今回はテレビチューナーの選び方と、買って損なしのおすすめチューナーを厳選してご紹介します。
テレビチューナーの選び方
大きく選択肢は2つ
用途によって大きく2つの異なるタイプがあるので、まずは用途にあった方をベースに探していこう。
パソコン・スマホ用
USBや無線、PCIe形式でテレビ・スマホと接続するタイプ。
映像処理や番組表の受信処理等はすべてパソコン・スマホのソフトウェア上で行うため、チューナーは単純にアンテナとして機能する。
ソフトウェアが対応していることが重要で、テレビでは当然使えないが、スペックの低い古いPCやスマホでは使えないこともある。
視聴だけでなく録画や番組検索をPC・スマホ上で行え利便性の高さが光る方式だ。
テレビ用
HDMIなどの映像出力をもち、テレビやモニターと接続して使うタイプ。
言うなれば画面のないテレビであり、PC用チューナーとは異なり、チューナー内部の処理で番組表受信機能や録画機能を実現している。
当初はアナログから地デジへの移行でニーズがあったが、最近では外付けHDDを接続してレコーダーとして使うことを想定して、複数のチューナーを備えたものも多い。
テレビ用チューナーをPCモニターに接続して擬似的にPCをテレビ化するという方法もある(PCとテレビのどちらか一方がモニターを占有してしまうが)この場合PCのスペックは無視できるがメリット。
チューナー数で選ぶ
いずれのタイプでも、単純に1つの番組を視聴するだけなら、シングルチューナーのモデルを選ぼう。
しかし番組視聴中に、同時間帯の別の番組を録画したい場合はマルチチューナーのモデルを選ぼう。「裏録対応」と表現されることが多い。
ワンセグとフルセグ
地デジはその電波が13個のセグメント(区分)に分けられている。
ワンセグ
ワンセグメントの略。13個のうち1セグメントのみ受信する方式。
主にモバイル端末向けで受信感度が低いアンテナや場所でも視聴できるが、その分データが軽く画質は悪い。
アンテナ式の小型テレビチューナーで多く採用される。
フルセグ
自宅のテレビで観ているのが13個全てを受信するこのフルセグメント方式。
主に良好な受信環境が期待できる有線受信か、見晴らしの良い場所での無線受信で採用される。
画質は良い。ハイビジョン放送もフルセグに含まれる。
自宅のテレビ端子に有線で接続するタイプのテレビチューナーで多く採用される。アンテナ式の場合は感度によってフルセグとワンセグを切替可能なものもある。
おすすめはフルセグ対応チューナー
屋外でのポータブル利用が主目的ならワンセグ対応モデルでも良いかもしれない。
しかし昨今の高画質映像に慣れた方だと厳しい画質でもあるため、基本的にフルセグに対応しているチューナーをおすすめしたい。
ポータビリティを求める場合、ワンセグへの切替も可能というモデルを選ぶのが柔軟性があってよいだろう。
外付けHDD対応
録画したいなら外付けHDD対応で
どのタイプでも録画を行いたい方は外付けHDD対応について検討しよう。
テレビ用チューナーから録画を行うにはまず必要で、PCやスマホユーザーでも映像データは非常に大きいのでほぼ必須と言える。
容量増設しにくいので容量選びは慎重に
基本的に録画したデータはセキュリティ(コピー防止)措置が執られており、データ作成した機器でしか視聴できないようになっている。
このため、途中から容量増設などはし辛く、はじめから十分な容量かつセキュリティに対応した保存先を確保しておく必要がある。
望ましいのはSeeQVaultもしくはDTCP-IPに対応したTVチューナーと外付けHDDの組み合わせだ。詳しくは次のエントリーを参考にされたい。
- テレビやレコーダーで録画を行う際、容量不足で困ったことはありませんか?そんなとき外付けHDDがあると便利です。そこで選び方、使い方などのよくある質問まで丁寧に解説しながら、おすすめの製品をご紹介します。PC用とはまた違い...
【ベストバイTVチューナー】SONY(ソニー) nasne
マルチデバイス対応
Playstation用のイメージがあるが、PSだけでなくiPhone、Android、Windows、Macとあらゆるデバイスで利用可能な万能チューナー。
録画アプリTorneと併用することでレコーダーとしても業界屈指の性能を発揮する。チューナーは1つだけだが、既にハードウェアTorneを持っている方ならW録も可能だ。
最大の強みは番組リスト表示の速さで、これより速いマシンはないと言っても過言ではないほど爆速。
ホームメディアネットワーク形成にはぴったり
さらにDLNA準拠であらゆるデバイスとnasneを接続でき、テレビだけでなく音楽や写真管理を含めて、ホームメディアネットワークを形成できる。
さらにリモート接続にも対応するので、外出先からスマホやタブレットで番組視聴をすることも可能。
裏録が単体でできないのがデメリット
チューナーが1つなので単体で裏録ができないことが唯一のデメリット。
また、リモートアクセスは現状PCに非対応(ソフトウェア・アップデートで対応の可能性は有り)なことが挙がるが、それ以外は何でも出来てしまいそうなモンスターマシンである。
総じてコスパ最高
出来ることの多さと1TBの大容量HDDから考えると破格のコスパでテレビデオが手に入ってしまうことになる。
本機とPCモニターを買ってテレビを作ってしまう方が、テレビやレコーダーを買うより賢いかもしれない。
【PC・スマホ・タブレット用】おすすめTVチューナー
Sling Media Slingbox M1
ペアリング不要で録画予約も外出先からできる
旅行、単身赴任、海外旅行など、自宅で見ていたテレビをPCやスマホでそのまま見るのに便利なSlingbox M1。地デジの他、BS、CSも契約していれば見ることができる。
リモート視聴だけでなく、仮想リモコンを操作し、録画予約など本体の操作も外部から可能。Wi-Fiの接続も可能。
フルHD画質で見られる
PCでの視聴時には、フルハイビジョン画質に対応。付属のHDMIケーブルでPCと大型テレビをつなげば、家族みんなで映像を見ることもできる。