毎日ハンドドリップしている人には、かなりの時短をもたらすコーヒーメーカー。豆を入れて、全自動で抽出までしてくれるミル付きタイプもあります。今回は1から選ぶ人向けに、デロンギやメリタやハリオやマキタ等のおすすめ製品をランキング形式でご紹介。
目次
コーヒーメーカーの選び方
コーヒーメーカーの3タイプ
コーヒーメーカーは、「ドリップ式」「ミル付きの全自動タイプ」「エスプレッソ機能付き全自動タイプ」の3種類がある。
比較点 | ドリップ式 | ミル付全自動 | エスプレッソ機能付 |
---|---|---|---|
価格帯 | ◎/¥3,000~ | ◯/¥9,000~ | △/¥50,000~ |
味の評価 | ◯/普通 | ◎/美味しい | ◎/美味しい |
おすすめ度 | ★★★★☆ | ★★★★★ | ★★★☆☆ |
ドリップ式コーヒーメーカーとは
ドリップ式コーヒーメーカーとは、粉をお湯で蒸らし、ハンドドリップを機械的に自動で行ってくれる形式。
比較的安価で一般的に普及しているタイプだ。アイスコーヒーメーカーとしての機能も兼ねている機種も多い。
ミル付き全自動コーヒーメーカーとは
電動ミル付き全自動コーヒーメーカーとは、生豆からミルし、蒸らしから抽出までを全部自動で行ってくれる形式。
美味しさで選ぶなら断然この形式をおすすめしたい。
全自動エスプレッソマシンとは
全自動エスプレッソマシンにはドリップ機能付きが多いので、併せてご紹介したい。もちろん、ミル~抽出まで全自動で行ってくれる。
少々値段は高いが、エスプレッソやカプチーノを家でも気軽に楽しめるので、予算が合う方にはかなりおすすめの製品だ。
- エスプレッソを家庭で気軽に飲めるのが、エスプレッソマシン。直火や全自動タイプも出てきています。今回は、ネスカフェ、ボンマック、イリー、ビアレッティ等有名メーカーがあるなかで一番人気のデロンギ製品を比較しながらおすすめをご...
おすすめミル付き全自動コーヒーメーカーを比較
仮に10,000円の全自動コーヒーメーカーを購入して、1日2杯で1年間飲んだとしよう。その場合1杯あたり、14円の計算になる。豆代を入れても、かなり安い。
家でカフェレベルのコーヒーを数十円で飲めると思えば、かなりお買い得なのではないだろうか。
全自動コーヒーメーカーランキング1位:パナソニック
パナソニック 全自動タイプ ブラック NC-A56-K
総合評価★★★★★
本体価格★★★★☆
お手入れ★★★★☆
機能充実★★★★☆
口コミ力★★★★★
本体強度★★★★★
圧倒的な口コミの良さを誇るのが、パナソニックの全自動コーヒーメーカー。
カルキを90%以上除去する沸騰浄水機能が売り。メッシュフィルターを付け替えることで、粗挽きや中細挽きに挽き分けも可能。
また、濃さが4段階、酸味が普通と弱めに選べる。
全自動コーヒーメーカーランキング2位:クイジナート
CUISINART クイジナート 全自動コーヒーメーカー(オートマチック)
総合評価★★★★★
本体価格★★★★☆
お手入れ★★★☆☆
機能充実★★★★☆
口コミ力★★★★☆
本体強度★★★☆☆
ほぼ1位のパナソニックと価格が同じで、比較されることが多い機種。どちらも評価が高くベストバイの製品で、どちらにしようか悩む方も多い。比較点をまとめたので、参考にしていただきたい。
【補足】パナソニックとクイジナートの比較
比較点 | パナ | クイジ |
---|---|---|
温度 | 高め | ぬるめ |
掃除 | より簡単 | 簡単 |
挽き傾向 | 中挽き | 粗挽き |
サイズ | 普通 | 大きめ |
味 | 濃い目 | 薄め |
静音性 | 少しうるさめ | 普通 |
最大杯数 | 5杯 | 12杯 |
味の違いとしては、パナソニックは”浅煎りで酸味があるのが好み”の人におすすめで、クイジナートは”濃い目の苦味あるのが好み”の人におすすめ。
全自動コーヒーメーカーランキング3位:シロカ(siroca)
シロカ 全自動コーヒーメーカー ガラスサーバー SC-A111
総合評価★★★☆☆
本体価格★★★★★
お手入れ★★★☆☆
機能充実★★★☆☆
口コミ力★★★☆☆
本体強度★★★☆☆
シンプルな機能ながら、デザインがおしゃれでコンパクトな全自動コーヒーメーカー。金属フィルター搭載で、フィルターレスなのも嬉しい。
全自動コーヒーメーカーランキング4位:象印
象印 全自動コーヒーメーカー ステンレス魔法瓶サーバー1~4杯用 EC-NA40-BA
総合評価★★★☆☆
本体価格★★☆☆☆
お手入れ★★★★★
機能充実★★★★★
口コミ力★★★☆☆
本体強度★★★★☆
コーヒー美味しさを引き出す「マイコン予熱&ダブル加熱 95℃抽出」と象印ならではの「まほうびんタイプのステンレスサーバー」が売りの製品。
また、「自動ミル洗浄&ミル丸洗い」で面倒なお手入れを軽減できたり、カルキ除去をしてくれるのも嬉しい。
機能面では申し分ないが、4人分一度にコーヒーを作ると、不都合が生じるというコメントがいくつかあったので、この評価とした。
全自動コーヒーメーカーランキング5位:アイリスオーヤマ
アイリスオーヤマ 全自動コーヒーメーカー メッシュフィルター付き 1~4杯用 IAC-A600
総合評価★★★☆☆
本体価格★★★★★
お手入れ★★★★☆
機能充実★★☆☆☆
口コミ力★★☆☆☆
本体強度★★★☆☆
機能は一般的だが、メッシュフィルター、水タンクが取り外し可能でお手入れ簡単な全自動コーヒーメーカー。
とにかく安価で人気だが、口コミを見ると「均一に挽けない」「微粉の沈殿がきになる」など、若干使用感に問題があるという意見もある。
【追記】イーバランスは現在取り扱い無し
豆挽きから全自動 最大10杯分までOK ルームカフェエクセレント EB-RM800A
※追記:以前5位としていたこちらの製品だが、現在取扱いがないためランク下げ
基本的な性能に問題はなく、コーヒーもちゃんと飲めるのだが、欠点もある。それは、電源ボタンが無く、保温を切るにはコードを抜くしかないこと。
コードを抜くとタイマー時間も時計もリセットされてしまう。これを億劫に感じない人であれば、購入もアリだろう。
【追記】ROOMMATEは新品の販売無し
イーバランス 全自動コーヒーメーカー 「珈琲マイスター」(10杯分) EB-RM500MA
※追記:以前3位としていたこちらの製品だが、現在新品がないためランク下げ
この製品の口コミに関しては、同メーカーのEB-RMCM4(商品詳細ページ)をご覧いただきたい。
豆挽き5段階・味の濃さを3段階調節ができ、24時間タイマー設定機能もあり。水タンク内に脱着式の活性炭フィルターを搭載しており、カルキ抜きもしてくれる。1位・2位とは少し価格差があるが、機能面でかなり充実している。
おすすめドリップ式コーヒーメーカーを比較
ドリップ式コーヒーメーカーはこんな人におすすめ
- とにかく価格を抑えたい
- インスタントから卒業したい
- 毎回安定した味を楽しみたい
コーヒーメーカーランキング1位:サーモス(THERMOS)
サーモス 真空断熱ポット コーヒーメーカー 630ml ステンレスブラック ECF-700 SBK
総合評価★★★★★
本体価格★★★★☆
お手入れ★★★★☆
機能充実★★★★☆
口コミ力★★★★★
本体強度★★★★☆
真空断熱技術に長けているサーモスならではの特徴を活かした製品。
コーヒーを飲む量が多い人は、抽出後直接ポットコーヒーが入ることで、煮詰まることもなく長時間熱々のコーヒーを楽しめる。もちろん夏はアイスコーヒーも冷たいまま飲める。
抽出が終わり次第電気が自動で切れ、煮詰まりを防げる。
コーヒーメーカーランキング2位:カリタ(Kalita)
Kalita コーヒーメーカー ブラック ET-102
総合評価★★★★★
本体価格★★★★★
お手入れ★★★★☆
機能充実★★★☆☆
口コミ力★★★★★
本体強度★★★★★
老舗コーヒーウェアメーカーKalitaのコーヒーメーカーは、長年に渡っての愛用者が多い。
シンプルで飽きの来ないデザインと機能は、幅広い年代のファンを魅了する。付加機能を重視しないのであれば、これで十分だろう。
コーヒーメーカーランキング3位:タイガー(TIGER)
タイガー コーヒー メーカー 8杯用 真空 ステンレス サーバー カフェブラック ACE-S080KQ Tiger
総合評価★★★★★
本体価格★★★☆☆
お手入れ★★★★★
機能充実★★★★★
口コミ力★★★★★
本体強度★★★★☆
魔法瓶で有名なタイガーの技術が詰まったコーヒーメーカー。値段は少々高くなるが、機能面での充実が凄い。
3種類の蒸らし工程でコーヒーを雑味なく美味しく仕上げる他、マイルド/ストロング/アイスコーヒーの3種類からテイストも選べる。分解清掃出来、メンテナンス性も高い。かゆいところに手が届く、そんな逸品だ。
コーヒーメーカーランキング4位:メリタ(Melitta)
Melitta(メリタ) ALLFI (オルフィ)【2-5杯 浄水フィルター付】 ブラック SKT521B
総合評価★★★★☆
本体価格★★★☆☆
お手入れ★★★★☆
機能充実★★★★★
口コミ力★★★★☆
本体強度★★★★☆
専用浄水フィルターは99%以上カルキを除去できる浄水機能が売りの、メリタのコーヒーメーカー。抽出開始と終了時にアラームが鳴るので、コーヒーを淹れっぱなしにする心配もない。
コーヒーポットの口も手を入れられるサイズで洗浄もしやすい。
コーヒーメーカーランキング5位:象印(ZOJIRUSHI)
象印 コーヒーメーカー 6杯用 EC-AK60-TD
総合評価★★★★☆
本体価格★★★★★
お手入れ★★★★☆
機能充実★★★★★
口コミ力★★★★☆
本体強度★★★★☆
保温機能を重視しない人におすすめなのが、価格もリーズナブルなZOJIRUSHIのコーヒーメーカー。コーヒーに適した~95℃での抽出ができ、カルキ浄水もできる。
コーヒーメーカーランキング6位:ハリオ(HARIO)
ハリオ 珈琲王 コーヒーメーカー V60 透明ブラック EVCM-5TB
ハリオ人気のシリーズV60のコーヒーメーカー。
円錐形のフィルターを使用しているため、味は濃く出る傾向。蒸らしと最適温度にこだわっており、ハンドドリップのような美味しいコーヒーが楽しめる。
コーヒーメーカーランキング番外編:ネスプレッソ/ネスカフェ
ネスプレッソ コーヒーメーカー イニッシア ルビーレッド C40RE
これまでご紹介してきた、一般的なコーヒーメーカーや全自動タイプ以外にも、カプセル式と呼ばれるコーヒーメーカーがある。
カフェポットとよばれる、コーヒーの粉が入ったカプセルをマシンにセットするだけで良く、その手軽さが受けている。
ランニングコストは高めだが、機種によってはエスプレッソや紅茶や緑茶対応の物があったり、コーヒーの種類もいくつも楽しめるのでおすすめ。
ネスレ ネスカフェ ゴールドブレンド バリスタアイ ウッディブラウンNESCAFE HPM9635-WB
2016年10月に発売以来人気のネスカフェ ゴールドブレンド。
デザイン性も高く、スマホアプリとのBluetooth連携で豆や水や泡の量が調節できるのも魅力。
おすすめ全自動エスプレッソマシン
詳細は下記記事を参考にされたいが、おすすめのエントリーモデルを1機種ご紹介しておく。
- エスプレッソを家庭で気軽に飲めるのが、エスプレッソマシン。直火や全自動タイプも出てきています。今回は、ネスカフェ、ボンマック、イリー、ビアレッティ等有名メーカーがあるなかで一番人気のデロンギ製品を比較しながらおすすめをご...
エスプレッソマシンはデロンギ(DeLonghi)一択!
デロンギ 全自動エスプレッソマシン マグニフィカ ESAM03110S
全自動エスプレッソマシンといえばコレ!と言われている人気のエントリーモデル。
価格をかなりリーズナブルに抑えながらも、豆量・抽出量・湯温度といった基本カスタマイズができ、気軽にエスプレッソを楽しみたい人には申し分ない機能と言える。自信を持っておすすめしたい。
コーヒーメーカーのよくある質問
その他のコーヒーマシンは何がある?
その他のコーヒーマシンだと、フレンチプレス(コーヒープレス/エアロプレス)と呼ばれる、コーヒーの粉を入れてお湯を注ぎ、プレスするだけで簡単にコーヒーが抽出できる方法がある。
また、コーヒーポットでコーヒードリッパーにお湯を注ぎ入れ抽出を行う、一般的な方法もある。電動コーヒーミルを併用すれば、簡単に本格的な味わいを生むことができる。
他に、サイフォン式コーヒーメーカーもある。一般的なナピアー式抽出器は、丸いフラスコが縦に2つ連なったような外観。下部をヒーターやアルコールランプで熱し、気圧の変化を利用し抽出する。天秤式、ウィーン式と呼ばれるタイプもある。
ハンドドリップとコーヒーメーカーでのドリップの違いって?
ハンドドリップ(ペーパードリップ/ネルドリップ)とコーヒーメーカーでのドリップの違いは、味の安定性だ。
抽出速度が一定なので、コーヒーメーカーはいつも安定した味のコーヒーが作れる。悪く言えば、好みの味に抽出がしにくいということだ。
少々マニアックになるが、コーヒーメーカーだとドリップ時に発生するカニ泡(蟹泡)と呼ばれるガスが見えず、豆の新鮮さが分からないというデメリットもある。
円錐形と台形のドリッパーは何が違う?
下記表を参考にされたい。
比較点 | 台形型 | 円錐型 |
---|---|---|
流れ方 | 真下に落ちる | 斜めに落ちる |
距離 | 短い | 長い |
酸味 | 少ない | 普通 |
味 | 普通 | 強め |
ドリッパーの形状により、豆を水が通るときの距離が異なる。それにより酸味や味に変化が出てくる。
コーヒー豆の保存を徹底するだけで格段に味が変わる!
全自動コーヒーメーカーでも一般的なタイプでも、コーヒーの保存方法次第で抽出後の美味しさが変わる。
2~3週間程度で飲みきれる場合には、コーヒーキャニスターに入れて常温保存。それ以上の場合は、密閉性の高いキャニスターで冷蔵保存。1ヶ月以上経過しそうな場合は、結露に注意して冷凍保存がオススメ。
まとめ
いかがだっただろうか。自由研究社コーヒー研究会では、コーヒーメーカーでコーヒーを淹れて、真空断熱タンブラーに入れて持ち運ぶことも多い。使用頻度や作る量、味のこだわりなどを考慮して、自分にぴったりのコーヒーメーカーを選ぼう。