PS4のサラウンドヘッドホン(ゲーミングヘッドセット)で今一番ホットなのが「Razer Thresher 7.1 PS4」。開発しているのがPCのゲーム周辺機器業界では最も有名なRazer社ということもあって、多くのゲーマーが注目しています。そこで今回は「Razer Thresher 7.1 PS4」を実際につかってみた感想や評価をご紹介します!
Razer Thresher 7.1 PS4とは
Razer Thresher 7.1 PS4は、正式名称を「Razer Thresher 7.1 for PlayStation 4」と言い、PS4用に調整されたサラウンド環境を構築できる無線タイプのヘッドセットだ。
ヘッドセットというからには音声チャット用のマイクを装備しているが、音質自体がとてもよく、手軽にサラウンド環境を構築できるので、ボイスチャットをする気がなくても、かなりおすすめできる製品だ。
PS4対応の無線サラウンドヘッドホンは少ない!
- USBにレシーバーを指し、光デジタル出力と繋ぐことで動作する
PS4にはBluetoothが内蔵されているが、このBluetoothはコントローラーなど純正品の限られたものしか反応しない。つまりPCやスマホで使えるBluetoothヘッドホンは殆どが利用できないのだ。
SONYは純正のサラウンドヘッドセットとして「プレミアムワイヤレスサラウンドヘッドセット」というものを販売しているが、それ以外のものをと考えると選択肢は非常に少ない。
それにプレミアムワイヤレスサラウンドヘッドセットもPS4内蔵のBluetoothではなく、専用のレシーバーを装着して使うので、結局コンパクトにはまとまらない。
そんな中ゲームの周辺機器開発においてトップブランドの1つともいえるRazerがPS4用にヘッドセットを開発、販売したのだから、注目が集まるのも当然だろう。
Razer Thresher 7.1 PS4の音質・性能
Razer Thresher 7.1 PS4を実際に使ってみた感想としては、結論からいうと非常に満足のいく結果となった。
最も大事な音質と7.1ch環境の構築については同額のヘッドセットの中では最高品質かもしれない。
筆者はPS4用にと今まで5~6台のヘッドセットを利用しているが、ほぼ同額で販売されているSONY純正の「プレミアムワイヤレスサラウンドヘッドセット」よりRazer Thresher 7.1のほうが音に迫力を感じた。
また付け心地もRazer Thresher 7.1 PS4の方が良い。SONY純正のサラウンドヘッドセットは折りたためてコンパクトになるのはいいが、付け心地がきつめなので、長時間の使用には辛い。
ちなみにPS4のための製品だが、PCでも利用できるので、PS4とパソコン兼用のヘッドセットとしても利用できる。
(一方でシークレットアップデートにより無線ヘッドセットに対応したと言われるNintendo Switchでは認識しなかったので、現時点では使えなかった。)
FPSで敵の位置がわかるのか
FPSにおいても、Razer Thresher 7.1 PS4はかなり活躍する。銃撃の位置や距離を360度で知覚できるので、2.0chや2.1chの環境でプレイするのとでは、ゲームの快適さが全然違う。
正直に言えば高級なスピーカーサウンドで構築する7.1chや9.1chに比べると緩く感じるが、スピーカーで7.1chや9.1chを構築する事自体ハードルが高い。
それにスピーカーを配置できたとしても、近隣への迷惑を考えるとボリュームは絞り気味になるので、夜中にプレイするような形なら充分に性能を発揮する事はできないだろう。
特に小さな銃撃音や爆発音の知覚は、小ボリュームのスピーカーだと聞こえない可能性もあるため、ヘッドセットの方が勝率があがるように感じた。
NetflixやHuluの視聴にも最適
PS4でNetflixやHuluを楽しんでいる方にもおすすめできる。
「Razer Thresher 7.1 PS4」はゲーム専用の音質と思われがちだが、映画や海外ドラマの視聴においても効果音、音楽、ボイスとバランスよくメリハリのあるサウンドで表現されていると感じたし、不満もなかった。
Razer Thresher 7.1 PS4で注意したい事
ThresherとThresher Ultimateの違い
- 通常版の充電はUSBケーブルをそのまま挿す
「Razer Thresher 7.1 PS4」には「Razer Thresher Ultimate for PS4」という上位機種がある。
Ultimateになると実売価格で1万円程度の差が付くので気になっている人も多いかと思うが、この二つの音質は実は全く変わらない。
大きな違いはUltimate版になると、サラウンドシステムのON/OFFスイッチとレシーバーが充電機能つきのヘッドセットスタンドにかわるという2点。
この2点が欲しいかどうかで選んでいくといいだろう。
PS4 Slimでは使えない
「Razer Thresher 7.1 PS4」はレシーバーと光デジタルを繋ぐ必要があるが、PS4 Slimは光デジタル出力がないので、利用する事が出来ない。
それ以前のPS4かPS4 Proでないと使えないので注意しよう。
コンパクトにはならない
持ち歩き用ではないのか、折りたたんで小さくすることはできない。一応ユニット部分が90度曲がるが、コンパクトとは言えない。
もっともPS4用なわけだから、持ち歩きを考える人は少ないだろう。