デジイチよりも性能や画質面で劣るイメージのコンデジ。しかし、ニコンやキャノンやソニーやオリンパスを始め各社が大型レンズ(APS-Cサイズ)搭載の一眼にも負けない製品を発売しています。今回はミラーレスとの違いやおすすめ製品を比較します。
目次
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実は一眼と並ぶ性能。高級コンデジとは
「高級コンデジ」とは、コンデジ中でもイメージセンサーのサイズが大きく、性能が良いものを言う。
カメラには、下記の3つがある。
高級コンデジは、ミラーレスやデジイチと同じイメージセンサー(※)のサイズ。そのため高価格帯となるが、その分”一眼品質”の高画質撮影が可能となる。
※イメージセンサーとは?
映像素子/撮影素子/撮像素子とも呼ばれる、”レンズからの光を電気信号に変換する部分”のこと。大きいほど高画質撮影が可能。
【1型センサー】高級コンデジのおすすめ機種を比較
デイリーユースに最適な本格派、SONY Cyber-shot
ソニー SONY デジタルカメラ DSC-RX100 Cyber-shot
▼操作性・画質・画角の三拍子▼
ソニーのコンデジの中ではエントリーモデルとして選ばれることの多い、価格・機能・操作性が優れている機種。
画質は然ることながら、充電もUSB経由でできたりHDMI端子が付いたりと、利便性高い。
コンデジが苦手とする暗所の撮影もできる。暗部の階調が非常に豊かなせいか、露出をアンダー気味に撮影するとメリハリの効いた写真が撮影できる。
ソニーの名機、RXシリーズで根強い人気を誇るのが「RX100M2」
SONY DSC-RX100M2 1.0型センサー F1.8レンズ搭載 Cyber-shot
SONYの大人気RXシリーズの二代目がこの機種。2013年に発売されて依頼根強い人気を誇っている。
他にはCyber-shot RX100、Cyber-shot RX100m3、Cyber-shot RX100m4などがある。
前機種との違いは、1インチのCMOCSが裏面式となり、暗所での撮影に強くなったこと。
また、マルチインターフェイスシューによりビューファインダーの取り付け可能となったり、Wi-Fi機能によりデータ転送の使い勝手が上がった。
2016年4月発売、Canon PowerShot G7 X MarkII
PowerShot G7 X MarkII PSG7X MarkII
SONYと負けず劣らず人気なのがCanonのパワーショット。
少し価格は上がるが、大型1.0型CMOSセンサー搭載、最高ISO感度12800と一眼レフに負けない品質。
また、新開発の映像エンジンDIGIC 7を初搭載し、ノイズリダクション処理の進化によるさらなる高画質化を実現。また、手ブレ補正や被写体の追尾・検出といった撮影機能の強化を図っていている。
価格を抑えるならPowerShot SX720
スペックはすべての点において劣るが、価格が1/3程に抑えられたのがこちら。
40倍のズームでもブレずに撮影ができ、Wi-FiやNFCに対応している。使いやすさと最低限の機能性を求めるならこちらの選択肢もアリだろう。
2017年5月発売PowerShot SX730も候補
SX730は前述のSX720と比較して、「Bluetooth」に対応しており、アプリケーション「Camera Connect」をインストールていればスマホと常時接続ができる。
また、GPS情報が記録でき、位置情報を写真に付加できる。旅先で役立つ機能なので、持ち歩くことが多い場合はこちらがおすすめだ。
アクティブに使うなら、OLYMPUS
OLYMPUS デジタルカメラ STYLUS TG-4 Tough
▼防水・広角・タフさが◎▼
とにかくアクティブシーンに強いコンデジ。
広角なだけでなく防水性能15m、防塵、耐落下衝撃2.1m、耐低温-10℃、耐荷重100kgf の5大タフ性能を搭載。
また、スマートフォンと連携するWi-Fiと高精度なGPS「RAW記録」や「AFターゲット選択」など細かい機能にもぬかりがない。
独特の発色なら、PENTAX(ペンタックス)
PENTAX デジタルカメラ MX-1 1/1.7インチ大型CMOSセンサー
Classicなデザインが所有欲を満たしてくれるコンデジ。
スペックでは他社と同等かもしれないが、シャープで、質感が柔らかい色合いが特徴的。自然や風景を独特の色味で撮影したい人にはもってこいだろう。
画質・価格・外観・可動式液晶と総合的に見て”アリ”な選択だ。
【APS-Cサイズ】高級コンデジのおすすめ機種を比較
APS-Cサイズで迷ったらコレ「COOLPIX A DX」
▼迷ったらコレ!ベストバイ▼
Nikon デジタルカメラ COOLPIX A DXフォーマット
広角撮影から通常撮影まで、汎用性が高い広角28mm相当の画角。どんなシーンでも活躍してくれる高級コンデジだ。
ミクロ撮影やアクティブな撮影時に嬉しい、手ブレ補正効果4.0段のレンズシフト方式+電子式手ブレ補正(VR)機能も。
最短撮影距離10cmのクローズアップ撮影時にも、前後のボケ具合と対比させて強調したい部分にピント位置を微調整できる。
APS-Cサイズ最軽量。デイリーユースならRICOH「GRII」
RICOH デジタルカメラ GRII CMOSセンサー 175840
▼とにかくフットワークが軽い▼
重量222gというとにかく軽量なボディが売りの機種。有効画素1620万画素、GRレンズ焦点距離18.3mmと、画質面でのスペックにも定評。
Wi-Fiを内蔵してあり、モバイルデバイスとワイヤレス接続し。撮影した画像をすぐ転送可。また高画質フルHD動画の撮影も可能。
また、28mmレンズを搭載しており、広角レンズならではのダイナミックな撮影が可能。スナップ撮影をしたい場合はクロップで35mmにすることもできる。
予算が合うなら絶対おすすめ!FUJIFILMの技術が集結した「X70」
FUJIFILM デジタルカメラ X70 ブラック X70-B
▼2016年2月発売▼
小型ながら、撮像素子がAPS-Cの1,630万画素 X-Trans CMOSⅡセンサー搭載で、一眼レフに負けない高画質撮影が可能。
またスナップに最適な広角18.5mmのフジノンレンズと180度チルト式液晶&タッチパネル搭載で撮影スタイルが自由自在。
スマホとの連動性も高く、アドバンストフィルターで気軽に加工が楽しめる。
更にアプリをダウンロードすれば、露出モード、ホワイトバランス、タイマーなどの各種設定からタッチAFまで、スマートフォンやタブレット上で操作できる。
その他最新高級コンデジ
2017年8月発売カシオ EXILIM ZR4100
1/1.7型CMOSセンサー搭載で、レンズは超広角19mm(35mmフィルム換算)で、F値がF2.7(W)~F6.4(T)。光学ズームは5倍に対応。
旅行先で自撮り棒等を駆使すれば、相当背景を写すことができそうだ。Wi-FiとBluetoothにも対応。
2016年2月発売オリンパス STYLUS SH-3
OLYMPUSが2016年に発売した人気機種がこちら。
從來機種と比較して、5軸による強力な手ぶれ補正、光学24倍ズームの超望遠撮影を快適に行えるのが特徴だ。
また、すばやく簡単にスマートフォンと連携できるWi-Fiを内蔵。スマートフォン用のアプリ「OLYMPUS Image Share」と連携させることで、カメラ内の写真をすぐに転送できる。
高級コンデジとミラーレス一眼/デジイチの比較
高級コンデジの画質は一眼品質
前述の通り、高級コンデジとはイメージセンサーが大きいコンデジのこと。
実は、高級コンデジのイメージセンサーサイズはミラーレス一眼やデジイチに使用されているものと同程度。それにより、一眼と同じ高画質の写真が撮影できる。
高級コンデジは持ち運びに便利
高画質撮影ができることがメリットである一眼だが、サイズが大きく持ち運びに不便な機種が多い。
しかし、高級コンデジは一眼よりもサイズが小さく、軽量。デイリーユースや旅行時に頻繁に使用する際に便利なカメラだ。
高級コンデジはレンズ交換ができない
レンズ交換型に対して、高級コンデジはレンズ一体型のため、レンズ交換ができない。
望遠レンズや広角レンズなどの取付けができずに、撮影の幅が狭まると思う方も多い。しかし、高級コンデジにテレコンバーターレンズ(テレコン)を後付けすることで、これを補完できる。
例えば広角撮影をしたい場合は、ワイドコンバーターレンズ(ワイコン)を付ける。また、そもそも現在十分すぎる位に広角・望遠機能が付いた機種もあるので、正直問題ない。
デメリットだけでなく、レンズ交換時にホコリ等の付着を防ぐことが出来ることもかなりメリットになる。
高級コンデジの選び方
イメージセンサー(映像素子/撮影素子/撮像素子)の基礎知識
冒頭でお話したイメージセンサーについて簡単にご紹介する。デジイチやミラーレス一眼に搭載されているのは一般的にAPS-Cサイズ(34.5mm前後)のイメージセンサーだ。フルサイズと呼ばれるより大きいサイズのものもある。
一方、一般的なコンデジとなると撮像素子のサイズは、
- 1/2.7型(対角で6.7mm程度)
- 1/2.3型(同7.7mm程度)
以上が一般的で、高価格帯のものでも1/1.7型(同9.5mm程度)程。APS=Cサイズと比較すると、約1/5の画質となる。言い換えると、コンデジと高級コンデジの画質面での差は5倍以上あり、高級コンデジはデジイチやミラーレス品質であると言える。
機能や仕様で選ぶ
高級コンデジは機種によるが、様々な機能がある機種も多い。使うシーンによって選ぶと良い。
- 手振れ補正(自動ブレ補正):アクティブな動くシーンでの撮影が簡単
- 夜景モード:暗い所での撮影が綺麗にできる
- Wi-Fi機能:PC、スマートホンへの即時転送が可能。SNSやブログにもアップっロードしやすい
- 防水仕様:海やプールなど水中での撮影ができる
- 耐衝撃性能:デイリーユースや旅行など屋外使用が多い人におすすめ
高級コンデジ周辺機器は?
三脚は「マクロ撮影」に便利
マクロ撮影とは通常のズームレンズで撮影するよりも被写体に近づいて、被写体を大きく撮影する撮影方法。マクロ撮影は手ブレが起きやすいので、三脚やカメラスタビライザーなどがあると便利だ。花や動物などを屋外で撮影する場合も重宝しそうだ。もちろん、記念写真などでも活躍する。
リモートコントローラーは「自撮り」に便利
一眼でもコンデジでも同じだが、被写体が自分となると撮影の難易度が上がる。液晶ディスプレイの可動域が広いものであれば様々な角度から撮影がし易いが、そうでなければリモートコントローラーがおすすめ。セルフシャッターが切れれば、撮影のタイミングにも困らないのに加え、手ブレも起きにくい。
まとめ
いかがだっただろうか。高級コンデジと一眼の違いは、画質面ではほぼないことがわかっただろう。あとはレンズ交換したいかどうかや、軽量モデルを求めるかどうかで判断がわかれる。自分にぴったりの名機をみつけてほしい。