コーヒードリッパーは、自分好みの抽出をするのに必須。今回は、コーヒードリッパーの選び方や、KINTO、メリタ、クレバー、ハリオなどおすすめ人気ブランドを比較。おしゃれなコーヒードリッパースタンドもご紹介します。
目次
コーヒードリッパーの選び方、4つのポイント
コーヒードリッパーは一見すると、どれも同じに見えるのではないだろうか。
しかし、材質や形によって、できるコーヒーの味も変わってくるほど、実は奥深いものなのだ。
コーヒードリッパーの選び方のポイントは以下4つ。
- ドリッパーの底の穴の数
- ドリッパーの形(円錐or台形)
- ドリッパーのリブの長さ
- ドリッパーの材質
1~3は、抽出後の味に関わってくる。4の材質は使い勝手と価格を左右する。
だが、そこまで”マニア”じゃない方は、価格とデザインで決めても良いと思う。そのため、これら1~4の選び方は本記事の後半でご紹介しようと思う。
先に選び方を見ておきたい!という方は下記へ。
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おしゃれなおすすめコーヒードリッパー
とにかく美しい。ガラス製おすすめコーヒードリッパー
HARIO (ハリオ) V60 耐熱ガラス 透過 コーヒードリッパー 03 VDG-03B
- サイズ:幅16.5×奥行13.8×高さ11.5cm
- 本体重量:約0.5kg
- 材質:耐熱ガラス、ホルダー・スプーン/ポリプロピレン
HARIO (ハリオ) V60 耐熱ガラス 透過 コーヒードリッパー オリーブウッド 02 VDG-02-OV
- サイズ:幅12×奥行12×高さ9.5cm
- オリーブウッドを使用したナチュラルテイスト
同じく、オリーブウッド使用の下記とシリーズで揃えるのもおすすめ。
デザインと価格のバランスが良い。陶器製おすすめコーヒードリッパー
bonmac ドリッパー ブラック 【1~2杯用】 CD-1B #813002
- サイズ:W120×D100×H65mm
- 本体重量:約290g
- 素材・材質:陶器製
カリタ ウェーブシリーズ 185ロト(有田焼陶器製ドリッパー/2~4人用) #02035
- サイズ:ツバ部直径/約105mm、高さ/約77mm
- 本体重量:約333g
- 素材・材質:陶磁器(有田焼)
カリタ 陶器製コーヒードリッパー 102-ロト(2~4人用) ブラウン #02003
- ブラウン、ホワイト、ブラックの3色展開
- メーカー型番:#02003
- サイズ:高さ約9×幅約14×奥行11.5cm
- 本体重量:約410g
Melitta 陶器フィルター 【2~4杯用】 オフホワイト メジャースプーン付 SF-T 1×2
真空断熱タンブラーに直接ドリッパーをセットして、水筒に入れてオフィスに持ち運ぶ人も。
- メーカー型番:SF-T 1×2
- サイズ:幅140×奥行112×高さ85mm
- 本体重量:348g
- 素材・材質:陶器
高級感と機能美。銅製のおすすめコーヒードリッパー
カリタ 100%銅製 コーヒードリッパー 102-CU
銅製のなんともエレガントなドリッパー。
熱伝導性があるので温度管理が楽で冷めずにドリップできると好評。使用しているうちにエイジングし、独特の趣が出てくる。
HARIO (ハリオ) V60 カパー コーヒードリッパーVDP-02CP
ハリオの大人気シリーズV60にも銅製のドリッパーがある。
デザインが美しく、毎日コーヒーを淹れるのが楽しみになるような一品。繊細なデザインであるにもかかわらず、銅製のため落としても割れないのも嬉しい。
熱伝導率が高い。ステンレス製おすすめコーヒードリッパー
カリタ ウェーブドリッパー185(3~4人用) #05033
シンプルなデザインが美しいドリッパー。
ウェーブデザインを採用しており、ドリッパー壁面との接地面積が少ない。そのため、ネルドリップに近い味が再現できる。
HARIO V60 メタル コーヒードリッパー VDM-02HSV
ハリオの人気シリーズV60のステンレスドリッパー。
台座部分がシリコンゴム製のため容器にキズが付かず、安定性も高い。台座を外して本体を食洗機で洗えるのも嬉しい。
また、サーモスの0.65Lタンブラーに直接乗せてドリップができるという口コミも。是非試してみてはいかがだろうか。
ステンレス製 ペーパーレスコーヒードリッパーダブルメッシュ構造
内側の二重構造メッシュフィルターは畳織りで出来ており、ペーパーより目が細かく、コーヒーの微粒子を通さない。
材質は18-8ステンレス製で、ステンレス特有の臭いもない。PP製ホルダーは熱くなりにくく、外せるので洗浄も簡単。
HARIO ドリッパー カフェオール ペーパーレス CFOD-02B
ペーパー不要でコーヒーアロマをしっかり抽出できるドリッパー。
ブラック、レッドの2色展開で、安価なのも嬉しい。
コールマン パルテノンコーヒードリッパー 170-9370
台形型のステンレスドリッパー。独特のデザインが人気。
安価で割れにくい。おすすめプラスチック製コーヒードリッパー
カリタ プラスチック製コーヒードリッパー 【2~4人用】 102-D #05001
外側がコーヒーカップ側に5ミリほど下に向いており、蒸気が外にもれず、コーヒーの粉がうまく蒸されるような仕組み。
- サイズ:約幅(取手含む)12.3×奥行10.5×高8.6cm
- 本体重量:115g
- 素材・材質:AS(アクリロニトリルスチレン)樹脂
カリタ プラスチック製コーヒードリッパー(2~4人用) 102-KP ブラック #05027
- サイズ:約幅(取手含む)12.3×奥行10.5×高8.6cm
- 本体重量:100g
- 素材・材質:PP(ポリプロピレン)樹脂
HARIO (ハリオ) V60 01 透過 コーヒードリッパー クリア コーヒードリップ 1~2杯用 VD-01T
- サイズ:幅11.5×奥行10×高さ8.2cm、口径9.5cm
- 本体重量:約0.08kg
- 材質:本体/AS樹脂、スプーン/ポリプロピレン
CLEVERクレバーコーヒードリッパーSサイズ DRS666PC
- サイズ:145×114×120
- 本体重量:0.214
- ドリッパー:PCTG樹脂 リリースリング:AS樹脂 コースター・フタ兼用:AS樹脂 バルブ(リング及びボール):シリコンラバー
コーヒードリッパースタンドのセットタイプ
お気に入りのドリッパーが見つかったら、ドリッパースタンドも揃えたくなる。ドリッパーとコーヒーサーバーもセットになったタイプもあるので、チェックしてみてていただきたい。
ウッド調、金属などドリッパーとスタンドの材質を統一すると、よりスタイリッシュにまとまる。
HARIO (ハリオ) V60 オリーブ スタンド セット VSS-1206-OV
- セット内容:ドリップスタンド、レンジサーバー、ガラスドリッパー、計量スプーン、ペーパーフィルター×100枚
- サーバー実用容量:0.6L(目安:~約4杯分)
- 本体サイズ(約):幅15.5×奥行16.0×高さ25.0cm(セット時)
HARIO (ハリオ) V60 コーヒードリップ アルミ シングル スタンド セット VSA-1006-SV
- 【サーバー】熱湯用(耐熱温度差120度)、満水容量:600ml(2~5杯用)、食洗機・乾燥機可能、フタをしたまま電子レンジOK、直火不可
- 【ドリッパー】熱湯用(耐熱温度差120度)、食洗機・乾燥機可能
コーヒードリッパーの選び方
メリタ式の1つ穴、カリタ式の3つ穴、どっちがお好み?
コーヒードリッパーを選ぶ上で避けては通れない議論が、ドリッパーの底に空いている穴の数だ。この穴次第で、コーヒーの味が変わってくる。
穴の数に関して、ドイツ製の「メリタ式」日本製の「カリタ式」と呼ばれることが多い。カリタの製品すべてが3つ穴な訳ではなく、樹脂製のドリッパーは1つ穴なのでお間違えの無いように。
その他、メリタ以外のKINTOやハリオ等、ほとんど1つ穴となっている。また、三洋産業が生産しているドリッパーには、2つ穴のものもある。
1つ穴と3つ穴、コーヒーの味の違いは?
メリタが3つ穴なのは、元々ドイツのメーカーという理由が大きいだろう。ヨーロッパは硬水のため、それに合う深煎りのコーヒーが多い。
深煎りのコーヒーを日本のように目詰まりしにくいので、3つ穴にする必要がなかったという訳だ。
これを踏まえて、カリタ式のコーヒードリッパーは、深煎りを使用せず、薄め~普通の濃さコーヒーが好みの方におすすめしたいドリッパーだといえる。
比較点 | メリタ式1つ穴 | カリタ式3つ穴 |
---|---|---|
合う豆の種類 | 深煎りの豆 | 浅焼き~深煎り |
湯の通り | 遅い | 速い |
味の濃さ | 濃いめ | 薄め |
目詰まり | しやすい | しにくい |
台形型と円錐型、どっちがお好み?
コーヒードリッパーには、台形型と円錐型がある。カリタやメリタは台形、ハリオやキーコーヒーなどは円錐型が有名。
どちらを選ぶかは好みになるが、円錐型だと、お湯を注いだ後淵からお湯が流れるため、コーヒーの粉を通る時間が長い。そのため、味は濃く強めに出る。
しかし、味の出方は形状だけでなく、前述のコーヒードリッパーの穴の数や大きさにもよる。数が少なく、穴が小さいほど底でお湯が溜まり、濃く強く出る。
比較点 | 台形型 | 円錐型 |
---|---|---|
お湯の流れ方 | 真下に落ちる | 淵から斜めに落ちていく |
コーヒー豆を通る距離 | 短い | 長い |
コーヒーの酸味 | 少ない | 普通 |
コーヒーの味 | 普通 | 強め |
リブの長さと多さ、形状もチェック
リブは、コーヒードリッパーの内側にある溝のことを言う。
溝が多く、長いほど、ドリッパーとフィルターの間に空気の抜け道ができる。隙間が開くことで、お湯が落ちるスピードが速まり、より雑味や苦味のない味になる。
コーヒードリッパーの材質はどうする?
コーヒードリッパーの材質は価格や取扱のし易さに関わってくる。厚さやコーティングなどで一概には言えないが、下記表にまとめてみたので、ご参考いただきたい。
比較点 | プラスチック製 | 陶器製 | 金属製(銅/ステンレス) | ガラス製 |
---|---|---|---|---|
価格 | 低価格帯 | 低~中価格帯 | 中~高価格帯 | 低~中価格帯 |
熱伝導性/保温性 | 低い/低い | 低い/高い | 高い/普通 | 低い/普通 |
取扱い | 割れにくい | 割れやすい | 割れにくい | 割れやすい |
劣化 | しやすい | しにくい | しにくい | しにくい |
選び方を見た上で、もう一度おすすめ製品を見たい方はこちら
フレンチプレスとドリップとの違い、知ってる?
コーヒー好きであれば、ペーパーフィルターを使用したハンドドリップや布製フィルターを使用したネルドリップ方式でコーヒーを淹れている方も多いだろう。
フレンチプレスとドリップの違いを表にまとめた。基本的に、フレンチプレス式よりは美味しく、慣れれば自分好みに淹れられる。
比較点 | フレンチプレス | ドリップ |
---|---|---|
フィルターの有無 | 不必要 | 必要 |
手軽さ | かなり手軽 | 蒸らし・ドリップが必要 |
豆の鮮度の影響 | 影響を受けやすい | 影響の程度は普通 |
かかる時間 | 3~4分 | 5~6分 |
味 | 豆本来 | ドリップの仕方で自由自在 |
味の持続 | 微粉が残り持続しやすい | 雑味なく持続 |
美味しくコーヒーを飲むには?
ドリップはコーヒーポット(ドリップポット)が命
ハンドドリップを上手く行うには、コーヒーポット(ドリップポット)の存在が欠かせない。
注ぎ口の細さによって、どれだけ「細く長く」お湯を出せるかが決まり、それによりコーヒーの味が変わってくる。
ドリップする際の温度も重要で、今ではコーヒーポットの形をした電気ケトルまで販売されている。
コーヒーは鮮度が命
コーヒーは前提として、新鮮さが命。挽いてから保存期間が長いと、どんどん劣化してしまう。
そこでおすすめなのが、コーヒーミルを使用して挽きたての味を楽しむことだ。時間がある程度ないとできないと思われがちだが、今や電動タイプもあり、数秒で豆が挽けてしまう。また、ミキサーと一体型になったミルミキサーというタイプもある。
コーヒーは常温?冷蔵庫保存?冷凍庫保存?
新鮮な豆を使うという前提をふまえた上で、コーヒーの保存方法にもこだわりたい。
基本的に2~3週間程度で飲みきれる場合には、コーヒーキャニスター(コーヒー豆保存容器)に入れて、日が当たらない部屋に置いておけばOK。
数週間以上飲みきれなさそうだという場合は、密閉できるコーヒーキャニスターに入れて、冷蔵庫保存するのがベスト。それ以上の場合は、冷凍庫で保存するとより良い。(冷凍庫保存の場合は、出した時結露に注意!)
ベストな持ち運び/ストック方法
コーヒーを多めに淹れた時に長時間美味しく飲むには、真空電熱タンブラーがおすすめ。
飲みやすい工夫がされていたり、保温性が高い機種も多くある。大きめのコーヒーサーバーで淹れれば、水筒サイズでも気軽に作れる。
アイスコーヒーの場合は、アイスコーヒーメーカーでゆっくり抽出するのが美味しく作るコツだ。夜セットしておけば、朝には美味しいアイスコーヒーができている。そのままタンブラーで持ち歩けば、冷たいまま持ち運べる。
まとめ
いかがだっただろうか。普段何気なく使っているコーヒードリッパーでも、抽出特徴を考慮して購入すれば、自分好みコーヒーを楽しめる。この機会に、新しいコーヒードリッパーを試してみてはいかがだろうか。