薄型テレビは液晶だけでなく有機ELも普及しつつあり、中でも高解像度の4Kテレビも人気を集めています。また多機能化も進んでいるためどれを選べばよいか迷いがち。そこでおすすめのメーカーや選び方、5万円以下で手に入るおすすめの製品をご紹介していきますのでテレビ選びの参考にしてみてください。
薄型テレビの選び方
録画機能と外付けHDD
録画機能が搭載されたテレビがおすすめだ。
大手メーカーのテレビは録画機能を搭載し、外付けHDDへのデータ保存に対応していることが多い。
もし録画機能を条件に加えるなら、接続可能なHDDの容量と、数を確認しよう。
内蔵HDDにしか保存できないテレビは、仮に大容量であってもおすすめしない。
チューナー数
いわゆる裏番組録画が可能かがチューナー数で決まる。
複数のチューナーがあれば、1つのチューナーをリアルタイムの視聴用に使いながら、他のチューナーで同時刻の番組を録画することが可能になる。
3つあれば視聴しながら2番組録画できるので困らないだろう。
テレビの大きさ
テレビ画面の高さの3倍程度を適切な視聴距離と考えて、設置する部屋の広さにあったサイズを選ぼう。
サイズ | 高さ | 距離 |
---|---|---|
32V | 40cm | 1.2m |
40V | 50cm | 1.5m |
46V | 57cm | 1.7m |
52V型 | 65cm | 1.9m |
おすすめの薄型テレビ
SANSUI SDN32-W31
2017年最新の老舗オーディオブランドSANSUIのハイビジョンテレビ。
ミニコンポ特集でも紹介した、和紙製法のスピーカーコーンを採用しており、同クラスのテレビの中では音質はピカイチ。
見た目もお洒落で一人暮らしにはサイズも価格もぴったりな製品だ。
SHARP(シャープ) AQUOS LC-24K40-B
安心の品質のAQUOSの低価格モデル。
リーズナブルながら外付けHDDへの裏録にも対応する。
リモコンやメニューもわかりやすく、どの年代の方にもおすすめ。
Panasonic(パナソニック) VIERA TH-24D325
人気の高いVIERAシリーズのうち、一人暮らしや寝室に最適な24V型テレビ。
外付けHDDへの裏録が可能で、さらにWi-Fiを利用してLAN経由でメディア再生が可能だ(対応機器が必要)
同社は多くのホームシアターシステムも販売しているので周辺機器との親和性も高く、拡張性の観点でもおすすめの製品だ。
SONY(ソニー) BRAVIA KJ-24W450D
液晶テレビの中でも特に人気の高いBRAVIAシリーズの24V型テレビ。
BRAVIAらしい高精細が特徴で、機能面でも外付けHDDへの裏録など基本をカバー。
デザイン性の高さもおすすめの理由で、特にSONY製品を持っている方は統一性も図れてインテリアが締まる。
Hisense HJ24K3120
中国の家電メーカーハイセンスの2017年最新モデル。
24V型とデスク上にも丁度よいサイズなので、一人暮らしでPCモニターを兼ねて使うなどにおすすめ。
ORION NHC-401B
40V型でフルHDとしては格安のテレビ。
山水電気を傘下に収めるドウシシャの商流なので、同じく和紙製法スピーカーを搭載するなど品質は近い。
地デジ1波が視聴できるだけで、他の一切の機能を省いているので非常に低コストになっている。
録画が不要で地デジテレビ、もしくはゲームやPC用モニターとして使えればそれでよいという方におすすめの製品。
SHARP AQUOS LC-32W35-B
NETFLIXなど、ネットサービスの利用にも対応したWi-Fi内蔵のテレビ。
Bluetoothも備えているので「Miracast」などでスマホの画面を投影することもできる。
機能性を求める方にとてもおすすめの製品だ。
有機EL・4Kのおすすめ
LG 55EG9100
驚異の1マイクロ秒という応答速度をもつ有機ELディスプレイ。
最も薄い箇所で0.5cmという超薄型設計なのも有機ELの魅力。
有機ELの中では非常に安いモデルなので、コストを抑えつつ次世代のディスプレイを導入したい方におすすめ。
TOSHIBA REGZA 49G20X
人気のREGZAシリーズの4Kモデルの1つ。
4Kテレビの中では群を抜いて安く、コストパフォーマンスの高さから人気を集めている。
レグザの洗練されたデザインも魅力的だ。
よくある質問
4Kとは?2Kとは?
通常テレビの解像度はフルHD画質なら1920x1080pという様に、描画できる点の数で表される。
これを省略したのが「○K」という表記だ。2K=2,000なので、フルHDならおおよそ2Kという意味で使われる。
おすすめはフルHD以上。最近ではYouTubeの動画もフルHD対応が普通になっている。
略記 | 解像度 |
---|---|
HD | 1280x720p |
2K フルHD |
1920x1080p |
4K | 3840x2160p |
8K | 7680x4320p |
リフレッシュレートとは?
1秒間に何回画面を描き換えることが可能かを示す。パラパラ漫画を1秒間に何回めくれるかといったイメージでよいだろう。
もしもテレビをゲームにも使うのであれば、ゲーム機側のスペックにも依るが、120または144Hzのレートがあるとよい。
V型って?
ディスプレイは32インチと32V型といった2種類の表記がされるが、若干定義が異なる。
前者は、縁に隠れた部分も含めて純粋に液晶のサイズを表している。
対して後者は、縁に隠れた部分は無視し、実際に目に見える範囲の液晶サイズを表している。
なおV型はVisual Sizeの略である。
おすすめのメーカーは?
やはりSONYのBRAVIAか、TOSHIBAのREGZA、次いでSHARPのAQUOSが名実ともに優れておりおすすめ。
品質面でも機能面、サポート面でも国内メーカーだけあって市場ニーズにしっかりと応えている。
もし音質にこだわるならオーディオも手がけているメーカーに絞るのも1つで、SONYやSANSUIを中心に選ぶと良いだろう。
ただし映画などを楽しむには、テレビのスピーカーの音質には限界がある。
別途サウンドバーやサラウンドスピーカーを導入して音質面を補うのもアリだ。
気になる方は次のエントリーも参考にしてみてほしい。
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壁掛けも考えている
壁掛け用のマウントキットの多くが「VESA規格」に対応している。
これはモニターをスタンドやアームに取り付ける際のネジ穴やネジの間隔などを定義した規格だ。
製品標準のスタンド以外に別の取り付け方法を考えている場合には必ずテレビがVESA規格に対応していることを確認しよう。
ケーブルはどれでもいいの?
HDMIなどのデジタルデータ伝送の場合は特に注意して欲しいが、ケーブルによって対応できる伝送容量が異なる。
見た目は同じだがフルHD対応のHDMIケーブルと4K対応のHDMIケーブルそれぞれが存在し、価格も異なる。
また音声伝送に対応しているか、インターネットを使うためのイーサネット伝送に対応しているかなど、伝送できるデータ種別も異なってくる。
家電量販店やECサイトで簡単に手に入るが、スペック表記をよく読んでから手に入れよう。
最後に
液晶パネル技術の進歩と共にテレビの価格は下がり続けており、安価にハイスペックなテレビの入手が容易になった。
その分製品の種類や価格帯も多種多様となり初めて手にする方や、数年ぶりに買い換える方はどれを選ぶべきか迷ってしまいがちだ。
本記事がそうした方々のテレビ選びの参考になれば幸いだ。
PCモニターとして使ったり、別途レコーダーを買わずに録画機能のあるテレビを選ぶなどして、テレビと共にミニマルなライフスタイルを手に入れよう。