Bluetoothイヤホン特集。スポーツ向けや高音質のおすすめモデル12選

BOSE ワイヤレスイヤホン「SoundSport Free」

BOSEやソニーなど有名ブランドから高音質なBluetoothイヤホンが次々と登場し、マイク通話対応や、ランニングなどのスポーツ向け防水対応と高機能化が進んでいるBluetoothイヤホンのおすすめモデルをご紹介し、その選び方を徹底解説します。

Bluetoothイヤホン最新ニュース

Bluetoothイヤホンとは?

Bluetoothは国際標準の近距離無線通信規格だ。省電力で通信を行うことができモバイルデバイスでの利用に向いている。

Bluetoothイヤホンはこの通信規格を採用したもので、同じくBluetoothに対応したデバイス同士で簡単に音声データ送受信を行うことができる

Bluetoothイヤホンのメリット

Bluetoothはイヤホンだけでなくヘッドホンやキーボード、マウスなど様々な機器の接続を実現する規格であるため、対応デバイスが非常に多い

現在のほとんどのスマホ/ノートPC、さらにポータブルオーディオプレーヤーが対応しており、簡単にワイヤレスのリスニング環境をつくることができる

おすすめのBluetoothイヤホン

ネックバンド型Bluetoothイヤホン

SONY MDR-EX750BT

出典:www.amazon.co.jp
SONY
ソニー
MDR-EX750BT
通話対応/高音質

ソニーの高音質通話が可能なモデル。

通話時は、エコーキャンセレーションとノイズサプレッション、そしてさらに通常より広い帯域での通話を可能にする高音質化技術「HD Voice」を搭載しているため、周囲に騒音があっても快適な通話が可能だ。

音楽再生時のノイズキャンセリングは搭載していないので注意されたい。

ソニー独自規格のハイレゾ相当コーデックLDACにも対応しているので、対応デバイスであればBluetoothでもハイレゾ相当のリスニングが可能

見た目より軽い装着感で、すっきとしたデザイン性。もちろん音質はソニーブランドらしいクリアサウンド。

音楽も通話も高品質に楽しめる愛機を探している方におすすめしたい。

Bang&Olufsen BeoPlay H5

出典:www.amazon.co.jp
B&O
バングアンドオルフセン
BeoPlay H5
リモコン搭載/通話対応

名門B&OのBluetoothイヤホンだ。

ボディ背面にはマグネットを内蔵しており、使用しないときはくっつけると自動で電源オフとなる。

B&Oらしい美しく洗練されたデザイン、そしてギミックが特長だ。

aptX/AACコーデックに対応し、優れた定位感、クリアさが魅力的な高音質サウンドを実現している。

B&Oのこだわりある本機はより豊かなライフスタイルを提供してくれるだろう。

Sol Republic SHADOW WIRELESS

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Sol Republic
ソルリパブリック
SHADOW WIRELESS
ネックバンド型

ネックバンド型で圧倒的人気を誇るSolRepublicのベストセラーモデル。

かのMonsterCable社創始者の息子であるケビン・リーが設立したSol Republic。

タイトでキレのあるサウンド、そして優れたデザインが特長だ。

apt-Xコーデックに対応しており、カラーバリエーションも豊富。

これからネックバンド型Bluetoothイヤホンを導入したい方は、確かな音質とデザインの本機を手にしてみてはいかがだろうか。

ELECOM LBT-HPC50MP

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ELECOM
エレコム
LBT-HPC50MP
耳かけ式/急速充電/通話対応

apt-X/AACコーデックに対応し、左右別々に電源を内蔵し、それぞれの音響条件を統一したことで定位・音像の正確性、音場の広がりを図っており、同社の工夫が凝らされている。

スポーツ型Bluetoothイヤホン

SoundPEATS Q12

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SoundPEATS
サウンドピーツ
Q12
カナル型/防滴/ノイズキャンセリング通話対応

スポーツ向けオーディオプロダクトを得意とするSoundPEATSのベストセラーモデルだ。

まずユーザー目線が素晴らしく、イヤーピース、イヤーフックはそれぞれ3種類ずつサイズが用意されており、キャリーケースも付属している。

イヤホン同士は内蔵の磁石でくっつくため使用していない間バラバラになることがない。

コントローラーはボタンが独立していて使いやすい。

そしてスポーツシーンで気になる重量は、たったの15gだ

わずか2時間程度の充電で再生時間は約6時間と申し分ない。

音質面は中域を強調した、クセのない聴きやすいチューニングだ。

そしてBluetoothはapt-Xコーデックに対応しているので高音質となっている。

遮音性が高いので、スポーツに集中できるが、周辺音を聴きたい場合はイヤーピースを変えた方が良いだろう。

PLANTRONICS BackBeat Fit

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PLANTRONICS
プラントロニクス
BackBeat Fit
インナーイヤー型/防塵防水/ノイズキャンセリング通話対応

BackBeatシリーズのスポーツ向けワイヤレスモデルだ。

P2iナノコーティング撥水加工により、防水規格IP54に対応し、水洗いまで可能だ。

また夜間の安全性確保のため反射加工を施しており心を掴まれる。

カナル型ではないため、周辺の環境音も聴こえやすくランナーへの人気も高い。

また通話時はノイズキャンセリング機能によりクリアな音声で会話が可能。

特に素晴らしいのはバッテリーの持ち時間だ。

たった2時間のフル充電で、
連続通話時間、最大約6時間。
連続音楽再生時間、最大8時間。
連続待受時間、最大約14日間。
スリープ時間、最大約6ヵ月間。

唯一無二のまさにスポーツ向けのイヤホンだ。

BOSE SoundSport

出典:www.amazon.co.jp
BOSE
ボーズ
SoundSport wireless
防滴/Bluetooth/NFC/リモコン/通話対応カナル型イヤホン

BOSEがヘッドホンで培ったワイヤレス技術を、SoundSportシリーズに応用し生み出されたスポーツ向けBluetoothイヤホンだ。

ダンスなど激しい運動をしても外れないのに、装着していて疲労を感じないフィット感がすばらしい。防滴仕様なので汗をかきやすい屋内のトレーニングにも最適だ。

コントローラーはケーブルのカーブに合わせて弧形にデザインされており、細部への配慮も感じ取れる。

JBL REFLECT MINI

出典:www.amazon.co.jp
JBL
ジェイビーエル
JBL REFLECT MINI ワイヤレスイヤホン
防滴/Bluetooth/リモコン/通話対応カナル型イヤホン

大手オーディオメーカーであるJBLのスポーツ向けイヤホン。

Bluetooth接続で連続再生時間が8時間という安心の長さ

それだけで優れたコストパフォーマンスを有していると言える。

さらに重量が約14gと、ワイヤレスイヤホンとしては圧倒的な軽量さを誇っている。

電池切れや重さを気にすることなく、集中してスポーツに取り組むことが出来るだろう。

IPX4準拠なので汗をかいても問題ない

ケーブルは、ランニングなど屋外利用者には嬉しい反射材を利用しており、暗い中での視認性確保に役立つ。

もちろん、音質についてもこだわっており、ドライバーは5.8mmと広径で力強いサウンドを感じられる。

完全ワイヤレス型Bluetoothイヤホン

EARIN M-1

出典:www.amazon.co.jp
EARIN
イヤーイン
M-1
BA型完全ワイヤレスイヤホン

クラウドファンディングKickstarterで製品化に至り、世界で初めて完全ワイヤレスイヤホンをリリースしたEARIN。

本機は世界的権威「iFデザインアワード」「VGP」を受賞した革新的なデザインのプロダクトだ。

見た目だけでなくAACやapt-Xこーでっく対応と音質面も抜かりがない。音色はバランスド・アーマチュア(BA)型ドライバー採用で繊細だ。

専用のカプセルが付属しているが、これはバッテリーを内蔵しており充電器も兼ねている。イヤホン自体の再生時間は最大3時間だが、カプセルに収納することだけで充電できる。

世界に認められたイヤホンを身に着けてシンプリストを極めよう。

ONKYO W800BT

出典:www.amazon.co.jp
ONKYO
オンキョー
W800BT
完全ワイヤレス/通話対応

Φ8.6mmダイナミックドライバーを採用し低域から高域まで厚みあるクリアなサウンドを実現している。

専用ケースは充電器も兼ねているので、電池切れの心配も少ない。

完全ワイヤレスでありながらハンズフリー通話もできるので、ビジネスシーンでも活躍すること間違いなしだ。

スマートにリッチな低音を求めるな本機がおすすめだ。

ペンダント型Bluetoothイヤホン

GLIDiC Sound Air WS-3000

出典:www.amazon.co.jp
GLIDiC
グリディック
Sound Air WS-3000
通話対応

小型で軽量なクリップ型のレシーバーを用いた、Bluetoothイヤホン。コントローラも兼ねているので操作性も高い。

低価格帯でBluetoothエントリーユーザーに最適だろう。手持ちのイヤホンを接続しても楽しめるはずだ。

LEAR BTC-01 MMCX

出典:www.amazon.co.jp
LEAR
リア
BTC-01 MMCX
交換ヘッドホンケーブル

少々ペンダント型とは異なるが、手持ちの愛機をワイヤレス化できる素晴らしいプロダクトなので紹介したい。

香港発LEARが開発した本製品は、MMCX端子を採用するイヤホンをワイヤレス化できる交換ケーブルなのだ。

Apple社のAACコーデックに対応しているので、iPhone7でも愛機の音を楽しみたいという方におすすめしたい。

Bluetoothイヤホンの選び方

必要な機能は?

防水イヤホン

画像引用元:youtube.com

自身の利用シーンを想定して、どのような機能が必要か考え、優先度をつけてみよう。

防水機能

軽いジョギングからランニング、さらにはスイミングなどスポーツシーンでは汗や雨など水滴がつきもの。

水滴や洗浄が必要となる場合は防水仕様のモデルを選ぼう。

製品のスペックを確認し、防塵防水の国際標準規格「IP」コードの記載から防水性能を判断することができる。

「IP56」などの表記で表されるが、「IPX6」といった様に始めの数字にXが表示されているものは防塵検査はされていないものとなる。

最低でも、汗や水しぶきに耐えるIPX4以上のものを選んでおくと安心だ。

完全に水に浸かる可能性のある方は、迷わずIPX8準拠のモデルを選ぼう。

保護等級 内容
IPX0 特に保護がされていない
IPX1 鉛直から落ちてくる水滴による有害な影響がない(防滴I形)
IPX2 鉛直から15度の範囲で落ちてくる水滴による有害な影響がない(防滴II形)
IPX3 鉛直から60度の範囲で落ちてくる水滴による有害な影響がない(防雨形)
IPX4 あらゆる方向からの飛まつによる有害な影響がない(防まつ形)
IPX5 あらゆる方向からの噴流水による有害な影響がない(防噴流形)
IPX6 あらゆる方向からの強い噴流水による有害な影響がない(耐水形)
IPX7 一時的に一定水圧の条件に水没しても内部に浸水することがない(防浸形)
IPX8 継続的に水没しても内部に浸水することがない(水中形)

▲ 出典:Wikipedia

通話機能・コントローラ

通常ヘッドホン接続中に電話がかかってくると、自分はスマホのマイク部を口に近づけ語りかけなければいけない。

この事態を防ぐためには、内蔵マイクを搭載しておりハンズフリー通話対応のものを選ぶ便利だ。その際、簡単に音楽再生と通話機能を切り替えられるか確認しておこう。

また、通話を行いたい場合は、CSR社の規格であるCVC6.0(ClearVoiceCapture6.0)*というエコーキャンセル規格に準拠しているものを選ぶと安心だ。
*6.0は執筆時点で最新バージョン

通話におけるノイズキャンセリングだが、これは一般に言われるノイズキャンセルとは異なる

自分の発した声が、相手方のマイクで拾われ、自分のスピーカーに返ってきて反響する現象を「音響エコー」と呼ぶ。通話を前提としたマイク付きイヤホンにおいては、ノイズキャンセリングの中でもこれを防ぐためのエコーキャンセル機能を搭載しているものが望ましい

通話性能を確認する場合は、エコーキャンセル機能搭載の表記をチェックするか、CVC6.0準拠の表記をチェックすると良いだろう。

なおCVC6.0の主な機能は次の通りだ。

  • 自動音量制御
  • 送受信イコライザー
  • ノイズ快適化
  • ハウリング制御
  • 非線形処理
  • 音声適応イコライザー
  • 省電力機能
  • 補助ミキシング
  • 周波数強化による音声明瞭化

音質は求める?

PAテーブル

画像引用元:digitaltrends.com

Bluetoothのコーデック

親機であるPCやスマホから、子機であるイヤホンへBluetoothでデータを転送する際、データの圧縮が行われている。

その圧縮方式をコーデックと呼び、コーデックによって圧縮率・遅延時間が異なり、標準のSBCは圧縮率も高く音質が悪い。

どんなに子機側で高音質コーデックに対応していても、親機側が準拠していなければ使用できないので、しっかりと親機のスペックも再確認しよう。

最近はapt-X HDというハイレゾ相当音質のコーデック対応機器が増えている。できるだけ高音質のものを選ぼう。(apt-X HDは大衆向けDAP・スマホでは普及率が低い)

コーデック 内容
AAC iTunesでお馴染みの高音質圧縮方式。Apple社製品は勿論全て対応している。Apple以外でも対応している機器は多い。
apt-X CD音源に近い音質での転送が可能なコーデック。英CSR社開発。
apt-X HD apt-Xのハイレゾ対応版。英CSRが新開発。対応機器が増えつつある。
LDAC 96kHz/24bitのハイレゾ音源対応。ソニーが開発し、ソニー機器同士限定の規格。
SBC Bluetoothの規格上で必須項目なので、全ての機器に対応しているが、圧縮率が高く音質は悪い。

▲ Bluetooth対応コーデック一覧

どんなスタイルで使う?

ネックバンド型

現在Bluetoothイヤホンで主流の型式だろう。

ヘッドホンやヘッドバンド型と違い髪型が崩れる心配もない。

またケーブルを首の後ろに回すので、通常のイヤホンのように絡まる心配も少ない。

優れた装着感なのだが、バッテリーやコントローラ、マイクがどこに搭載されているかによって重さのかかり方やバランスが変わってくるので、購入時はその点も確認しておこう。

スポーツ型

スポーツシーンでの利用を想定している方は、スポーツ向けに最適化されたモデルを選択しよう。

多くは防水防汗仕様であったり軽量設計、そしてネックバンドもしくはヘッドバンド形式で激しい運動時もしっかりとホールドするデザインとなっている。

安全のためにあえてインイヤー開放型設計になっているモデルも多く、この点でも、主流であるカナル型を採用している通常ユースのイヤホンよりおすすめだ。

スポーツ特化のワイヤレスイヤホンは別記事「ランニングなどスポーツにおすすめのBluetoothイヤホンをご紹介」でも紹介しているので参考にされたい。

完全ワイヤレス型

一切のケーブルから解放されたいコードレス派の方におすすめだ。

Bluetoothイヤホンの中では最小の型となり、小型設計を優先する方にも最適。

最近では有名ブランドからも製品が登場してきており、音質や機能面でも他の型に引けを取らない。

ペンダント型

Bluetoothレシーバーとイヤホンが別々となった、初期から存在する型式だ。

多くはレシーバーにバッテリーやコントローラー、アンプなどを内蔵しており、有線のイヤホンを接続して使う。

有線イヤホンは大抵は取り外し可能なので、手持ちのお気に入りの有線イヤホンを使うこともできるというメリットがある。

ペンダントとケーブルが邪魔になるデメリットはあるが、好きなイヤホンをワイヤレス化できるメリットも大きい。

バッテリーの仕様は?

ヘッドホンのバッテリー

画像引用元:turbo.paulstamatiou.com

連続再生時間

宅内でも外でも頻繁に充電が必要となるとストレスになる。

重量とのトレードオフになるが、バッテリー容量の多いものは音圧も高く長時間再生できるので、自身の利用時間をイメージしてスペックを確認しておこう。

bluetooth4.0対応イヤホンで省電力化を謳っているものも在るが、再生時間には殆ど影響していないので気にする必要はない。

充電時間

外ではなかなか電源を確保できない場合が多いので、急速に充電できると嬉しい。宅内でも電池切れの際に、リスニングを中断しているストレスを軽減するにも充電時間は短い方がよい。

充電方法

Bluetoothイヤホンの場合、その形状によって様々な充電方法がある。

microUSBケーブルで接続して充電するものや、専用のドックに設置してワイヤレス充電できるもの、または小型のものはケース兼充電ドックに収納することで充電を行ったりする。

充電しながらでもリスニングしたい方は、ケーブル形式がおすすめだが、一度の使用時間があまり長くない方はドック式のものが便利だ。

イヤホンの構造に注目してみよう

イヤホン形状はどれがいい?

耳の穴に引っ掛けるタイプをインナーイヤー型、イヤーピース(イヤーチップ)を耳の穴に挿し込むタイプをカナル型と呼ぶ。

スポーツシーンなど遮音性が事故につながる場合、閉塞感を感じ耳が疲れる場合など装着感を優先する場合はインナーイヤー型が良いだろう。

低音を求めるなら遮音性に長けたカナル型がおすすめだ。

カナル型にイヤホンがずれにくいという特性もあるが、それでもスポーツ時など気になる場合は、SHURE(シュア)掛けという耳かけ方式があり、ケーブルを耳の後ろに回して引っ掛ける付け方をするため外れにくい。

 

なおゴム・シリコン製チップのサイズが合わず、耳の疲れを感じる方は、同じく遮音性の高い、低反発素材のイヤーチップも試してみると良いだろう。

出典:www.amazon.co.jp
COMPLY
コンプライ
Tx-500
BLK Mサイズ3ペア

低反発ポリウレタン製のイヤーチップ。

サイズが合わないという課題を解決するだけでなく、完璧なフィット感でこれまで聴こえなかった音が聴こえるようになり、低音も一層響くという音質面での効果も高い、一度使うとやめられないプロダクト。

密閉型か開放型どちらにする?

再生部位の背面に穴が開いている(iPhone純正イヤホンなど)は開放型だ。逆に閉じているものは密閉型だ。

音を外部に放出する開放型は閉塞感がなく自然な音の広がりを楽しめる。中高域の音場感を優先するなら開放型は良い選択だろう。

ただ反響を利用して低音を響かせることができず、ヘッドホンと異なりドライバ口径で補うこともできないため、低音を求める場合は密閉型を選ぼう。音漏れが少なく屋外での利用にも適す。

ドライバーの構造は?

ドライバーには幾つか駆動方式があり、代表的なものとして「ダイナミック型」「バランスドアーマチュア型(BA型)」「コンデンサ型」と3つのタイプがある。

駆動方式 メリット デメリット
ダイナミック型
  • 安価である
  • 歪みが少なく低音に強い
  • 再生周波数帯域が広い
  • 小型化すると音質が劣化
  • 繊細さに欠く
バランス度・アーマチュア型(BA型)
  • 小型化に強い
  • 音の変化に敏感
  • 中高音域の解像度が高い
  • 高価
  • 再生周波数帯域が狭い
  • 低音域が苦手
  • 歪み特性がある
コンデンサー型
  • 低音でも小音量でも解像度が高い
  • 味付けがない
  • 歪みが少ない
  • 高い電圧を必要とするため、単体で使えない
  • アンプ等が必要なため高価

▲ 各駆動方式のメリット・デメリット

イヤホンの場合は出力の制約があるため基本的にダイナミック型かBA型となる

ドライバーとは音を出す機構のことだ。
帯域ごとにドライバーを分けてワイドな帯域を持たせている製品もある。
BA型イヤホンは特に低音域の弱点を補うために複数ドライバーを設けることが多い。
分け方としては主に、高域と低域の「2ウェイ」、高域と中域と低域の「3ウェイ」がある。全く世界が変わるのでBA型はマルチドライバーを選ぶことをおすすめする

ドライバー構造が複雑化するほど値段が高くなり、音色の多様性も増す傾向にあるので予算と相談されたい。多くの場合はダイナミック型の選択になるはずだ。

Bluetoothイヤホンの注意点

電波干渉を受ける

Wi-Fi干渉のイメージ

▲ 電波干渉イメージ図

画像引用元:h6.googleusercontent.com

Bluetoothは2.4GHz帯の通信帯域を利用して接続する。

2.4GHz帯はライセンスフリーの国際標準帯域なので、電子レンジなどこの帯域を利用する機器が溢れかえっており、Wi-Fiにおいても現在最も使われている。

同じ周波数帯を使う限り電波干渉は確実に引き起こされ、そそのノイズによりデータロスが発生するので音質は劣化する。

そのためBluetooth機器を使う際は、できるだけ干渉源のの少ない所で使用することが望ましい。なかなか機器同士が繋がらない場合、電波が密集している可能性もある。

なお携帯電話のキャリア通信は1GHz以下を利用しており干渉に影響しないので安心されたい。

距離の制限がある

Bluetoothでデータ通信を行う状態は互いに通信可能な距離に位置しており、間に防電磁性の遮蔽物が存在しないことが条件となる。

水平を保ち距離をとり、且つほとんど電波干渉のない環境であれば実は30〜50m、場合によってはもっと距離が離れてもペアリングし続けることもあるがこれは、一般的には離れたとしても10m以内が再生圏内だと考えておこう

Bluetoothのバージョンの真実

Bluetoothバージョンが高いほど高性能で、下位互換性があるという情報を見かけるが、それは全くと嘘であるので注意されたい。

Bluetooth4.0は、それまでの3.0とは別モノで下位互換性はない

Bluetooth4.0のBLE(BluetoothLowEnergy)仕様は省電力通信を実現しているが、これはBLE対応機器同士での話だ。なお通信帯域が狭く高音質コーデックの伝送は非現実的。実際はデュアルモードといって下位バージョンを一緒に組み込んで動作させているだけである。

つまりあまりバージョンを気にする必要はないので、高ければ良いという情報を鵜呑みにしないよう注意されたい。

Bluetoothイヤホンの使い方・接続方法

Bluetoothは「ペアリング」と言って、スマホやPCとイヤホンを互いに認識し無線接続してからでないと利用できない。

Bluetoothヘッドホン側に搭載されてるBluetoothペアリング用のボタン(多くの場合はボタン形式だ)を押すと、スマホやPC側でヘッドホンを認識できるようになる。

iPhoneでは次のように行う。

Bluetooth接続画面

▲ Bluetooth接続画面

①のボタンをタップしiPhone上のBluetoothをオンにする。

②の欄にヘッドホン名が表示されるので名前をタップすると接続状態に移行する。(ここではオーディオテクニカのヘッドホンに接続を行おうとしている)

万が一接続できない場合は、Bluetoothが正しくオンになっていない、またはヘッドホン側でペアリング動作が正しく起動していない(ペアリング状態をLEDで知らせてくれるモデルも多い)、そして電波があまりにも混雑している若しくは遮蔽物があるという可能性がある。

稀に充電状態ではペアリングをしなかったり、アナログ接続時はしないという仕様のものもあるので、接続状態も見直してみよう。

最後に

いかがだろうか。今日Bluetoothイヤホンは星の数ほど製品が存在、どれを選んでよいか迷ってしまいがちだ。

ここで紹介した製品や選び方が、自身の選定条件を整理し、製品を比較検討するための参考となれば幸いだ。

これを機会にぜひお気に入りのBluetoothイヤホンを見つけて、ケーブルから解放されたストレスフリーなリスニング環境を手に入れてほしい。

最終更新日:2018/12/18