全天球カメラ(360度カメラ)は360度水平方向にも上下にもまるごと撮影ができるカメラです。その場の雰囲気をそのまま切り取れる楽しさがうけており、2014年頃からリコーやエレコムなどの各社が展開し始めています。今回は、撮影した感じやおすすめ商品を紹介します。
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全天球カメラ(360度カメラ)おすすめはリコーのTheta
2017/03/16 更新
レビュー記事を追加したので、ご参考いただきたい。
>>[比較レビュー]360度カメラ(全天球カメラ)RICOH Theta SCとS
リコーが展開する「Thetaシリーズ」は全天球カメラの中で、最も売れ筋商品となっている。下記3つが現行機種だが、
- リコー「m15」
- リコー「Theta S」
- リコー「Theta SC」
価格面・スペック面を考慮した一番のオススメは「Theta SC」だ。違いも含めて後述していく。
買うならコレ。リコー(RICOH)「Theta SC」
RICOH デジタルカメラ THETA SC 360°全天球イメージ撮影デバイス 910743
▼2016年10月発売最新機種▼
Theta SCは、Theta Sと比べシンプルな機能にはなるが、ほぼ同じスペックで3万円を切るコストパフォマンスが良い全天球カメラ(360度カメラ)だ。
他の安価なメーカーの全天球カメラ(360度カメラ)は正直”ショボい”と言わざるをえない品質なので、高いスペックを持った満足度が高い製品となると、Theta SC一択となるだろう。
スペックで選ぶなら、リコー(RICOH)「Theta S」
デジタルカメラ RICOH THETA S 360°全天球カメラ 910720
▼2015年10月発売▼
Thetaシリーズの中で最もハイスペックなのが、「Theta S」。
前機種「m15」と比較し、画素数や動画撮影の際のISO感度が向上。満足できる画質での360度撮影が可能となった。
その他、暗所での撮影品質が向上したり、HDR・シャッタースピード60秒・ISO100で星空の撮影も十分できるということだ。
夕景や薄暗い室内も豊富なマニュアル設定で、調整が可能。撮影の幅が広がったのも嬉しい。
価格を抑えるなら、初代全天球カメラ(360度カメラ)リコー「m15」
RICOH デジタルカメラ RICOH THETA m15 360°全天球
▼価格下落中で買い時▼
リコーの元祖全天球カメラ(360度カメラ)がシータシリーズの「m15」。
現行のthetaシリーズと比較し、画質や明るさがイマイチという意見が多い。実際に、感光部が光を感じる”感度の良さを数値化した”ISO感度が100~400とかなり低い数値となっている。
しかし、発売当初からかなり価格が下落しているので、ある程度の画質で良く、まず試してみたいという方にはおすすめしたい。
「THETA S」「THETA SC」の違い
気になる「THETA S」と「THETA SC」の違いは以下。
- Sは、ライブストリーミング機能有
- Sは、HDMI端子が有
- Sは、最大動画撮影時間25分(SCは5分)
SCはシンプルな分価格が安く、20g軽量化され、よりポータブル性が向上した。上記の機能が欲しい方は、Sを選択すると良いだろう。
詳細スペック比較は、記事の下方に掲載した。
Theta以外のおすすめ全天球カメラ(360度カメラ)
iPhoneユーザーにおすすめ。INSTA360 Nano 360°
iPhoneに取り付ける形で撮影が可能なINSTA360の「Nano 360°」
撮影した後シームレスにSNSへの共有が可能だったり、大容量のMicroSDカードが使えてストレージを圧迫しない、メリットで人気を博している。
thetaと比較するとアプリが充実していない等のポイントはあるが、iPhoneユーザーにとっては十分選択肢に入れて良い製品だろう。
全天球カメラ(360度カメラ)のエントリーモデルとして人気。LG360度CAM
価格に対して「意外と使える!」という評価のLG360度CAM。
thetaやINSTA360と比較して、周辺がボケたり、重なりがおかしい部分があったりと品質では及ばない。しかし、「その場の状況を記録しておく」には十分だと言える。
とにかく試してみたい!という方におすすめ。
【2017/03/16更新】エレコムの全天球カメラ(360度カメラ)はリコール品に
2016年9月に発売されたのが、エレコムのACAM-VRD01BK。2017年2月に公式HPで、発熱する機種があると発表された。
360度カメラ「ACAM-VRD01シリーズ」、「ACAM-VRS01シリーズ」におきまして、想定を超える長時間の使用によって製品の動作温度が高くなる事象が判明いたしました。(エレコムHPより)
元々、thetaと比較して優位点は無いので、おすすめしない。
やっぱりおすすめはThetaシリーズ
ここまで色々とご紹介してきたが、やはりおすすめなのは、thetaシリーズ。
Theta SとSC詳細スペック比較
Theta SとSCで悩んでいる方に、スペックの詳細比較を。
項目 | Theta S | Theta SC |
---|---|---|
サイズ | 44 × 130 × 22.9 | 45.2 × 130.6 × 22.9 |
質量 | 約125g | 約102g |
カラー | 1色:ブラック | 4色:ベージュ、ホワイト、ブルー、ピンク |
有効画素数 | 約1200万画素 | 約1200万画素 |
動画1回の最大記録時間 | 25分 | 5分 |
ライブストリーミング | あり(UVC,HDMI) | – |
外部インターフェース | USB,HDMI | USB |
内蔵メモリー | 約8GB | 約8GB |
アプリケーション | iOS/Android/PC | iOS/Android/PC |
ポイントは、動画1回の最大記録時間が大きく違うことと、HDMIが使えるかどうかだろう。使用シチュエーションを想像して選んでいただきたい。
「Theta SC」の撮影イメージ
下記写真を基準として、撮影イメージを見ていこう。
下記は1枚目の写真を左に水平移動させた写真だ。
画像のゆがみもなく、綺麗に写っている。theta SCにかぎらず、全天球カメラは晴天の屋外が画も映え、画質も粗くならずに撮影ができるのでぴったりのロケーションだ。
1枚目の画像の位置から、ローアングルにした写真だ。周囲が歪み、魚眼レンズ感がでる。これもこれで面白い写真が撮れる。
1枚目の画像の位置から、ハイアングルにした写真だ。先程同様、周囲が丸く歪み、魚眼感がでる。背景などを広く切り取れるので、集合写真や、場の雰囲気を撮るのにおすすめ。
1枚目の画像の位置を拡大した写真。拡大したとはいえ、高画質を保てているところが、Theta ACの凄さだ。
安価なショボい機種だと、全天球カメラで撮った感はでるが、ディテールまで楽しめない品質となってしまう。
せっかく、場の雰囲気を切り取れることが特徴の全天球カメラなのだから、高精細に撮れる製品を選んでおくことをおすすめする。
まとめ
いかがだっただろうか。つい最近になって各社が全天球カメラを展開し始め、やっと実用に耐えうる品質のThetaの最近機種が出たというところだろうか。
今現在おすすめしたいのは「Theta SC」の一択というところだけは、覚えておいていただきたい。