離乳食やスムージーなどが得意なハンドブレンダーと、メレンゲ立てが得意なハンドミキサー。今回は、製品選びの際に実際に悩んだ点やブラウンやパナソニック等各社の比較ポイント、購入後の使用感についてレビューしたいと思います。
目次
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ハンドミキサーとハンドブレンダーの違い
この記事を見てくださっている方は、
「スムージーを作りたい」
「ポタージュを作りたい」
「離乳食を作りたい」
「メレンゲを立てたい」
「生クリームを立てたい」
と考えている方が多いだろう。
まず始めに、ハンドミキサーの違いとハンドブレンダーの違いを比較し、どちらを選択するのが賢いのかを見ていこう。
ハンドミキサーとハンドブレンダー比較表
まず、下記の比較表を見て欲しい。
比較点 | ハンドミキサー | ハンドブレンダー |
---|---|---|
単体価格 | ¥1500~(泡立てのみ) | ¥3000~(撹拌/粉砕のみ) ¥6000~(多機能タイプ) |
アタッチメント | なし=汎用性低 | あり=汎用性高 |
おすすめな人 | 泡立て用途のみの人 | 泡立て/きざむ/潰す/混ぜる など1台で済ませたい人 |
ハンドミキサーは「泡立て/撹拌」しかできない
上記表の通り、ハンドミキサーは用途が限られる。
「メレンゲがつくりたい」というような明確な目的があり、それだけで良いひとには、安価なのでおすすめ。
ハンドブレンダーで生クリームはつくれる?
「ハンドミキサーは泡立て専用だから、ハンドブレンダーよりも泡立て能力が高い!」と思いがちだが、実はそうでもない。
ハンドブレンダーのモーターはかなり強力で、泡立てすぎに注意なくらいのパワーだ。泡立て時間も3~4分と、ハンドミキサーと変わりない。
ハンドブレンダーで玉ねぎのすりおろしはできる?
料理をするにあたり、意外とすりおろしは面倒なもの。実はハンドブレンダーには、オプションとして「おろしカッター」がある機種も。
対応機種としては、
・タイガーのスマートブレンダー
・クイジナートのスマートスティックハンドブレンダー
・デロンギのトライブレードハンドブレンダー
などがある。
正直、おすすめなのは「多機能タイプ」のハンドブレンダー
▲2台あると、結構場所を取る..
実体験から言うと、ハンドブレンダーとハンドミキサーは、両方あると邪魔だ。
実体験からも「最初から多機能タイプのハンドブレンダーを買っておけば、1台で済んだのに…」と思わざるを得ない。
ハンドブレンダーの特徴は、その「拡張性」だ。アタッチメントを付け替えるだけで、様々な調理器具に早変わりする。詳しくは後述したい。
皆が迷う。ブラウン/パナソニックのハンドブレンダーを比較
「ハンドブレンダーを買おう!」と思い立った人が必ず直面するのは、ブラウンにするかパナソニックにするか問題。
他の評価が良いブランドも織り交ぜながら、主要なモデルを比較してみる。
比較点 | ブラウン | パナソニック | クイジナート | アイリスオーヤマ |
---|---|---|---|---|
現在の価格 | ◯/¥7,120 | ◯/¥7,000 | ◯/¥6,536 | ◎/¥4,980 |
ブレンダー/ チョッパー回転数 |
14,000回/ 12,100回 |
非公表/ 非公表 |
10,000回 /1,600回 |
非公表 /非公表 |
泡立て器回転数 | 980回 | 非公表 | 800回 | 非公表 |
回転数に関しては、1分あたりの数値で、多ければ多いほど、パワーがあるということにある。
非公表のメーカーも多いが、チョッパーのアタッチメントに変えても回転数が衰えないブラウンはやはりすごい。そもそも回転数を公開している時点で信頼がおける。
アタッチメント付属タイプのおすすめハンドブレンダー
おすすめは品質No.1のブラウン(Braun)
「持つ喜び、使う楽しみ。」というコンセプトを掲げた、イタリアの家電ブランドDeLonghi。ヒーターやコーヒーメーカーで有名で、品質が高いことでファンも多い。
品質の評価だけでなく、お手入れがしやすいのも嬉しい。
本体(モーター部)・チョッパー接続部・泡立て器接続部以外は、食器洗い機で丸洗いできるのでメンテナンスも簡単。入れ物に水を張り、ブレードを回すだけで綺麗に汚れが取れる。
コスパで選ぶなら、アイリスオーヤマ
アイリスオーヤマは、寝具のイメージが強いと思うが、家電業界だと安くて品質の良い製品を提供していている優良企業だ。
ハンドブレンダーに関しても、総合口コミ評価も高い。
重箱の隅を突くような口コミをしている人も居るが、この価格でブレンダーとしての機能をきちんと果たしているこの製品は、コストパフォマンスが高い製品と言えよう。
総評。品質のブラウンか価格のアイリスオーヤマかで選ぼう
アタッチメントタイプのハンドブレンダー選びを総評すると、品質のブラウンと価格のアイリスオーヤマの2択だろう。クイジナートも悪くないが、500円ほどの差しかないなら、ブラウンで良いのではないかと思う。
他の2製品が気になる方は以下からamazon商品詳細へどうぞ
>>Cuisinart スマートスティックハンドブレンダー CSB-77シリーズ [ブラック] CSB-77J2BS
>>パナソニック ハンドブレンダー ブラック MX-S300-K
氷まで砕きたい人はブラウンの上位機種を
一般的なハンドブレンダーだと、氷が粉砕できない。しかし、ブラウンの上位機種ならフードプロセッサーのような「砕く」機能がついたものもある。
大量のみじん切りをするときにも、こちらの機種がおすすめだ。
【補足】付属タイプについて
チョッパーアタッチメント/泡立て器アタッチメント付属タイプとは、
- ブレンダー:つぶす・混ぜる担当。スムージーやスープなど幅広く使える
- チョッパー:きざむ担当。肉のミンチやみじん切りができる
- 泡立て器:泡立てる担当。卵白の泡立てなどができる
以上の3つの機能が使えるアタッチメントが付いたタイプ。
料理などに多く活用したい方にはおすすめのセットだ。ブレンダー単品でも販売しているが、それだけで3~5000円はするので、セットタイプがお買い得。
単体タイプのおすすめハンドブレンダー
単体タイプのハンドブレンダーもブラウンがおすすめ
単体のブランダーのみで良いという人は、安心のDeLonghi社から購入するのをおすすめする。ブラウンの主要3機種は、主にスピード調節の方式で価格が分かれている。
握る感覚でスピードを調節できるブラウンMQ700
上位機種のMQ700ともなると、驚くことにハンドブレンダーのボタン握る感覚で強弱を付けられる。これにより、食材に合わせてスピードを自由に変えられるのが売りだ。
離乳食での食材の裏ごし、野菜や果物のジュース、ポタージュなど作る料理に合わせてストレス無くスピードを変えられるのが嬉しい。
シンプルな機能で満足の価格。MQ100
スピード調節はできないが、ブラウンの高品質のハンドブレンダーが単体で手に入るこの製品。
コストパフォマンスが高く、口コミでの評価もかなり高い。最低限の機能で良いのであれば、この製品で十分満足できるだろう。
MQ500は故障報告が多いためおすすめしない
- 一ヶ月もしないうちに壊れた
- 軸受けのプラスチック部品が割れた
などの報告があるため、今回はご紹介しない。
ブラウン主要3機種比較まとめ
比較点 | MQ100 | MQ500 | MQ700 |
---|---|---|---|
現在価格 | ¥3,218 | ¥4,507 | ¥6,961 |
消費電力 | 300W | 350W | 400W |
スピード調整 | 1段階 | 2段階 | 握る感覚で調節できる |
他のブランドの単体ハンドブレンダー
パナソニック ハンドブレンダー ホワイト MX-S100-W
ブラウンの2段階調節機能がついたハンドブレンダーは、故障が多いと前述した。それに変わる製品でおすすめしたいのが、パナソニック。低速回転と高速回転が切り替えできる。
実際に自由研究社ではこちらを購入して、2年間程使用しているが、問題なく作動している。刃こぼれ等もなく、非常に快適。
ハンドブレンダー使用レポ
自由研究社でハンドブレンダーを購入したのは、「スムージーが飲みたい…でもミキサーを買って場所を取るのもなあ。片付けも面倒そうだし」という怠惰な理由からだ。
ハンドブレンダーは、ミキサー同様のことができるのに加えて、場所を取らず、洗い物も少ないのが、実際に使って分かった最大のメリットだ。
また、ミキサーに移し替えることなく、鍋の野菜をピューレしてスープにできたりと、なんとも楽ちん。
次の章からは、ハンドミキサーをご紹介するが、料理もする方にはアタッチメント付きのハンドブレンダーを強くおすすめしたい。
おすすめハンドミキサーを比較
パワフルさと機能で選ぶ、おすすめハンドミキサー
パナソニック ハンドミキサー ホワイト MK-H4-W
速度の切替が可能なので、お菓子作りの際にもおすすめ。
- 【おすすめ】速度3段切り替え(高速/中速/低速)機能搭載
- 【おすすめ】断トツの高評価!
- ビーターとコードを本体と一緒にコンパクトに収納できる
貝印 ターボ ボール付 ハンドミキサー DL-2392
【おすすめ】5段階スピード調節ターボ機能とパワーアップボタンの採用で10段階のスピード調節が可能
ビーターが2組(2本×2組)付いているおり、付属のボールが泡立てをサポートしてくれる。
TESCOM MetalLine ハンドミキサー THM1100
【おすすめ】とにかくおしゃれでパワフル/ピード5段階切替/立てて置けるスタンド形状
安さで選ぶ、おすすめハンドミキサー
ドリテック ハンドミキサー スピード5段階切替 / 電源コード、ビーターが収納できるケース付き ホワイト HM-703WT
- スピード5段階切替
- ワンタッチでビーターを簡単に取り外しできる
パール金属 ハンドミキサー 泡立て器 プラビーター付 グッドアーティ D-5343
- 適度な泡立て、撹拌を可能にした5段階調節機能
- スイッチ部を押し込むと、簡単にビーターも外せるワンタッチ構造
ジューサー/ミキサー/ブレンダー/フードプロセッサーの比較
比較 | ミキサー | ジューサー | 低速ジューサー | ハンドブレンダー | フードプロセッサー |
---|---|---|---|---|---|
方式 | 切削/混ぜ | 絞る =高速切削 |
絞る =低速圧縮 |
切削/混ぜ | 切削(粗) |
調理 | ジュース スムージー スープ かき氷 |
ジュース (100%) 豆乳 |
ジュース (100%) 豆乳 |
ジュース スムージー スープ ソース 離乳食 |
玉ねぎみじん切り 肉のミンチ |
ミキサーは液体+固形物の切削と混ぜが得意
ミキサーは「切削性」や「耐久性」に優れたブレードを使用している。
液体と共に細かく切削するのが得意で、スムージーやスープに使用することが多い。なめらか口当たりに粉砕できる。
また、固形物にも範囲を広げた、ミルミキサータイプもある。
フードプロセッサーは、固形物の粉砕が得意
フードプロセッサーは、固形物を粗く粉砕するのに優れている。
付属のカッターの種類で、大根おろしや、肉をこねる作業、きゅうりのスライスや千切りなども可能。下ごしらえの時短アイテムとしてすぐれている。
ジューサーと低速ジューサーは、粉砕せず「絞る」
ジューサーは、繊維質かつ固い食材が得意なのに対し、スロージューサーは水分が多くやわらかい食材が得意。ミキサーとの違いは、切削するか絞るかということだ。
低速ジューサーにいたっては刃が樹脂製のスクリューとなっており、1分間に50回転前後と、遅い。そのため熱摩擦がなく、酵素やビタミンの破壊を抑えられる。
ハンドブレンダーに関して寄せられた質問
読者様からの質問があったので掲載。
質問:ハンドブレンダーで生クリームは立てられる?
長らくハンドミキサーでシフォンケーキなどの卵泡立て・生クリーム泡立てをしてきましたが、モーターが経年劣化してきたようです。ブレンダ―で、容器ボウルで同様の泡立てが楽にできるものでしょうか?
パワーが強すぎるとかボウルだと飛び散るとかいろいろ意見があるようですが、御社サイトでも見るように、両方揃えるのは邪魔だと思っています。もちろん、ブレンダ―でスムージーなども作りたいと思っています。ご回答よろしくお願いします。
回答:定格時間、使用方法による
ボウルではなく付属の深みのある容器を使用し、生クリームをしっかり冷やして行えば泡立て可能な機種が多いです。ブレンダーの定格時間(連続使用時間)と、泡立てにかかる時間、使用頻度を考慮して選んでみると良さそうです。
ただ、本格的にお菓子作りをするなら、泡立てに特化したハンドミキサーがおすすめです。