コンパクト化が進み無線対応するなどスマホでも利用しやすくなったフォトプリンター。CanonやLGから様々なモデルが販売されていますが、その中でもおすすめのモデルをランキング形式でご紹介し、選び方や比較ポイントまで解説します。
コンパクトフォトプリンターとは
L版サイズの写真を印刷することを得意とするプリンターのこと。
中には年賀状などのハガキ印刷も可能なものもあるが、基本的にはそれ以上のサイズにた対応せず小型・軽量化され、最低限の機能に絞られたものが多い。
例えば友人たちと写真を撮ってすぐ印刷して配りたい場合などに活躍する。
おすすめのコンパクトフォトプリンターランキング
モバイルに最適なコンパクトフォトプリンター
第1位:FUJIFILM instax SHARE SP-2
スマホで撮った写真をワイヤレスで送り、チェキフィルムに印刷できる画期的なモバイルフォトプリンター。
バッテリー駆動なのでポータブル利用に最適。デザインも秀逸で素晴らしいプロダクトだ。
チェキフィルムに印刷して徐々に浮かび上がってくるアナログの良さを体験できる。
スマホで一度画像を確認し、加工してからプリントできるので、友人たちと出かけた先や結婚式の二次会で活躍するだろう。
第2位:LG Pocket Photo
ZINK採用でインクの要らないプリンター。
薄型設計で、ワイヤレスで写真を印刷でき、バッテリーで動作するので、モバイル機器と親和性が高い。
スタイリッシュなデザインも魅力的だ。
第3位:Polaroid ZIP
あのポラロイドのモバイルプリンター。
バッテリー駆動かつワイヤレス印刷が可能で、スマホ利用に最適だ。
同じZINK系プリンターでもやはりメーカーによって風合いは異なり、ポラロイド写真のようなアナログの風合いが好みなら、このモデルがおすすめだ。
第4位:Canon SELPHY CP1200
ワイヤレスでモバイルデバイスからプリントが可能な昇華型プリンター。
昇華型でかつ、オーバーコート仕上げで美しく光沢のある、長持ちする写真をプリントアウトできる。
バッテリーは別売りだが直付け可能で、旅先での利用などにも向いている。
高画質を求めるならこのモデルがおすすめだ。
第5位:ELECOM eprie
ELECOMの薄型モバイルプリンター。専用のカートリッジをセットして利用できる。
小型モデルの中では高画質で、スマホと直接Wi-Fiで接続してプリントアウトできる。
カートリッジが高くランニングコストがかかる点は少々デメリット。
第6位:LifePrint
ZINKを採用しインク無しで印刷できる最新のモバイルフォトプリンター。
接続はBluetoothで専用アプリもiPhone/Android両対応だ。
本製品は非常にユニークで、なんとAR写真が印刷できる。
本機で印刷した写真を専用アプリで通して見ると、動画などを再生することが出来、これまでとは違った写真を残すことが出来る。
第7位:GK pomini
人気のSELPHYシリーズの新作。
持ち運びに便利な写真専用の昇華型熱転写方式プリンターで、別売りバッテリーを使えばどこでもプリント可能となる。
旧機種CP1200から、液晶画面の大型化や、メニューアイコン採用など操作性が向上している。
AirPrintなど利用してWi-Fi経由でワイヤレスプリントにも対応する。
年賀状などハガキ印刷も必要なら
モバイルフォトプリントだけでなく、ハガキやそれより大きい普通用紙の印刷も行いたい場合は次のモデルを選ぼう。
なお、A4にも対応したモバイルプリンターは別記事「モバイルプリンター比較|写真向けなどおすすめモデルをご紹介」で紹介している。
第1位:EPSON Colorio me PF-71
A5サイズまで対応した、小型のインクジェットプリンタ。
写真やハガキはもちろん、ロール紙にも対応するのでシール印刷などにも最適。
直接接続のWi-Fiでワイヤレスプリントも可能。
第2位:EPSON Colorio PF-81
ハガキ印刷に特化したインクジェットプリンター。
パソコン要らずで年賀はがきなどを作成できる。
もちろん写真印刷も可能だ。
ハガキサイズまでの印刷で構わないのならこのモデルがおすすめ。
フォトプリンターの選び方
印刷方式を決めよう
フォトプリンターに採用される印刷方式は大きく3種類ある。
写真だけを印刷する方には昇華型熱転写方式がおすすめ、ハガキも印刷したい方にはインクジェット方式がおすすめだ。
ZINK方式は手軽ではあるが、他の方式よりも画質は劣るため、それを許容できる方にはおすすめだ。
方式 | メリット | デメリット |
---|---|---|
昇華型 | 綺麗な仕上がり | 専用紙が必要 インク切れに注意 |
ZINK | インク不要で手軽 最も小型 |
専用紙が必要 画質が粗い |
インクジェット | ハガキも対応 低ランニングコスト |
小型化が苦手 インク切れに注意 仕上がりが昇華型にやや劣る |
昇華型熱転写方式とは
熱でインクを気化させて用紙に転写する方式。
液体でなく気体で印刷するので、粒やムラが発生せず滑らかな画質に仕上がる。
また、色の濃淡も温度で調整できるのでインクジェットよりも繊細だ。
最近のモデルは表面をフィルム保護し、劣化や日焼けを防ぐ光沢のある仕上がりになるものが多く、より写真として完成度の高い印刷が可能。
カートリッジがコンパクトなので、筐体も小型になる点もメリット。
ZINK方式とは
ZINK(Zero Ink)方式とは、ZINK Imaging社が開発したフルカラー印刷が可能な感熱式印刷方式だ。
専用用紙に予め結晶化した染料が備わっており、それを熱で溶かして発色する仕組みなっている。
用紙表面はコーティングされており乾燥の手間は必要ない。
インクカートリッジが不要なので、小型が非常に得意な点もメリットだ。
画質は多少粗いが、よく言えばポラロイドや昔のフィルムカメラに似た風合いになる。
インクジェット方式とは
液体インクを吹き付けて印刷する、一般的な方式。
以前は画質が粗いとされたが、最近は粒子が細かくなり精細な印刷が可能になった。
写真用紙だけでなく年賀はがきやコピー用紙など印刷媒体を選ばない点がメリット。
実質インク代が最もコストがかかり、用紙代を抑えられるのでランニングコストも低い。
ただしどうしても大型になってしまう。
ランニングコストは?
実際どの方式もそこまで大きな差はなく、1枚の写真印刷に30円程度かかると見積もっておこう。
コストだけで見たらコンビニ印刷でも良さそうだが、フォトプリンターは撮ってすぐ印刷できる手軽さが手に入る。
後日手渡しや郵送で写真を共有することを考えればその分のコストは安くつくだろう。
対応メディアや接続方法は?
スマホなどから印刷するのであれば、Wi-FiやBluetooth接続でデータ転送できるものが便利。
PCからの印刷や汎用性を考えれば、まずUSB接続、次にUSBメモリ読込やmicroSDなどメモリーカードの読込にも対応している嬉しい。
自身の利用シーンにマッチする接続方式に対応したモデルを選ぼう。
最後に
ポラロイドカメラの様に撮った写真をすぐにプリントし、その場にいる面々でメッセージを書き込むなど、アナログの良かった面を実現してくれるフォトプリンター。
大型用紙の印刷は不要で、室内で場所を取りたくないという方にもおすすめだ。
これを機会にお気に入りのモデルを見つけて持ち歩いてみよう。