フレンチプレスはドリップよりも簡単に抽出でき、本格的な味を楽しめることで人気。最近はエアプレスコーヒーも人気。今回はフレンチプレスの入れ方やドリップとの違い、おすすめフレンチプレスをご紹介します。
目次
フレンチプレスはドリップと何が違う?
フレンチプレス(コーヒープレス)の特徴
フレンチプレスとは、買ってきたコーヒーの粉や、コーヒーミルで挽いた粉を入れてお湯を注ぎ、プレスするだけで簡単にコーヒーが抽出できる方法だ。
- 抽出が簡単
- 誰が作っても味のブレが少ない
- 豆本来の味を楽しめる
以上の特徴により、幅広く使用されている方式となっている。コーヒーメーカー同様にブレのない味が楽しめるため、初心者にも人気。
フレンチプレスとドリップとの違い
コーヒー好きであれば、ペーパーフィルターを使用したハンドドリップや布製フィルターを使用したネルドリップ方式でコーヒーを淹れている方も多いだろう。
フレンチプレスとドリップの違いを表にまとめた。
比較点 | フレンチプレス | ドリップ |
---|---|---|
フィルターの有無 | 不必要 | 必要 |
手軽さ | かなり手軽 | 蒸らし・ドリップの手間有り |
豆の鮮度の影響 | 影響を受けやすい | 影響の程度は普通 |
かかる時間 | 3~4分 | 5~6分 |
味 | 豆本来 | 油脂少なめ/すっきり |
味の持続 | 微粉が残り持続 | 特に持続感はなし |
フレンチプレスのメリット・デメリット
フレンチプレスの特徴は、豆の良いところも悪いところ全て強調した味になるという点だ。
金属製フィルターを使用し、ダイレクトにコーヒー液を抽出するため、その豆がもつ風味や香り、苦味、油脂(コーヒーオイル)のコクがしっかりと表れる。
コクのあるコーヒーが好きで、豆本来の味わいを楽しみたいという人にとっては、フィルターなしで手軽に楽しめるのでおすすめの方式となる。
欠点を挙げるなら、豆本来の味を楽しめるが、鮮度が低い豆を使用した場合、影響を受けやすいという点だ。
記事の最後に豆の保存についてもご紹介しているのでご参考いただきたい。
おすすめのフレンチプレス/コーヒープレス
フレンチプレスメーカーはボダムとハリオの2社が人気。品質も安定しているので、悩んだらこの2メーカーにすれば無難だ。
デザインと機能性の両立。人気No.1は、BODUM(ボダム)
BODUM ボダム CHAMBORD フレンチプレスコーヒーメーカー 0.5L 1924-16J
フレンチプレスの原型となった、ボダムを象徴する製品がこのCHAMBORD。
耐熱ガラスと金属フレームのデザインはその当時のままに、黒いハンドルは握りやすさと、クラシックさを演出する。
コーヒー豆オイルの甘さがしっかり出るのも特徴。使用後は油が酸化しないうちに洗浄しよう。0.35L/0.5L/1.0Lの展開。
BODUM ボダム EILEEN フレンチプレスコーヒーメーカー 1.0L 11195-16
ボダムの中でもデザイン性で突出しているのが、EILEENシリーズ。
主にフランスで活躍したアイルランド人女性家具・インテリア・プロダクトデザイナー、アイリーン・グレイから名付けられている。
BODUM ボダム BISTRO NOUVEAU フレンチプレスコーヒーメーカー 1.0L 1578-01
ボダムは比較的個性的で派手なデザインが多いが、その中でもシンプルでコンパクトなのがBISTRO NOUVEAU。
ウッド超からモノトーン基調の部屋など、どんなインテリアにも自然に馴染む。濃い目に出してカフェオレにするのも良い。
BODUM ボダム BODUM COLUMBIA フレンチプレスコーヒーメーカー ダブルウォール 0.5L 11055-16
ボダムの代名詞ともなっている、COLUMBIA。雫をイメージした唯一無二のフォルムと、本体のステンレス二重構造で、熱の放出も防いでくれる。
また、注ぎ口のデザインによりこぼれにくいのと、フィルター部品が少なく洗いやすいのも、嬉しい。一生モノのアイテムとして側に置いておきたい。
BODUM ボダム KENYA フレンチプレスコーヒーメーカー 0.5L 10683-01J
シンプルでモダンなデザイン、かつ価格も抑えた人気のシリーズ。ボダムの定番商品のひとつだ。
ガラス容器とプラスチックの持ち手・外装部分外すことはできないが、プレス部分は全て分解できるためメンテナンス性も抜群。
シンプルモダンなデザイン。安定のHARIO(ハリオ)
HARIO (ハリオ) ティー プレス ウッド 2人用 THW-2-OV
まず始めに自由研究社コーヒー研究会が所持しているものの1つをご紹介したい。
ボダムにはないウッド調がナチュラルな、ハリオのティープレスだ。紅茶、緑茶、白茶、ウーロン茶などのお茶はもちろん、コーヒーにも使用できる。
とてもシンプルなデザインで木目調も上品。本体が透明な耐熱ガラスなので、コーヒーの粉やお湯の位置も見えやすい。
つまみにはオリーブウッド、シャフト・フィルター一式はステンレス製だ。容器の底までしっかりプレスできる。
そして、次に買い換えるときの候補に上がっているのが、これ。
上記を気に入っていただけたなら、持ち手までウッドの下記を強くおすすめしたい。後々欲しくなること間違い無し。
HARIO (ハリオ) カフェプレス ウッド コーヒー & ティー プレス 2人用 CPSW-2-OV
先程ご紹介したものの、持ち手までウッドのバージョン。口コミでも、そのデザイン性の高さに大満足との意見が多い。
HARIO (ハリオ) ハリオール オーレ コーヒー & ティー フレンチ プレス 2人用 THA-2SV
先程の商品とはうってかわってメタリックでクラシックなデザイン。見かけによらず380gと軽量。好みは分かれるだろうが、こちらも人気商品だ。分解も細かくできる。
HARIO (ハリオ) フレンチプレス ハリオール トレビ コーヒー&ティー 2杯用 THT-2MSV
メタリックなデザインのアクセントとして、フタ部分に天然木があしらわれたデザイン。樹脂部分がなく高級感あり。
フレンチプレスの淹れ方・使い方
1:コーヒー豆の準備/保存
コーヒー豆の準備でポイントとなるのが、「ポイント新鮮な豆を用意する」「豆は中粗挽き~粗挽きで挽く」ということだ。
フレンチプレスは金属フィルターを使用しているため、細挽きにするとフィルターの網目から微粉が出てきて、舌触りが悪くなる。また単純に出過ぎてしまい、えぐ味のあるコーヒーになってしまうので注意。
また、コーヒーの保存は、2~3週間程度で飲みきれる場合には、コーヒーキャニスター(コーヒー豆保存容器)に入れて常温保存、のみきれない場合は冷凍保存するのが良い。
2:お湯を沸かして豆を蒸らす
お湯の適温は95℃~100℃(メーカーによって若干異なる)。沸騰後に1分程置いておくとちょうど良い。次に、フレンチプレスに粉を入れ、お湯を注ぎ、3~4分蒸らす。
フレンチプレスでコーヒーを淹れる際、蒸らしを省く人もいるが、それは間違いだ。きちんと蒸らすことで、その後の抽出具合が変わってくる。
蒸らしの際は、プレスする取っ手の部分を上げた状態で蒸らす。
▲自由研究社コーヒー研究会が所持するハリオのコーヒープレス
3:蓋をゆっくり下げて出来上がり
時間が経ったら、上げていた蓋をゆっくりと下げて出来上がり。ドリップと比べてずっと付きっきりになる必要もなく、時間の無い朝にもおすすめだ。
【おまけ】ベストな持ち運び/ストック方法
朝コーヒーを作って会社に持っていったり、会社で作ったコーヒーを長時間美味しく飲むには、真空電熱タンブラーがおすすめ。
飲みやすい工夫がされていたり、保温性が高い機種も多くある。大きめのコーヒーサーバーで淹れれば、水筒サイズでも気軽に作れる。
アイスコーヒーの場合は、アイスコーヒーメーカーでゆっくり抽出するのが美味しく作るコツだ。夜セットしておけば、朝には美味しいアイスコーヒーができている。そのままタンブラーで持ち歩けば、冷たいまま持ち運べる。
正直、かなりおすすめ。今話題のエアロプレス(エアプレスコーヒー)
エアロプレスとは
フレンチプレスの他に、エアロプレス方式があるのをご存知だろうか。数年前から日本でも流行しており、フレンチプレスよりも更に手軽に抽出できるのが特徴だ。
コンセプトは「アウトドアでも簡単にエスプレッソのような濃いコーヒーをつくる」ことで、お手入れも簡単にできるような工夫がされている。
味の特徴は?
エアロプレスは、急激に圧力をかけることで短時間で抽出できる。
短時間の抽出のためすっきりとした飲み心地で、雑味や苦味も少なく、風味も良くでるという特徴がある。コーヒーを美味しく感じやすい要素を上手く抽出できる。
今でもあまりエアプレスコーヒーを飲める店舗は少ないので、試飲してからという訳にはなかなかいかないが、エスプレッソが好きな人には強くおすすめしたい。
エスプレッソマシンには敵わないが、手間がかかるエスプレッソが気軽に作れるなんて、夢のような話ではないのだろうか。
エアロプレスのおすすめ製品
エアロプレス コーヒーメーカー
コーヒーの保存方法
コーヒーは飲みきれる期間で保存方法が変わる
コーヒーの鮮度を保つには、保存方法を守ることが大切だ。
買ってから2~3週間程度で飲みきれる場合には、コーヒーキャニスターに入れて、常温保存でOK。2~3週間では飲みきれない場合は、密閉できるコーヒーキャニスターに入れて、冷蔵庫保存しよう。
また、1ヶ月以上経っても飲みきれない場合は結露に注意して、冷蔵庫に保存するのが良い。
参考:デザインが秀逸なコーヒーキャニスター(コーヒー豆保存容器)特集
一番は、豆を買ってミル
店頭で豆を挽いてもらうのも良いが、焙煎されたての豆を適切に保存し、自宅でミルするのが一番美味しい。電動ミルなど簡単に粉砕が可能な方法もあるので、是非試してみていただきたい。
まとめ
いかがだっただろうか。
フレンチプレスは、電気ケトルややかんさえあれば、コーヒーポットやコーヒードリッパー無しでも気軽にコーヒーを淹れられるスグレモノ。
エスプレッソ好きの方は、是非最後に紹介したエアロプレスも選択肢に入れていただければと思う。
また、コーヒーを淹れる際は、豆の鮮度とお湯の温度を守って、美味しく抽出していただきたい。95℃程度での抽出が無難だが、ミディアムロースト/ハイロースト、かつスペシャリティコーヒーの場合は100℃でも構わない。