これからの季節、加湿器があれば乾燥対策やインフルエンザ対策もバッチリ!冬になると乾燥で肌が痒くなる人には必須アイテム。そこで今回は、スチーム式・気化式・超音波式など加湿器の5つのタイプの徹底比較し、選び方やおすすめ製品をご紹介します。あなたにおすすめの加湿器が絶対見つかります!
加湿器の種類
加湿器は主に据え置き型と卓上型に分かれる。この記事で紹介するのは、一般的な据え置き型加湿器だが、他にも卓上型のUSB加湿器やペットボトル加湿器、スティック加湿器などが存在する。
温風気化式と加熱超音波式加湿器は、ハイブリッド型加湿器と呼ばれることが多い。
加湿器5種類の比較表
種類 | 仕組み | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
スチーム | 水を沸騰させ、スチームで加湿 | 水が沸騰し菌が繁殖しにくい メンテナンス性が高い |
高消費電力 吹出口が熱い |
気化式 | 水を含んだフィルターから気化させる | 低消費電力 | フィルター交換が必要 加湿が遅い 噴出する空気が冷たい |
超音波式 | 水を振動させ微粒子化し霧にする | 低消費電力 小型な機種が多い アロマオイル対応機種が多い |
雑菌が繁殖しやすい カルキのメンテナンスが必要 |
温風気化式 | 水を含んだフィルターに温風をあてて気化させる | 気化式より効率的 | フィルター交換が必要 気化式より電気代がかかる |
加熱超音波式 | ヒーターで温めた水を振動させ微粒子化し霧にする | 雑菌が繁殖しにくい | カルキのメンテナンスが必要 超音波式より電気代がかかる |
タイプ別に厳選!おすすめ加湿器
おすすめ加湿器|スチーム式
スチーム式は水を加熱するのでウィルス繁殖しにくく、メンテナンス性がよいところがおすすめ。
VICKS(ヴィックス) スチーム式加湿器 V750
のど飴などで有名なVICKS社のスチーム式加湿器。VICKS専用の加湿器用リフレッシュ液なども存在し、香りをつける芳香パッドなども手軽に手に入る。知名度や拡張性を考えると非情におすすめできる。
おすすめ加湿器|気化式
気化式はとにかく低電力で節電を考える人にはおすすめ。噴出する空気が冷たいので一年中使える。
パナソニック ナノイー搭載 FE-KXF15-W
パナソニックの大型加湿器。ナノイー搭載でフィルターもメンテナンスのしやすさを考慮しており、約10年交換不要としている。
広いリビングやオフィス、店舗などにむいたタイプで、広範囲をカバーできるのに電気代がやすい点においても助かる。
あくまで大きな空間用なのでワンルームなどには不向き。
またフィルター10年間交換不要といっても使用頻度やメンテナンスをちゃんとおこなっているかで寿命は大きく異なるので、絶対に10年持つというわけではない。
おすすめ加湿器|超音波式(アロマ対応)
超音波式はアロマオイルが使えるモデルも多く用途が幅広い。菌類が繁殖しやすいので、メンテナンスには注意したい。
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tenswall アロマディフューザー 400ml
超音波で加湿するタイプで、アロマオイルを加えればアロマディフューザーとして機能する。
照明を搭載されており、フロアランプ、インテリアランプとしても使えるのがポイント。加えてタイマー機能も搭載しており、1時間、3時間、6時間から連続運転に設定できる。
価格もお手頃なので、とりあえず加湿器を試してみたいという人にも向いている。
おすすめ加湿器|ハイブリッド式(温風気化)
気化式の「噴出する空気が冷たい」というデメリットや、超音波式の「雑菌が繁殖しやすい」というデメリットを補っているのが温風気化式の加湿器。
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ダイニチ DAINICHI HD-3017-W
ダイニチのヒーターと気化式を組み合わせたハイブリットタイプの加湿器。
湿度が低い時はヒーターを利用して急速に加湿、その後ヒーター無しで運転させることが出来るなど、電力の無駄な消費を極力抑えるように設計されている。
現在の湿度も1%単位でしっかりとデジタル表示されているので、コントロールしやすく便利。
おすすめ加湿器|ハイブリッド式(加熱超音波)
山善(YAMAZEN) 5.5L 超音波・加熱式 ハイブリッド式加湿器 MZH-A551(H)
高性能で信頼のできる扇風機を凄惨することで有名なYAMAZENの超音波加熱式の加湿器。
ノズルが2門ついており、360度むらなく加湿できるのがポイント。タンクも5.5リットルと大きい割には比較的コンパクトに設計されている。
おすすめ加湿空気清浄機
空気清浄機機能を持っている加湿器は、ペットやタバコの臭いが気になる家庭や、小さい子どもがいる家庭におすすめ。一台二役の賢い選択と言えるだろう。
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シャープ 加湿空気清浄機 プラズマクラスター KC-G50-W
プラズマクラスター搭載の加湿機能を備えた空気清浄機。これ1台あれば空気清浄も加湿も両方できるので、結果的に省スペースとなる。
加湿機能を使っていない時は、フィルターが水に浸からないようにするなど、防カビ対策もしっかりしており安心できる。
おすすめ加湿器|おしゃれな製品
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yantop 超音波卓上加湿器
水の流れがしっかりみれるおしゃれな大容量加湿器。360度全方位に噴出できるので、部屋の中央付近に置くこともできる。
おすすめ加湿器|デスクや卓上に最適!USB対応小型タイプ
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Lomaya 加湿器 卓上加湿器
卓上や車載に便利な筒状の加湿器。コンパクトなのでハイパワーとはいえないが、デスク周りや車内の加湿を行うにはちょうどいいサイズ。
USB接続で通電するのでオフィスには最適。
加湿器の選び方
部屋に適した加湿能力か
定格加湿能力と部屋の広さの対応表
定格加湿能力環境 | 木造・和室 | プレハブ・洋室 |
---|---|---|
300mL/h | 5畳 | 8畳 |
400mL/h | 7畳 | 11畳 |
500mL/h | 8.5畳 | 14畳 |
600mL/h | 10畳 | 17畳 |
700mL/h | 12畳 | 19畳 |
800mL/h | 13.5畳 | 22畳 |
900mL/h | 15畳 | 25畳 |
1000mL/h | 17畳 | 28畳 |
基本的に「mL(水量)/h(時間)」で表される数値によって1時間でどれだけ空気中に水分を放出するかがわかる。
木造や和室は洋室やプレハブに比べ、家屋自体が水分を吸収してしまうので、より大きな加湿能力が必要になる。
あまりに強大な加湿能力は必要ないしインフルエンザとは別のウィルス繁殖を増長しかねないが、基本的には大は小を兼ねるのでひとまわり高性能なモデルを選んでおくのもアリだろう。
部屋によって最適な置き場所がある
加湿された空気が循環される位置が好ましいので、エアコンを稼働させる季節はエアコンの下におくと丁度良く部屋に行き渡る。
エアコンの送風モードと組み合わせるの良いし、部屋の角や電化製品を避けつつサーキュレーターと一緒に運用するのも良い。
いずれにしてもリビングなどの広い空間で湿度を循環させるには加湿器だけでは心もとないのは確か。
どれくらい電気代がかかるか
加湿器4種類の電気代比較表
加湿方式電力 | 消費電力 | 電気代 |
---|---|---|
スチーム式 | とても高い | 月額約1800円程度 |
気化式 | とても低電力 | 月額100円程度 |
超音波式 | 低電力 | 月額200円程度 |
温風気化) | 高い | 月額500~1000円程度 |
温風超音波) | 高い | 月額700円程度 |
電気代は、300mL/hで1日10時間使用した場合で計算している。機種やメーカーにもよるが、基本的にスチーム式は電気代がとても高い。
気化式や超音波式はやすいが、ハイブリット式になるとスチーム程でないにしろ、かなり電力を必要とする。
ただ、ハイブリット式でも湿度が大幅に低い時だけ温風を使い、あとはヒーター無しで維持するなど、低電力をとりいれた機種も多く存在する。
掃除のしやすさ(メンテナンス性)
水分を多分に含むことになるので、基本的にメンテナンスをしなくていい製品はない。ただ、スチーム式は比較的メンテナンスが簡単なのに対し、気化式はフィルターの清掃、音波式はカルキや雑菌対策がとても重要となる。
メンテナンスを極力簡単にしたいならスチーム式を選ぼう。
どのタイプにも共通するのは、タンクの水は毎日捨てて、交換すること。オフィスで使うなら就業時にはタンクを空にして干しておくのがベストと言える。
フィルターが汚れた場合はクエン酸
気化式をつかっていてフィルターが汚れてきたら、冷水にクエン酸を溶かし2~3時間フィルターを沈ませておく。
その後、しっかりと洗い流してから風通しの良い場所で干しておけばOK。室内で適当に干しておくとかび臭くなる可能性があるのでおすすめしない。
加湿タンク容量
加湿タンクの容量が大きければ、それだけ水を交換する手間が省ける。
ただしタンクが大きければ当然交換時に重労働となるし、タンクが大きいからといって同じ水を1-3日使うことはおすすめしない。
毎日1-2回交換する程度で適したサイズを選ぼう。
静音性(最小運転音)
スチーム式や超音波式は静かなタイプが多いが、気化式はファンを利用するために多少風切り音がする。轟音というほどではないが、無音でないと寝れないという人は注意しよう。(扇風機の音が気にならない人ならおそらく平気かと思われる)
ファンに関して注意したいのは、小さなモデルなら静かということではない点だ。
小さいファンを高速回転させるより大きなファンをゆっくり回転させたほうが静かなので、「小さなモデルのほうがうるさい」ということも十分にありえる。
その他機能
自動運転機能
ハイブリット式で自動運転があるモデルは、急速に加湿する時だけヒーターを使い、あるていどの湿度に達したらヒーターをオフにして節電するというタイプがある。
ヒーターをつかうと電気代がかかるのでイヤだがパワーは欲しいというひとには最適。
タイマー機能
タイマー機能があれば、電源の切り忘れを防止しやすいし、就寝中に稼働させるのにも向いている。
チャイルドロック機能
チャイルドロック機能があれば、幼い子供が手をぶつけたりする程度では稼働しないので安心。
補足|結露やカビやレジオネラ菌の繁殖に注意
加湿器を使うなら結露や雑菌の繁殖対策は重要。
部屋の大きさに見合っていないほどハイパワーなモデルには注意したいし、どんなモデルでも(説明書をよく読んで使用するべきだが)基本的に水は毎日交換して、タンクは毎日すすぎたいところ。
毎日乾かす時間もなく、水を継ぎ足して使っていれば、超高確率で雑菌が繁殖し異臭を放つので注意。
カビがついてしまったなら、徹底的に洗浄するしかないが、そもそもカビなどが繁殖しないようにするのがベストであり、異臭を放っている時点で既にレッドゾーンといっても過言ではないだろう。
使う前にはタンクの中やフィルターの状態を確認し、汚れていないか、嫌な匂いがしないかを確認するようにしたほうが良い。
いくつか怖いウィルスはあるが、レジオネラ菌が繁殖してしまうとレジオネラ肺炎という病が待ち構えている。この菌は空調の冷却塔水や加湿器などから感染する可能性が最も高いので、要注意。
インフルエンザ対策として加湿器を配備してレジオネラ肺炎にかかってしまっては、本末転倒だ。
さいごに|加湿器の嬉しい効果
加湿器があれば肌の感想対策になることはもちろん、冬になると乾燥で喉が痛くなるという人にもオススメ。
また加湿はインフルエンザ対策にもなると言われている。
インフルエンザウィルスは湿度が低いほど繁殖しやするが、湿度が50~60%を保ち、エアコンなどで20度以上をキープしていれば真冬のインフルエンザ対策としては上出来だろう。
100%インフルエンザを防げるとは言わないが、寒くて乾燥している部屋よりはよっぽど良い。
特に小さな子供や年配の方がいる家庭では、用意しておいたほうが安心かと思う。