鉄製のフライパンは、くっつくしお手入れが面倒…と思われがち。しかしメンテナンスはいたって簡単。一手間を惜しまなければ、テフロン並にくっつかないフライパンになります。今回はお手入れ方法やおすすめの製品をご紹介します。
鉄のフライパンは、長年使い込みたい一生モノ
鉄のフライパンは、メンテナンスは少し手間だが「使い込めば使い込むほど、使い勝手が良く、くっつきにくくなる」という特徴がある。
鉄は使うほど黒錆び(Fe3O4)が起きる。そのため、強火や空焚きをしてもくっつかなくなり、どんな調理も幅広くこなしてくれる。また、鉄分を摂取できるというメリットも。
鉄のフライパンは基本的にIH対応
今ではアパートやマンションを始めとして、ビルトインガスコンロではなく、IHクッキングヒーターを使っている家庭も多いかと思う。
基本的に鉄のフライパンであれば、IH対応のものがほとんど。しかし、電磁調理器の性質上、接地面が広くないと熱が伝導しないので、中華鍋タイプは調理ができない。
IH対応!鉄/南部鉄器のおすすめフライパン
人気ランキング1位:リバーライト極ROOTS
リバーライト フライパン 26cm 極ROOTS
16cm~26cmまで2cm刻みで6サイズ展開。ある程度深みのあるフォルムで料理を選ばない。
- サイズ:直径26×全長45.7×高さ10.7cm
- IH対応
人気ランキング2位:岩鋳
フライパン24 24012
断トツの高評価!シンプルなデザインと確かな品質が売りのフライパン。餃子などの焼料理や肉料理などカリカリに仕上がる。
- 18cmや22cmの商品展開も
- サイズ: 幅41x奥行26x高10cm
- IH対応
人気ランキング3位:山田工業所
山田工業所 鉄 打出片手中華鍋(板厚1.2mm) 30cm
実際にプロが使用している打ち出し製法の有名な中華鍋。鍋肌を食材が滑る感覚が大人気。
- サイズ:300xH90mm
人気ランキング4位:デバイヤー
デバイヤー 鉄 フライパン 26cm ミネラルビー エレメント 本格シェフ使用 5610.26
12cm~28cmのサイズ展開とミニフライパン/グリルフライパンがあり、フラットでシンプルなデザインがおしゃれ。
樹脂加工のフライパンと比較して使い心地に驚く人も多数。焼き料理、炒め料理、揚げ物など幅広く使える。熱持ちも良く、分厚い肉もOK。
人気ランキング5位:匠
匠 鉄製(マグマプレート)フライパン 26cm 日本製 MGFR26
厚みがある炒め鍋タイプや、20cm/24cmタイプがある。シリコン塗装済みで初回のならし不要で使える。
- サイズ:径26.4×全長46.7×手高9.6
- IH対応
鉄製フライパンのお手入れ方法
お手入れの4つのポイント
- 調理前には「油返し」をしよう
- 汚れは洗剤ではなく、お湯で流そう
- 調理後は弱火で水分を飛ばそう
- 調理後には「油ならし」をしよう
使い始めは「空焼き」を
また、本当に一番始めに使うときは、研磨剤が使われていないスポンジで綺麗に洗い、「空焼き」をする。そして、青っぽい玉虫色になるまで持ち手から順番に焼いていく。なかなか言葉で説明するのは難しいので、動画をみていただきたい。
なお、最近の火力自動調節機能付きのビルトインガスコンロでは空焼きが度々中断されてしまうので、カセットコンロを使うと便利だ。
IHクッキングヒーターしか使えない方は空焼き不要の加工がされた製品を選ぶのも良いだろう。
鉄フライパン、使い始め最初の1ヶ月は「油返し」を
「油返し」というのは、使い始めてから1ヶ月の間行うことが推奨されている、油膜を作るための工程。ガス火の場合は、1~2分程加熱し、0.5カップ程度の油をいれて、弱火で3分程度加熱しなじませる。終了後はオイルポットに油を戻し、調理を始める。
油慣らし(焼き込み/焼き入れ)とは?
「油ならし」というのは、調理後に再度油を慣らすことでフライパンに膜を張り、食材を焦げ付きにくくする工程。基本的に「油返し」と同じ工程。最後に油をキッチンペーパーで拭き取って終了。
※IH調理器(電磁調理器)の場合
予熱はせず油を入れ、火力を弱から中に上げていき2分程度加熱。
鉄製フライパンの焦げの落とし方
焦げ付いた場合は、こそぎ取ろうとせずにお湯で煮立ててふやかせよう。タワシやササラなどで汚れを落としたあと、油慣らしをしよう。
頑固な焦げ付きや錆などが発生した場合は、クレンザーなどの磨き洗剤でまず汚れや錆をこそげとる。その後サンドペーパーで内側を磨き、油慣らしを行う。
フライパンの素材比較表
鉄のフライパン以外の素材を検討している方は、下記記事が参考になる。
フライパンには、金属製やセラミック製など、主に6種類の素材がある。下記は、比較項目に応じて、★1(悪い)~★5(良い)までで評価したものだ。
比較 | 鉄 | アルミ | 銅 | ステンレス | チタン | セラミック |
---|---|---|---|---|---|---|
価格 | ¥1500~ | ¥2000~ | ¥6000~ | ¥2500~ | ¥3500~ | ¥2500~ |
メンテ | ★3 | ★3 | ★3 | ★5 | ★4 | ★5 |
使い心地 | ★5 | ★1 | ★5 | ★3 | ★2 | ★4 |
熱伝導 | ★3 | ★4 | ★5 | ★2 | ★1 | ★1 |
軽さ | ★2 | ★4 | ★1 | ★2 | ★5 | ★3 |
防錆性 | ★2 | ★3 | ★2 | ★5 | ★5 | ★5 |
総合評価 | ★4 | ★3 | ★4 | ★4 | ★3 | ★4 |
まとめ
いかがだったでしょうか
フライパンは素材に寄って一長一短ある。鉄のフライパンは、ずぼらな人には向かないが、一手間を惜しまない人にとっては、かなり使用感が良いフライパン。
自由研究社的には、鉄のフライパンとアルミやセラミックを料理ごとに使い分けるのをおすすめしたい。