ソニーやパナソニックなどの大手メーカーなどから様々なポータブルブルーレイディスクプレーヤーが販売されています。DVD対応など求める機能によって価格感も変わってきます。そこで製品の選び方のポイントを押さえた上で、おすすめ製品をご紹介します。専門用語などに関するよくある質問もQ&Aをまとめているので参考にしてみてください。
BDプレイヤー最新ニュース
- ソニーより4K Ultra HD Blu-rayプレーヤー「UDP-X800M2」が発表されました。4Kアップスケーリング機能の搭載や4Kストリーミングサービスに対応し、高精細な4K映像を楽しむことを実現しています。なお...
- グリーンハウスより多彩な機能を兼ね備えたBDプレーヤー「GH-PBD14AT」が発売されました。BDやDVDの他、USBメモリーやSDカードに保存したコンテンツ、スマートフォンやビデオカメラの映像も楽しむことができます。...
- パナソニックは2018年6月15日、4K・HDRに対応した「Ultra HD」ブルーレイプレイヤー「DP-UB32」を発売します。次世代ブルーレイディスク規格である「Ultra HD」ブルーレイは、4K解像度に加え、高輝...
ポータブルブルーレイプレーヤーの選び方
電源のスペック
連続再生時間は?
観る映画にも依るが、途中で電池切れという自体にならぬよう、3時間以上の再生時間をもつものが理想的だ。
充電式バッテリーに対応するか
乾電池式と充電式のものがあるが、おすすめは充電式。
乾電池式の場合は電池切れの際に、電池さえ入れ替えればすぐに視聴再開できるメリットはあるが、予備の乾電池を持ち運ぶ必要があり余りエコではない。
AC電源駆動に対応するか
電源駆動が可能なモデルがおすすめ。特に充電式のものは充電しながら可能かどうか重要だ。
電源駆動が可能であれば自宅の寝室などで使うとしても利便性が高い。
またシガーソケット経由で充電するなどして車載用ポータブルプレーヤーとして使うことも可能となる。
防水
お風呂やプールサイド、海辺での利用を想定するなら防塵防水対応モデルを選ぼう。防塵防水性能にはいくつかレベルがあるので後述のIPコード表を参考に判断しよう。
機能性
DVDに対応するか
必要な方は再生可能メディアがブルーレイだけでなくDVDに対応しているかどうか確認するのをおすすめする。
特に、DVDにハイビジョンを録画するための方式「AVCREC」の録画データが収録されたDVDを再生できると便利だ。
テレビ機能を必要とするか
プレーヤーの中には地デジを受信できるものもある。
つながりやすく低画質なワンセグが主流だが、自宅のテレビと同じ高画質なフルセグを受信するモデルもある。
両方対応し自動切り替えモデルもあるのでテレビ機能を重視する方は覚えておこう。
外部出力を持つか
HDMI端子による外部映像出力に対応していると便利だ。
外出時はポータブルプレーヤーとして、自宅では液晶テレビと接続して据え置き機として使うことができる。
サイズ感
画面サイズ
画面サイズは様々なものがあるが、10インチはあると安心だ。
7インチ前後になると片手ほどのサイズなので映画鑑賞は字幕を観る上でも少々難しい。
重量
同程度の画面サイズでも重要は全くことなってくる。
正解はないが同クラスの機種を比べるときは重さも重要な項目に加えよう。
画質
ブルーレイに記録された映像の解像度は基本的にはHD、フルHDなのだが、ポータブルプレーヤーではそれを完全に活かせるだけのモニターは搭載されにくい。
そもそも画面サイズの小ささからして致し方ないことなので、できるだけ高画質なモデルを選ぼう。
おすすめのポータブルブルーレイプレーヤー
GREENHOUSE GH-PBD10D
PC周辺機器で定評あるグリーンハウスのプレーヤー。
外付けの乾電池ボックスで3時間の連続再生が可能。
車載を想定してるヘッドレスト取り付けキット&シガーソケットアダプタが付属。
車や泊まり先での電源駆動がメインとなりそうな方におすすめ。
SONY BDP-SX910
最大5時間の連続再生が可能なバッテリー内蔵型のプレーヤー。
192kHz/24bitというハイレゾ級の音声コンバーターを搭載しているので、非常に高音質。
音質にこだわりたい方におすすめ。
SONY BDP-Z1
ハイビジョン級の画質と、192kHz/24bitというハイレゾ級の音質をもつ本格的なプレーヤー。
地デジもフルセグを受信できるので高画質なハイビジョンを視聴できる。
連続再生は5時間とたっぷりある。
機能性でもクオリティでも妥協したくない方におすすめ。
TOSHIBA REGZA SD-BP900S
バッテリー式で5時間再生可能、節電モードを使えば5.5時間再生可能なREGZAシリーズのプレーヤー。
AVCRECなど需要の高いDVD再生機能も備える。
テレビへのHDMI接続時は、本体を閉じて据え置き機のようにリモコン操作もできる。
ロングバッテリーを求める方におすすめ。
CSME AVOX APBD-1030HW
非常に多機能なプレーヤー。
ワンセグ/フルセグを観られるだけでなく、LANに繋いでYouTubeを観ることも可能。
内蔵バッテリーによる連続再生時間は2.5時間と映画を観るには十分。車載用バッグもついているので、旅のお供に最適。
よくある質問
ハイビジョンとは?フルHDとは?
例えば「1920x1080p」という様に、モニターの解像度は描画できる点の数で表される。
ただこれでは長いので、1,920≒2,000であることから、省略して2Kと表記することが一般的となった。1Kは使われない。
よく使われる呼称と実際の解像度の対応は下表の通り。
呼称 | 解像度 |
---|---|
HD | 1280x720p |
ハイビジョン | 1440x1080p |
2K フルHD(FHD) フルハイビジョン |
1920x1080p |
4K ウルトラHD(UHD) |
3840x2160p |
8K | 7680x4320p |
HDとはHighDefinitionの略で、高精細度ビデオのことを指す国際的な名称だ。
このクラスの画質のテレビ放送をHDTV(高精細度テレビジョン放送)と呼び、日本ではハイビジョンという呼び方が一般的である(古くからあるアナログ波時代の呼称を引き継いでいるため)。
現在日本では衛生放送(BS/110度CS)のハイビジョンと、地デジハイビジョンの2種類があり、主流解像度は1440x1080pか1920x1080pである。後者は特にフルハイビジョンと呼ばれる。
ポータブルブルーレイプレーヤーにおいてはHD画質程度で高画質と呼ばれ、あまりそれ以上の画質のものはない。これはサイズが小さく限界があるためでもある。
防塵防水性能を示すIPコードとは?
防塵防水レベルは国際標準規格があり、「IP」コードでその性能レベルを判断できる。IPに続く1つ目の数字が防塵性能、2つ目の性能が防水性能、「X」は検査省略記号だ。
具体的に、IP56や、IPX4という表記がなされる。
保護等級 | 防塵性能 |
---|---|
IP0X | 特に保護がされていない |
IP1X | 直径50mm以上の固形物が中に入らない(握りこぶし程度を想定) |
IP2X | 直径12.5mm以上の固形物が中に入らない(指程度を想定) |
IP3X | 直径2.5mm以上のワイヤーや固形物が中に入らない |
IP4X | 直径1mm以上のワイヤーや固形物が中に入らない |
IP5X | 有害な影響が発生するほどの粉塵が中に入らない(防塵形) |
IP6X | 粉塵が中に入らない(耐塵形) |
保護等級 | 防水性能 |
---|---|
IPX0 | 特に保護がされていない |
IPX1 | 鉛直から落ちてくる水滴による有害な影響がない(防滴I形) |
IPX2 | 鉛直から15度の範囲で落ちてくる水滴による有害な影響がない(防滴II形) |
IPX3 | 鉛直から60度の範囲で落ちてくる水滴による有害な影響がない(防雨形) |
IPX4 | あらゆる方向からの飛まつによる有害な影響がない(防まつ形) |
IPX5 | あらゆる方向からの噴流水による有害な影響がない(防噴流形) |
IPX6 | あらゆる方向からの強い噴流水による有害な影響がない(耐水形) |
IPX7 | 一時的に一定水圧の条件に水没しても内部に浸水することがない(防浸形) |
IPX8 | 継続的に水没しても内部に浸水することがない(水中形) |
▲ 出典:Wikipedia
V型って?
画面サイズは10型(インチ)や10V型といった2種類の表記がされるが、若干定義が異なる。
前者は、縁に隠れた部分も含めて純粋に液晶のサイズを表している。
対して後者は、縁に隠れた部分は無視し、実際に目に見える範囲の液晶サイズを表している。
なおV型はVisual Sizeの略である。
最後に
いかがだろうか。
自分にぴったりのポータブルブルーレイプレーヤーを手に入れて、どこに出かけるにもハイクオリティなブルーレイの映像を持ち歩けるようにしよう。