昔はプロジェクターというと大きくて重い物というイメージがありました。しかし今では、手のひらに収まるほど小型・軽量化が進んでいます。今回は、ビジネスシーンで大活躍のモバイルプロジェクターの選び方やおすすめの製品をご紹介します。
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モバイルプロジェクターとは
モバイルプロジェクターとはその名の通り、持ち運びが可能な「軽量」「小型」さらには「省電力」でバッテリー駆動できるプロジェクターのことを言う。
仕事中、カバンに入れて出先に持って行きプレゼン資料を映し出したり、もちろん家庭用プロジェクターとしてホームシアターに使用することもできる。ホームシアター用として考えている方は下記記事が参考になる。
参考:ホームシアターの作り方完全版。初心者向けおすすめホームシアターセットも
小型のモバイルプロジェクター、おすすめ製品を紹介
5000円以下の安いプロジェクターは使えるのか?レビューしてみた
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小規模の会議・映像視聴ならコレ。DBPOWER ミニ LED プロジェクター
1500ルーメンの明るさがあるモバイルプロジェクター。100~130インチほどでも、夜暗くして見れば問題のない明るさ。
USB/SDカード/HDMI/AV/VGが入力端子とて使え台形補正機能があり、縦に±15度程度なら調整可能。1万円台の入門プロジェクターとしてはコストパフォマンスがよい製品だと言える。
またLEDプロジェクターということで、ライトの寿命もかなり長い。
参考:LEDプロジェクターは従来品と何が違うのか比較。おすすめもご紹介
手のひらサイズの126g!UNIC小型 LED プロジェクター
800ルーメンのモバイルプロジェクターですが、部屋を暗くすることでかなり鮮やかに投影できる。また、35cmほどの距離で投写でき、机の上に置いて小さい画面を映してもピントが合うため、ビジネスシーンでの利用もおすすめ。
本体サイズ:7.8cm×7.1cm×2.5cm
ネイティブ解像度:800×480(RGB)
明るさ:800ルーメン 最大1080P対応
アスペクト比:4:3/16:9 コントラスト比:800:1
接続:HDMI、AV、SD、USB、3.5mmイヤホンジャック、USB充電ジャック
iphoneより小型で安定した性能。おすすめします。EZAPOR ミニプロジェクター
光源はLEDかつこの価格帯としては珍しいDLPパネルを採用。映像が鮮やかでコントラスト比も高い。輝度は80lmですが、1000lmの小型プロジェクターとくらべても損即内ほどの明るさだ。
実際50~60インチであれば、多少外からの光があっても大丈夫。また、HDMI端子搭載、Airplayワイヤレス接続にも対応。
★アップル iOS10システムをサポートできます。お届く際にiOS10システムをサポートできない場合には、こちらとご連絡ください。
★DLP技術を採用します。さらに1000:1高いコントラスト比により、細部までくっきり映った画面を楽しみ頂けます。
★2000mAhの大容量バッテリー内蔵で、最長1.5時間の連続投影が可能です。
★サイズは約100(D) x100(W) x 22(H)mm、重量は約160gで、ポケットに入れると、持ち運びやすいです。
★HDMI端子を搭載しているので、PCだけではなく、DVDやゲーム機など、各種のデジタル機器を接続すれば、高品質の写真や動画を投写できます。そのうえ、Miracast/Airplayワイヤレス接続も可能です。
中価格帯の売れ筋プロジェクターASUS モバイルプロジェクター
中価格帯では、コンパクトかつ画質の良さが際立つ一品。解像度はXGAだが、HD画質と差がない。また、小型プロジェクターの中でも冷却ファンの音かかなりちいさくできている。部屋での映画鑑賞用にはもってこいの本格派だ。
また、HDMI端子とUSBの端子があり、Chromecastの電源となることで、シンプルな配線で映像を楽しめるのも嬉しい。
モバイルプロジェクターの選び方
まず、使用用途を考えよう
モバイルプロジェクターは、前述した通り、ビジネスメインで使用する方、ホームプロジェクターをメインとして使用する場合の2通りが考えられる。もちろんどちらにも使用できると思うが、その比重によって選択肢は変わる。
ビジネスユースがメインの場合
- 輝度(明るさの度合い)の高さ
- 文字が潰れないの画素数
- 4:3の画面比率
以上がポイントとなる。ビジネス用途の場合、どうしても明るい場所もしくは、真っ暗ではない暗所での使用がほとんどだろう。その場合、輝度が高くなければ、映像が薄くて見れなくなる。輝度はルーメン(lm)という指標で表される。
また、画素数がひくすぎると、文字が潰れてしまうことになる。高画質である必要はないが、潰れない程度の画素数にしよう。
参考までに、下記に明るさと推奨スクリーンサイズを記載する。安価な小型モバイルプロジェクターだと明るさは100lm~1000lmのものが多い。買ってみて用途に適してないということを防ぐためにも、確認しておいていただきたい。
- 明るさ100lm~
- かなり暗い部屋かつ投影画像サイズが小さい場合に使える
- 推奨サイズは640×480
- 明るさ1000lm~
- カーテンを閉めるかつ投影画像サイズが小さい場合に使える
- 推奨サイズは854×480
- 明るさ3200lm~
- 推奨スクリーンサイズは60-80型
- 明るい部屋でもくっきり投写できる
- 明るさ3500lm~
- 推奨スクリーンサイズは80-100型
- 外光がある明るい部屋投影可能。会議室でも。
- 明るさ4200lm~
- 推奨スクリーンサイズは100型-
- 外光ある広い場所でも映像をくっきり投写できる
家庭用がメインの場合
- 解像度1920×1080以上
- 動作音が小さい
- 16:9の画面比率
以上がポイントとなる。輝度は低くても、カーテンや照明で工夫ができる。解像度に関しては、妥協できれば価格を下げられる。動作音は小型だけあって小さいものが多いが、静かに映画鑑賞したい場合は重視すべきポイントだろう。
また、家庭用だと映画やTVやゲームをすることが多いだろう。その場合には16:9の縦横比を選んでおけば無難だ。
解像度で選ぶ
解像度については前述したが、ここでは詳細を表にまとめた。モバイルプロジェクターの場合は、VGA、SVGA、XGAあたりが主流だろう。映画鑑賞用で画質までこだわりたい場合ならフルHD~4Kあたりは欲しいところだ。
解像度(最大) | 総画素数 |
---|---|
VGA | 640×480 |
SVGA | 800×600 |
XGA | 1024×768 |
SXGA | 1280×1024 |
WXGA+ | 1440×900 |
UXGA | 1600×1200 |
WUXGA | 1920×1200 (フルHDサイズ) |
QXGA | 2048×1536 |
4K | 3840×2160 |
サイズ/重さ/バッテリー駆動時間で選ぶ
利用シーンに続いて考えたいのは、モバイルプロジェクターのサイズや重さ、バッテリー駆動時間だろう。
外出先に持っていくことが多ければ、カバンに入れても苦にならないサイズと重さを選ぶべきだろう。驚くことに手のひらサイズ(200g~300g程度)のモバイルプロジェクターも登場している。もちろん小さいメリットがある分、パネルなどのサイズが小さく性能もそれなりのものとなる。
USBなどで充電は可能だが、それでもモバイルプロジェクターの場合、バッテリー駆動時間が1~3時間程度と一般的なももの比べて少なくなるだろう。持ち運びの便利さと性能のバランスを考えて選びたいところだ。
パネルとは
パネルとは、映像のコントラストと画質を決める重要な部分で、映像がでる光源部分のことを言う。
パネルには「液晶パネル」「DLPパネル」「LCOSパネル」がある。「液晶パネル」→「DLPパネル」→「LCOSパネル」という順番に金額・解像度・本体サイズが大きくなっていく。
接続方法で選ぶ
スマホやPCを繋げたい方は接続方法にも注目だ。一般的に装備されているのはHDMI(エイチ-ディー-エム-アイ)端子。
映像や音声をデジタル信号で送ることができる標準規格だ。HDMIは標準装備されているので、あまり気にしなくて良いが、MHL対応かどうかも気にしたいところだ。
近年急速に普及している「MHL」とは、スマホの高速映像伝送を可能としたインターフェースのこと。主にAndroid端末に搭載されている。
最新規格の「2.0」では最大2.25Gビット/秒にまで高速化されており、1080p/30fpsの映像、192kHz/7.1チャンネルの音声を転送できる。「MicroUSBコネクタ」でデータを送れるのも嬉しい。
Android端末でスマホの映像や写真をプロジェクターで映したい人は要チェックだ。
投射距離で選ぶ
近年、壁から数10cmの投射距離でも映像を映せる「超短焦点プロジェクター」なるものも出てきている。部屋の大きさの都合上、投射距離を取れないという人は、参考にすると良いだろう。
参考:本当に壁に映る?超短焦点プロジェクターの良いとこ悪いとこ&製品比較
投射距離については、斜めから投射することにより短く済む方法もある。これは歪んだ画面の補正機能が必要となる。
まとめ|小型プロジェクター、進化中!
いかがだっただろうか。小型プロジェクターはめまぐるしく進化を遂げてている。小型プロジェクターの中でもLEDプロジェクターや短焦点プロジェクターも検討候補にいれていただければと思う。