スポーツやダイビング等、屋外のアクティビティに重宝するのがアクションカメラ。今回は「GoProには手が届かないけど粗悪品は嫌だ」という人におすすめの実力派「SJ8 Plus」の実機開封レビューやGoProとの比較をしてみたいと思います。
目次
SJ8 Plusをおすすめしたい人
SJ8 Plusは、
- GoProは4~5万と、高くて手が出せない…
- 1万円を切る格安アクションカメラはちょっと怖い…
という人におすすめのアクションカメラだ。
結論から言うと、「GoProとの違いはあるが、それが許容できればコスパが良くおすすめ」の製品だ。アクションカメラのヘビーユーザーでない限りは、正直SJ8 Plusのスペックで十分な人が多いだろうという印象。
SJ8 Plusの特徴と主なスペック
SJ8シリーズとは?
SJ8 Plusは、SJ8シリーズのミドルクラスの機種。
- SJ8 Air:4Kに非対応で手ぶれ補正もなしの安価なモデル
- SJ8 Plus:レビュー品で4K30FPSに対応。3軸手ブレ補正搭載
- SJ8 Pro:最上位機種で4K60FPSに対応。6軸手ブレ補正搭載
本格的な映像コンテンツを作成する方でなければ、SJ8 Plusで十分だろう。
SJ8 Plusの基本スペック
SJ8 Plusは、SONY IMX117 CMOSセンサーを採用し、4K30fpsと1080P120fpsのHD映像の撮影ができる。また、7層ガラスによる170°超広角レンズを搭載しており、色味を忠実に再現しながら、迫力ある映像を撮影することができる。
最新機種だけあり、データ転送速度が速いType-C充電端子に対応しているのも嬉しい。本体に、128GBまでのMicroSDカードが挿入できる。
アプリで遠隔操作可能
SJ8 PluにAndroid/iOS用のアプリがあり、スマホインストールすれば、遠隔操作が可能となっている。
画角チェックや録画開始/停止、映像のチェック等を行える。ストリーミング再生できない点は注意。
アクセサリが充実
防水ハウジング
防水ハウジングケースを装着すると最大30mの水中でも操作が可能。着脱は簡単にできる。
仕方がないが、装着時はタッチパネルの操作がしにくくなる。
▼防水ハウジングを装着した写真
高性能スタビライザー
高性能SJCAMの3軸手持ちスタビライザー「SJ Gimbal 2」も別売しており、SJ8 Plusと組み合わせるとかなりハイクオリティな映像の撮影が可能。
「SJ Gimbal 2」については、後日レビューしたいと思う。
ワイヤレス自撮り棒
「SJ REMOTE」というワイヤレス自撮り棒も別売されており、自撮り時に楽なだけでなく、撮影の幅が広がるのも楽しい。
実際にSJ8 Plusで動画を撮影してみた
SJ8 Plusに手持ちの自撮り棒を装着し、快晴の山道で撮影を行った。
SJ8 Plusで撮影した動画(手ぶれ補正ジャイロ機能無し)
まずはじめに、手ぶれ補正(3軸ジャイロオフ)での撮影動画。
手ぶれ補正がないせいか、細かい横揺れが気になり、動画を見ると酔ってしまう。
SJ8 Plusで撮影した動画(手ぶれ補正ジャイロ機能有り)
次に、手ぶれ補正(3軸ジャイロオン)での撮影動画。
手ブレ補正機能の弊害であるガタツキが多少見られるが、補正なしと比べて、格段にスムーズな動画となっている。
画質については、再生環境やyoutubeアップロードによる変化があるが、生データをPCで閲覧すると、結構きれいに撮影できていることを確認できた。
実際に動画撮影した感想
正直GoProの半分程度の価格である本機に過度な期待はしていなかったが、旅行先の雰囲気を収めたり、街歩きをする動画を撮影するには十分使えるアクションカメラであると感じた。
画質面、色味、歪みの程度など、2万円台だとしたら十分すぎるスペックだろう。
ただ、GoProとの比較詳細は後述するが、手ブレ補正機能の精度に関しては、GoProが上であると感じた。作品として映像を記録したい場合は、別途ジンバルを購入すべきだろう。
撮影モードの詳細
SJ8 Plusは、動画や静止画だけでなく、カーモード、水中モード、スロー撮影、タイムラプス系のINV(ビデオラプス)とINT(フォトラプス)、連射撮影、ビデオ+単写など多数の撮影モードに対応している。
今回は、動画や静止画共に通常モードで撮影している。
解像度とフレームレート
撮影できる解像度とフレームレートは以下。
- 4K/30FPS
- 2.7K/30FPS(4:3)
- 2.7K/60FPS
- 2K/60FPS
- 1080P/120FPS ✕
- 1080P/60FPS
- 1080P/30FPS
- 720P/240FPS ✕
- 720P/120FPS
✕印がついているものは、3軸手ブレ補正がきかない。
実際にSJ8 Plusで静止画を撮影してみた
静止画撮影は、手前に被写体がない限り、大きな歪みは感じられれずきれいに撮影できる。画質はスマホ程度と考えておくと良いだろう。
SJ8 PlusとGoPro Hero 6の比較
▼左がSJ8 Plus、右がGoPro
暗所でも晴天時でも、色味や画質の差はほぼ無し
SJ8 PlusとGoPro Hero 6を比較すると、画質や色味の差は、ほぼないことがわかる。
GoProの方が若干、緑や青の色味がはっきりと出ている。
SJ8 Plusの方がレンズの歪みが激しい
画像を見ても分かる通り、SJ8 Plusの方が若干レンズの歪みが強いことがわかる。
手前から奥にかけて物体があると強く分かるが、今回SJ8 Plusで動画や静止画を撮影してみて、そこまで気にならなくもあった。
アクションカメラを使う限りレンズの歪みは多少仕方がないことなので、気になる方は別のビデオカメラとの併用をおすすめする。
SJ8 Plusは手ぶれ補正機能を加えると、画質が落ちる
SJ8 Plusは4K動画撮影を謳ってはいるが、手ブレ補正機能を使用すると、多少画質が落ちるように感じる。1万円以下の格安アクションカメラほどではないが、とびきり高画質な撮影は望まないほうが良い。
総評|コスパが高く導入機に適した実力派
いかがだっただろうか。まとめると、SJ8 Plusは
- GoProに手が出ないが品質は捨てたくない方
- 安いアクションカメラを手にして辟易とした方
- アクションカメラ初心者でコスパが高い製品を探している方
以上の方には、十分おすすめできる製品だ。
GoProと比較したデメリットも挙げたが、撮影場所の雰囲気や旅の記録を残すには十分な画質であるので、総じてコスパが高いアクションカメラだと言えよう。