この記事では、中国紅茶の一種である「キームン紅茶(祁門紅茶)」について解説します。 茶葉の特徴やおすすめの飲み方、産地の情報ついてご紹介します。 この記事でご興味を持って頂き、実際に紅茶をご賞味頂ければ幸いです。
キームン紅茶(祁門紅茶)の基礎知識
キームン紅茶の、茶葉の特徴は?
キームン紅茶(祁門紅茶)とは、「ウバ」や「ダージリン」と並び世界三大紅茶として知られる紅茶だ。 茶葉は、「キームンリーフ」と呼ばれる、針金のような細長い形状で、黒色。
紅茶を淹れると、やや黄色みがかった濃い赤色になる。 なんといっても香りが強い紅茶で、渋みやコクはバランスが良い。 中国茶の品質の高さをを表すように、キームン紅茶では、グレードによって8種類に大別されている。
キームン紅茶(祁門紅茶)のProfile
- 香り:すごく強い
- コク:普通の強さ
- 渋み:普通の強さ
- 水色:普通の強さ
キームン紅茶に、カフェインはある?
基本的に、紅茶にはカフェインが含まれている。カフェインが気になる方は、飲み方を工夫すると良い。
例えば、「キームン紅茶」は香り高い紅茶であるため、アイスティーとして飲むと美味しい。 アイスティーで飲むと、多少、カフェインも抑えることができる。 ストレートで飲むときは、抽出時間を減らすなど、工夫次第でカフェインとも上手く付き合えるので、是非試してみてほしい。
キームン紅茶の分量と抽出時間は?
まず、カップ1杯に入れる分量としては、2~3gを目安とすると良い。 紅茶に入れてからの抽出時間は、5分弱で、きちんと計測していただきたい。
キームン紅茶のおすすめの飲み方は?
キームン紅茶は、香りが強く、その他の要素のバランスがとれているので、どんな飲み方にでも合う。 アイスティーや、ミルクティー、砂糖を入れても楽しめる。
キームン紅茶(祁門紅茶)の歴史
キームン紅茶の生産地域とは
キームン紅茶の産地は、安徽省と呼ばれる地域で生産されている。
茶畑は、江西や湖南などと同じように茶葉の中国でも有数の産地となっている。 この地域は降水量が年間2000mmを超え、年間降水量のほとんどが、4~8月に集中。 夏にはあまり気温が上がらず20度前後を安定して推移する。
寒暖差は少なく、冬になるとぐっと気温が下がる。このような特徴的な気候が、茶葉に大きく影響している。
キームン紅茶(祁門紅茶)の茶葉のシーズンとは
キームン紅茶のシーズンは、9月頃までで、最高級品は8月ごろに生産されたものが多い。 生産量の500トンのうち、10%程度が最高級品と判断され、世界中に出荷される。 摘み取られた茶葉は丁寧に製造され、おおぶりかつ針金状に仕上げられる。
地域の歴史とは
18世紀頃、イギリスは、中国茶を輸出する先として大きな影響力をもっていた。 中国が発祥とされる「ボヒー茶」という発酵茶は、やがてその当時の主流から外れ、「コングー茶」と呼ばれるお茶が、飲まれ始めた。 コングー茶の、「コングー」という名の由来は、「工夫」という意味で、 その後の中国紅茶の代表となった。
キームン紅茶(祁門紅茶)の種類と淹れ方
紅茶を淹れるアイテムについては、下記記事を参考いただきたい。
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特級キームン
しっかりとした味わいが特徴の紅茶。 味のバランスが良いので、何にも合わせやすい。 特急キームンは、春の一番茶を中心に製造されている。 紅茶を淹れると、濃い赤色と成る。 ハチミツや蘭のようなオリエンタルな香りが特徴。
Profile
- 香り:普通の強さ
- コク:普通の強さ
- 渋み:普通の強さ
- 水色:普通の強さ
高級キームン
特急キームンとは違い、春が終わり、量産体制にはいった段階の茶葉を言います。 濃厚なコクとスモーキーさが特徴。
Profile
- 香り:弱い
- コク:普通の強さ
- 渋み:普通の強さ
- 水色:普通