誰もが一度は憧れる「ホームシアター」。家に映画館があるなんて、凄く素敵ですよね。今回は、ホームシアターの作り方やおすすめのホームシアターセットと、実際に部屋に設置するときの注意点などをご紹介します。
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憧れのホームシアターはすぐそこに
ホームシアターとは、文字とおり「家の中を映画館化する」ことを言う。
家の中に映画館のような設備をつくることで、家にいる間いつでも好きなときに映画を始めとする映像を、大画面で見ることができる。
スピーカーとアンプがセットになっている「ホームシアターセット」を購入すれば、意外と簡単に始められるものだ。
もちろん家の中なので、好きな時間に、好きな場所で一時停止をしながら、気楽に映画鑑賞できる。もちろん、レコーダーで録音したものや、ライブDVDでも構わない。
ホームシアターにも色々な形態があり、モニターやスクリーンを始め、機器に結構な費用がかかる。後述する形態の特徴やコストを見極めて、自分にぴったりのホームシアターを作り上げていただきたい。
おすすめホームシアターセット
コスパならコレ。SONY 2.1ch ホームシアターシステム
ソニーのホームシアターセットは、製品の満足度が高く、高価格帯のオーディオ機器にも負けないスピーカーが人気。低音は人間の耳の錯覚を利用し、特殊な倍音再生技術を用いて高音質を実現させているという。コストを抑えつつ本格的なサラウンドシステムを導入したい方向け。
映画鑑賞用に作られた、ヤマハ CinemaStation
ヤマハのホームシアターセット「cinemaStation」は、「Dolby Digital」「DTS」の他に「Dolby ProLogicII」というデジタル放送で使われているAACやステレオ音声を5.1chにする機能がついています。録画したテレビやゲームを5.1chで楽しめるのが優秀。
他にも「シネマDSP」という映画鑑賞用のエフェクトや各チャンネルごと音量調整、「ナイトリスニングモード」などの機能があり、カスタマイズ性が高い。低音~中音のキレあるサウンドの評価も高く、音割れもない。
この価格で、この迫力。CinemaStationの上位機種
先程ご紹介したヤマハのホームシアターセット「cinemastation」の上位機種がこの製品。2台め買い替えの際に選ばれることが多く、その迫力に定評がある。
1.テレビの脇やパソコンまわりにも置きやすい超小型サイズのフル5.1chシアター
2.サラウンドスピーカーをフロント側に重ねて使えるフロント3.1chバーチャルサラウンド
3.ゲームから映画まで、最適な音場が4つのボタンで選べる[シネマDSP]サラウンドプログラム
4.夜のシアター観賞を快適にするサイレントシネマ&ナイトリスニングモード
5.クリアで伸びのある重低音を再生するコンパクトなYSTサブウーファー
6.携帯音楽プレーヤー用前面入力端子、光デジタル入力2系統など充実の機能
ホームシアターの作る際に必要なもの
必要アイテム1:ディスプレイ
ホームシアターセットにプラスで購入しなければならないのが、ディスプレイ。ディスプレイは、映像を映すための「大画面テレビ」「プロジェクター」などを指す。どちらを選択するかは、部屋の大きさや予算に合わせて決めよう。
選択肢1:液晶ディスプレイ(4Kテレビ)
液晶ディスプレイは画面が大きくなればなるほど画素数が粗くなり、見るに堪えない状態となる。
しかし、「4Kテレビ」だと、フルハイビジョンの4倍の画素数があり、画面が大きくても綺麗に映すことができる。4K液晶ディスプレイで、ホームシアター用(40インチ~)というと、大体価格は4万円台からとなる。
また、大画面テレビを部屋に置く場合は、画面サイズの2~3倍離れて視聴するのが最適な距離と言われている。参考までにディスプレイサイズの例を記載する。
- まずはじめてみたい人は40インチ
- 8~12畳なら42インチ以上
- 家族向けなら50インチ以上
液晶ディスプレイ(4Kテレビ)のメリット
- スクリーンと比べてかなり高精細で発色も良い
- 普段のテレビとしても使える
液晶ディスプレイ(4Kテレビ)のデメリット
- スクリーンと比べてかなり高価
- テレビを使用しない人の場合、場所をとる
選択肢2:スクリーン
スクリーンの場合価格帯は1万円台~と液晶ディスプレイと比べると安価だ。
ホームシアターで投射するのは、映画がメインだと思うが、その他地デジで録画したテレビやアニメも見ると思う。そのほぼ全てが「16:9」の画面比率なので、スクリーンサイズも同様の比率が望ましいだろう。(ビジネス用は16:10や4:3が主流)参考までに、視聴距離と適正インチを記載する。
おすすめの視聴距離よりも大きいインチ数のスクリーンを選ぶと、視聴の際疲れるので注意が必要だ。
視聴距離 | インチサイズ ワイド(16:9) |
---|---|
200~240cm | 80インチ |
250~270cm | 90インチ |
280~300cm | 100インチ |
310~330cm | 110インチ |
340~360cm | 120インチ |
370~390cm | 130インチ |
400~420cm | 140インチ |
また、スクリーンは液晶ディスプレイ違い、細かい音を通す穴があいている。そのため、映画館の「サウンド・スクリーン」と同様に、スピーカーを後ろにおけば、映像から音が出ているような臨場感が楽しめる。
また、上記の画像のように、映像とそうでない部分の境目がクッキリしている「ブラックマスクスクリーン」がおすすめだ。上部の黒色の部分が光を吸収し、映像が引き締まり見やすくなる。ホームシアターのスクリーンの場合ほとんどがこの「ブラックマスクスクリーン」だ。逆に黒い部分がない「マスクフリースクリーン」は、ビジネスユースが良いだろう。
スクリーンのメリット
- 液晶ディスプレイと比べて安価
- 影響ディスプレイと比べてコンパクト
- スクリーンの後ろにスピーカーが置けるため映像から音が出る臨場感がある
スクリーンのデメリット
- 液晶テレビと比べて高精細でない
- 設置場所に困る場合がある
必要アイテム2:プレーヤー
スクリーンも、ホームシアターセットとは別途購入が必要。プレーヤーは、「DVDプレーヤー」と「ブルーレイプレーヤー」が候補としてある。DVDとブルーレイの違いでいうと、レーザー光の波長の違いによる保存データの容量(緻密さ)の違いが大きくある。
また、同時録画をしたい場合はチューナーの数が多い機種を選ぼう。多くのブルーレイレコーダーが同時録画可能ではあるが、DVDプレーヤーでは無いものもあるので注意が必要だ。
また、DVDディスクやブルーレイディスクを頻繁に作成する場合は、書き込み速度も購入のポイントとなる。速ければそれだけ高価になるので、使用頻度によって決めよう。書き込み速度は「4倍速」「8倍速」などと表し、1倍速=36Mbpsとなっている。ブルーレイディスクは25GBで、1倍速だと約90分で書き込みできる。4倍速なら1/4となる。
プレーヤーについては下記のどれかがあれば良いが、一般的な2つを選択肢として紹介する。
- ブルーレイレコーダー
- ブルーレイプレーヤー(PS3、PS4など)
- DVDレコーダー
- DVDプレーヤー
- HDDレコーダー
- デジタルチューナー
選択肢1:DVDプレーヤー
ホームシアターを作り上げる上で、もちろん家にあるDVDプレーヤーを使用しても良い。とりあえず安く設備を整えたい場合は、これでも十分だろう。DVDプレーヤーにプラスして、ホームシアターセットを購入すれば、アンプやスピーカーなど一挙に揃えることができる。
DVDプレーヤーのメリット
- 家にある場合が多く、価格帯も比較的安価
- 設置や操作や設定が容易な場合が多い
DVDプレーヤーのデメリット
- ブルーレイと比べると画質で劣る
- DVDはディスク書き込み容量は少ない
選択肢2:ブルーレイプレーヤー
ブルーレイプレーヤーはブルーレイだけでなく、CDやDVDの再生もでき、BD再生となると、高画質で再生できる。価格は、1万円以内でも十分揃う。一点注意点を挙げるなら、3D映像を見たい場合、再生ができない旧機種に注意ということだ。
ブルーレイプレーヤーのメリット
- BDディスクに加えCDやDVDも再生できる
- 3D映像が再生できる(旧型だと未対応のものもある)
- ブルーレイディスクは、DVDの約5倍の容量を書き込める
ブルーレイプレーヤーのデメリット
- 新規に買うとなると高い
必要アイテム3:AVアンプ
アンプはホームシアターセットに入っているが、セットではなく別個購入して揃えても良い。
アンプとは音を増幅する機器のことで、ここで言うAVアンプとは、プレーヤー出力される音をスピーカーから出すために増幅させる機能を持つ。価格帯は1万円以下~数万円と幅が広い。
AVアンプの最大の役割は、映画の臨場感を出すことだ。低音を強調したり、前方から後ろに音が移動するドルビーサラウンド機能で迫力を出したりできる。
また、映画鑑賞にはかかせない高音質を実現するための「DTS方式」という機能もある。なんとスピーカーも7.1ch(スピーカー8台使用)も可能で、5.1ch(スピーカー6台使用)を超える臨場感を味わえる。7.1ch対応アンプは3万円台~程度だ。
必要アイテム4:スピーカー
5.1chや7.1chなど、聞いたことが無い人もいるだろう。これは、チャンネル数を表しており、例えば5.1chであれば5+1台スピーカーが必要で、7.1chであれば、7+1台スピーカーが必要というわけだ。チャンネルが多いほど、より臨場感あるサウンドとなる。
気軽に始めたいなら、3.1chにチャレンジ
一般的にホームシアターのサラウンドシステムというと「5.1ch」を選ぶ人が多い。しかし、まず安価にホームシアターを作り上げたいという人であれば、3.1chにしてみよう。
- TVの横に小型スピーカーを2台
- 真ん中にセンタースピーカー
- 低音を厚くして臨場感を出すために、小型のサブウーファー
低音用のサブウーファーは低音しか出さないため「0.1」カウントとなり、合計で3.1chとなる。これでも十分楽しめる。
少し凝りたいなら3.1ch+リアスピーカー2台
3.1chよりも凝りたい人や、グレードアップしたい人は、リアスピーカー付け加えると良い。リアスピーカーは後ろに置くスピーカーのことだが、ふつうのステレオスピーカーを用いても構わない。
また、5.1ch~7.1chは、パッケージコンテンツにおけるサウンドデザインをする際に、リアスピーカー低音を割り振らない場合が多く、リアスピーカーには低音再生能力がほとんど要求されない。そのため、小型でも問題ない。フロントスピーカーの性能に合わせて音色にクセが無いモデルが望ましい。さらに本格的にしたい方は、リアセンターを追加すると完璧だろう。
騒音問題が気になるなら、5.1chサラウンドヘッドホンで
ホームシアターは、大掛かりなスピーカーと大音量で楽しみたいという方が多いと思うが、近隣への騒音問題への配慮も大切だ。そんな方におすすめなのが、5.1chが楽しめるサラウンドヘッドホンだ。音質や迫力は十分楽しめるので、検討材料に入れてみてはいかがだろうか。
必要アイテム5:プロジェクター
プロジェクタは、これまで紹介してきた必要アイテムの中でも高価な部類だが、近年高性能化と並行して低価格化が進んでいる。1~2万円台から購入できる。ホームシアター用であれば、4Kや3D対応モデルが人気だ。
ホームシアター用は、暗い部屋での視聴が前提なので、輝度は低めに設計されている。一方、コントラスト比が高く、画質にこだわった製品が多い。インターフェースの面では、「コンポジット端子」「HDMI端子」搭載モデルが多い。
解像度 | 総画素数 |
---|---|
VGA | 640×480 |
SVGA | 800×600 |
XGA | 1024×768 |
SXGA | 1280×1024 |
WXGA | 1440×900 |
UXGA | 1600×1200 |
WUXGA | 1920×1200 |
QXGA | 2048×1536 |
4K | 3840×2160 |
ホームシアターで映像を快適に見るには?
部屋は暗くしましょう
高画質で鑑賞するには、部屋を暗くする必要がある。真っ暗であればあるほど、綺麗に映像が映る。明るい部屋では、せっかく高画質にしても綺麗に映らない。
ブルーレイを楽しむなら7.1ch以上のサラウンドシステムで
ブルーレイディスクは、DVDとは違い、7.1chに対応している。真後ろにスピーカーを置くことで、「サラウンドシステム」と呼ぶに相応しく、周りを取り囲むような迫力を楽しむことが出来る。また、スピーカーの数が多くなるほど、前方から後方への音のスムーズな流れを楽しめる。
音量とスピーカー同士の距離、スクリーンとの距離を正しく測りましょう
AVアンプを設置したら、各スピーカーの「音量」と「距離」をきちんと測り、設定しよう。最新機種だと、「自動音場調節機能」がついているものも多く、慣れていなければそちらに頼っても良い。
また、映像を見る時のスクリーンやディスプレイとの距離は、画面サイズの2~3倍が適な距離だ。視聴疲れを起こさないためにも、きちんと守っていただきたい。
ネットワーク再生なら、ネット動画も楽々鑑賞
ネットワーク再生とは、無線が内蔵してあるホームシアターシステムのことで、ネットワークに接続すればケーブルなしでインターネットサイトの動画を大画面で楽しめる。
Macをお使いの方はAirPlayも活用しよう
AirPlayとは、iTunes/iPhone/iPod touch/iPadで再生中の動画を、自宅のネットワークを経由し、同じLAN上にあるAirPlayの対応デバイスに送ることで、他の機器でストリーミング再生できる機能だ。
部屋に適したスクリーンを取り付けよう
スクリーンの取り付け方や取り付け位置によって快適さも変わる。以下の方法があるので、部屋の制限(梁の有無等)によって、取り付け方法を選んで欲しい。
- 天井付け:一般的な取り付け方
- 天井埋め込み:天井にスクリーンが隠れるため部屋の景観を乱さない
- 垂れ壁つけ:気軽にスッキリと収納できる
- 壁付け:吹き抜けの場合や壁にスペースがある場合
- 床置き:床に接して天井に固定しないので、移動が可能
- クイックポール:天井を傷つけない
また、スクリーンをどれだけ垂らせばよいかだが、センタースピーカーを遮らずに見やすい高さにもってくるためには、スクリーン上下の長さを1.8m程度設ける必要がある。