ライブや会議におすすめのワイヤレスマイク&ワイヤレスシステムをご紹介

ワイヤレスマイク

ワイヤレスマイク及びワイヤレスマイクシステムはSHUREやSONYといった大手メーカーから様々な製品が販売されています。何を選んだらよいのかを丁寧に解説し、おすすめの製品をご紹介していきます。素朴な疑問にも答えてみたので参考にしてみてください。

ワイヤレスマイクの選び方

大きく2種類に分けられる

ワイヤレスマイクは様々なものがあるが、用途別に大きく2系統に分けることができる。

プロ用
  • ライブステージで使用
  • 大会議室での講演などイベントに
家庭用
  • ビデオカメラに接続
  • 会議室でのプレゼン

ではどんな無線マイクがプロ用、家庭用なのだろうか。

それを判断するために無線の基礎知識を知っておいて欲しい。

無線には種類がある

無線で通信するためには当然電波を飛ばす。電波とは文字通り電気の波のこと。

1秒間に何回の波が発生するかを示す尺度を「周波数」と呼び、単位にはHz(ヘルツ)を使う。

深い理解は必要ないが、この周波数によって電波の用途は分類されている。

例えば900MHz(メガヘルツ)辺りの帯域はプラチナバンドと呼ばれ、ソフトバンクが携帯用通信に利用中だ。

※900MHzとはつまり1秒間に9億回の波が繰り返されることになる

ワイヤレスマイクで使う周波数帯域

ワイヤレスマイクでは主に4つの周波数帯域が「A帯」「B帯」「C帯」「2.4GHz帯」が使用される。

帯域 音質 距離 回折性 干渉しやすさ 利用シーン
2.4GHz(ISM) ★★★★ ★☆☆☆ ★☆☆☆ ★☆☆☆ 家庭や小会議室
800MHz(B帯) ★★★☆ ★★☆☆ ★★☆☆ ★★☆☆ ライブハウス
700MHz(A帯) ★★☆☆ ★★★☆ ★★★☆ ★★★☆ ドームコンサート
300MHz(C帯) ★☆☆☆ ★★★★ ★★★★ ★★★★ スタッフのインカム

回折性とは障害物があったときの回り込みやすさのこと。物理の授業で習うが、周波数が低いほど、遠くに届き、よく回り込む。

干渉しやすさは周波数が低いほど高い。周波数が低いほど同時に接続できる機器が少なく、電波が渋滞しやすくなる。逆に周波数が高いほど通信容量が増えるため、同時接続数も音質も向上する。

難しい話はさておき、とりあえずA帯とC帯のことは無視してしまってかまわない。

なぜならA帯は電波法によりライセンスが必要であり、そもそも普通の人は使うと逮捕されてしまう。C帯は音質が悪くインカムなどの特殊用途にしか殆ど使わないためだ。

プロ用にはB帯対応製品がマッチ

ライブステージでの使用や、大会議室での講演などにはB帯を使いたい。

ライブステージは機材も多く、無線送受信機との距離もあきやすいので、遠くまで回り込んで届くB帯がベスト。

講演を行うなら障害物もないし高音質な2.4GHz帯で良いのでは?と思うかもしれないが、これには特殊な理由がある。

2.4GHz帯はWi-FiやBluetoothで使われており、干渉源の多い大渋滞帯域なのだ。大勢の人がPCやスマホから2.4GHz帯の電波を飛ばしており、必ず極めて重度な干渉が発生して音が途切れてしまう。来場者の誰とも被らないB帯を使うのが無難だ。

家庭用には2.4GHz帯対応製品がマッチ

自由な向きや動きでプレゼンを行ったり、ビデオカメラで遠くの被写体の声を録音したりするには2.4GHz帯がベスト。

会議室でのプレゼンだと送受信機も近いので短距離というデメリットは解消される。

Bluetoothマイクも2.4GHz帯に当て嵌まる。これも例えばゲーム用途であれば短距離というデメリットは問題にならない。

ビデオカメラでの録音については高音質というメリットが活きてくる。

おすすめのワイヤレスマイク&システム

B帯のおすすめ

AKG WMS40 PRO MINI2 VOCAL SET DUAL

<初めての方におすすめ>

AKG
アーカーゲー
WMS40 PRO MINI2 VOCAL SET DUAL
2ch
出典:www.amazon.co.jp

この価格でマイク2本でコスパが高いワイヤレス・システム。

シンプルな操作感と、AKGの品質が手に入るので初心者に最適。

ボーカルだけでなく司会など大規模なイベントでの利用におすすめ。

同じシステムの「INSTRUMENTAL SET」(販売サイトへ)だと楽器も接続できる。バランス接続に対応しているのでマイクも接続でき汎用性が高いのでそちらもおすすめ。

SHURE SVX24J/PG58

<本格利用をはじめるなら>

SHURE
シュア
SVX24J/PG58
1ch
出典:www.amazon.co.jp

名門SHUREのワイヤレスマイクシステムのエントリーモデル。

操作も簡単で、初心者でもSHUREのクリアーなサウンドを気軽に導入することができる。

本セットが同時に使えるのは1chのみだが、最大で3セットまで同時に使うことが可能だ。

小さめの箱でのボーカルやプレゼンテーションにおすすめ。

LINE6 XD-V35

<拡張性を求めるなら>

LINE6
XD-V35
1ch
出典:www.amazon.co.jp

アンプシミュレーターでお馴染みのLINE6のシステム。

本シリーズもマイクモデリング機能を搭載している点が同ブランドらしい。

本機はSM58のマイクをモデリングしたサウンドになっているが、上位モデルになるとさらに多数のモデリングが使用可能だ。

6ch切替可能なので、最大6システムまで同時に使うことができる。

将来的な増設など、スケーラビリティとそれに伴う多機能化を求めるなら本機はおすすめだ。

利用シーンは上記SHUREのシステムと似てくるだろう。

SANWA SUPPLY 400-SP055

<持ち運べるオールインワンシステム>

SANWA SUPPLY
サンワサプライ
400-SP055
1ch
出典:www.amazon.co.jp

アンプ内蔵スピーカーとワイヤレスシステムがセットになったパッケージ。

電池駆動も可能なので、イベント会場への持ち込みなどに最適。

音響機材をもっていない方にとっても、他に何も揃えなくて済むのでお手軽だ。

18Wなので50人以下程度の規模だと十分な音量が出るはずだ。静かな屋内会場なら100人程度もカバーできるかもしれない。

2.4GHz帯のおすすめ

audio-technica ATW-1102

audio-technica
オーディオテクニカ
ATW-1102
8ch
出典:www.amazon.co.jp

8chあるシステムとしてコスパの高い製品。

干渉周波数を自動で回避するのでノイズや遅延も出にくい。

大規模会場には向かないが、バンドでの利用やトークイベント等での利用に威力を発揮する。

ピンマイク(ラベリア)がよければATW-1101(販売サイトへ)もおすすめ。

<手持ちの有線マイクを活かせる>

ALESIS MicLink Wireless

ALESIS
アレシス
MicLink Wireless
ワイヤレスアダプターシステム
出典:www.amazon.co.jp

有線のダイナミックマイクをワイヤレス化できる便利なシステム。※マイクは付属しないので注意

コンパクトで充電式のアダプターなので邪魔にならない。

とても手軽にかつ簡単にワイヤレスシステムを導入できるのでおすすめ。

SONY ECM-AW4

<初心者向け動画撮影用マイクシステム>

SONY
ソニー
ECM-AW4
動画撮影用マイクシステム
出典:www.amazon.co.jp

コンパクトなクリップ式のマイク内蔵送信機/受信機で手軽なワイヤレス録音が可能。

マイク入力のある機器なら何でも使える。もっと高音質なマイクを後から接続するこも可能だ。

通信にはBluetoothを利用しているので若干遅延があるが気にならない程度だ。

audio-technica ATW-1701

<中上級者向け動画撮影用マイクシステム>

audio-technica
オーディオテクニカ
ATW-1701
動画撮影用マイクシステム
出典:www.amazon.co.jp

ラベリアマイク(ピンマイク)付きで、手に入れてすぐワイヤレス録音環境が整う製品。

干渉自動回避機能などあり、音飛びのない安定感ある録音が可能だ。バッテリーが長時間な点も良い。

ヘッドホンでモニタリングできる点も非常に使いやすい。

バランス接続にも対応するのでノイズの少ない本格的な収音に最適なシステムだ。

ワイヤレスマイクでよくある質問

CH(チャンネル)って?

B帯や2.4GHz帯の周波数をさらに細かく分割したものをチャンネルと呼ぶ。

B帯の1CHはマイクAに、B帯の2CHはマイクBに割り当てる、といった使い方をする。

原則、ひとつのチャンネルを2台以上の機器が同時に利用することができない。交代で使うことになる。

無線システムが2CHしかありません。システムを増やせば沢山のマイクを同時に使えますか?

これは残念ながらできない。全くシステムを増やしたところで利用するCHは同じ。

その2つのチャネルを沢山のマイクで奪い合い、音切れが発生してしまう。

チャネルが被らないシステムであれば可能だが、チャネル数にも限りがあるので注意。

まとめ

  • ライブや講演で使うならB帯マイクを
  • プレゼンやビデオに使うなら2.4GHz帯マイクを

用途に合わないマイクを買って失敗してしまわぬように気をつけて、コードレスというとても快適な環境を手に入れよう。

画像引用元:kettnercreative.com(トップ画像)
最終更新日:2017/04/29