カメラ好きであれば一度は憧れるフィルムカメラ。今ではコンパクトフィルムカメラも展開されています。今回はCanon(キヤノン)、ライカ、PENTAX、オリンパス、ミノルタ、ニコンなど名機から初心者にもおすすめ価格帯の人気機種をご紹介。
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フィルムカメラ、35mm・中判どちらを選ぶ?
フィルムカメラは、一般的なカメラと違いフィルムをカメラに入れて、液晶パネルなどで撮影イメージを確認することなく、撮影を行う。
現像を行うときのワクワク感や、フィルム独特の暖かい色合いや仕上がりが人気だ。また、使うフィルムによって全く仕上がりや味が変わってくる楽しさもある。
35mmフィルムカメラとは
35mmフィルムカメラとは、35mmフィルムを使うカメラのことで、一般的に使用されることが多い形だ。仕上がりサイズは横長で、比率もデジカメなどと同じ。
35mmフィルムカメラの特徴
- 一般的で、フィルムの選択肢が多い
- フィルム1本で36枚撮影でき、撮影枚数が比較的多い
- 中判/大判に比べて安価な機種が多い
中判フィルムカメラとは
中判フィルムカメラとは、ブローニーフィルムを入れて撮影するカメラ。
35mmフィルムとは違い縦長~正方形の仕上がりサイズが特徴。ちなみに、大判カメラもあるが、高価かつ入手困難なためここでは紹介しない。
中判フィルムカメラの特徴
- フィルムの選択肢が少ない
- フィルム面が広く綺麗に写る
- 本体価格か高い場合が多い
- フィルム1本で12枚撮影できる
名機はコレだ!おすすめフィルムカメラ
35mmフィルムカメラ~お手頃価格の導入機編~
お手頃価格。Canon EOS-7 ボディ
▼入門機としてオススメ▼
フィルムカメラは中古でも数万円する機種が多い。しかし、EOS-7 ボディはお手頃価格で購入できスペックも良いので、入門機としておすすめしたい機種だ。
Canon AE-1 PROGRAM Black
▼カメラ初心者にも▼
キヤノンのAE-1Pは、プログラムモードという全自動モードを搭載している初心者におすすめの機種。
かなり昔に生産された製品だが、操作性がよく丈夫で、本体も軽いため今でもファンが多い。
Olympus OM-1N ブラック
▼あなたもOMレンズの虜に▼
OMレンズ独特の”あっさりとした雰囲気”がお好みの方におすすめ。本体も軽く、持ち運びも便利。
35mmフィルムカメラ~中-上級機編~
レンズ交換型のマニュアル一眼レフ、NIKON NEW FM2
▼往年の名機はこれ▼
定番中の定番「NIKON NEW FM2」。
中古の販売がメインとなるが、長年に渡り使用しても、機械式シャッター式のため壊れにくい。
未だにファンが多い、往年の名機と言えるだろう。
▼実写イメージ▼
レンズ交換不可のコンパクトカメラ、ナチュラ クラシカ
▼フィルムの雰囲気が最高▼
フィルムカメラの雰囲気が出やすいことで人気の「FUJIFILM NATURA CLASSICA N」。適度に背景がボケて、暗所でもフラッシュなしで使える。
コンパクトかつ本体が軽く、持ち歩きが便利なのも人気の秘密。露出がしっかりしていて、リバーサルフィルムでも使いやすい。
▼実写イメージ▼
一眼レフタイプのニコン FM10 ボディー
▼5万以下で新品が買える▼
マニュアルフォーカス一眼レフタイプのフィルムカメラ。前述のカメラと違い、新品で購入できるのも嬉しい。
ファインダー内に簡単な露出計が表示され、「絞り」「シャッタースピード」「ピント」の3つが別々に直接操作でき、慣れれば操作性はかなり良いと言える。
オートフォーカスの一眼レフカメラタイプなら、Nikon F6
▼文句なしの使い勝手No.1▼
フルオート・フルマニュアルでもストレスなく使える操作性が人気。新品だと25万円以上するが、中古だと7~8万円で購入できる。
1/8000秒の高速シャッタースピードと11点のエリアをフルに活用するAFエリアモード搭載でどんな被写体も捉える。
おすすめ中判カメラ
SEAGULL 4B-1 二眼レフカメラ SEAGULL4B1
▼独特の雰囲気が面白い▼
フィルム周辺部分の歪みが独特な雰囲気を醸し出す、中判カメラ。撮影フォーマットは6×6と6×45がある。
シャッタースピードは1-1/300秒でセルフタイマー付き。
▼実写イメージ▼
フィルムカメラの選び方
カメラのタイプを選ぼう
項目 | マニュアル一眼レフ | コンパクトカメラ | オートフォーカス |
---|---|---|---|
レンズ交換 | できる | できない | 選択可 |
オートフォーカス | できない | できない | できる |
難易度 | 高い | 普通 | 普通 |
せっかくフィルムカメラをかうなら、マニュアル一眼レフをおすすめしたいところ。様々な画角で、一枚ずつピントと露出を決めて撮影するので、難易度は高くなるが、思い通りの撮影ができる。
フィルムの種類を選ぼう
フィルムの種類は以下がある。
- カラーフィルム(カラー写真)
- ネガフィルム(初心者向け)
- ポジフィルム(上級者向け)
- モノクロフィルム(モノクロ/白黒写真)
ネガフィルムとは
ネガフィルムは、被写体の色が補色として記録されるフィルムだ。ネガフィルムの特徴として、ラチチュード(露出の許容範囲)が広く、撮影時の露出不足・露出過剰があっても、補正が可能ということがある。またプリント費用も安いので、初心者向けと言われている。
ポジフィルムとは
一方ポジフィルムは、ラチチュードが狭く、露出の過不足があった際に補正がききにくい。スライド投影用や印刷物に使われることが多い。
フィルムの明るさ(ISO感度)を選ぼう
コンデジやデジイチ、ミラーレス一眼などは、本体の設定でISO感度を選べることは皆さんご存知だろう。しかしフィルムカメラの場合は、使うフィルムによってISO感度が変わる。極端な話、1本のカメラで晴天の屋外と夜景を同時に記録するのは難しいことになる。
暗所での撮影なら、ISO感度が高いものを購入し、なるべく使い切ってしまうのが良さそうだ。
カメラに適したフィルムサイズを選ぼう
- 35mmフィルムカメラ:「135」
- 中判カメラ:「ブローニー」
以上を押さえれば問題ない。他には今はなきAPSカメラ用「IX240」もある。
フィルムの価格と現像代を確認
前述の通り、35mmカメラと中判カメラを比較すると、本体もフィルムも現像代もプリント代も中判カメラの方が高い。カメラに応じてランニングコストが変わるので、注意して選びたい。また、写真をデジタル化(データ化)するには別途コストが必要。
デジタルカメラとフィルムカメラの違いって?
画像の記録方法
- デジタルカメラ:撮像素子(イメージセンサー)によりレンズに入る光を電気信号に変換する
- フィルムカメラ:化学変化により画像をフィルムに記録し、薬品処理で現像する
デジタルだと液晶パネルなどで事前に撮影イメージを確認できますが、フィルムカメラではそうはいかない。取り直しができない不便さもあるが、それがまた醍醐味でもある。
ランニングコスト
フィルムカメラは、本体が安い分、撮れば撮るほどフィルム代と現像代がかかる。最初のうちは、思い通りに撮影ができず、フィルムが無駄になることもあるだろう。一方デジタルカメラは、初心者でも沢山とって技術を磨ける。また、SDカードなどやパソコンなどにいくらでもデータを保存して置けるのも、大きなメリットだろう。
まとめ
いかがだっただろうか。フィルムカメラは、デジカメに慣れた人からするとかなり不便に思えるだろう。しかし未だ人気を維持できているのは、フィルム独特の良さがあるからだ。実際に手にとって実感してみていただきたい。