小さいお子さんをお持ちのママや裁縫が好きな人なら1台は持っておきたい、ミシン。今回は、ミシンを初めて買う人が悩まないような【ミシンの選び方】や、ミシン初心者でも使いやすい家庭用ミシンを【予算2万】に絞って、まとめてみました。
まず、ミシンの種類を選ぼう
おすすめのミシンをご紹介する前に、最低限知っておくべきミシンの種類をご紹介。
ミシンには3つの種類があるが、初心者向け~上級者向けまで、難易度が大きく異るので、注意が必要だ。
種類 | 価格 | 難易度 | 糸調節 | 対象 |
---|---|---|---|---|
CPミシン | 1万後半~ | 低 | 自動 | 初心者向け |
CPミシン (刺繍可能) |
2万後半~ | 低 | 自動 | 初心者向け |
電子ミシン | 1万半ば~ | 中 | 手動 | 中級者向け |
電動ミシン | 1万前後~ | 高 | 手動 | 上級者向け |
※CPミシン=コンピューターミシン
実際に筆者も初めてミシンを購入した際、「使う頻度も分からないし、とりあえず安くて口コミ評価が高いものにしよう!」と選んだら、まんまと失敗した。
初心者なら特に、自動糸通し/調子機能や速度調節機能がある【コンピューターミシン】を選ぶのが得策だろう。
おすすめ!人気の家庭用コンピューターミシンランキング
前述の通り、初心者には圧倒的に【コンピューターミシン】がおすすめだ。
この章ではコンピューターミシンの中でもおすすめの人気ミシンを、ランキング形式でご紹介したい。
おすすめコンピューターミシンランキング1位:ブラザー
brother コンピュータミシン CPS4204(PS202)
▼初心者が選ぶミシンNo.1▼
これを買えば間違いない!と言える、ミシン初心者に最も売れているミシンがこちら。
ミシンなんて中学校の家庭科の授業以来…という人でも【DVDと本の説明書】が付属しているため、思い出すまでもなく簡単に縫い物が始められる。
また、縫い始める前に挫折しがちな「下糸の巻き方」「上糸の通し方」などは、糸通し機能でレバーを下げるだけで終了。
針#11番/#14番/#16番、リッパー、たち目かがり押さえ、片押さえ、ジグザグ押さえ
まつり縫い押さえ、はとめ穴パンチなど付属品も充実。
おすすめコンピューターミシンランキング2位:ジャノメ
JANOME コンピューターミシン 「説明DVD付き」 JN-51
▼老舗ミシンメーカーの売れ筋▼
ジャノメは日本を代表する老舗ミシンメーカーの1つ。そのジャノメが初心者に展開する売れ筋ミシンがこちら。
1位に選んだブラザーとの大きな違いは、以下だ。
- ハードカバー(ハードケース)が付属
- 重量が1kg程度重い
- 付属品の違い
ミシンをハードケースで保存したい人にとっては、こちらの製品がお得だろう。
おすすめコンピューターミシンランキング3位:シンガー
SINGER コンピューターミシン フットコントローラー付き SN777DX
▼文字や模様が縫える▼
早速予算をオーバーして申し訳ないが、基本的な機能に加えて、平仮名や数字など【文字の刺繍】もしたい方は3万円前後で考えると良いだろう。
こちらの機種は、ひらがな・漢字・数字・アルファベットが縫えて、最大30種類までパターンを記憶できる。巾着やハンカチなどの名入れに便利だ。
また、ハードケース、フットコントローラーも付属している。
おすすめ!人気の家庭用電子ミシンランキング
おすすめ電子ミシンランキング1位:シンガー
SINGER 実用電子ミシン 【MONICA pixy】 5710
▼CPミシン同様の使い心地▼
電子ミシンは”中級者向け”と前述したが、こちらのミシンは、針孔への糸通しや下糸のセットがコンピューターミシンの様に簡単にできるのが売り。
少し値段は高くなるが、薄地~厚地まで、布地に合わせて糸調子が調節しやすかったり、布送りがスムーズだったりと、それ相応の使い勝手が人気。
おすすめ電子ミシンランキング2位:JUKI(ジューキ)
JUKI 電子ミシン 取扱説明DVD付き HZL-40
工業用ミシンの世界シェアNo.1のJUKI(ジューキ)が展開する、初心者向け本格電子ミシン。
初心者にも分かりやすいDVDが付属している他、針自動糸通しや、縫いスピード調節など基本的な機能が揃っている。
シンプルな機能で、本体価格を抑えたい方にはぴったりだろう。
おすすめ電子ミシンランキング3位:JANOME(ジャノメ)
JANOME 電動ミシン 「両手が使えるフットコントローラータイプ」 JN508DX
電子ミシンの中では一番の売れ筋だが、少々故障報告があるのが気になる所。
とにかく価格重視で、ミシンの基本操作を知っている人であれば使いこなせそうだ。(以前こちらを購入したが、筆者には難しかった)
ミシンの選び方
ミシンの機能で選ぶ
準備に便利な機能
初心者向けにあると便利だといえる機能は、以下の4つ。
- 自動糸調子
- 簡単上糸掛け
- 簡単下糸掛け
- 自動糸通し
家庭科で習ったことがあるしできるよ!という人も、
「糸調子が上手くいかずに、縫い進められないし綺麗に縫えない…」
「糸がけの手順ってどうやるんだっけ…」
「針が糸になかなか入らなくてイライラ…」
という無駄な時間を過ごさなくて済むように、適切なミシンの種類を選択することをおすすめする。
コンピューターミシンであれば、これらの機能を網羅しており、数分あれば縫い始められる。
操作に便利な機能
実際にミシンを操作する中で便利な機能には、本体にある液晶画面、タッチパネル、ダイレクト模様選択、音声ガイド、説明用のDVD、自動糸切りなどがある。
また、アパートやマンションにお住まいの方は、静音機能が高いミシンを選ぶに越したことはない。
用途に適した機能
実際に制作するものに合わせた機能を選ぶのも必要。
例えば、作った巾着に名前やデザインを施したい場合は、模様縫いや文字縫い(ひらがな・漢字)、全自動ボタンホール機能がある。
機種によっては手ぬい風キルトステッチを施せるものも。
ミシンのサイズで選ぶ
ミシンのサイズは【フルサイズ】と【小型サイズ】の2種類がある。
小型サイズのメリットは、小型軽量で持ち運びや収納に便利で、安価だということ。
デメリットは、モーターが小型なためパワーがフルサイズよりも小さく、簡単な縫い物しかできないということ。
基本的にはフルサイズをおすすめするが、使用頻度と縫うものを考慮して選ぼう。
オプション/付属品で選ぶ
機種によっては、ハードケースやフットコントローラーが付属しているものも有る。
フットコントローラーは”両手が空く”というメリットがあるので、裁縫に慣れていないひとにはおすすめの付属品だ。
オプション購入するとある程度の価格がするので、必要な方はセットになっているものを選ぶとお得かもしれない。
ミシンの機種によるが、ボタンやファスナー、サテン生地を付ける際の”押さえ”が付いているものがある。
ミシンの種類で選ぶ
コンピューターミシン
ご紹介してきた通り、初心者向けミシンとして主流なのがコンピューターミシン。針の振り幅や上下の運動の他、針の速度やエラー表示までをコンピューター(マイコン)制御できる。
他の種類のミシンよりも価格は上がるが、「安物買いの銭失い」となる心配もなく、故障も少ないので長期的に見たらお買い得だろう。
電子ミシン
初心者向けということで、コンピューターミシンと電子ミシンで悩む方も多いだろう。
コンピューターミシンとの違いは、糸の調節が手動だということ。筆者は以前ミシンを購入した際、糸の調節で躓いた経験があるので、本当の初心者であればコンピューターミシンをおすすめしたいところだ。
糸の調節くらいできるよ!という方は、スピードコントロールができて便利な電子ミシンでも良いだろう。
電動ミシン
電動ミシンでは、針の上下運動をモーターで行う形式。
これは言うまでもなくミシンに慣れた上級者向けのミシンだ。厚手の物を縫うときにも速度をつけて縫わなければならない。
まとめ
ミシンを入学準備などで購入する方も多いだろう。
お弁当袋やティッシュケース、レッスンバッグや上履き入れなど、裁縫したいアイテムは沢山あるのではないだろうか。
一番に考えてほしいのが、「ストレス無く裁縫できるミシンを選ぶこと」。
かつて筆者が経験したような「とりあえず安くて評価が高いミシンを選ぶ」という基準で失敗する方が一人でも減らせるように、この記事が参考になれば幸いだ。