この記事では、スリランカ紅茶の一種である「ウバ」について解説します。 「ウバ」の茶葉の特徴やおすすめの飲み方(是非ミルクティーで!)、産地の情報ついてご紹介します。 この記事でご興味を持って頂き、実際に紅茶をご賞味頂ければ幸いです。
ウバの基礎知識
ウバの、茶葉の特徴は?
ウバとは、スリランカ地方で栽培されている茶葉。 茶葉は、茶褐色で、紅茶を淹れると、やや明るい赤色になる。 鋭い渋みと、「ウバフレーバー」と呼ばれる独特のバラの香りが強い紅茶だ。
7~9月がクオリティシーズン(品質が良い)となり、特に9月頃に最高品質の茶葉が採れる。 渋みやコク、香りがかなり強い特徴をもっているウバ。 ミルクで煮だしても、ウバの個性が消えないので、ミルクティーとして飲むと美味しい。
- 香り:かなり強い
- コク:やや強め
- 渋み:かなり強い
- 水色」普通
ウバに、カフェインはある?
基本的に、紅茶にはカフェインが含まれてる。 カフェインが気になる方は、飲み方や、アレンジなどを工夫すると良い。
例えば、「ウバ」は前述のとおり、ミルクティーがおすすめの紅茶だ。 ミルクティーとして飲むと美味しく、多少カフェインも抑えることができる。 ストレートで飲むときは、抽出時間を減らすなど、工夫次第でカフェインとも上手く付き合える。
ウバの効能は?
ウバはタンニンと呼ばれる、活性酸素の害から体を守り、血液をさらさらにする効果があr。 また、カリウムが老廃物を排出してくれ、便秘予防にも一役買ってくれる。 これからの季節、紅茶に含まれる「ビタミンB群」や肌の老化を防いでくれる「カテキン」などの成分は女性に嬉しい。 また、カテキンは食中毒の防止もしてくれる。
ウバの分量と抽出時間は?
まず、カップ1杯に入れる分量としては、2~3gを目安とすると良い。 紅茶に入れてからの抽出時間は、3分~5分で、茶葉にもよるので、後述する時間をみて、きちんと計測しよう。
ウバのおすすめの飲み方は?
ウバは、ストレートで香りを楽しむのにも適した紅茶だが、濃厚なミルクティーを煮だすのにも適した紅茶。お好みでどうぞ。
ウバの種類と淹れ方
紅茶を淹れるアイテムについては、下記記事を参考いただきたい。
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クオリティシーズン ウバ
7~8月のモンスーンの影響をうけて品質がよい茶葉「クオリティシーズンウバ」ができます。 強い渋みをもった茶葉は、貴重なものとして扱われている。 紅茶を淹れると、明るいオレンジ色が美しい。 ストレートやミルクティがおすすめ。
- 抽出時間:3分
- 香り:やや強め
- 渋み:かなり強い
ウバFOP
茶葉を大きくすることによって、独特の渋みを抑えた茶葉。 紅茶を淹れると、オレンジ~赤色となる。 おすすめの飲み方は、ストレート。
- 香り:やや弱い
- 渋み:普通
- 水色:普通
「ウバ梅酒」のレシピ
香り高くフルーティな「ウバ梅酒」のレシピをご紹介。
材料
- ウバの茶葉
- 梅酒
- お好みで柑橘系果物の果汁
とてもシンプルな材料で作れる。
作り方
- グラスに梅酒を入れる
- 水の代わりに紅茶を注ぐ
- お好みでオレンジやレモンの果汁をかける
とっても美味しいので、是非試してみていただきたい。
ウバの歴史
ウバ地域とは
ウバの生産地域は、スリランカのバドュウ行政区に属している。 茶園は海抜1000~1600mほどの範囲に多い。 バンダラウェラ、マルワッタバレー、ウエリマダなどの地区がある。 スリランカでは11月~2月、5~9月にモンスーンが訪れる。 また3~4月、10~11月は雨期となっている。 モンスーン期間は乾燥した風が吹くため、高品質の茶葉が生産できる。
ウバの茶葉のシーズンとは
茶葉は年中生産されている。 7~9月のモンスーン期間は、乾燥した風がふき、独特の「ウバフレーバー」を生む要因となっている。 また3~4月、10~11月は雨期となり、そのあとに量産機が訪れる。
ウバ地域の歴史とは
ウバという地名は、険しい山や風の音から名付けられた。 ウバには、古くから仏教寺院があり、シンハリ人の巡礼地ともなぅている。 かつてはコーヒー園が開かれていたが、やがて茶園と変わった。 トーマス・リプトン氏はウバの茶園を買収し、未開拓地を茶園にも変えていった。