語学学習や音楽、読書などに集中したい際ノイズキャンセリングできると便利です。SONYやBOSEなど有名企業が注力しており、最近はBluetooth対応のワイヤレス型も充実しています。ここではおすすめ製品をランキング形式でご紹介し、選び方など解説します。
目次
ヘッドホン最新ニュース
- Panasonicからヘッドフォン「RP-HD610N」が2月22日より販売開始されます。Googleアシスタントに対応しており、音声操作が可能となっています。 Panasonic Googleアシスタント対応ヘッドフ...
- JVCケンウッドからワイヤレススピーカー「CAX-NS1BT」が2月下旬より販売開始されます。首にかけるだけで音楽や通話を楽しむことができる、新スタイルのワイヤレススピーカーとなっています。 JVCケンウッド 首かけワイ...
- 国内のヘッドホンメーカーの中でも人気の高いオーディオテクニカが新型Bluetoothヘッドフォン「ATH-M50xBT」を発表しました!そこで今回はこちらの性能などをご紹介します! ATH-M50xがBluetooth対...
- JBLとスポーツウェアブランドのアンダーアーマーがコラボした「UA SPORT WIRELESS」シリーズに「UA SPORT WIRELESS TRAIN」というヘッドホンシリーズが登場しました!気になる特徴やスペック...
- 株式会社アール・イー・ハヤシから、DTOOMブランドの太陽光で充電できるBluetooth対応ワイヤレスヘッドホン「DT-SOLARX5」が発売されました。ヘッドホンのヘッドに国内初となるソーラーパネルが搭載されたユニー...
ノイズキャンセリングヘッドホンとは
電車や飛行機の騒音、人の話し声など、周囲の騒音をかき消してくれるヘッドホンのこと。
騒音低減能力が高ければサイレント状態に近づけることもでき、音楽だけでなく読書や作業へ没入するのに役立つ。
【ワイヤレス】おすすめのノイズキャンセリングヘッドホン
第1位:BOSE(ボーズ) QuietComfort 35
<最高クラスのノイズ軽減>
ノイズキャンセリングヘッドホンと言えばこの製品。
バッテリーも大容量なので長時間フライトなどにも安心だ。
ノイズキャンセリング効果の強さだけでなく、音質にもこだわりたい方は本製品で高品位なBOSEサウンドを体感しよう。
コストこそ高めだが、ノイズキャンセリング目的なら最も失敗のない選択となるはずだ。
第2位:SONY(ソニー) MDR-1000X
<ユーザビリティの高さが光る>
LDACコーデックにより、ワイヤレスでもハイレゾ相当の高音質サウンドが体感できる。
下位モデル100ABNより落ち着いたカラーリングで、ハウジングはシックなレザーを採用。
そのハウジングはタッチ操作に対応しており、手で覆うと音楽が極小音になり周辺音を聴くこともできる。
細やかな設計思想で最高のユーザー体験を得られる製品だ。
第3位:Parrot Zik 3
<究極の全部入りヘッドホン>
世界で最も多機能で高品質なヘッドホンと言っても過言ではない。主機能は以下の通り。
- Qi(チー)規格ワイヤレス充電
- NFCによる簡単ペアリング
- 本体側面はタッチパネル
- 付け外しで自動音楽停止
- USB接続で192kHz/24bitのハイレゾ音源再生可能なDACを搭載
- 5.1chサラウンド再生対応
さらに日本でも有名なフィリップ・スタルク氏によるデザインも魅力的。
NC特化ではないので第3位としたが、総合比較をするなら最もおすすめしたいヘッドホンだ。
第4位:JBL EVEREST ELITE 300
<価格以上のキャンセリング>
名門JBLの人気シリーズ。
騒音集音用マイクをハウジングの内外両方に搭載するハイブリッド方式を採用。
さらにオートキャリブレーションといって、耳の形状を解析して最適な音を発生させる技術を搭載。
アプリでの細やかな調整もでき、レベルの高いノイズキャンセリング体験を得ることができる。
スタイリッシュなデザインも魅力的。
第5位:PLANTRONICS BackBeat PRO
<機能性抜群!桁違いのバッテリー性能>
ヘッドセットやスポーツ向け機器で定評あるPLANTRONICSのNCヘッドホン。
本機は駆動時間24時間、待機時間180日間という超高性能バッテリー搭載している。
AAC/apt-Xコーデックに対応しており、音質も良い。
またバッテリー性能が良いお陰でClass1(半径100m)での使用が可能だ。
機能性の高さで選ぶなら本機を強くおすすめしたい。
第6位:SENNHEISER(ゼンハイザー) PXC550
<音質重視の方に>
apt-Xコーデックに対応した高音質ワイヤレスヘッドホン。
NFCによるペアリングやタッチ操作といった次世代機能を搭載している。
そして同社らしく高い音圧レベルを有しており、ダイナミックなサウンドを楽しむことができる。
ノイズキャンセリングでも、世界で名高いゼンハイザーの音を楽しもう。
第7位:B&O PLAY H8
<エレガントなデザインとサウンド>
Bang&Olufsenの高級感溢れるNCヘッドホン。
AAC/apt-Xコーデックに対応し、バランスの取れたサウンドを鳴らしてくれる。
各マテリアルは上質な素材が厳選されており、風格あるヘッドホンに仕上がっている。
ノイズキャンセリングもハイブリッド方式を採用し、軽減率が高くなっている。
オンイヤー型で探している方に特におすすめしたい。
第8位:Beats by Dr.Dre Studio Wireless
<デザイン重視の重低音派にベスト>
ファッショナブルなBeatsのノイズキャンセリングに対応したワイヤレスヘッドホン。
ノイズキャンセリング効果は同クラスの製品に劣るが、密閉度が高く遮音性に優れているのでパッシブノイズキャンセル効果が期待できる。
イヤーパッドが弱いのでカバー装着などで対策しておくことをおすすめしたい。
【有線】おすすめのノイズキャンセリングヘッドホン
第1位:AKG(アーカーゲー) N60NC
<騒音軽減中も名門AKGサウンド>
高品位なヘッドホンを数多く輩出するAKGのヘッドホン。
ノイズキャンセリングのオンオフで音質がほとんど変わらない。
この軽減率の高く高性能なキャンセリングは、騒音集音用マイクをハウジングの内外両方に搭載するハイブリッド方式と、独自開発回路実装によるものだ。
軽量でオンイヤー型なので長時間リスニングにも最適だ。
第2位:SONY(ソニー) MDR-10RNC
<ANAのファーストクラスでも採用>
VGP受賞歴もあるヘッドホン。
ソニーのフルデジタルアンプ「S-Master」をヘッドホン用に最適化して搭載し、クリアな音質を実現している。
ケーブルの着脱が可能で、コントロールボックス付きケーブルに変えられるなど細やかな設計も魅力。
第3位:audio-technica(オーディオテクニカ) QuietPoint ATH-ANC9
<コスパの高い本格NC>
VGPも受賞したヘッドホン。
低価格ながらハイブリッド方式を採用。
非常にコストパフォーマンスの高い製品だ。
サイレント環境目的では少しホワイトノイズが目立つので、リスニング目的での使用におすすめ。
第4位:PHILIPS Fidelio NC1
<低価格でNCを>
ノイズキャンセリング搭載機の中では非常に低価格のヘッドホン。
すっきりとしたデザインと、折りたたみ可能な軽量ボディはポータブル利用に最適。
嬉しいのはUSB充電による内蔵バッテリー駆動という点だ。
出先に呼びの乾電池を所持していく必要もない。
出張用などにコストを抑えてNCヘッドホンを使いたい方におすすめ。
音質は過度な期待はしない方が良い。
ノイズキャンセリングの仕組み
なぜノイズキャンセリングヘッドホンでは環境音を消すことができるのだろうか。
基本的な原理な説明しておこう。
利用しているのは波の性質
音は下図Aのような波形で表現できる。
自然界ではもっと複雑な波形の音が鳴っているが、基本的には時間軸に沿って山と谷を描いている。
そこに下図Bの様な、Aとは山と谷が逆の波をぶつけると、波は相殺されて消えてなくなる。
この逆の波を、逆位相波という。
つまり環境騒音に逆位相をぶつけることが出来れば、ノイズキャンセリングが可能となる。
逆位相波の生成
ではどのようにそれを生成しているのだろうか。
ノイズキャンセリング機器は実はマイクを内蔵しており、環境騒音の解析を行っている。
解析の結果、適切な逆位相を生成し耳元で再生するのだ。
そしてその解析処理と逆位相波の再生を行うためには電池が電池が必要となる。
下図はヘッドホンでの例だが、イヤホンの場合はマイク、プロセッサー、電池をハウジングに設けられないので、基本的には外部ユニットを要する。
ノイズキャンセリングヘッドホンの選び方
イヤーカップの形状
ヘッドホンには耳に載せるだけのオンイヤー型と、耳全体を包み込むオーバーイヤー(サーカムオーラル)型がある。
遮音性が高いのは後者だ。
ただし前者は閉塞感もなく、持ち運びもしやすいすっきりとしたデザインとなる。
基本的にはオーバーイヤーを選ぼう。
あまりノイズが大きくなく、オーバーイヤーが邪魔になる場合にオンイヤーを選択することをおすすめする。
なおプロセッサーを用いず、イヤーカップの遮音性だけでノイズ軽減を追究したヘッドホンはパッシブノイズキャンセリングヘッドホンと呼ぶ。
ワイヤレスの音質
利便性を求めるならワイヤレスモデルを選ぼう。
ケーブルを伝わって届くタッチノイズも軽減される。
ただし音質はどうしても落ちてしまう。
音質面での失敗を避けるためには、「コーデック」に注目して選んでみよう。
Bluetoothのコーデック
Bluetoothは、親機から子機であるへデータ転送する際、データの圧縮が行われている。
その圧縮方式をコーデックと呼び、コーデックによって圧縮率・遅延時間が異なる。
標準のSBCは圧縮率や遅延性が高く音質が悪いので極力高音質のコーデックを選ぼう。
コーデック | 内容 |
---|---|
AAC | iTunesでお馴染みの高音質圧縮方式。Apple社製品は勿論全て対応している。Apple以外でも対応している機器は多い。 |
apt-X | CD音源に近い音質での転送が可能なコーデック。英CSR社開発。 |
apt-X HD | apt-Xのハイレゾ対応版。英CSRが新開発。対応機器が増えつつある。 |
LDAC | 96kHz/24bitのハイレゾ音源対応。ソニーが開発し、ソニー機器同士限定の規格。 |
SBC | Bluetoothの規格上で必須項目なので、全ての機器に対応しているが、圧縮率が高く音質は悪い。 |
▲ Bluetooth対応コーデック一覧
騒音軽減率で選ぶ
メーカーによっては、ノイズをどれだけ除去できるか、その軽減率を公開している。
大手オーディオメーカーでは大きな差はないが、99.5%前後の軽減率のものが多い。
いくつかの製品候補で迷った場合は、軽減率を基準に絞ってみるのもよいだろう。
ノイズキャンセリングの注意点
バッテリー持続時間に注意
逆位相波で騒音を掻き消すアクティブノイズキャンセリングは、基本的に電源が必要となる。
有線タイプの多くは乾電池を利用し、ワイヤレスタイプは本体の充電池を利用することが多い。
飛行機や新幹線などで長時間利用する場合は、途中でノイズキャンセリングが中断されてしまわぬようにバッテリー持続時間の長いものを選ぼう。
そうでなくとも、いざというときに使えなくては意味がないので容量は大きいに越したことはない。
ただし有線の場合は軽量さとの、ワイヤレスの場合は軽量さと価格―充電池が高価なので―とのトレードオフとなる。
通話ノイズキャンセルとは異なる
ノイズキャンセリング対応と表記のあるマイク付きのモデルを選ぼうとしている方は少し待って欲しい。
もしかしたらそれは通話におけるノイズキャンセリングかもしれない。
正しくはエコーキャンセリングと呼び、自分の音声が相手の電話を通して戻ってくるエコーを除去する機能を指す。
混同して使われている場合があるので注意しよう。
流行のワイヤレスは干渉を受ける
基本的にワイヤレス型のノイズキャンセリングヘッドホンはBluetooth通信を行っている。
しかしBluetoothは2.4GHz帯の周波数を利用して通信する。
これはWi-Fiで最も利用され、電子レンジなどでも、そして周辺のBluetooth機器でも利用される帯域だ。
近くに電波干渉源があると音切れや遅延の発生、ペアリングできないなど不具合が生じる。
理想的な利用環境でないなら有線を検討するのもよいだろう。
なお店頭でワイヤレスヘッドホンの試聴を考えている方は、この理由から正しい聴き比べは極めて困難だと考えていただきたい。
店頭こそ大量のBluetooth機器が密集しており、そもそもペアリングができない場合も多く見られる。
最後に
いかがだろうか。
ノイズキャンセリングは実際に試してみると、驚くほどその効果を実感できる。
自分にぴったりのモデルを見つけて快適なリスニングを楽しもう。