料理の味・香りを底上げしてくれる、ペッパーミルとソルトミル。料理中にも簡単に挽ける片手電動タイプも大人気。今回はおすすめの人気ミルブランドを比較しながら、ご紹介します。
ペッパーミル/ソルトミルの3つのタイプを比較
ペッパーミル/ソルトミルには、大きくわけて3つの種類がある。ミルを選んでいく前にまず特徴をみて、どのタイプが自分に適しているのか目星をつけていただきたい。
比較点 | 筒状タイプ | 握るタイプ | 電動タイプ |
---|---|---|---|
片手or両手 | ◯/両手 | ◎/片手 | ◎/片手 |
必要な握力 | ◯/普通~多め | ◯/普通 | ◎/少ない |
1度に挽ける量 | ◯/普通 | △/少ない | ◎/多い |
選択肢の数 | ◎/多い | △/少なめ | ◯/普通 |
総合評価 | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | ★★★★★ |
筒状タイプのペッパーミル
- 特にプジョーの木製タイプが人気
- 価格もデザインも様々
筒状タイプはプラスチック材質の安価なものや、ステンレス/スチール製のもの、プジョーを始めとする木製のものなど様々。材質やブランドによって価格も幅がある。
握るタイプよりも一度にミルできる量が多く、2,3回回せば大体の料理には十分な香り付けができるだろう。種類も多く人気のタイプだ。
握るタイプのペッパーミル
- chef’n Vibeのうさぎ型ミルが人気
- 1回のミルに力はかからないが、何回もミルが必要
握るタイプは、ほぼうさぎ型のミルでお馴染みのchef’n Vibeのミルしかない。
片手で挽ける手軽さの反面、1回にミルできる量が少なく、何度も握る必要がある。少量使用することが多い方には適しているだろう。
電動タイプのペッパーミル
- 圧倒的に挽きが速く、力もかからない
- 製品によって良し悪しが分かれる
電動タイプのペッパーミルは、ミルを使う頻度が高いひとには、強くおすすめしたいタイプだ。他のタイプと比較して、使い勝手が格段に良く、他のタイプからの買い替えも多い。
安価な電動ペッパーミルに注意
また、製品の良し悪しが一番分かれるのがこの電動タイプ。
- 錆びて使えなくなった
- 挽いた粒の大きさがバラバラ
などの不良報告がある製品が多数ある。
刃の性能と材質だけは、安かろう悪かろうになってしまうため、きちんと判断いただきたい。なお、ご紹介しているものは、不良報告が多い製品を除外している。
ペッパーミル/ソルトミルおすすめ製品をご紹介
自由研究社セレクト
menu Bottle Grinder
世界的に知られるデンマーク王室御用達ブランドmenuと、同国デザインユニットNORMのコラボレート作品。
テーマである「機能的で美しい」を体現したグラインダーは、見慣れたボトルの形がモチーフで、キッチンに自然と馴染む。
コルク栓を模したダイヤル式の蓋で粒の粗さを調整し、ワインを注ぐように美しく塩コショウを挽ける。
口が上部にある点はテーブルを汚さないなど衛生面でもメリット。
錆びの心配がなく耐久性の高いセラミックブレードを採用しているので、長く使い続けられるのも嬉しい。
- φ75×高さ288mm
- 重量:360g
- 仕様:セラミックブレード/プラスチック/木
- 機能:調整ダイヤル/手動
スパイスのヘビーユーザーにおすすめ!電動ペッパーミル
プジョー 電動ペッパーミル エリス センス 20cm 27162
- サイズ:φ54×高さ200mm
- 重量:500g
- 素材・材質:ステンレス、アクリル
- 製造国:フランス
- 仕様:使用電池:単4電池6本、6段階調整ダイヤル付き
電動ペッパーミルで最も人気なのが、プジョーのエリスセンス。プジョーはウッド調筒状ペッパーミルのイメージが強いが、ミルのグラインダーの品質が高いため、電動ミルの評価も高い。
電動ミルと謳っている商品の中には、ボタンを押す握力が結構必要なものもあるが、プジョーのミルは、ミル上部と側部に触れるだけでミルが稼動する。また、ダイヤルで6段階の粗さ調節が可能。料理に合わせて胡椒を挽ける。
本体にはLEDライト搭載、中身が見える仕様のため、残量も把握しやすい。
プジョー 電動ペッパーミル ゼリ 14cm 24079
- サイズ:直径5.6×14cm
- 素材・材質:本体/ABS樹脂(ニッケルメッキ) ポリカーボネート バッテリー部/ABS樹脂 ギア部/鉄 シャフト/ステンレススチール
- 本体重量:280g
- 原産国:フランス
前述のプジョー電動ミルの価格を半分程度に抑えて、容量と機能を削ったシンプルな電動ミル。高さは6cmほど低くなっている。
シンプルとはいえ、プジョーの高品質なグラインダーが搭載しており、使い心地が高評価を得ている。同じ型で、ソルトミルのシリーズもある。
AdHoc 電動ソルトミル/ペッパーミル ステンレス FP-2000
- メーカー型番: 018FP-2000
- サイズ: 直径5.3×高さ19.2cm
- 重量: 450g
- シャフト/アルミニウム合金、ミル刃/セラミック
プジョーに次ぐ品質で人気なのが、貝印の電動ソルトミル/ペッパーミル。底面が開閉することでフタ代わりとなり、挽いた後の粉で汚れないのも嬉しい。ライトもついている。
EBM 電動 ペパー&ソルトミル 8600-CS
- 外寸 :φ52×H155mm
- 製品重量:410g
- 材質:18-10ステンレス・セラミック
- 乾電池:単4、6本使用(連続使用時間約7時間)
ソルトミルとペッパーミル兼用の機種。少し小さめだが、値段の割に評価がたかく、コストパフォマンスが良いのが特徴。手元LEDライトも搭載しており、どれだけ挽いたかが調理中に見やすい。
ステンレス製電動胡椒、ペッパー、塩調味料研削工具 グラインダー 電動ミル キッチン調味料研削工具 G-Sensor
- 素材:ステンレス + アクリル
- バッテリー: 6 * AAA 電池(別売)
ミルを逆さまにすると重力感知し、研削動作が始まる珍しい機種。
デザイン性を求めるならコレ!おすすめ筒状ペッパーミル~木製タイプ~
プジョー パリ ペッパーミル 18cm チョコ 870418/1
- 高さ18cm 直径:5.5cm
- 240g
- 本体:木 グラインダー:鉄 シャフト:ステンレススチール
- 原産国:フランス
「ペッパーミル・ソルトミルといえばプジョー」と言われる、誰もが見たことがあるであろうこのデザイン。抜群の削り心地と耐久性で、プロから料理を愛する全ての人に使われている定番商品だ。
ペッパーミルとソルトミルそれぞれ展開されており、「10cm,12cm,18cm,22cm,30cm,40cm,50cm,80cm,110cm」と幅広くサイズ展開がされている。カラーバリエーションは、チョコとアンティーク。
ネジの回し加減で、細挽きや粗挽きまで調整ができる本格派。軽い力でするすると挽けるので、女性にも嬉しい。
プジョー ペッパーミル パリ ユー セレクト 白木 18cm 23386
白木バージョンもナチュラルで可愛い。
プジョー ペッパーミル クレモン チョコ 13cm 27933
卓上タイプなら13cmを選ぼう。
おすすめ筒状ペッパーミル~親指で押すタイプ~
【圧倒的人気のベストバイ】EBM ワンハンド ペパー&ソルトミルセット SP135W
- 外寸 :φ18×H135mm スタンド:70×40×H27mm
- 製品重量:290g
- 材質:18-10ステンレス
筒状のペッパーミルの先端を親指で押すことで、胡椒が岩塩を挽くタイプ。耐蝕性、耐久性に優れた18-10ステンレスを使用。このタイプだと圧倒的な人気と口コミを誇る商品だ。
少量使用向け。Happon ミル ペッパーミル ソルトミル 調味料挽き ステンレス製 片手 ワンプッシュ式 手動 2個セット
- 素材:ステンレス鋼、PMMAガラス
- 製品サイズ:長さ 約152mm× 直径 約27mm
- 製品重さ:175g
かなり小さめのミルが2つセットになった製品。料理用というよりむしろ、卓上において使用するのにおすすめ。コンパクトなサイズなので、テーブルに置いても邪魔にならず、おしゃれ。
一般的な形で多種多様。おすすめ筒状ペッパーミル~~握り回すタイプ~
プジョー ペッパーミル ナンシー 12cm 900812
- サイズ:直径5.5×12cm
- 素材・材質:本体/メタクリル樹脂 グラインダー/鉄 シャフト/ステンレススチール
- 本体重量:170g
- 原産国:フランス
プジョーの回すタイプのペッパーミルがこれ。クリスタルで統一されたエレガントなデザイン。卓上に適した12cmなので、テーブルの上にも置ける。粗挽き〜細粒まで挽き方を調節できる。
HUYOU(ふよう) ペッパーミル 手動 胡椒ミル ソルトミル 挽き調整 操作簡単 調味料挽き 胡椒 結晶塩用 (ホワイト)
ミルの中では唯一の三角形の洗練されたデザイン。デザインだけでなく、挽きやすいサイズ感と滑りにくさも嬉しい。ナット調節により挽き加減の調整も可能。
ライトに使うならコレ。握るタイプのおすすめペッパーミル
chef’n Vibe ミニペッパーボール (マグネット) CF-0245
- サイズ:70×57×92mm
- 本体重量:80g
- 素材・材質:本体/ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)樹脂、ハンドル/ポリアセタール、刃部/亜鉛合金
うさぎのような形が特徴のペッパーミル/ソルトミル。顔の部分が透明なため、残量も分かりやすく、背面にマグネットが付属しているため、冷蔵庫などに貼り付けて使える。
一回の握りで少量しか出ないので、料理に使うには少し握力を使うことになると思う。
ペッパーミル/ソルトミルの選び方
ペッパーミルの大きさ
ペッパーミルの大きさは様々。料理で使用することがおおければ、ミルしやすい15cm以上のタイプがおすすめだ。調理時に使う場合、小さいとかなり不便なので、大きめのものをおすすめする。
また、卓上に置きたい場合は10cm~12cm程度がおすすめ。
ペッパーミル本体のライトの有無
ペッパーミルは本体にライトが搭載されたタイプが多いが、これが使ってみるとかなり便利。電動ミルは特に、使用目安が分かりにくいので、実際に挽いた胡椒や塩の出る量をみて判断すると、掛けすぎが防げる。
使い勝手・削り心地は刃の材質による
ミルの刃にはステンレスが使われていることが多い。ステンレスとは、鉄を主成分にクロムあるいはクロムとニッケル等を添加した合金のことを言う。
錆びにくく丈夫という特徴があり、その品質は「18-8ステンレス(SUS 304)」などと示される。ちなみにこの場合、18%以上おのクロムと8%以上のニッケルが含有した材質という意味だ。特にこの18-8ステンレス以上だと高級ステンレスと呼ばれ、かなり腐食しにくい。
クロムとニッケルって?
クロムとは、固いことが特徴の金属。
- 耐磨耗性
- 耐腐食性
- 耐熱性
- 離型性
などに優れた素材だ。
ニッケルは固いが柔軟性もある金属。耐食性(酸化による材料劣化)に優れているので、ニッケルの割合が多いと腐食しにくい。
まとめ
いかがだっただろうか。ミルは丈夫なものをきちんと選んで買えば、一生モノだ。使用頻度などにあわせて、適切な製品を選んでいただきたい。