ホームシアター、ビジネスにおすすめのプロジェクター用スクリーンと選び方

プロジェクター用スクリーン

ホームシアターやビジネス用途ではそれぞれどんなプロジェクター用スクリーンが適しているのでしょうか。サイズや設置タイプの種類などスクリーンの選び方を詳しく解説し、用途別におすすめのスクリーンをご紹介します。

おすすめのプロジェクター用スクリーン

吊り下げ式のおすすめスクリーン

ELITE SCREENS Electric100H

出典:www.amazon.co.jp
ELITE SCREENS
エリートスクリーン
100インチ/Electric100H
電動スクリーン

天吊りにも壁掛けにも対応できる電動吊り下げ式スクリーン。

電動式でありながら非常にリーズナブルな価格が魅力的だ。

サイズも100インチと本格的なホームシアター構築に向いている。

イーサプライ  EEX-PST1-100

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イーサプライ
EEX-PST1-100
100インチ/プルダウン式

会議や教育での利用を想定したイーサプライの安価な100インチ吊り下げ式スクリーン。

引っ張ることで手動で上げ下げができる。

安価に100インチの吊り下げ式スクリーンを手に入れたい方におすすめ。

タペストリー式のおすすめスクリーン

OS SMH-100HN-WG107

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OS
オーエス
SMH-100HN-WG107
100インチ

ホームシアター入門者にも、ビジネスや教育向けにも幅広い用途で使えるオールマイティーなスクリーン。

信頼あるスクリーンメーカーでコスパもよいので、はじめてスクリーンを手にする方に特におすすめしたい。

SANWA SUPPLY PRS-KBHD80

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SANWA SUPPLY
サンワサプライ
PRS-KBHD80
80インチ

壁掛けだけでなく、別売りの三脚を用いて自立式としても使えるスクリーン。

16:9なのでアニメや動画鑑賞、ワイドのパワポスライド再生にマッチ。

ファーストスクリーン HS-80W

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ファーストスクリーン
HS-80W
80インチ

ホワイトマットで、マスクなしの使いやすいスクリーン。

マスクの圧迫感がないため、ホテルや病院などでも設置しやすい。

自立式のおすすめスクリーン

サンワサプライ PRS-S60

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SANWA SUPPLY
サンワサプライ
PRS-S60
60型相当/三脚式

折り畳んでコンパクトに収納可能な三脚タイプの自立式スクリーン。

会議室の利用などに最適だ。

持ち運びもできるサイズ感と軽量がメリット。

イーサプライ EEX-PSS1-84

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イーサプライ
EEX-PSS1-84
84型相当/三脚式

84インチと大型サイズながら安価でコスパのよい製品。

取っ手がついているので折り畳んで移動も可能だ。

広めの会議室や、小規模なセミナーで活躍する。

プロジェクター用スクリーンの選び方

設置タイプの種類で選ぶ

タイプ 特徴 メリット デメリット
手動吊り下げ式

天井に固定しスプリングなどで巻くことができる。
最近のモデルはスムーズな巻取りで静か。

  • 邪魔にならない
  • 汚れを防止できる
  • 電動より安い
  • 設置、移動が困難
自動吊り下げ式

天井に固定し自動で昇降できる本格的なタイプ。
シアタールームに導入するなら自動がベスト。

  • 邪魔にならない
  • 汚れを防止できる
  • リモコン操作できる
  • ステータス感抜群
  • 高価
  • 設置、移動が困難
立ち上げ式
自立式

床に設置して巻かれたスクリーンを引き上げるタイプ。
ガススプリングで引き上げが簡単なものも。
ホームシアターには向かない。

  • 設置工事不要
  • 移動が容易
  • 収納が容易
  • 利用の度に設置
  • 利用の度に調整
  • フラットさに欠く
タペストリー式

壁掛け式。
壁や天井のフック、三脚やポールやカーテンレールに引っ掛ける。
最も軽量で安価なエントリータイプ。

  • 設置、移動が容易
  • 移動が容易
  • 設置場所が豊富
  • 安い
  • 位置、距離の調整が難しい
  • 安定性に欠く
はり込み式

フラットタイプとも呼ぶ。
フレームで囲ったスクリーンを壁面に常設する。
折り畳んで収納可能なモデルも登場している。
最もフラットでシアター用途に適する。

  • フラットで歪みのない最高画質が得られる
  • 常設なのでシアタールーム専用
  • 高価
リア透過フィルム式

店舗のパーティション、天井や床などのガラスに貼り付けて利用。
スクリーンの裏側から投射する。

  • インパクトが大きい
  • 光が遮られないのでイベント会場などに向く
  • 常設に限る
  • 高価

生地(幕面)の素材で選ぶ

幕面の材質毎に特徴、メリット、デメリットがあるので代表的な素材について下表にまとめた。

利用環境と相談しながら参考にしてほしい。

タイプ 特徴 メリット デメリット
ホワイトマット
  • 最も一般的かつ汎用的なタイプ
  • 映画に向いている
  • 光を均一に拡散するため、視聴位置を問わない
  • 滑らかな映像となる
  • 外光も等しく拡散してしまうので、暗室でないとコントラストが落ちる
グレーマット
  • マット系の苦手な外光に対処したタイプ
  • 光の射す環境でもマットのメリットを享受できる
  • 黒が深くなるのでコントラストが保たれる
  • ホワイトマットより全体的に暗くなる
ビーズ
  • 超微粒子のガラスビーズが塗布されている
  • 外光の影響をあまり受けず、明るい部屋で使える
  • 明るい映像となる
  • ビーズが眩しい場合がある
グレイビーズ
  • 外光に最も強い生地として作られた
  • 鮮明でメリハリのある映像になる
  • 視聴位置が正面に限定される
パール
  • 真珠のような輝きをもつ
  • 明るさを得やすくメリハリがある
  • 最近の高輝度プロジェクターでは白飛びする場合も
  • 皺に弱い
サウンド
  • 映画館と同じ構造
  • 小さな穴が無数に空いており、スピーカーの音を通す
  • スピーカー前に設置でき、設置自由度が高い
  • セリフを自然な定位で聴ける
  • サウンドホールを光が通り抜けるので画質が落ちる
  • ホールの凹凸と画素次第でモアレ(縞模様)が発生する場合がある

画面比率、サイズで選ぶ

アスペクト比(画面比率)

いわゆる映像の縦横比を指す。

4:3や16:9が多いが、よく利用される比率は次の通りだ。

最も利用する比率に合わせてスクリーンも選ぶと良いだろう。

スタンダード
(4:3)
PowerPointのデフォルト
アナログテレビ
VHS
ワイド、HD
(16:9)
テレビ(地デジ)
音楽ビデオ
アニメ
ドラマ
YouTube
シネスコ
(2.35:1)
映画
WXGA
(16:10)
PC画面

インチサイズ

スクリーンの大きさは映写部分の四角形の対角線の長さで決められ、インチ単位で表される。

なお1インチ=2.54cmだ。

手持ちのプロジェクターの映写距離や、部屋の大きさと相談されたい。

ただし同じインチサイズでもアスペクト比によって縦と横の長さが全く異なってくる点に注意しよう。

マスクの有無

スクリーンには四方が黒い縁で囲まれたブラックマスク付きのスクリーンと、一切縁のないマスクなしスクリーンがある。

下表を参考に自身の環境にあったものを選ぼう。

ブラックマスク メリット デメリット
あり
  • 境界線がはっきりして映像がくっきり見える
  • 映画の視聴に向く
  • 映像と画面比率が異なると隙間ができ、違和感がある
  • インテリアに雑多感が出る
なし
  • どの画面比率にも対応できる
  • 映画だけでなくプレゼンや店舗利用に向く
  • インテリアを乱さない
  • 主流はブラックマスク付きなので選択肢が狭まる
  • 画面比率のマッチしたブラックマスク付きに劣る

メーカーで選ぶ、各社の特徴を比較

代表的なスクリーンメーカーと、各社の特徴を挙げていく。

メジャーなメーカーから製品を選定したい場合は、次の中から選ぶと良いだろう。

ホームシアター向き

ホームシアターに強いのは次の3社だ。

OS(オーエス) 製品種類が豊富なトップメーカー。
ホームシアターなら大体カバーできる。
キクチ 国内老舗メーカーで製品の種類が豊富。
初心者向けのスタイリストシリーズが主力。
高級モデルでは150PROG当たりが有名。
シアターハウス 自社開発商品を展開するネットショップ。
ユーザー目線が光、価格も比較的安い。

ビジネスユース向き

安価なスクリーンを使うのは次の5社だ。

サンワサプライ お馴染みOA機器メーカー。ビジネス向けの廉価製品が多く、基本的にマットタイプ。本格利用できるはり込み式や天吊り式の展開はない。
イーサプライ 電動天吊り式以外は一通りあり、リーズナブルな価格が魅力的。基本はマットタイプのみ。。
ファーストスクリーン ホームシアター用も扱っており良品質。ビーズタイプが安価。
IZUMI(泉) ビジネス教育向けをメインに扱うメーカー。安くはないが、電動巻き上げ式や、キクチのスタイリストシリーズとの比較ではコスト優位性がある。 
NAVIO(ナビオ) カーテンなども扱うメーカー。スクリーンは電動のみ。高品位な電動式を求めるなら。

利用シーンを考える

リビングを暗くして楽しむ

恐らくホームシアターでもっとも一般的なスタイル。

電動天吊りタイプがおすすめ

天吊りタイプだと日中にインテリアの邪魔にならない。

電動だと利用頻度低下を防げるが、手動でコストダウンを図るのもよい。

マットタイプがおすすめ

家族が各々違う角度からスクリーンを見ても、マットタイプだと斜めでも見えやすい。

画質もよくシアター利用に向いている。

光が差し込むようならグレーマットにすると黒が沈んで見やすくなる。

ゲームを楽しむ

大迫力でゲームを楽しむスタイル。

操作性や健康面を配慮するので、一定の明るさ以上の部屋で利用することになる。

立ち上げ式がおすすめ

移動できるので、人数やゲーム内容に合わせて好きな部屋で楽しめる。

使わないときは巻いてクローゼットに収納しておけるのもメリット。

パールタイプがおすすめ

プロジェクターの光を遮らないように高い位置に設置する、もしくは短焦点プロジェクターを用いて低い位置に設置する、そうした場合にマットタイプよりも視認性の高いパールタイプがマッチする。

3Dを楽しむ

高画質プロジェクターはあえて輝度を抑えてあるため、3Dメガネを装着すると暗くなりすぎることが想定される。

天吊り式/張り込み式がおすすめ

本格利用になるので上記のどちらかがおすすめだ。

ビーズタイプがおすすめ

ビーズタイプは非常に明るさがあり、最新型だとビーズが小さく映像も滑らか で立体感も増す。

3Dよりも2Dが殆どという方はマットタイプにしておこう。

高画質を極める

究極の高画質を目指すユーザーは、完全に暗室にできるシアター専用ルームを持っています。このシチュエーションでは、映像は、外光や照明光の悪影響を受ける心配は皆無で、画質を最優先し、マットタイプを選ぶのが基本です。

はり込み式がおすすめ

安定感からはり込み式がおすすめだが、吊り下げ式にするならタブテンションありがおすすめ。

マットタイプがおすすめ

輝度のムラもなく均一な画質が楽しめる。

シアタールームでの利用なら黒が浮かないのでホワイトマットでよい。

自作・代用という手は?

無地の壁紙やロールスクリーンで、手作りスクリーンで代用する方もいるが、専用スクリーンと比べて凹凸が多く精細度に欠け、色彩の再現度も落ちてしまう。

映画の字幕や、スライドショーの文字をはっきりと表示しようと思うと専用スクリーンの利用をおすすめする。

最後に

いかがだろうか。

プロジェクター用スクリーンはシアター向けからビジネス向けまで様々な製品が流通している。

本記事が利用用途にマッチするスクリーンを選ぶのに役立てば幸いだ。

画像引用元:avimarin.com(トップ画像)
最終更新日:2018/10/11