アウトドアやスポーツ撮影にぴったりのアクションカメラ。今回は、アクションカメラを3台所持している筆者が、1~2万円台の安いアクションカメラから定番の本格機種までをレビュー。初心者にもおすすめの製品をピックアップしてみました。
目次
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アクションカメラの特徴
アクションカメラには、以下の特徴がある。
- 機能のシンプル化で本体の小型・軽量化が実現
- 小型なのに高画質で写真や動画の撮影が可能
- タフな防水・防塵タイプもある
アクションカメラは、一般的なコンデジ、デジタル一眼レフカメラ、ミラーレス一眼よりも機能を絞ることで、高画質はそのままに小型軽量化を果たしている。
今や防水タイプもあり、利用シーンを選ばない手軽さがうけている。
安い…!~2万円台のおすすめ格安アクションカメラ
格安アクションカメラがおすすめ人
- 「最新のGoProは高くて手が出せない…」
- 「アクションカメラをまずは試しに使ってみたい!」
そんな人におすすめなのが、お手頃価格のアクションカメラ。この章では、筆者が実際に使用した導入機として合格ラインにある機種をご紹介。
海外製の格安アクションカメラの注意点
よくあることだが、「4K」との表記があっても実質的な4Kではなく、アップスケーリングされた(名ばかりの)4Kである場合が多いことに注意。
youtube等で動画があるので、実際にみて確認することをおすすめしたい。また、格安アクションカメラに特化した記事もご参考いただきたい。
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格安アクションカメラの本命|手ブレに強い SONY HDR-AS50
手ブレに強い本格派
ウェアラブルアクションカメラの中で、かなり手振れに強い機種だと言われ、GoProと比較購入されることが多いのがSONYのアクションカムシリーズ。
2万円台の価格でありながらも、他の格安アクションカメラと一線を画す画質や手ぶれ補正機能が売り。後述するが、同シリーズの空間光学ブレ補正搭載モデル(HDR-AS300)と4K+空間光学ブレ補正搭載モデル(FDR-X3000)もかなりおすすめ。
ライブビューモニターは無し
HDR-AS50は、後述のSJ8 Plusと比較してライブビューモニターが無いことが欠点。1万数千円価格は上がるが、ライブビューリモコン付きを選べば最高の使い心地となるだろう。
参考までにGoPro HERO 6とSONY HDR-AS50の比較動画も掲載する。クオリティーの高さが分かるだろう。
2万円台の実力派|SJCAM SJ8 Plus
格安アクションカメラの中でも評価が高い、実力派がこちら。スペックは、4K30FPS対応(アップスケーリング4K)、3軸手ブレ補正搭載。
実際に使用してみて、タッチパネルの操作性やパッと見た画質はかなり優秀であると感じた。しかし、色味のリアルさ、手ぶれ補正、歪みといった点では劣る。
撮影した映像を作品として保存・配信したい場合や、ヘビーユースする場合には本格的なアクションカメラを使用したほうが良い。だが、導入機としては十分合格ラインにあると言えるだろう。詳しいレビューは下記。
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1万円以下|TENKER アクションカメラ
4K(アップスケーリング4K)とWi-Fi対応で、SJCAMより安い1万円以下の機種がこちら。
正直「ガラクタのような物がくるのでは…?」とヒヤヒヤしていたが、意外と画質や歪み補正が綺麗。だが、タッチパネルが非搭載で、使用時に操作性が低いことへのストレスや、逆光への弱さなどにストレスを感じた。
彼口評価をしたが、”ちょっとした旅行で街歩きする際に使用する”程度であれば、十分要件を満たしそうだ。まずはアクションカメラを触ってみたい!という人に是非おすすめしたい。
宣伝にはなるが、Amazonからクーポンコード「JIYUU1103」で25%オフとなるので是非ご利用いただきたい。
人気の定番モデル|おすすめアクションカメラを比較
最高品質の手ぶれ補正&4Kが売り|SONY FDR-X3000
とにかく手ブレに強い
4Kウェアラブルアクションカメラの中で、一番手振れに強い機種だと言われているのがこちら。ナロー~ワイドまで、あらゆる画角で補正が効き、電子式3軸カメラスタビライザーで撮影したときのようなヌルヌルの動画撮影が可能。
また、空間光学式であるため、手振れ補正によるこんにゃく現象(ゆらゆら揺れる減少。ローリングシャッター現象とも言う)が出ないのも嬉しい。
防滴機能でハウジング不要
本来、水場の撮影では防水ハウジング(結構高い…)を購入する必要があるが、本機は防滴仕様なので、水場でのアクションシーンでも大活躍。夏場は、ハウジングによる熱暴走も防げて一石二鳥だ。
また、GoProの固定パーツも使用できるので、既にパーツを所持している方は、流用ができるのも嬉しい。
タイムワープ機能が楽しい!|GoPro HERO7
タイムワープ、超楽しい
まずは動画を御覧いただきたい。こんな楽しそうな動画を見せられたら、興味がわかない人はいないだろう。
GoPro HERO7の目玉機能は、なんと言ってもタイムワープ機能だろう。この浮遊感抜群の映像は、長時間の動画を最大30倍に上げて保存・共有できる。タイムラプスとは違いガタガタせず、ストレス無く早送り動画が作成できる。
また、8倍スローモーション動画の作成もできる。こういったエンターテイメント性が高い機能が、GoPro最新機種の売りだろう。
GoPro HERO7 SILVER/WHITEとの違いは?
GoPro HERO7 SILVERはBLACKと比較して、
- タイムワープ機能
- HyperSmoothビデオ
- ライブストリーミング
の機能が無いことが大きな違い。
GoPro HERO7 WHITEはBLACKと比較して、
- タイムワープ機能
- HyperSmoothビデオ
- ライブストリーミング
- GPS機能
- WDR機能(暗所/明所での補正)
の機能が無いことが大きな違い。
価格差もカラーで1万円程度の差があるので、欲しい機能に合わせて選ぼう。
目線カメラの決定版|パナソニックHX-A500
ドライブレコーダーやヘッドマウント用、スキーなどのスポーツ用として人気なのがこちら。画質はアップスケーリングではなく本物の4Kクオリティー。
アタッチメントが少ないこと、コントラストが若干強めなこと、バッテリー持ちが悪いことが欠点として挙げられるが、用途次第で最適解となりえるようなアクションカメラだ。
インターバル撮影と堅牢さが売り|CASIO EXILIM EX-FR100WE
15秒、30秒、1分、2分などの間隔で動画や静止画を自動撮影してくれる機能が面白い製品。例えば旅行中や登山などアクティビティ中に、その行程を自動記録しておく、といった使い方ができる。
また、ハウジングなしでも水中撮影できたり、防塵性や耐衝撃性が高かったりと、タフな使い方にも対応しているのも魅力。自然の中で派手に使い倒したい!という人にはぴったりの製品だろう。
人気沸騰中!おすすめ360度アクションカメラを比較
360度カメラの定番はこれ!RICOH THETAシリーズ
360度カメラの火付け役としてしられるリコーのTHETAシリーズ。一番人気の機種はTHETA SCだが、その後継の最新機種はTHETA V。
SCと比較して動画の品質が向上。4K(3840×1920)、30fpsの高精細360°撮影に対応しており、4つのマイクを搭載することで3D音声記録も実現している。
流石の品質|GoPro Fusion 360度カメラ CHDHZ-103-FW
GoProにも360度カメラがあったとは…という感じではあるが、電子手ぶれ補正機能や有効画素数等で、流石のクオリティを誇る本機。
しかし、価格が高かったり、スマホでのシェアがしにくかったりとTHETAよりは使い勝手が悪い印象。
360°アクションカメラなら、コダックSP360
コダック 360°アクションカメラ「SP360」
静止画・ドライブレコーダー・定点観測(タイムシフト)・監視(動体検知)など様々な使用方法が出来る。防滴、防塵性能もあり。
- 約103g(本体のみ)、約130g(バッテリー LB-080装着時)
- 360度のパノラマ撮影が可能
- Youtube形式への変換機能付きのPC版公式ツールもある
水深にも衝撃にも耐えるタフな360°アクションカメラなら、OLYMPUS
オリンパス(OLYMPUS) アクションカメラ STYLUS TG-Tracker
- 9.5 x 3.5 x 5.5 cm 181 g
- 有効画素数 720万画素
- 撮像素子 1/2.3型
- 防水性能30m、耐衝撃2.1m、耐荷重100kgf
- 防塵、耐低温-10℃の5大タフ性能
- 電子5軸手ぶれ補正搭載
- GPSを含む各種フィールドセンサーを活用したログ機能搭載
- 対角204°の超広角レンズ
アクションカメラの選び方
防水機能の有無
- 水中で高画質な写真/動画の撮影をしたい
- 水中で広角撮影/マクロ撮影をしたい
- 水深3m以上の水中で撮影をしたい
以上に当てはまる人は、防水対応機種の購入をおすすめする。
アクションカメラの中には防水ができるタイプもあり、海水浴やダイビング、プール等での撮影が可能だ。下記参考記事でも紹介しているが、水深が浅い所や、防滴程度で良いなら、ハウジングや防水ケースの利用でも事足りる場合がある。
参考:防水カメラ/ビデオカメラおすすめ厳選。水中でも高画質撮影できる機種
防水性能を示すIPコードとは
- 「IP」の後、最初の数字が「防塵性」を示す
- 「IP」の後、最後の数字が「防水性」を示す
スペック表に「IPコード」が使われている機種がある。これは製品の防水・防塵性能の等級を示す値で、世界では「国際電気標準会議(IEC)」日本では「日本工業規格(JIS)」が定めている。数字が大きくなる程高い防水・防塵性能だ。
画質(基本性能)
カメラの基本性能は下記で決まる。
- F値:絞りの値。レンズの明るさやピントを左右する
- イメージセンサー(撮像素子):レンズからの光を取り込む半導体素子
- 画素数(解像度):画素の密度を示す数値。画像の緻密さが決まる
F値とISO感度
F値はレンズの明るさを示す指標。F値が小さいと光量は多くレンズは明るくなる。シャッター速度も速くなる。暗所ではISO感度を上げて撮影をするが、ISOを上げるほど画質が悪くなるので、F値が大きいものが理想。
イメージセンサー(撮像素子)
撮像素子とも呼ばれるイメージセンサーのサイズは明るさに直結する。イメージセンサーが大きいと、高感度撮影・高画質撮影が可能。また、背景のボケがうまく表現できるメリットもある。
画素数
高画質撮影における画素数は下記が主流となっている。
- 4K(830万画素以上)
- フルハイビジョン(200万画素以上)
やはり高画素数となると高価になってくるので、大きい画面で見ることが少なければ、最低限の画素数で良いだろう。
フレームレート(fps)
フレームレートとは、動画の「コマ数」のことを言う。フレームレートが高ければコマ数が置くなり、より滑らか(俗に言うヌルヌル)な画像が撮れる。フレームレートは「fps」で示され、最低でも30fpsは欲しい所だ。
撮影したいシーン(広角/望遠/マクロ撮影等)
焦点距離
- 最小焦点距離が短いほど、広角撮影に優れている
- 最大焦点距離が長いほど、望遠に優れている
水中の撮影や動きのあるシーンで広角撮影ができると、より迫力のある画像や動画が撮影できる。基本的にアクションカムは広角なカメラが多いが、より広角に拘る人は、焦点距離に注目しよう。
手ブレ補正機能
アクションカメラは被写体スピードが速い動物を撮影したり、自身が動きながら撮影することが多い。いくら高画質撮影ができるカメラでも手ブレが起きると元も子もない。
ヌルヌルのなめらかな動画撮影をしたい場合は5軸手ブレ補正機構搭載の機種がおすすめだ。Gopro等の機種に搭載しているが、下記のようなブレを抑えてくれ、安定したフレーミングが可能だ。
- レンズ内手ぶれ補正機構では補正できない回転ぶれ
- マクロ撮影時に発生しやすいシフト(並進)ぶれ
- 暗い場所や望遠撮影時の手ぶれ
また、手ブレ補正機能には「電子式」と「光学式」があり、電子式は撮影後ぶれた画像に修正を加えるやり方なので、画質劣化を起こす。光学式は撮影する前に自動補正を施すので、画質劣化はしない。
オートフォーカス機能
動きのあるシーンの一瞬を切り取るにはシャッタースピードが命だ。先程ご紹介した手ブレ補正に加えて、オートフォーカス機能がある機種がおすうsめだ。即距点の数を見るとピントの合わせ易さがわかる。
使い勝手を上げてくれる機能
Wi-Fi/Bluetooth接続
機種によって、BluetoothやWi-Fi接続ができる機種もある。アプリと連携し(Goproであれば「GoPro APP」がある)撮影後すぐにSNSでシェアしたりできる。SDカードの容量を気にせず撮影できるのも良い。
GPS機能
自動で位置情報を記録してくれるのが、GPS機能。移動距離が長い人におすすめだ。
補足|GoProシリーズ比較
2016年10月発売。GoPro HERO5 Session
HERO5シリーズ最軽量のアクションカメラ。
手ブレ補正がしっかりきいており、自転車につけて撮影してもヌルヌルの動画が撮影できる。
2016年9月発売。GoPro HERO5 Black
こちらも手ぶれ補正が強力な機種で、Hero4と比較してしても、その差は分かるほど。付加機能も重視したい方はこちらがおすすめ。
2016年5月発売。シンプルな機能で価格を下げた、GoPro HERO Session
GoProの中でも”シンプルかつ安価”でコストパフォーマンスが良いのがこの機種。
ボディもコンパクトで、旅行先でポケットやリュックに入れても荷物にならない。自撮り棒と併用している方も多い。
GoPro HERO4 シルバーエディション
GoProのなかでも液晶画面付きの機種。何をどう撮れているのが確認しながら撮影したい方にはおすすめだ。
- 3 x 4 x 5.9 cm 83g
- フルHD画質で最大60fpsの撮影が可能
- GoProの中で最軽量
GoPro GoPro HERO4 ブラックエディション アドベンチャー
- 3 x 5.9 x 4 cm 88g
GoPro HERO4 BLACK/SILVERの違い
項目 | HERO4 BLACK | HERO4 SILVER |
---|---|---|
動画 | 4K30 / 2.7K60 / 1440p80 / 1080p120 / 960p120 / 720p240 fps | 2.7K30 / 1080p60 / 720p120 fps |
静止画 | 1200万画素 / 30 fps フォトバースト | 1200万画素 / 30 fps フォトバースト |
防水性能 | スタンダードハウジング(40m防水) | スタンダードハウジング(40m防水) |
タッチパネル液晶 | 別売 | ✓ |
Wi-Fi | ✓ | ✓ |
その他特徴 | タイムラプス/Protune機能搭載 | タイムラプス/Protune機能搭載 |
SuperView(広角撮影) | ✓ | ✓ |
Auto Low Light(暗所撮影) | ✓ | ✓ |
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まとめ
アクションカメラはアウトドアやスポーツに大活躍!
- 自転車/バイク/スケボー等ヘルメットや頭の上に固定しての撮影
- サーフィン/シュノーケリング/ダイビング/エクストリーム系スポーツや水中での撮影(防水タイプの場合)
アクションカメラは、小型軽量という特徴を活かして、頭の上に設置しての撮影ができるのが人気の秘密。目線と同じ高さやアングルでの撮影で、普段とは違う、追体験をしている様な没入感のある動画や画像を記録できる。
是非一台、旅行のお供にいかがだろうか。