に応じて沢山の種類があります。BluetoothやUSBといった接続方式まで多様化する小型スピーカーの選び方と、おすすめの機種をご紹介します。
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小型スピーカーはどんな時に便利?
小型スピーカーは様々なシーンで活用できる。
- アウトドアシーンで仲間と音楽を共有したいときに
- 出先でのリモート会議など、複数人で通話を行いたいときに
- スピーカーをあまり見せたくないときに
- ビーチでのひとときに
- サイクリングに
- 皆でゲームや動画鑑賞を楽しむときに
おすすめの小型スピーカー
UE WONDERBOOM
モダンで洗練されたデザインが魅力のUEの小型スピーカー。
見た目からは想像がつかないほどの大音量を体感しよう。
泥で汚れてもシャワーで洗い流してしまえるほどの優れた防水性能はアウトドア好きには強い味方。
X-mini KAI
カプセル型の手のひらサイズのスピーカー。
折りたたむと非常にコンパクトにおさまり、使用時はアコーディオンを広げてキャビネットの容積を確保。
通話にも対応しており、出張先でちょっとしたリモート会議などに最適。
国内外のメディアで一部振動型と紹介されることがあるが、公式に振動型という記載はないので注意されたい。
ミニマムながらも音質は想像以上。ポケットから取り出して皆を驚かせてみてはどうだろう。
X-mini WE
手のひらサイズより少し大きめの小型スピーカー。
ビーチやプールパーティー。そしてキャンプ、BBQまで。最高の音響環境をフィールドにもたらしてくれる。
無指向性スピーカーなので、亀の甲羅のようなユニークな構造から、360°全方位に臨場感溢れるサウンドが響く。
アウトドアでは必須とも言える、IPX6準拠の防水仕様で、さらに耐衝撃性にも優れている。
約16時間連続再生と大容量バッテリーを備え、充電器としても動作する。
そして110dBという車のクラクション並の超大音量再生が可能。
マイクを内蔵しているのでハンズフリー通話やSiriの起動も可能だ。
ポテンシャルが計り知れないオールラウンダーBIG TURTLE SHELLは、アウトドア好きには必ず手に入れてほしいポータブルスピーカーの1つだ。
Buckshot
さらにユニークな手のひらサイズのコンパクトワイヤレススピーカーが、このBuckshotだ。
サーチライトのようなデザインで、自転車やザックに簡単に取り付けることができる。
IPX5準拠の防水性と耐衝撃性も兼ね備えており、アクセサリー感覚でどんな所にも取り付けられる。さらにハンズフリー通話にも対応している。
サイクリングなどではベストパートナーとなってくれるに違いないだろう。
BASS EGG
あらゆるものをスピーカーにしてしまう、そんな革新的なスピーカーがこのBASS EGGだ。
物質に振動を送り、それ自体をスピーカーコーン(共鳴箱)にする振動スピーカーと呼ばれる種類のスピーカーで、設置面から空気を震わせて音を鳴らす。
ギターや机、サーフボード、ただのバケツ。BASS EGGを置けばすべてがスピーカーになる。材質や形状によって音色が変わってくるので、色んなところに置いてそれぞれバリエーション豊かな音色を楽しむことができる。
そして驚くべきことに手のひらに収まるサイズながら20Wという高出力を誇る。
コンパクトでかつ大音量のスピーカーを探している方、振動スピーカーという選択は面白いのではないだろうか。自分だけのお気にリの設置場所を探してみよう。
THERMOS VECLOS
魔法瓶で有名なTHERMOSが同社の”真空構造”を応用して作ったのが「VECLOS(べクロス)」だ。
ボディ断面は真空状態となっており、スピーカーが不要な共鳴や干渉なしに最大の”鳴り”を生み出せるようになっている。
非常に小さくて軽いが、かなり音が広く響く。雑音があっても遠くまで届くので外出先や屋外でも、場所を選ばずクリアな音が楽しめる。
複数接続でチャンネルを分けてステレオ再生も可能だ。
こちらに実機レポートがあるのでよければチェックしてみてほしい。
Hanwha UMA-BVS01
iPhone半分程度の高さの小型ボディに似合わぬ、10Wというハイパワーで大きなサウンドを再生してくれる。
さらに脅威の24時間バッテリー駆動という点も見逃せない。
振動型なので設置箇所によって音量や音質は様々。いいポジションを見つけると10W以上の音の広がりを引き出せるかもしれない。
有線接続も可能なのでBluetooth非対応機種にも使用可能だ。
B&O BeoPlay A
エレガントなデザインと、約600gの軽量ボディでどこにでも持ち運びやすいスピーカー。
ハンズフリー通話にも対応しており、利用中に電話があっても接続を切る必要なくクリアな会話が楽しめる。
どこでも360度響くB&Oサウンドを楽しもう。
Hanwha UMA-BVS03(BVS01後継機)
上述したUMA-BVS01の後継機種が2016年12月22日に発売された。
よりリーズナブルな価格で、振動スピーカーながらステレオサウンドに対応するという、一歩抜きん出た機能を有するに至った。
2台のUMA-BVS03を接続して、ステレオスピーカーとして色々な場所に設置して音を楽しんでみよう。
ANKER (アンカー)SoundCore mini
人気のANKER SoundCoreシリーズのうち、SoundCore miniは手のひらに収まるサイズながら、パワフルに、そして多様な機能をもちあわせてオールラウンドなモデルだ。
Bluetooth接続やMicroSDデータ再生、そしてラジオ対応や内蔵マイクによる音声通話まで可能。そしてBluetooth非搭載機器のためにイヤホンジャックによる有線接続まで対応している。
ベースサウンドもよく響くように設計されており、これから小型スピーカーを手にする方は、価格もリーズナブルなSoundCore miniのコストパフォーマンスの良さにきっと納得できるはずだ。
Marsboy キューブスピーカー
こちらは更に小さく、スタリッシュなデザインが格好良いMarsboyのキューブ型スピーカーだ。
女性でも片手で包めるほどの小さなスピーカーで、その大きさでは相当な大音量となる4Wの出力を誇る。
小型ながら12時間もの連続再生に耐え、ポケットに入れて持ち歩いても邪魔にならず待機時間中の電池切れの不安がない。
余分な機能はいらず、シンプルでより小さいワイヤレススピーカーを求めている方におすすめだ。
JBL GO
アウトドアに最適な手のひらサイズのBluetooth小型スピーカー。
マットなシリコン素材の質感は滑りにくく持ち運びもしやすい。
コンパクトなボディからは広がりのあるJBLサウンドが鳴り響く。
スマホやタブレットの内蔵スピーカーで音楽再生をしている方、リーズナブルに名門JBLのサウンドにグレードアップならJBO GOを試してみよう。
Eagle EG-B1
球体のスタイリッシュなデザインが可愛らしい小型Bluetoothスピーカーだ。
360度へ音が広がる無指向性のスピーカーは、自宅で友人たちで囲んでサウンドを楽しんだり誰かと音を共有するには最適だ。
MicroSDカード(TFカード)の再生にも対応している。
BOSE SoundLink Revolve
コンパクトなボディで360度に迫力あるサウンドを提供してくれるスピーカー。想像以上の音の厚みにきっと驚くはずだ。
IPX4準拠の防水仕様なので少々の雨も平気。しかも三脚ネジまで装備。屋外でも気兼ねなく広いカバーエリアで音楽を響かせることができる。
音声通信に対応しているので、ペアリングしたまま通話したり、スピーカーに呼びかけてSiriやGoogleAssistantでスマホを起動したりすることも可能。
部屋でスペースや設置場所を気にせずスピーカーを使いたい方、屋外にも持ち運びたい方には最高のパートナーとなるだろう。
SONY(ソニー)h.ear go SRS-HG1
192kHz/24bitのハイレゾ音源再生に対応し、Bluetoothでもハイレゾ相当の再生が可能な高音質ワイヤレススピーカー。
同社の得意とする「Extra Bass」モードで迫力の重低音も楽しめる。
Wi-Fiは5GHz帯を使うので電子レンジやBluetooth機器からの電波干渉を受けにくく安定感があるのが特長。
Panasonic SC-NA10
スタイリッシュなデザインが魅力的なスピーカー。
Bluetoothはapt-Xコーデックに対応しており、ワイヤレスでも高音質なサウンドが楽しめる。
DAPやスマホと一緒に持ち歩くのには打ってつけのプロダクトだ。
小型スピーカーの選び方
利用シーンを考える
小型ピーカーを選ぶ際は、どんな場面で使用するのか予め想定してみよう。
大音量を必要とするパーティーシーンなのか、耐衝撃性や防水性のいるアウトドアシーンなのか、どこでも電話会議が行えるよう通話もしたいのか、人により様々な利用用途があるだろう。
シーンに合わせて様々な機能が付随したものが存在するので、自身の最も使う場面を思い浮かべて、次に挙げるような選定要素から1つ1つ、自身にマッチする方針を判断していってほしい。
接続方法で選ぶ
Bluetooth
スピーカーとデバイス間の配線が煩わしいかたは、Bluetoothスピーカーを選んでワイヤレス接続すると、ケーブル長不足などの問題も消え、ロケーションフリーなリスニング環境が手に入りストレスがなくなるだろう。
またBluetooth対応機器は最近は多く、PCやiPhone、Android、携帯音楽プレイヤーなども多様なデバイスが接続できる。
なおBluetooth機器を選ぶときは、その音質についても確認しておこう。
音楽プレーヤーなど親機から、子機であるスピーカーへBluetoothでデータを転送する際、データの圧縮が行われており、その圧縮方式をコーデックと呼んでいる。
コーデックによって圧縮率・遅延時間が異なり音質が変わるが、可能ならapt-X/AACに対応していることが望ましい。
なお、どんなに子機のスピーカー側で高音質コーデックに対応していても、親機が準拠していなければ使用できないので、しっかりと親機のスペックも再確認しよう。
コーデック | 内容 |
---|---|
AAC | iTunesでお馴染みの高音質圧縮方式。Apple社製品は勿論全て対応している。Apple以外でも対応している機器は多い。 |
apt-X | CD音源に近い音質での転送が可能なコーデック。英CSR社開発。 |
apt-X HD | apt-Xのハイレゾ対応版。英CSRが新開発。 |
LDAC | 96kHz/24bitのハイレゾ音源対応。ソニーが開発し、ほぼソニー機器同士限定の規格。 |
SBC | Bluetoothの規格上で必須項目なので、全ての機器に対応しているが、圧縮率が高く音質は悪い。 |
▲ Bluetooth対応コーデック一覧
Wi-Fi
自宅でWi-Fiを使っており、小型スピーカーも宅内での利用が主となる場合は、Wi-Fiスピーカーを選択肢に入れるとよいだろう。
Bluetoothのようにデータ信号の圧縮がないので、伝送劣化のないロスレス音源を存分に楽しむことができる。
あまり詳しくない初心者の方でも、WPSなどの簡単セッティング方法が展開されており、最近はWi-Fi接続トラブルはあまり心配いらないだろう。
なおデメリットは、Wi-Fiが利用する2.4GHzは電波干渉源が多く音質劣化やノイズが発生しやすい点だ。尤もこれは代わりに5GHz帯を使用できるスピーカー、Wi-Fiルーター、PCがあれば軽減できる。(全てが802.11aと802.11ac両対応の必要あり)
USB接続
手軽に高音質を楽しみたい方は、USBタイプを選ぼう。
有線となるのでデバイスのロケーションには制限がかかるが、電力供給はUSBからなので、電源も不要となる上、配線周りもすっきりとする。
電源を心配するか、場所を固定するか、この辺りはトレードオフとなるだろう。
ただUSBは出力が5Wしかないため、基本的には大音量での再生はあまり向いていない。(尤も大音量化を企業努力によって実現しているものもある)
PCの電源も消費するため、ノートPCでの利用時は電源の残量に注意されたい。
アナログ(ミニピン)端子
PCやモバイルデバイスに標準搭載されていることの多いアナログ端子=イヤホンジャックは最も一般的だ。
アナログ端子搭載のスピーカーを選ぶと接続できる機器も多く利便性が高い。
ただ音質はそのジャックが装備されているサウンドボードの品質に直結しており、ノイズが多い場合も。
リーズナブルなモデルも多く、有線でも支障がなく手頃な価格でスピーカーを手に入れたい、という方はアナログ端子接続をベースに製品を選ぶとよいだろう。
光デジタル端子
高音質で音楽や映画を視聴されたい方におすすめの、ノイズが乗りにくい接続方式だ。
ただPCやスマホでは採用されていない端子であることと、小型スピーカーだと搭載しているものはあまり多くない。こだわりのある方は選択肢に含めよう。
なおPS3/PS4などにもついているのでゲーム用途の方も候補に入るかもしれない。
再生能力で選ぶ
大音量か
キャンプでBGMを流したり、ダンス・音楽活動の伴奏に使ったり、小さな音量では興ざめといった場合がある。
そんなときは大音量のモデルを選ぼう。
消費電力W(ワット)数が大きい方が基本的には大音量となる。
ただセミナーや数十人規模のアウトドアイベント、路上ライブなど、場合によっては小型のポータブルスピーカーよりも、次のような充電式のPAスピーカーが適切かもしれないので参考にされたい。
ハイレゾ対応か
スピーカーの再生周波数帯域に注目しよう。
Hi-Fiサウンドを求めるなら24bit/192kHzのハイレゾ音源再生に対応しているとうれしい。
ただしハイレゾ音源と、それを再生できるアプリケーションが必要となるので手持ちの再生環境も確認してからスピーカーも選ぼう。
重低音に強いか
重低音が響くかどうかが重視する方は、小型スピーカーの中でも極力ユニットやドライバー口径が大きいものを選ぼう。
また小型のスピーカーは基本的に、それらの大きさだけでなく、出力による差が大きくでるため、ある程度ハイパワーのモデルを選ぶことをおすすめする。
機能性で選ぶ
防塵防水仕様か
アウトドアで利用する場合、スピーカーは砂塵や雨により劣化しやすい。
そこで防塵防水の国際標準規格「IP」コードから防塵防水性能を確認しよう。
IP56などの表記で表されるが、IPX6とXが表示されているものは防塵検査はされていないものとなる。
最低でも、汗や水しぶきに耐えるIPX4以上のものを選んでおくと、水拭きなどもできて安心だ。水中に潜る方は迷わずIPX8準拠のものを選ぼう。
保護等級 | 内容 |
---|---|
IPX0 | 特に保護がされていない |
IPX1 | 鉛直から落ちてくる水滴による有害な影響がない(防滴I形) |
IPX2 | 鉛直から15度の範囲で落ちてくる水滴による有害な影響がない(防滴II形) |
IPX3 | 鉛直から60度の範囲で落ちてくる水滴による有害な影響がない(防雨形) |
IPX4 | あらゆる方向からの飛まつによる有害な影響がない(防まつ形) |
IPX5 | あらゆる方向からの噴流水による有害な影響がない(防噴流形) |
IPX6 | あらゆる方向からの強い噴流水による有害な影響がない(耐水形) |
IPX7 | 一時的に一定水圧の条件に水没しても内部に浸水することがない(防浸形) |
IPX8 | 継続的に水没しても内部に浸水することがない(水中形) |
▲ 出典:Wikipedia
通話対応か
スピーカーに接続中に電話がかかってくると、自分はスマホを持ち上げマイクに直接語りかけながら、相手の音声をスピーカーから聴く事態になりかねない。
内蔵マイクを搭載しておりハンズフリー通話対応のものを選ぶ便利だ。
簡単に音楽再生と通話機能をスイッチできるか、また音声通話品質は問題ないか(ノイズキャンセル、エコーキャンセル機能があるか)なども確認しておこう。
バッテリー駆動か
アウトドアシーンだと咄嗟に電源を確保できないことも多いだろう。
そうした想定がされるなら、バッテリー(電池)容量が大きく連続再生時間、待機時間が十分にあるバッテリー駆動式のモデルを選ぶとよい。
長時間使用だとしても充電を行える環境であるなら、充電時間が急速であるかどうかも確認しておくとよい。
電源に困らないのであれば給電式のものを選ぶとよいだろう。
最後に
いかがだろうか。小型スピーカーは1台持っておくと仲間と動画やアプリ、音楽の共有をしたいときにとても便利だ。
手頃なものから、大音量でパーティシーンを引き立ててくれるもの、様々なモデルがあるので、これを機会にライフスタイルに適した1台を見つけてほしい。