半年使用実機レビュー!SONYのウェアラブルネックスピーカー「SRS-WS1」 の音質や音漏れは?

肩にかけられるウェアラブルネックスピーカーとして人気の「SRS-WS1」。SONYらしく先進性と遊び心をかねそなえた一品ですが、優れた製品なのかオモチャなのか気になる人も多いはず。そこで今回はSRS-WS1を発売日に購入し半年以上使ってみた感想をレビューとしてご紹介、評価していきます!

ウェアラブルネックスピーカー「SRS-WS1」

出典:www.amazon.co.jp
SONY
ソニー
SRS-WS1
ウェアラブルネックスピーカー

ウェアラブルとは「身につけられる」ものをさし、SRS-WS1はウェアラブルネックスピーカー・・・つまり首(肩)にかけて利用できるスピーカーとして開発されている。

このタイプのスピーカーのポイントは、ヘッドホンとスピーカーの良いとこどりをしているということ。

ヘッドホンと違って耳に装着しないから疲れないし、かといってスピーカーほど周囲に音を広げないので、周りに迷惑がかからない。

新感覚な音の表現力!

SRS-WS1を使ってみてすぐに驚いたのは、ヘッドホンやスピーカーでは味わった事のない新感覚な音の質。

7.1chスピーカーや9.1chスピーカーでは自分の周囲をスピーカーで囲う事によりサラウンド環境を構築しているが、SRS-WS1は自分が音の発生源の中心にいるので、まるで音の風船の中に入ったかのような気持ちになる。

それによってオープンエアタイプのヘッドホンと比べ物にならないくらい音が広がり、SONYの宣伝文句どおり、まさに音に包まれたような感覚に陥る。

雰囲気的にはVRモニターと似ており、装着しているかぎり、どんな方向をむいても正しいステレオを感じることが出来る。

音漏れは許容範囲。一人映画にぴったり

ちなみにボリュームをあげると爆音に包まれるので、さすがにこれは近隣に迷惑なのでは?っと「ドキッ」とするが、SRS-WS1を作動させたまま、離れてみるとたいした音量ではないので、自分だけに爆音だったのかとすこし安心した。

音質も非常によく、ゲームや映画、テレビドラマなどをみるのに最適。1人で楽しむなら同額のシアターバーを買うよりSRS-WS1を買った方がコンパクトで使い勝手も良いのではないだろうか。

音楽を楽しむ事も可能だが、Bluetooth接続ではないので、接続の面倒さを考えるとスマホやタブレットで使うのには向いていない。

装着感や重量について

▲首にそってカーブしており、肌に当たる部分はメッシュ素材となっている

SRS-WS1は重さが335gとなっており、200g台が多いヘッドホンと比べると若干重い。しかし頭に装着するのと肩にかけるのとでは、重みの感じ方やストレスは全然違う。

筆者は身長172cmで体重は平均男性より少し軽く、体格的には肉体派とは言いがたいが、SRS-WS1を身に着けて肩がこるなぁと思ったことはない。

椅子やソファに座りながら利用していると、SRS-WS1の重みも椅子の背もたれに逃げていくので、殆ど気にならないからだ。

一方で装着しながら歩き回ったりすると、若干ながら肩に「のっているな」とは感じるので、つけているのを忘れるほど軽いとは言えない。

それでも「重い!」と不満を感じるほどではないので、SRS-WS1の重みは特に気にしなくて良いレベルだと思う。

パッシブラジエーターの振動が楽しい!

パッシブラジエーターの振動は、首元のボタンで「強・中・弱」の三段階から選べる

パッシブラジエーターは小型のスピーカーに搭載される事の多いシステムで、低音部分を振動により増強させる。SRS-WS1はこの振動を利用し、さらに強・中・弱の三段階で調節できる。

テレビで爆発音やドラムなどが鳴れば連動して震えるので、臨場感があり楽しい。音を邪魔するようなことはないので、振動が嫌いというわけでないかぎり、ずっと「強」でもいいと思う。

Bluetoothを採用していない理由(音の遅延)

SRS-WS1は接続方式にBluetoothを採用していない。「Bluetoothならスマホやタブレット、ノートパソコンと簡単にリンクできるのに何故?」と思うかもしれないが、これには大きな理由がある。Bluetooth接続は遅延を生みやすく、時折接続が途切れる事も多いからだ。

これまで沢山のBluetooth接続ヘッドホンなどを試してきたが、全く音が途切れず、遅延もないヘッドホンには出会ったことがない。

一方でSRS-WS1は低遅延の無線を採用しているせいか、気になるほどの遅延を感じたことはないし、購入してから半年間、一度も接続不良を起した事がない。

常に安定して遅延もない事を考えると、Bluetoothではないことに納得がいく。

スマホやタブレットに簡単接続できないのは痛手だが、テレビとの接続で不満を感じるくらいなら断然こちらの方が良い。

半年間利用してきた結果

煩わしさは殆どなく、便利さや快適さが目立つため、結果としてはテレビの視聴には欠かせないアイテムとなった。

テレビはシアターバータイプのスピーカーを装備させているが、これを利用するのは家族や友人と楽しむときだけであって、個人使いは殆どSRS-WS1に頼っている。

ポイントはやはり、気兼ねなく大きなボリュームで楽しめることにある。

シアターバーで(家族などに迷惑をかけないように)ボリュームを小さくすると、迫力がなくて不満だが、SRS-WS1はそこそこボリュームをあげても、隣の部屋には殆ど聞こえない。二つくらいドアや部屋を挟むなら無音といっても良いレベルになる。

ヘッドホンを使うという手もあるが、ヘッドホンにはない開放的で包まれるような音になれてしまうと、ついついSRS-WS1を手にとってしまう。

今後改良して欲しいと感じる点

充電ドックの本体はとてもコンパクト。その反面、少しでもズレると充電してくれない。

大きな不満は特にないのだが、しいて言えば充電に利用するドッグを改良するか、無接点充電に換えて欲しいなと思う。

SRS-WS1の付属品としてついているドッグは、SRS-WS1を置くだけで充電できるようになっているのだが、少しでも段差やズレ、角度があると充電してくれないので、平面に丁寧におくしかない。この充電場所の確保が少しばかり面倒なので、もっと手軽に充電出来るようにしてほしいなと感じている。

最終更新日:2018/09/26