耐水性のあるiPhone7ですが、完全防水ではないので長時間・高頻度な水中での利用は避けたいところ。そこで防水性だけでなく防塵、防雪、耐衝撃性も備えたケースを活用しましょう。どの程度の耐環境性能を求めるかによって選ぶべき製品も異なります。今回は性能別におすすめモデルをピックアップしてご紹介し、その選び方まで解説します。
おすすめの防水ケース(カバー編)
自由研究社がセレクトしたカバータイプの防水ケースについて、独自にレーティングをまとめてみた。
安心安全な品質を求めるなら全米トップセールスのLIFEPROOFがおすすめだが、安価なモデルも多いので比較検討してみるとよいだろう。
iPhone7自身の耐水性もあるので、ケース側には使いやすさや耐衝撃性を優先して求めてもよいだろう。
(気になる製品がある場合は下表の製品名から紹介箇所にスキップできる。)
製品 | 評価 | 防塵防水 | 耐衝撃 | 使いやすさ |
---|---|---|---|---|
LIFEPROOF nüüd | 10 | 10 | 10 | 10 |
Eonfine | 8.5 | 10 | 8 | 8 |
Merit | 8 | 8 | 8 | 8 |
ZVE | 6 | 6 | 6 | 6 |
第1位:LIFEPROOF nüüd for iPhone7
防水ケースで全米No.1セールスを誇る米国ブランドLIFEPROOFの最高の耐環境iPhone7用ハードケース。
スタイリッシュなデザインからは想像できないIP68という高い防塵、防水、防雪性能を誇る。
また、厳しい米軍軍事規格「MIL STD 810F-516」をクリアし落下に対しても高い耐衝撃性能を有している。
堅牢な性能でありながらも、スタイリッシュで軽量なデザインで普段使いでも邪魔にならない点が素晴らしい。
そして本ケースの最大のメリットはnüüdの名前からも連想できるように、ディスプレイ部分をフィルム等で覆っていない点だ。そのため通常と変わらない快適なタッチ操作が可能となっている。
またイヤホンジャックやLightningコネクタといった端子カバーもそれぞれ独立しており、使い勝手がよい。
海やプール、工事現場などあらゆるハザード環境で使える秀逸な製品だ。
オプション:LifeJacket
ユニークなiPhone用のライフジャケット。LIFEPROOFのFRĒやnüüdケースの上から装着するオプションだ。
LIFEPROOF社ケースを他製品と大きく差をつける「浮くケース」にすることができる。
ラフティングをしたり、お風呂に入ったり、釣りをするとき、万が一iPhoneを落としてしまっても、優れた浮力をもつLifeJacketがあれば沈まない。
耐衝撃性能も優れており、工事や石油採掘の現場や、船上などでも大活躍間違いなしだ。
普段使いには少々サイズが大きくなってしまうが、海の上にiPhoneを落としても良いという安心感は何にも代えがたいものがあり、最も利用シーンを拡げられるケースの1つだろう。
第2位:Merit iPhone7防水ケース
iPhone7にフィットするようカスタマイズされたMeritの防水ケース。
電話で声が篭ってしまう問題を克服したデザインとなっている。
IP68準拠の防塵防水性能と、6.6フィートの高さからの落下に耐える耐衝撃性能をもっている。
iPhone7を泥や砂、ホコリから守り、そしてビーチやスキーで使おう。
第3位:ZVE iPhone7防水ケース
防水保護等級はIP68で、30分間3メートルの水圧に耐える防水性能をもつ。
耐衝撃性能も3mの高さまでと高い。
装着は簡単だが、ケースオープンツールも付属するので取り外しも安心。
なお、ネックストラップも付属するのでアウトドアでの持ち歩きも便利だ。
上級製品と比べると耐久性であったりタッチ操作感の良さが損なわれてしまうが、リーズナブルな価格は非常に魅力的。
おすすめの防水ケース(バッグ編)
ANKER 完全防水ケース
モバイルバッテリーなど各種モバイルアクセサリで絶大な人気を誇るANKERブランドの防水バッグ。
IPX8準拠で完全防水仕様だ。
水深約30mでも使用可能という脅威の防水性能を有している点は、流石ANKERと言える。(デバイスにそこまでの水圧をかけるべきではないが)
またフローティング構造を採用しており、万一水中に落としてしまっても沈まないよう工夫されている。
落下防止のための付属ネックストラップも便利。
バッグタイプの防水ケースは、安心のANKERブランドで決まりだ。
防水ケースを選ぶポイント
防塵防水性能の見方
メーカー判断で防塵防水対応を謳っているだけでなく、正式に国際標準の防塵防水基準を満たしていることを確認しよう。
対応レベルは「IP」コードから判断できる。IPに続く1つ目の数字が防塵性能、2つ目の性能が防水性能、「X」は検査省略記号だ。
具体的に、IP56や、IPX4という表記がなされる。
保護等級 | 防塵性能 |
---|---|
IP0X | 特に保護がされていない |
IP1X | 直径50mm以上の固形物が中に入らない(握りこぶし程度を想定) |
IP2X | 直径12.5mm以上の固形物が中に入らない(指程度を想定) |
IP3X | 直径2.5mm以上のワイヤーや固形物が中に入らない |
IP4X | 直径1mm以上のワイヤーや固形物が中に入らない |
IP5X | 有害な影響が発生するほどの粉塵が中に入らない(防塵形) |
IP6X | 粉塵が中に入らない(耐塵形) |
保護等級 | 防水性能 |
---|---|
IPX0 | 特に保護がされていない |
IPX1 | 鉛直から落ちてくる水滴による有害な影響がない(防滴I形) |
IPX2 | 鉛直から15度の範囲で落ちてくる水滴による有害な影響がない(防滴II形) |
IPX3 | 鉛直から60度の範囲で落ちてくる水滴による有害な影響がない(防雨形) |
IPX4 | あらゆる方向からの飛まつによる有害な影響がない(防まつ形) |
IPX5 | あらゆる方向からの噴流水による有害な影響がない(防噴流形) |
IPX6 | あらゆる方向からの強い噴流水による有害な影響がない(耐水形) |
IPX7 | 一時的に一定水圧の条件に水没しても内部に浸水することがない(防浸形) |
IPX8 | 継続的に水没しても内部に浸水することがない(水中形) |
▲ 出典:Wikipedia
カバー型にするか、バッグ型にするか
防水ケースには主にカバー型とバッグ型の2種類のタイプが存在する。
カバー型は通常のスマホカバーの様にデバイスにフィットするサイズで専用設計されている。
バッグ型は透明な袋にデバイスを入れて密閉するタイプだ。
それぞれメリット・デメリットがあり、適切な利用シーンは異なってくるので、自身にマッチする方を選ばれたい。
ケース形状 |
利用シーン | 利点 | 欠点 |
---|---|---|---|
カバー型 | インドア・アウトドア利用 お風呂、プール、海、工事現場、雪山など |
防塵防雪や耐衝撃性をもちハードな利用に耐える フィットするので持ち運びが楽 |
高価 使える端末が限定的 |
バッグ型 | インドア利用 お風呂、プールなど |
安価 使える端末の自由度が高い |
持ち運びに不便 ハードな利用は不可 |
対応するiPhoneのサイズは?
基本的にサイズについてはiPhone7は旧世代のiPhone6sと同じだ。Plusシリーズについても同様。
しかし、背面のカメラレンズサイズはiPhone7の方が大きく、位置も若干異なっている。
このためハードカバーの場合はiPhone6s用ケースはiPhone7では使えない場合もある。
iPhone7用ケースとiPhone6s用ケースに完全互換ではないと考えておこう。
なお、バッグ型のケースであれば、サイズが同じiPhone7とiPhone6sでは互換性がある。
下表を参考に各種ケースがデバイスにマッチする寸法かどうか確認されたい。
モデル | 寸法(縦x横x奥) | 画面サイズ |
---|---|---|
iPhone 6s | 138.3 x 67.1 x 7.1 mm | 4.7インチ |
iPhone 6s Plus | 158.2 x 77.9 x 7.3 mm | 5.5インチ |
iPhone 7 | 138.3 x 67.1 x 7.1 mm | 4.7インチ |
iPhone 7 Plus | 158.2 x 77.9 x 7.3 mm | 5.5インチ |
防水ケースの注意点
全ての防水ケースに共通することだが、iPhoneなどの静電容量方式という静電気を利用するタッチパネルを採用したスマホは、水中では操作することができない。
また指が濡れていたり画面が濡れていても正しく操作できない。
写真を撮りたいときは、先にカメラを起動させておいてから水中にデバイスを入れて、ボリュームボタンで水中写真を撮るという方法がある。
最後に
いかがだろうか。
シンプルな防水バッグ系か、耐衝撃性も高い堅牢なハードケースか、選択肢は様々あるが、自身のライフスタイルや利用シーンに合わせて最適なモデルを選ばれたい。
特にベストセレクトとしてご紹介したモデルは、ハードケースながらもスタイリッシュで邪魔にならず、最も利用シーンの多様性が高いだろう。
これを機会にお風呂やアウトドア、通勤通学などあらゆるシーンで守ってくれるiPhoneケースを導入してみてはいかがだろうか。